2021/12/01
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忘備忘却録 /きょうの過去帳・ 狂貢
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【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和3年12月01日 】
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​中国、南シナ海で横暴続々と フィリピンのEEZ内座礁船の撤去を要求​
= NewsWeek_Column 2021年11月27日(土)  大塚智彦(フリージャーナリスト)


中国とフィリピンの間で領有権を巡る争いが続く南シナ海で、フィリピンが拠点として実効支配し海軍兵士が駐留している南沙諸島(スプラトリー諸島)の岩礁にある座礁船を中国側が撤去するように求めていることが明らかになった。

フィリピンの排他的経済水域(EEZ)にある同拠点を巡っては11月16日に食料などの物資を座礁船に補給するフィリピンの民間船舶が中国公船により進路妨害や放水銃による放水を受けるなどの妨害を受け、フィリピン政府が抗議するとともにマニラにある中国領事館に抗議の活動家や漁民が押し寄せるなど両国関係が緊張する事態となっていた。

中国外交部の趙立堅報道官は11月24日、南沙諸島のアユンギン礁(中国名・仁愛礁)にフィリピンが海軍艦艇を座礁させてそこに兵士が常駐し続けて「実効支配」の状況を作り出していることに不快感を示し、同座礁船の撤去を求めた。

中国公船が進路妨害と放水で「威嚇」
アユンギン礁は中国が南シナ海のほぼ全域を自国の海洋権益が及ぶ海域と一方的に主張している「九段線」に基づき領有権を主張している。

これに対し、フィリピンはEEZ内の岩礁アユンギン礁の浅瀬に1999年海軍の揚陸艦だった「シエラマドレ」を意図的に座礁。兵士を常駐させることで「領有権」を国際社会に主張し続けているのだ。

アユンギン礁の座礁船に常駐するフィリピン海軍兵士に定期的に食料などを補給する船舶がフィリピン本土との間を定期的に往復している。ところが11月16日にアユンギン礁に向かっていたフィリピンの民間船舶2隻が中国海警局の公船3隻に進路を妨害され、放水を受ける事案が発生した。
民間船舶は放水により一部が損傷したためこの時はアユンギン礁への補給を断念して本土に戻ったという。

こうした中国側の「威嚇妨害」に対してフィリピン政府は外交ルートを通じて中国側に抗議するとともにドゥテルテ大統領は22日に嫌悪感と重大な懸念を表明した。

しかし中国側は「自国の管轄圏で法を執行しただけである」としてその行動を正当化。これを受けてテオドロ・ロクシン外相は「中国はこの海域で自国の法を執行する権利はなく、今回の事態は違法行為である。中国によるこうした自制心の欠如は2国間関係を脅かすものである」と述べて中国を厳しく批判した。

さらにマニラ首都圏マカティにある中国領事部が入った建物の前では11月24日に活動家や漁民による抗議活動が繰り広げられ、フィリピン国民の間で対中感情が悪化していることが明らかになった。



海軍の座礁船は領有権主張の拠点
16日の中国公船による「放水事件」について中国外交部の趙報道官は「フィリピンの船舶2隻が中国の同意を得ずに南沙諸島に侵入した」とアユンギン礁があくまで自国の海洋権益が及ぶ範囲との姿勢を強調していた。フィリピンにしてみれば自国のEEZ内のアユンギン礁に接近するのに「中国側の同意」など不必要という立場であり、両国の主張は全く相容れない状況がこれまで続いている。

そうした状況のなか24日に中国は「座礁船の撤去」を求めるというさらなる要求を持ち出して事態をエスカレートさせているのだ。

中国の動きに比大統領選も関連か
中国は1999年のフィリピンによる座礁船での常駐開始後も何度か補給船への執拗な追尾や妨害行為を行っているほか、2021年3月以降は南沙諸島のパグアサ島周辺やユニオンバンクと呼ばれる冠状サンゴ礁周辺海域に中国漁船200隻以上が長期間に渡って停泊を続けるなどの「示威行動」も確認されている。

こうした中国の動きの活発化には2022年5月に予定されているフィリピンの大統領選という政治的背景も関係しているのではないかとの観測がでている。
現在のドゥテルテ大統領の政治姿勢は表向きには対中強硬派とされているが、中国からの多額の経済援助やインフラ支援などを政権維持に利用するなど、実態としては「親中派」とみられている。

そのドゥテルテ大統領はフィリピン憲法の規定で次期大統領選には出馬できないことから、マルコス元大統領の長男フェルディナンド・マルコス・ジュニア氏やドゥテルテ大統領の腹心クリストファー・ボン・ゴー上院議員などが大統領候補として出馬している。

これに対して政権交代を目指す野党は統一候補としてレニー・ロブレド副大統領が出馬しており、ドゥテルテ政権の「継続か転換か」が2022年2月から始まる正式な選挙運動期間中の争点の一つになるのは間違いないといわれている。

こうしたフィリピン大統領選で内政に国民の関心や注目が集まる中、外交的に「攻勢」をかける狙いが中国側にあるとの見方が有力視されている。



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Last updated  2021/12/01 05:30:06 AM
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