BRASILの独り言

(7)ブラジルファッションにはまって




即ゲット!(その後、チビなのにデブの義妹に使われて破れ、それを姑が手洗いして縮んでしまうという悲しいオチあり)




日本のモードと180度違うブラジルモード。はっきりいってしまうと、チープな素材&チープな縫製&チープなデザイン&露出主義&SEXYさ重視の着こなし&とにかく目立つ原色使い、である。日本の雑誌に載っているような、『一点豪華主義』『上品顔』『ゴージャス』『繊細な』『色のグラデーション』・・・こういう言葉にことごとく縁のない世界である・・。


はじめはびっくりしたけど、悲しいかな、影響され、心奪われ、超やすそーなナイロン素材のTシャツやら、体のラインがばっちり出てしまうパンツなど、ばりばりはいていましたがな。今は見向きもしないけど、日本では見たことがなかったので新鮮だったのだ。もっとハクが出るようにと 筋トレにまで精を出して・・。


安そうな光沢の出るナイロン製の原色ピタTシャツ、同じような素材のヒップラインがもろ出るぴちぴちパンツ、プラスチック製厚底サンダル・・・。抹消してしまいたい過去である。この時期、ものすごく声かけられた。そりゃあ、体のライン出してるんだから、野良犬のように年中サカリのついたブラジル男はついてくる。あいつらは 女と名のつくものなら誰でもいいのだ。女で、たとえブスでも、オバハンでも子どもでも、脚や胸を露出すればもれなく寄ってくる・・・。(マジで)発情期の雄犬がわんさかと一匹のメス犬のしりを追いかけて、群れをなして走っているのとまったく同じなのだ。人間とは唯一理性がある生き物だと豪語していても、ブラジル人なんてそんなものなのである。



そーんなのが5年ぐらい続いたかなー?そんな中、久々に日本のファッション雑誌を手にする機会があり、開いて衝撃を受けたのだった。



――――日本人って なんて可愛いの!!繊細で、小奇麗で、色使いも絶妙で、ファッションも上品で・・・。――――


日本人のくせに 逆カルチャーショックを受けてしまったのだ。大味なブラジル人の基準に飽きてきたのかもしれない。



それからというもの、ブラジル人の好きなロングヘアも ただの伸ばしっぱなしの手入れのなされてない髪にしかみえず、こんがりと焼けた小麦肌趣向も、日焼けによる皮膚の老化でクビや顎の不自然なしわや、無数にできたそばかすやほくろが目に付き、SEXY志向の体も行き過ぎで逆に下品にしか見えなくなった。



気がつかなった・・。そして、忘れていた、日本のよさ・・。日本最高!



生まれて初めての日本ブームが来たのでした。





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