文豪のつぶやき

2005.06.03
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カテゴリ: 新撰組
吉村寅太郎は、坂本竜馬より二才若い。
土佐津野山郷の庄屋の長男として生まれ、12歳で庄屋の後を継いだ。
いわゆる土佐郷士である。
同じく庄屋出身の中岡慎太郎と同様、学問は間崎哲馬に学び、剣は武市半平太に学んだ。
武市半平太の土佐勤王党結成の時にも参加し、その幹部になった。
まもなく藩内勤王化を目指す武市と袂を分かち、脱藩する。
かれは、固陋な土佐藩が勤皇化するとは到底思えず、時代の倒幕の盟主は長州だとし、長州を頼った。
この脱藩は、竜馬に影響を与え、まもなく竜馬も吉村を頼って脱藩する。
武市道場はいわゆる長曽我部侍といわれる郷士たちのたまり場であり、今でいう高校、大学みたいなもので、ここで若き日のかれらは青春を謳歌していた。

脱藩した吉村は一時、土佐に引き戻され、入牢するが、罪許された後、再び脱藩、天誅組を結成、倒幕の挙兵をあげるが時代まだ早く、敗滅し、吉村もまた戦死する。
ある史家は吉村を評して、かれがもう少し長生きしていたらどんな巨人になっていたかわからない、といっている。








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最終更新日  2005.06.03 11:15:01
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Re:坂本竜馬の周辺(吉村寅太郎)(06/03)  
始めまして!
訪問有り難う御座います。
もう20~30年前に司馬遼太郎にはまっていました。
最近又読み返しています。
坂本竜馬が引き金になって今日があります。
(2005.06.03 15:47:15)

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