ぶちゃママとペコママ

ぶちゃママとペコママ

一人っ子



 ペコは10年間、一人っ子でした。
保育園育ちですから、人見知りは全くせず、友達は多いほうでした。

「一人っ子だから、我がまま」だとか言われない為に
とにかく、他人のいるところへ出かけていきました。
全く知らない子達が遊ぶ公園へ、スーパーのキッズコーナー。
滑り台を滑らせてくれない意地悪な子にもめげず、
泣いて帰ってくることも無く、喧嘩する事もなく、沢山遊びました。

甥っ子や姪っ子は年齢が近く、よく遊びます。
その時ばかりは、「お姉ちゃん」です。
せっせとお世話をしていました。

ある程度年が離れると、問題は無いのですが、
一つしか変わらない姪っ子とはよくぶつかっていました。
長女同士ですから、主張がぶつかるんでしょうね。
姉妹がいると、けんかの仕方も手馴れたもので、
泣くが勝ち、見たいな所も解っている。
年下が泣く、となるんですが...
大半は、ペコが泣いていました(^^;)

甥っ子や姪っ子と関わりがあったためか
「一人っ子らしくない」と言ってもらえて
「ひょっこり産んだりして、そんな気がするわ」とまで言ってくれる方も。


ある日、ペコのふと言った一言がとても悲しく寂しく
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

「みんなは、家に帰ると兄弟がいるのに、私は一人ぼっちで寂しい。
どうして、私のうちには兄弟がいないの?」

なだめたり、説得したり、親の私たちも悩んでただけに辛かったものです。

ペコは神様に手紙を書きました。
「妹をください。いっぱいお手伝いをしますから、お願いします。」

一昨年の妊娠~流産は一緒になって泣いてしまいました。

そして、いよいよポコがおなかのいると聞いた時、誰よりも喜んでくれました。「また流産したら大変だから」と掃除や洗濯、お料理と沢山沢山お手伝いをしてくれました。検診は必ず一緒に行き、成長を一緒に喜んで来ました。

生まれてからというもの、授乳以外は殆どしてくれます。
お風呂だって入れてくれます。
おむつも爆弾ウンチ以外は替えてくれます。
ベビーカーだって押してくれます。
抱っこ紐だって。

「私の宝物だから」って。
なんて嬉しい一言。
二人産んで良かったわと実感する今日この頃です。


「長女だけど、3番目」と言います。
そう、過去の流産もすべて話してあるので、
生まれてこれなかった兄弟たちがいる事を知っています。
そして、その子達から守られているんだと理解しています。

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