書評日記  パペッティア通信

書評日記  パペッティア通信

PR

Calendar

Comments

山本22@ ブランド時計コピー 最高等級時計 世界の一流ブランド品N級の…
山本11@ 最高等級時計 店舗URL: <small> <a href="http://www.c…
よしはー@ Re:★ 小島毅 『近代日本の陽明学』 講談社選書メチエ (新刊)(09/26) 作者の独善性、非客観性をバッサリ切り捨…

Archives

Nov , 2025
Oct , 2025
Sep , 2025
Aug , 2025
Jul , 2025
Jun , 2025
May , 2025
Apr , 2025
Mar , 2025
Feb , 2025

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Aug 4, 2006
XML
カテゴリ: 政治
usa11.jpg


▼  なんでも、 安倍晋三官房長官が、4月15日、 周囲にバレないようにこっそりと靖国神社に参拝 していたらしい。わざわざリーク先は、安倍晋三周辺というのが笑える。個人の思想信条なら、堂々と参拝すればよかろうに、あいかわらず肝っ玉小さい奴だネ。無い知恵絞って編み出した参拝方法とは、コソコソ報道陣に見つからないように、靖国神社参拝をおこなうことだったらしい。コソ泥も真っ青である。


▼  世にいわれる、「○○○主義者」といわれるような人たちは、信じる思想を選び実践する人たちではない。逆である。 思想に選ばれた人たち、それが「○○○主義者」なのだ 。共産主義者、自由主義者、フェミニスト、ファシスト、イスラム原理主義者…彼らは、みな思想に選ばれた人たちなのであって、その逆では断じてない。だからこそ、実践が要求されている。思想に選ばれた人たちだからこそ、己の肉体をその思想に差し出すことを許すのだ。世界革命、「不滅の自由」、男性支配打破、ユダヤ支配打倒、イスラム革命…数々の観念・理想に捧げられたことで生まれた、まがまがしい生贄たちの群れ。思想は、中途半端な人たちなど相手にしない。


▼  安倍晋三は、 『美しい国へ』(文春新書) の執筆者らしい。安倍晋三は、『美しい国へ』あこがれているのだろう。必要なのだろう。しかし、その『美しい国』は、果たして安倍晋三を必要としているのだろうか。安倍晋三は、その理想を実現するために、わが身を差し出しているのだろうか。実践しているのだろうか。彼は何もしていない。そもそも、思想信条で参拝といいながら、記者にも隠れてコソコソ参拝しているのだ。 彼にとって『美しい国』とは、自分が思うような美しさを他人に強制することで果たされるもの なのだろう。下品にして卑劣な心性。『美しい国』には、下品な安倍晋三は必要あるまい。美しくない「北朝鮮」にでも、移住されたら如何か。むろん、デブで美しくない福田和也・宮崎哲哉ともども処刑してもよい。「 皇国に下品な男は不要だ 」(伊武雅刃の声で)


▼  さて、冗談はさておき。富田宮内庁長官のメモのお話である。週刊新潮が、「富田メモはニセモノだ!」と力説するHP・ブログをソースに、ほとんどまるまる盗作・引用の記事を作っていて驚いた。いいのか?アレ。まあ、右翼さんは、日経新聞に「メモが天皇の発言とする根拠はなんだ!」「メモを検証しろ!」「誤報だ!」と騒いでいるようだ。そりゃあ、 根拠は本質直観


▼  な~んて思っていたら、日経新聞が昨日(8月2日)から富田メモ特集である。張り切りすぎて怖い。とりあえず、1については 写真 もあるし、 電子化 されてもいるので、2をあげておきます。


●   昭和天皇との10年 富田メモから 2

長官就任「男なら諾」




 78年に長官に就任した当初は、約25年間在任し名物長官といわれた前任の宇佐美毅氏と比較されることもあった。前年の77年の日記には宇佐美氏から長官就任を打診され、ためらう気持ちがつづられている。

 「宇佐美さんより話を聞く。私未(いま)だその任に到らずと辞すもいかなるか。宮内庁幹部に関する人事問題を漏らさる。未だ咲きのこと。考えるべきこと思いを擬すべきこと多からん。家人に何も語らず。何かを覚らせんとも思うが、未だ固まらず」(2月28日)

 「宇佐美さんに心境の一端を申し、宇佐美さんにすすめられる判断をお聞きした。『幾度かお願いしたように心に決めていただきたい。次長(富田)に宮内庁に来て戴(いただ)いたときから考えていた。また来てもらうについては色々の人に意見を聞いた』」(5月14日)

 富田氏は78年5月に次長から長官に就任する。前月の4月16日付の日記には「自分はその地位(長官)を何ら求めたことはない。今回予想されることは2年前からの話。しかし男ならそう言われて諾と言わざるをえない。一番苦しい時代と考えている」と重責への覚悟を述べている。

 富田氏の親族は、警察官僚出身の富田氏にとって、「宮中の諸事」にはとまどいも多かったと話す。しかし、 昭和天皇に接していくうちに敬愛の念が深まり、長官職の責務への自負心も強まっていった という。

 79年1月14日付の日記では、天皇が老朽化した長官公邸の修理を勧め、それに富田氏が感動する場面がある。「古いけれど風格のある建物ですから、自然と共にいるように自分を鍛えるよう努めます旨申し上げる。“そうかい”と合点され立ち際に“長官大事にね”と2度も仰せがあった」。 このころには天皇と深い信頼関係で結ばれていた ことを感じさせる。

 「警察庁長官の進講。陛下、誠に明晰(めいせき)に数ケのご質問あり。それには内心驚嘆せり」(85年7月3日付日記)と天皇の明晰さに驚かされる一方、気さくさと包容力に親愛の情が増していく様子もうかがえる。

 「本年は至らぬこと多く恐縮しております、と申し上げたら、色々よくやってくれて満足していますと仰せがあり、更(さら)にそれでね長官と、また若干お話する。何か大海原に向かって晴れた地平線を見るごとき感を抱く」(82年12月28日付日記)

 「陛下より卜部(侍従)を通じ、先日私が言ったのは誤りがあった。長官にとのお話。有難く、これだからと思う」(86年7月15日付日記)

 昭和天皇晩年の87年、88年の富田氏の手帳を見ると、スケジュール欄には週2回程度「言上」(天皇への報告)という文字がある。その文字は他の項目と違い、丸く線で囲まれている。富田氏にとって 最も重要な公務であると同時に、心待ちにしている特別な時間 でも合ったのではないだろうか。



▼  なんか木戸日記、本庄日記みたいな感じになりそうですねー。まずは日記の価値の高さ、天皇との心の交流で、「資料的価値」を強調する作戦のようです。楽しみですネー。えっと、保阪正康の評価をあげていなかったので、後であげておきます。


▼  それでは。


←このブログを応援してくれる方は、クリックして頂ければ幸いです 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Sep 20, 2006 09:45:19 PM
コメント(3) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


http://pride.arrow.jp/klingon/  
三輪耀山 さん
あっはっは。春秋子様ともあろうお方が。
安部壷三の言ってる「美しい国」ってのは、美国の事ですよ。
中国風のアメリカの呼び方です。<美国

春秋子様なら気がついておられると思った訳ですがね。(笑)
ところで、富田メモについては、やはり全文の提示を日経が行わない時点で、ただの事件師のやり口でしかないですね。

ま、我々はほどほどにしてますよ。その関係の議論はね。
実際、戦後になってようやく天皇陛下もあるべき位置である象徴に憲法で戻れたのに、またまた政治利用を考える輩が出てくるってのはねぇ。

日経も自分達のやってる事が戦前の軍部のやり口と同じだと気がつけないのか、気がついてて確信犯なのか。
ああ言うやり口は個人的に好きませんね。
しかし、これも個人的にですが・・・本当の所はどうなんでしょうか?真実を知る為にも日経にソースのメモを全文公開して欲しい所ですね。

右翼、左翼の懸隔のひとつに、戦争の総括と言う大きな事柄があるわけですが、あれが本当に先帝陛下のお言葉だったとして、その全文からどんな事を私が、皆が読み取るのか、神学論争になったとしても、いろいろな意味で全ての文面に目を通してみたいものです。 (Aug 6, 2006 09:38:33 PM)

Re:★  富田メモ & 「美しい国」の美しくない安倍晋三(08/04)  
三輪耀山 さん
あっと、訂正で最初の部分を消してしまった。

安部壷三にしてみたら、小泉以上に日本の美国化を推進したいのでしょうね。
くだんの作文は、「景気」と漢字で書けない壷三氏には手に余るものだろうから、多分ゴーストライターの書いたものなのだろうけど、凄まじい電波ではありますね。

春秋子様の言われるとおり。思想が人を選ぶと言う言葉に沿えば、彼奴は右翼からも左翼からも指弾され唾棄される半端ものではあります。

何というか、今後の数年間は小泉政権以上の苦難に日本人は晒されそうです。
右翼、左翼関係なしにね。中道も無事ではない。

ともかく、参院選で審判を下されたら、衆議院でも今の調子では居られない。その後が日本の行く末をどう決めるかの境目になるでしょうね。

思えば、911選挙の後の貴方の書評に感動して以来、ずっとここに通っている訳ですが、今からが中間点であり折り返し点になる事でしょうね。

お互いこれから先の節目節目でどんな感慨を抱き、どんな風に過去を振り返るのか。
今は予想しかつきませんが、お互いこれからもそれぞれの考え方で意見をぶちあげて行きましょう。

ずっと応援してますよ。では! (Aug 6, 2006 09:46:27 PM)

Re:http://pride.arrow.jp/klingon/(08/04)  
三輪耀山様、お久しぶりっす!
長い間ご不在で、悲しかったです。

>あっはっは。春秋子様ともあろうお方が。安部壷三の言ってる「美しい国」ってのは、美国の事ですよ。
>中国風のアメリカの呼び方です。<美国
>春秋子様なら気がついておられると思った訳ですがね。(笑)

……
うっわ~。やられました。強引なデ●ラーネタに持っていくための前フリだったんだけど、そっちの方がはるかに面白いじゃん(泣)

>ところで、富田メモについては、やはり全文の提示を日経が行わない時点で、ただの事件師のやり口でしかないですね。

その通りなんですよね。その反発は当然だと思う。おいらとしては、公刊してほしい。かな~り危ない言及もなされているような資料なので、1級ともいえる価値のあるものでしょう。ただ刊行しても「天皇の政治利用」になってしまうでしょうが、言わせたい人には言わせておけばいいとさえ思えます。

>実際、戦後になってようやく天皇陛下もあるべき位置である象徴に憲法で戻れたのに、またまた政治利用を考える輩が出てくるってのはねぇ。日経も自分達のやってる事が戦前の軍部のやり口と同じだと気がつけないのか、気がついてて確信犯なのか。

今上陛下は、悔しいけど尊崇してます。好ましくないですよ、確かに。学者を動員して、刊行してほしい。

>何というか、今後の数年間は小泉政権以上の苦難に日本人は晒されそうです。右翼、左翼関係なしにね。中道も無事ではない。

本当にその通りだと思います。日本社会全体が「絶望」状況におかれているのに、政治が機能していない。機能していないからこそ「全体解決」を求めてしまう…北朝鮮とも、中国とも、日本政治にも

その結果、小泉政権。その2の舞だけは避けてほしい。 (Aug 6, 2006 10:32:50 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: