ココロの森

ココロの森

2008.04.08
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先週の土曜日、 紅ずきんさま と文楽鑑賞に行って参りました。

桜満開のお花見日和
さすが、晴れ女が二人揃うと 某ライブの時 とはちがうわ~ww


今回の演目は、
『競伊勢物語(はでくらべいせものがたり)』と『勧進帳』

またまた初心者にもわかりやすい、馴染みのある物語をチョイスいたしました。
後半の 『桂川連理柵』(かつらがわれんりのしがらみ)
ストーリー展開がドロドロの昼ドラっぽくて見てみたかったのだけれど
前回、一日ぶっ通しで観劇して疲れきってしまったので(笑)また次回。



今回も紅ずきん様は、一目で彼女とわかる個性的なお洋服でご登場。
確か、ワンピースの上に黒のジャージをはおっていらっしゃったのだけれど
よぉ~く見てみるとこのジャージの織が凝っていたりして、やはり「おしゃれさん」♪

前回 同様、今回も勇んで公演初日にかけつけたのですが
亀の歩みのごとくノロノロとしたエスカレータに乗って
開演時刻少し前にロビーに到着すると、会場内から何やらパチパチと拍手の音が。

「あれ?何かやってたんだね?」

なんぞと、素人丸出しの会話を繰り広げつつ、
(結局、何をやっていたのかは不明。
射手座O型同盟
ロビーの広くて大きなソファでのんびりパンフレットを広げ、今日の演目を予習。



<あらすじ>
『競伊勢物語(はでくらべいせものがたり)』
 玉水渕の段
 春日村の段



信夫(しのぶ)と豆四郎 は新婚ほやほやの仲睦まじい若夫婦。
京の都から奈良の春日村の信夫の実家への帰り道の茶屋で、
「玉水渕という池に、天皇の三種の神器のうちのひとつで、現在所在不明になっている鏡が沈んでいるらしいから
あの淵の周囲にはくれぐれも近づかぬように、おふれが出ている」
という話を耳にする。
それを聞いた豆四郎は主君(伊勢物語の主人公である 在原業平 公)のため、
早速この鏡を手に入れようと試み、いきなりラブラブの信夫に「今生の別れ」を切り出すが
この茶屋まで荷役を頼んだ 鐃八(にょうはち)
「ひとまず、明日まで待った方がいい」と諭され、それもそうかと思い直して(笑)奈良へと急ぐ。
ところが賢い信夫は帰路の途中で夫を巻き、自分ひとりで罪をかぶって鏡を手に入れ
それを夫に渡す。
そのいきさつを信夫から聞いた豆四郎は、このままでは信夫の母の 小よし にまで罪が及ぶからと
信夫に「母から勘当されるように仕向けよ」と命じる。
驚く信夫はまだかぞえ17歳。
うまい機転もきかず、どんなに母につらくあたっても、小よしは信夫の機嫌が悪いのは自分のせいと
娘を心配し、気をもみ、詫びるばかり。
そこに信夫の実の父であるという、 公卿・紀有常 が現れて、信夫を返してくれという。
このまま自分との縁を繋いでも、信夫の命は守れない。
科人(とがにん・罪人のこと)として命を落とすよりはましと、
小よしは泣く泣く娘を勘当し有常に渡す。
ところが信夫が、在原業平と共に姿を隠している(かけおち?のようなもの?)
井筒姫と瓜二つであったこと、豆四郎が業平と似ていた事から
ふたりは業平と井筒姫の身代わりとして、断腸の思いの有常に首をはねられる。





あらすじを書くだけでも「それってどうなの?」状態で
観ていると更に脳内回路がイカれそうなほど、
波瀾万丈の展開で突っ込みどころ満載のこの物語。


随所にコミカルなシーンを挟み、重苦しくならずに話はすすみます。
そのコミカルさが、もう!!!
おそらく江戸の昔でも超ド級のぶっとびワザの連続!


まず、淵に鏡が沈んでいるという話。
ふたりを諭したはずの鐃八が、何故か夜中の淵に現れ、
おもむろにもろ肌脱いで 池へざぶん !!!
褌(ふんどし)姿で池へ潜って鏡を探し始めます。
しかも泳法は バタフライ !!!
いるかのごとく、ざんぶざんぶと舞台を右へ左へ泳ぐ鐃八。
断っておきますが、文楽は 人形劇 です。
3人で一体の「人形」を操っているのです。
この泳ぎがまあすごいのなんのって!!!
あの迫力は見た人でないとわかりませんわね>紅ずきんさま (≧m≦*)
途中、何度か潜っては、雑草を引き抜いてしまったり、がらくたを手にして放り投げたりと
芸が細かいのもすごい!
そしてやっとこさ鏡を見つけると、淵に上がって湛然に身体を拭きます。
アタマに巻いていたねじり鉢巻をほどいて(ホントにほどく)、
左腕、右腕、腹、足、左脇の下(笑)、右脇の下(爆)まで丁寧に。
拭き終わると、ぎゅっと手ぬぐいをしぼり(ほんとに絞る)
おもむろに丁寧にお宝の鏡を拭き始め・・・・

と、いつの間にか真後ろにいた信夫が素早く鏡を 持ち逃げ !!!(爆)

夜とはいえ、何故真後ろに来るまで気がつかないのだ鐃八!!!

ここで鐃八と信夫が鏡の奪い合いをして、信夫は肩袖を鐃八に引きちぎられてしまいます。
後に鐃八はこれをネタに、豆四郎に金をゆすりにくるのですが
対応に出た豆四郎のにぶいことといったら!!
袖を見せられても「はて、どこかでみたような」
妻が命がけでお宝を奪取したというのに、乱れた髪の妻をみて浮気を疑う有様。
嗚呼、信夫!!! こんなバカ男の為に命を捧げなくとも!!


その後も大どんでん返しの連続で
「忠義に散った哀しいふたり」の物語のはずが
随所でもれる笑いの渦。

だってさあー
信夫が母に勘当を迫る場面だって、理由が
「行商から帰ってきて風呂が沸いてないからって怒る娘にあやまる親があるか!
 何故そんな親不孝な娘を勘当しないんだ!!
」って
そりゃーそんなことで17年も育てた娘を勘当しないよぉー 信夫ちゃんよお・・・w


それに、生まれてすぐの娘を小よしに押し付けておきながら
17年ぶりにひょっこり現れて「返せ」っていう有常!!
信夫を守る(という建前)とはいえ、もっと言い方があるだろう!!
自分の子供でもないのに長年育ててきた小よしの立場がなかろうが!
しかも、17年ぶりに感激の再会を果たした直後(その日ですよ、 当日! )に
いくら主君とその愛人をまもる為とはいえ、
実の娘の首をはねるか!
この非道ものめが!!!


その信夫が首を打たれる前、
琴を弾く場面(ちゃんと床にも琴が登場!!)なんか、更にすごくて
琴を弾く信夫の横で一足先に切腹をする豆四郎に驚き、駆け寄ろうとする信夫をいかせまいと
有常、
琴を立てて盾にしちゃうんです !!!
しかも信夫、
立てたままの琴を涙ながらに弾いちゃってます!!!
そんな、ついたての向こうの不穏な空気を感じ取った小よしがのぞこうとするのをはねのけ、
まるで大根でも切るみたいにバサッバサッ!とふたりの首をはねる有常!

お前、にんげんぢゃないよ!!!(T_T)



おまけに、その場面をかいま見た鐃八が
代官に密告してやろう♪と うひひひひと笑いながら帰るところを見た有常、

鐃八を 手裏剣で射止めやがった




・・・・・・お前は忍者か。



はあ、何だかもっと色々あった気がするけれども
長くなるのでこの辺で。

後半 『勧進帳』 に続く。







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最終更新日  2008.04.08 22:52:32
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はじめまして!  
睡蓮 さん
テクノラティ検索でやってきた文楽ファンです。
開演前に拍手が鳴っていたのは、「幕開三番叟」をしていたんですよ。
主に若手中心で、舞台そでで数名が三味線を弾き、舞台では二人で三番叟一体を遣います。
開演前に劇場を清めるという役割があるそうです。
毎朝開演15分前に3分間ほどやっていますので、今度第一部にいらっしゃる時にはちょっと早めにいらしてご覧下さいね。
客席も清められる思いがしてすがすがしく幕開に望めます。 (2008.04.09 10:38:36)

おつかれさまでした~  
紅ずきん  さん
うほほ(*`艸´)
あらすじ解説大変でしたね~
あんなに突拍子も無い話の筋をここまで簡潔にまとめるなど、アタクシにはできません(笑)
鐃八のアクティブさには驚きましたね。確かヘビとかもつかんではポイと投げていたわね。
死体を足蹴にしたり(゚◇゚;)

わが子をも手にかける「忠義心」とやらが、さっぱり理解できないのはアタクシ達がゲンダイジンだからでしょうか(笑)

近所のコンビニに買い物に行くような軽装でしたね、アタクシ。
ジャージの織りにまで着目されていたとは・・・見事です。(たかがジャージですが、実は当日のコーディネートでは靴の次に高額でしたw)
藤紫さんも落ち着いた色調のお洋服で、素敵なスカーフが印象的でしたよ( ̄ー ̄)
(2008.04.09 11:23:46)

睡蓮さん  
*藤紫*  さん
はじめまして。
ご訪問&コメント、ありがとうございます。

テクノラティ検索・・・初耳です(汗)
なるべく検索でひっかからないように、と、タグもつけずにいるのですが
何処でどのようにひっかかるのやら。。。
滅多な事は書けませんね ^^;)

文楽ファンの先輩のコメント、大変勉強になりました。
そうでした、「幕開三番叟」!
何処かでこの文字を目にした事があった気がします・・・
(三浦しをんさんの著書だったような)
今回の文楽鑑賞でまだ二度目の若輩者ゆえ、不勉強で申し訳ございません<(_ _)>
次回は是非、少し早めにいって「幕開三番叟」を観てみたいと思います。

たいへんためになるコメント、ありがとうございました。
無駄に長文&駄文日記ですが、是非ともまたお越し下さいませ♪

(2008.04.09 12:08:52)

紅ずきんさん  
*藤紫*  さん
本当に突拍子もない物語で、どこからどう手をつけていいのかわからず
翻訳(←もはやこう書くのが相応しいw)に手間取りました(爆)

鐃八! ホント、あの役が一番大変だったような気がしますよ!
(表彰式でも汗だくでしたしww)
「死体を足蹴にした」ときには、マジてドン引きでした(爆)


>わが子をも手にかける「忠義心」とやらが、さっぱり理解できないのはアタクシ達がゲンダイジンだからでしょうか(笑)

ワタクシだったら、忠義などそっちのけで、娘を連れて逃亡しますが
それじゃあ物語になりませんね (≧m≦*)
そう考えると、昔の人の人生というのは、みんなドラマティックで、
一般庶民でも、この信夫&豆四郎のように、人生が「絵になる」人が多かったのかもしれません。


>ジャージの織りにまで着目されていたとは・・・見事です。

しっかり見てましたよ~(笑)
そうそう、バッグの『クラウチングスタートする舞妓さん』の絵も素敵でした(≧m≦*)

(2008.04.09 12:19:01)

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