ＢｒｏａｄＣａｆｅ

サラサラ血液...云々

「サラサラ血液...云々」というのを見たことがあると思うけれど...
解説していた博士が、勤務中に無断で番組に出演して血流測定をし
そのギャラを自分達の研究会の口座へ振り込ませていたのが
国家公務員法に觝触し懲戒処分になったとか

んで、ちょっち調べてみたら...
菊池博士は、かなりまともな研究者で
あの、映像に出て来る「毛細血管モデル装置（マイクロチャネルアレイ）」は
かなり画期的なアイデアで「科学技術庁長官賞」なんかを受賞したりしているですね

ただし...
「サラサラ血液...云々」と健康の関係は
まだまだ学会では認められていないみたいですね
現状では、仮説段階で様々な検証が行われている段階で
採血方法一つとっても色々と問題があるみたいだし...

って言うのは
採血すると、血液が固まっちゃうんで凝固防止剤を入れるんだけど
凝固防止剤は血漿の凝固は防げるけれど
血小板の凝固を防ぐことは出来ないのだわ
だもんで、「サラサラ血液...」で見ている血液は
血小板が凝固した後の残りの「凝固しない血液」を見ているとのこと

だもんで
「血小板が凝集して凝固因子の機能を止めた血液を用いる血液サラ
サラ・ドロドロ検査では、血液が詰まりやすいかどうかについて予
想する事は残念ながらできません」とのコト

現時点で判っている事は
赤血球の変形能（形を変える能力）を観察する事ができると言う事で
この赤血球の変形能は個人差あり、同一個人でも食事や運動で変化するので
現時点では、健康との直接の関連性は実証されていないとのコト

赤血球の変形能と疾患との関係
赤血球の変形能と血液中成分の関係については
今後の研究が必要なのですわ

TVの健康番組でよく言っている
「油（脂肪）が血液に溶けてドロドロに...」というのは
間違いだと、御本人がインタビューで答えているのに
様々な健康番組では全く無視されていたようです。
（血液中の脂肪分はタンパク質に取り込まれて循環しているので
　血液のサラサラ度とは関係ないそうです）

ま、それ以前にTV的手法の映像で
使用前・使用後的映像も、実際に試した健康法（食事療法とかの）の
効果ではインパクトのある「サラサラ血液」の映像になりにくいために
検査前に水を飲ませて血液の濃度を下げてサラサラのように見せていたとか...

つまり「サラサラ血液」に一番効果のあるのは「水を飲むこと」だったんですね！

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