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電車の中の話をもう一つ。今回は夜の通勤ラッシュの話。女性が子供連れで電車に座り、その隣に爺さんが座っていた。爺さんは目をつぶり寝始めようとしていた。そのとき、子供が咳をし始めた。女性恐縮そうに周りを見回し、しきりに子供の背中をさすっていたりしていた。隣に座ったじいさんは急に女性と子供のほうを向き、「うるさいなあ」と嫌そうな顔をし言った。子供でなくても、咳が止まらない場合はある。じいさんもそうだろう。それが自分の睡眠を妨げられたというだけで、文句を言う。最近の若い奴は・・・とよく耳にするが、老人もおかしな奴は、いる。
2017.11.12
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先日、電車に乗っていた時のこと。夕方の通勤時間にもかかわらずすいていた。がらがらにあいた一人の初老の男の隣に、それよりやや若い男が座った。初老の男は足が痛いのかしきりに足をさすり、やがて足を組んだ。すると隣に座った男が、初老の男に、「足を組んだら、ズボンが汚れるだろ」と自分のよれよれのズボンを触って言った。初老の男は足を即座に戻したが、少し痛そうだった。しばらくたち初老の男が下りた。すると若いちょっといかめしい男が、おっさんの隣に座って足を組んだ。私はどうするのかな、と見ていたら、おっさんは急に寝たふりをし出した。情けないやらで周りの人たちは失笑していた。
2017.11.12
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先日、友人が都内に面接に行った。会社は、とあるビルの一室にあった。ドアの前でベルを押すと、ひなびた中年の男性が出てきて、中に招じ入れた。社長である。社長は満面の笑みを浮かべながら、履歴書、職務経歴書を見ながら丹念に効き、さらに離婚歴のある彼になぜ離婚したのか聞き、彼が正直言に言うとなおも詳しく聞いた。(こんなことを聞いても仕方ないのに)と思いながらも彼は答えた。その時間およそ二時間。やがて彼は解放され、一週間以内に採用するがどうか連絡するとのこと。一週間後、夜八時を過ぎたころその社長から連絡があった。「実は」と社長は切り出した。「年齢がねえ」彼は五十九歳であった。しかし、それは最初に履歴書を送ったときも、面接のときも、重ねて話したこと。その旨を言うと、「ではもう一度面接をします。こちらでお願いするので好きな日時を言ってください」といいながら、「明日、朝九時にしましょう」賃金も安く、社会保険もない潰れそうな小さな企業。かれは丁重に断った。アベノミクスはうまくいっているのだろうか。一億層活躍には五十九歳は入っていないのだろうか。
2016.05.05
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精神を病んだ人が社会に交じっていることがある。こんな世の中だからすべての人が病んでいるといえばそれまでだが。以前職場に一人の三十ぐらいの女性がアルバイトで入ってきた。彼女が配属されたところは女性三人がすでに働いている受付業務の部署である。物静かでおとなしい人だったので、皆が好感を持った。その女性、入社するや昼食のシフトや受付場所の席を勝手に決め、意見具申をした。その提案が的を得ていればまだよかったのであるが、現実とかけ離れていたので残念ながらその意見は却下された。すると彼女はそのことを上司に涙ながらに訴えた。ぞの後も彼女は、自分の意見が通らないたびに、上司に涙で抗議を続けた。あるとき、彼女は勝手にある機械の部品の交換を好感し始めた。非常に精密な機械である。彼女が暗いところでやっているので、上司が、「もうすこし明るいところでやれば」といったが彼女は返事もしない。しばらくすると、中の部品を飛ばしてしまった。みんなでその部品を探したが結局見つからず、その機械はパーである。しかし彼女は悪びれることなく、あやまりもせずいけしゃあしゃあと仕事をし始めた。聞くと、彼女は前の職場にいた時に上司と衝突し精神病を患い、しばらく自宅で養生したのち、病院もいかずに職場復帰したとのこと。おもうに、コミュニケーション能力がまったくないのであろう。かわいそうだが、将来は暗澹たるものだろう。
2015.08.29
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Sさんは私の学生時代の一番の友人だった。かれは日蓮系のSという大教団の信者であった。中学・高校で学内のSの組織を作り、一流大に入学した後もバリバリの運動家であった。かれは一千から身を引いたのは一流商社に入ってから。そのあとは風俗にはまり、徐々に組織とも離れていった。決定的になったのは、結婚の時。相手の家は、大の宗教嫌い。それで彼はSと決別した。ところが最近風のうわさによると再び活動を始めたという。しかも入ったのは、Sという大教団に敵対する宗門直下の団体H。われながら驚いた。というのもHは歴史こそ宗祖以来という古い団体だが、活動は細々といってよく、しかもSからは目の敵にされ、かなりな圧迫を受けている。とくにSを脱会しHに入った人々は相当苛め抜かれているという。数年前、定年を迎えあとの人生をいかに生きるべきかを考えたのであろう。そして、教団というフィルターを通さずに僧侶直下の組織にはいった。妻子を説き伏せ入信させ、いまも孤立無援の状態で戦っている。人生の最後に、寄らば大樹、荒波を立てずにSに舞い戻り、平穏無事に過ごすことをやめ、大教団Sの迫害を受けながらもそういう生き方を選んだ彼の行動に、けったいな人だと思いながらも敬服する。
2015.05.19
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日蓮という人、非常に博識であった。彼の遺した開目抄などをみると、よくこんなに古今東西のことを調べていたなと感心する。ただ、非常に山っ気があった。立正安国論を時の鎌倉幕府に提出し、無視され、執拗に幕府とその傘下にあった旧仏教を攻撃する。まさにかまってちゃんである。元寇を予言し、国が滅亡するといったというが、出どころはかれが唯一認めていた法華経ではなくほかのお経である。「私の考えを採用しなければ、国は亡ぶ」といっていたが、かれの思想は採用されず、しかも元は退散する。これを知ったとき全身これ自身の塊のかれは、「そんなバカな、なにかの間違いではないか」といったという。新興宗教は今も昔も終末論を説き民衆を恐怖に陥れる。かれはその走りのようにも見える。いずれにせよ、彼の思想は認められず不遇のうちに亡くなっていく。ただかれの思想は800年を経た現代では様々な枝葉に分かれていま最盛期を迎えている。この光景をかれはどういう風に見つめているのか。
2015.05.19
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私の父は先年亡くなったが、特攻隊の生き残りであった。父は戦争末期には佐世保港で毎日毎日穴を掘っていた。飛行機乗りがなぜ、と思うが、日本にはすでに飛行機は無く、十九の父たちに与える余裕がなかったという。佐世保で上陸してくるであろうアメリカ軍に対し、堀った穴に隠れアメリカ軍の戦車に爆弾を背負って戦車にぶつかる練習をしていたそうである。、新聞では、日本軍の華やかな戦績が伝えられていたが、父は穴の中から、夏の上空を見上げ、空を埋め尽くすようなアメリカ軍の飛行機を見つめていたそうである。アメリカ軍の大量の飛行機は、大量の爆弾を積み、地べたを這いずり回っている父たちの上空を飛び、東京など日本各地に爆弾をばらまきに飛んでいくのである。これでは日本は負けるはずだ。と思ったという。くだらない青春時代を送った父であったが、生死を共にした同期の桜によほど思い入れがあったのであろう。戦友会には欠かさずでた。私の結婚式が、戦友会の日と重なった時も、戦友会を優先するといって、周囲を困らせた。昨日は69回目の終戦記念日である。父は、敗戦記念日と言っていた。どういう意味でこう言っていたのkわからないが、あの時代にあの環境で生きた人間でなければ分からないであろう。
2014.08.16
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新興宗教の友人たちについて今回も書く。前回、新興宗教をやっている人は、時間にルーズだと書いたが、加えると、ヒステリックである。こちらが何気ない一言で、教祖なりを批判すると目をむいて反論してくる。こちらも、週刊誌で呼んだ程度の質問をしたつもりなのだが、もう目をむいて反論してくる。ということは、心当たりがあるのだろうか。新興宗教は勧誘の押しが強いのは、周知の事実であるが、この暑い夏、一軒一軒訪問して回り、あわよくば集会に呼び出そうとしてくる。のこのこついて行こうものなら、数に頼んで入会するまで帰さない。これだけ元気がある人なら会社で勧誘すればいいと思うのだが、会社では上司にペコペコ、新興宗教のことはおくびにも出さない。ノルマがあるのだろうか、私も友人に頼まれて、集会に出たことがあるが、普段会社では存在を消しているようないい大人が(会社ではダメ人間というのは、その友人に聞いた話である)、それこそ集会では声高らかに進軍ラッパを吹き鳴らして勧誘に躍起になる。批判めいたことはおろか、異を唱えることを言うと、もうヒステリックが長時間続く。そして、それは相手の体調が悪くても、所要があってもお構いなしである。そこで一つ思うのだが、新興宗教で相手に入会を強要する勇ましい人は、そんなにすばらしい宗教であるなら、北朝鮮なり、イラクあたりに行って勧誘してきたらどうであろうか。たった一人でも入会させたら、その新興宗教をm認めたいと思うが。まさか弱い相手を選んでやっているということはないでしょうね。仏教用語には「摂受」という言葉がある。まさか、そんな言葉でごまかしたりしないよね。日蓮さんの弟子の一人が、日本を飛び出して中国大陸で勧誘をして回ったという例もあることだし。反論しないと思って、穏やかで争いを好まない善良な日本人ばかりを勧誘して、いい気になっているんじゃないかと思う。
2014.08.15
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この夏、三組の人が新興宗教の勧誘に我が家に来た。キリスト教系の人と神道系の人と仏教系の人である。仏教系の新興宗教は、だいたい空海と日蓮に分かれる。ほかの仏教みたいは奇跡というものがないが、この二つの宗教は密教的であるので、「あら不思議」がある。たとえばほかの仏教、禅宗は悟りは自得するもので、念仏系の浄土宗、浄土真宗は絶対他力である。そこには奇跡はない。ところが真言宗と日蓮宗は、祈ればそこに奇跡が生まれる。歩けなかった人が歩けたりする、とか、重病の癌患者が治ったりする、といったものである。日蓮のいう題目が奇跡を生むかどうかは別にして日蓮というご仁は、ものすごく博学である。彼の著した「開目抄」などはその典型であろう。これは、日蓮信者が鎌倉幕府から迫害を受けている時に、その不安を取り除くためにかいた信者への手紙である。迫害されれば誰だって、棄教する。それを食い止めるために日蓮は「開目抄」を書く。過去の罪障を改めるために現在迫害されていることを。そしてそれが未来につながることを。これを、膨大な知識を持って論理的に説くのである。彼の頭の中には、膨大な知識が論理立てて入っているのであろう。「だから、迫害されるのは当然なんだよ。そしてその先には輝かしい未来が待っているんだよ」このことを、だれにも分かるように納得させるのである。このことが八百年経って、科学と文明の現代においてもなお朽ちず、いろいろな新興宗教を生み出したのではないか。こんな論理立ての教義では、他の宗教はなかなかかなうまい。おっと話がそれた。テーマはけったいな人々であった。こんかいは特定に人ではなく、新興宗教の信者さん総体を対象にして話す。私の周りには新興宗教の信者さんがかなりいるが、共通していることがある。それは、時間にルーズだということである。一例をあげると、私の妹の結婚式の時、新興宗教をしている友人に、車を出してもらい親戚を迎えに行ったことがあった。親戚の家は北陸にある。友人には前々から何回もその日はくれぐれもよろしく頼みますよ、と話し、むろん手当もかなり包んだ。当日、朝暗いうちに彼の家に行ったらかれは寝ていた。急いで起こし、せかせるように車を出すように依頼すると、彼は、「朝のお勤めをしてから」といって、仏壇に向かいながら拝み始めたのである。「君のためにも、親戚の人のためにも、事故を起こさないように祈らなければならないでしょ」そこには彼の寝坊による遅刻の反省はない。おかげで親戚を駅で一時間以上待たせ、妹の結婚式は私も親戚も大遅刻し、親戚は親戚挨拶もできなかった。こういうことは平気なのである。しかし、そんな強固な意志を持っていた友人もやがて結婚し、新興宗教嫌いの妻から、新興宗教はご法度を条件に結婚し、今は見る影もない。日本の新興宗教人口は三億人とも五億人とも言われている。一億数千万人の人口からすればおかしなことではあるが、新興宗教側では、一度縁ができた人は信者としてカウントするのであろう。いずれにせよ、強固な信心のため時間のルーズなのは勘弁してほしい。日蓮さんをはじめ、開祖たちは、そんなことは教えていないだろうから。
2014.08.12
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三十半ばのウッチー、主婦である。このウッチー人のうわさが大好きで、「○○さんは今どうしてる?」「××さんはあれからどうなった?」などと友人に聞いて回っている。そのくせ、自分の情報は漏らさない。「△△さんのこと知ってる?離婚しそうなんだけど」とウッチーは話を振る。友人が、「えっそうなの。私聞いてないわ」というと、「あっ知らないの。じゃあいいです」と口を閉ざしてしまう。もう一人、四十過ぎのもぐちゃん。彼女も主婦である。ある主婦の集まりでのこと。一人の主婦に年齢を聞いた。もぐちゃんより一つ下である。当然相手ももぐちゃんの年齢を聞き返した。そうするともぐちゃんはいわないのである。いわないだけでなく、「□□さんは○○才だって」と、まわりに大声でその人の年齢をいうのである。この二人、当然みんなから嫌われている。主婦の性なのか。
2014.08.12
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メガネ屋の従業員邪魔だ君の同僚、福無君。福無君は四十過ぎ、遊び人の邪魔だ君とは違いまじめそのものに見えた。仕事もちゃんとやるし、掃除もちゃんとやる。ある日二人は一緒に帰った。帰り、福無君は、邪魔だ君に、「一杯やっていきませんか」邪魔だ君は、もとより借金まみれ金など小銭しか持っていない。「いや俺金ないから」そういうと、「いや、私が」そういうので、ついて行った。行先は福無君の行きつけのスナックだという。店に入るとママが怪訝そうな顔をしてみたが、「いらっしゃい」邪魔だ君たちはビールを頼んだ。やがて一杯が二杯とすすみやれあたり目だ、フルーツの盛り合わせだと頼み、二時間ほどたったころ、邪魔だ君が、「」そろそろ帰ろうか、となったとき、福無君がママを読んだ。「ママ、つけといて」途端に、ママの顔色が変わった。「あんた、今までの呑み代全部つけじゃないの」驚いたのは邪魔だ君である。ママは鬼のような形相で、「今日という今日は許さない。全部払って今までの付け八万五千円と今日の呑み代一万六千円」邪魔だ君が持っているのは800円、福無君は300円であるy。到底足りるお金ではない。結局、警察に通報され二人は無銭飲食で警察の御厄介になった。:
2014.07.27
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四十代のメガネ屋の不純君、イケメンであるのだが非常に憶病で、しかしこすっからいところがある。上司の愛人の若い子に、上司がいない時に手を出している。この若い子、不純君の奥さんと親友の間柄なのである。上司と奥さんの目をかすめ、だれもいなくなった店内でことにおよび、またホテルにたびたび言っている。これがなぜばれたかというと、この若い子、かわいそうなことに腋臭なのである。つまり、上司と不純君と若い子は異常なにおいがする。しかもこれが奥さんにまで移り、この四人はにおいの感覚がわからず、ほかの従業員の失笑を買っている。知らぬこの四人のみである。腋臭、恐るべし。
2014.07.26
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地方都市に住む邪魔だ君、若いころから派手好きでちゃらちゃらしていた。若くしてできちゃった結婚し、結婚した後も、あちこちの女と遊びついに離婚した。その後も生き方は変わらず、あちこちに借金をこさえては、踏み倒し四十をこえて落魄し、実家に戻ってきた。実家は父はすでに亡く、年老いた母親と、病弱で寝たきりの兄がいる。邪魔だ君は、ここで物置を借りそこに転がり込んだ。ここで若いころ少しかじったメガネの技術で量販メガネ店に就職した。が、若いころの癖は治らない。店の売り上げをちょろまかし、店の女の子に手をだし、店の従業員に金を借りまくり、やがて首になった。周りの従業員はお人よしがそろっていたのだろう、彼が店をやめても声をかけ支えようとしたが、やがて姿を消した。風のうわさで、新宿歌舞伎町で見たという話も聞くし、上野でホームレスになっているという話も聞くし、亡くなったという話も聞く。
2014.07.25
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五十代の友人の話。彼はパソコンのことなら何でもこなす。大病をしたあと、失職中だったのである会社に面接に出かけた。募集要項には、発注管理と書いてあって給料もかなり安かったのだがデータの入力程度という話だったので面接に出かけたのだ。一次面接が通り、役員との二次面接、役員はからのスキルレベルが高いと見たのだろう。そのうえ友人は管理職経験もある。役員は、かなり高度なスキルレベルを要求し、気難しい若い上司をうまく懐柔し、これまた若い今どきの女の子たち数十人を統括し、他部門との潤滑油にならなければいけない、といった。時給は千円程度である。なるべく安くこき使うことばかり考えているこの役員に友人は、丁重にお断りして帰った。あきれたものである。
2014.07.23
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もう一人、ストーカーを。これはSEの友人の話。社内で四十代の男、妻子持ちであるが、この男が若いOLに付きまとう。帰りに女の子の後をつけ交際を迫り、断られるや電話、メールでしつこく食事を誘う。若いOLは同じ社内に若い彼氏がいる。思い余って彼氏にいうと、彼氏はストーカー男に注意した。だが男は部署は違うが、彼氏より役職は上である。逆に一括され、付き合うのをやめないとお前の将来はないぞ、と脅された。若い二人はやむなくストーカー男の上司に相談し、上司はストーカー男を呼び注意した。するとストーカー男は、逆切れし、好きな人を追いかけて何が悪いんだ、と居直ったのである。妻子がいるにもかかわらず、若い女の子を執拗に追廻し、それを正当化するストーカー男。上司はストーカー男が有能であるため躊躇していたが、ついにクビにした。いやはや、おかしな時代になったものである。
2014.07.21
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ある知り合いの女の子が派遣社員として勤めていた時のこと。この娘さん、年齢は二十歳そこそこ、東北出身で地元の高校を卒業し、就職先が少ないため市の主催するパソコン講座に一か月ほど通い東京へ出てきた。これといった資格もスキルもないため派遣登録し、スキルをあげようとデータ入力の仕事をし始めた。この職場派遣社員が数人いたが、中に四十代の男がいた。浅草生まれで、根っからの遊び人。この男が、彼女に食事に誘うが、東北の純朴な彼女は断った。しかし何度も何度も執拗に誘い、彼女がトイレや休憩に行くために席を立つと、そのあとを追っかけさらに執拗にせまった。彼女は思い余って派遣元の担当者に報告し、職場を変えてもらい事なきを得たが、派遣社員の場合、どんな人が紛れ込んでくるかわからない。この男、断られるたびに、顔が険しくなり、仕事中彼女を睨み付け、じっと見つめていたという。さらにほかの派遣社員にもつっけんどんになり、社内でも孤立していった。派遣会社の担当者は、安易に派遣登録させずにもう少し素性調査をしてほしいものである。
2014.07.19
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SEには変わった人が多いというがサイ君もその一人だ。サイ君は四十を過ぎてなお、女性の人と付き合ったことがない。そこで友人が風俗へ連れて行ってくれるという。初めての経験にサイ君は舞い上がっている。渋谷の風俗へ行くというので同僚が、「怖い店があるから気を付けてね」というと、「俺は柔道初段だから大丈夫だ」うきうきして言う。次の日しょんぼりしているので、訳を聞くと二千円しか持っておらずついにどの店にも入れなかったようである。このサイ君足立区の埼玉との県境に住んでいるが、あるとき同僚が、「君の家は埼玉だっけ」というと、「俺は東京だ」と烈火のごとく怒った。「俺は埼玉ではない」一時間ぐらい怒っていた。サイ君、ビジネススーツを着ているが、ベルトを買う金がなく、携帯電話も持っていない。床屋も一年に一度で、必ず丸坊主にしている。歯もあまり磨かないので、口臭がきつい。なんでも母親に、「お前の歯は丈夫なので磨かなくてもいいんだよ」といわれて育ったらしい。
2014.07.18
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このサブインストラクタの女性、仕事が終わると元気いっぱいである。生徒たちにカラオケに誘われると、いそいそとついていき、マイクを離さない。生徒たちとの距離もかなり近くなってきたある日、生徒たちが、「先生、将来はメインインストラクタをするのだから我々の時になれるためにメインインストラクタをやったら」と私とサブインストラクタにいった。私は構わないよ,といったら、このサブインストラクの女性、いきなり泣き出したのである。生徒が、「先生、私たちはあなたの練習のために言っているんです。だれも笑ったり茶化したりしませんよ」といっても大声で泣くのみである。生徒たちはなだめ、「わかりました。もういいませんよ」それでこの話は沙汰やみになった。彼女は期限を直し、そしてカラオケでは相変わらずマイクを離さない。
2014.07.17
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社会人向けのメインPCインストラクタをしていた時のこと、サブインストラクタに四十の女性のサブインストラクタと仕事をしていた。彼女がどうしてインストラクタになっていたのかわからない。無口で、人と話すときには極度の緊張をする。人とうまくしゃべれないのである。さらに決定的なことはパソコンスキルが全くないのである。ある授業の時、私は教壇で話し、彼女は後ろで立っている。その時、生徒の一人が後ろを振り向き彼女を呼んだ。私の話で分からないところがあり、それを聞こうとしたのであろう。彼女はやむなく生徒のところに行った。が要領を得ない。彼女はしばらく教えていたが、その間も私の授業は進む。突然彼女が金切声をあげた。「先生、今のところ、私聞けませんでした。もう一度やってください」生徒たちが唖然とする中、私は彼女のためにもう一度同じ説明をした。
2014.07.14
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このジン君の会社は工場内にあり、ジン君はここでデスクワークをしているのだが、忙しいときは工場で作業を手伝うことがある。作業は暗い工場内で金具を使ってやるため、新人の後輩社員はあらかじめ数千円するライト付きルーペと百均で買った小さなルーペをロッカーにしまっている。ある日、作業を手伝うことになり二人は工場から呼ばれた。するとジン君は後輩社員のロッカーを開け、二つのルーペを取り出した。そして高価なライト付きルーペは自分が持ち、安いルーペを後輩社員に渡したのである。あきれて声も出なかった、とその後輩社員は言っている。そんなジン君だが姉がいる。姉はある地方都市の市議会議員である。「俺の姉は市議会議員で党の委員長のメールアドレスを知っているんだ」これが彼の自慢である。自慢にしてはあまりにも情けない。そのくせ彼は、姉が所属する党のことをあまり話さない。自分の後輩にはこっそり自慢するのである。どういう党なのであろうか。
2014.07.13
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大手自動車メーカーの下請け会社のジン君。後輩の新人社員への指導が変わっている。新人の社員を前に、「親会社の人に気に入られるようにすることは大切だ。俺のやり方を見て学びない」そういうとジン君は、親会社の担当者にメールの打ち方を教えた。「親近感をだすためのメールを出すんだよ」といって絵文字をバンバン入れたメールを送り、これが親会社で問題になり、ジン君の上司が親会社に呼び出されこっぴどく怒られた。勘違いも甚だしい。このジン君、勤務中に自分のCDを数百枚焼いて、これがバレ、怒られている。齢四十をすぎて、同期は出世していくのに自分だけは平社員であるのがたまらず、上司の悪口を、親会社のお担当者に愚痴って、またもやこれがバレ怒られている。後輩の新人社員が、「大丈夫ですよ。僕も応援して出世できるように手伝いますから」と励ましても、「だめだよ」と机の書類を床に放り出す始末。今上司たちの間では、彼を工場があるインドへ飛ばすかという話が持ち上がっている。
2014.07.11
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ブラック企業という言葉があるが、ある会社の社長。社員同士では飲みに行ってはいけない。社員間で会社の批判をさせないためである。仕事が終わったら全員社長に電話をする。(もちろん電話代は社員持ち)当然多数の社員が電話をするので電話がつながらない。最終的には午前を回ってしまうこともたびたび。出張の時は、移動時間は給料に換算しない。求人広告を出すのがもったいないので、ハローワークに広告を出す。社長は、最初、猫なで声を出して勧誘するが、入社すると手のひらを反して用にこき使う。しかも安く。気を付けたほうがいい。これは実際に友人が語った話。
2014.07.10
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都内でPCインストラクタをしていた時のこと。四十代の女性と一緒にチームを組んで教えていた。この女性が健康マニアで、というより病的であった。一緒に昼食をとっていた時のこと。私は近くのコンビニで買ったパンを食べていると、突然私のパンを取り上げ、「あなた、この中には有害なものがいっぱい入っているのよ」とかな霧声をあげて喚きだした。彼女は自然食品のお弁当である。私と周りにいた数人の同僚はあっけにとられた。まだある。ほかの女性インストラクタが携帯電話をしていると、「あなた、携帯電話からは有害な電磁波が出ているから体に良くない」と言い出したのである。そのくせ彼女も携帯電話を持っている。そのことを指摘されると、「それでも携帯電話はよくない」まだある。打ち合わせの時、上司が気を使ってかんコーヒーを出してくれた。すると彼女は自分に出されて缶コーヒーをそっと隣の男性インストラクタの前に置いたのである。「この缶コーヒーは体に良くない。あなたにあげる」といって。この健康おたくは新興宗教に似ている。独善的で、他人を批判し、自分が良ければほかはどうでもいい。
2014.07.09
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クズマツは自ら身を持ち崩し、ホームレスになった。ある夏の時期から、空き家になっている廃屋に住み、朝五時になると廃屋を出る。この廃屋は駅にほど近いところにあるので、日が上ると夜遅くまで人の往来が激しい。機会を逃すと終日廃屋から出られないのである。廃屋は蒸しぶろ状態で水も手に入らない中、クズマツは一日閉じ込められた形になる。そのため、グズマツは人がまだいない朝方早く廃屋を出る。で、あとは公園のベンチで横になるか、木陰で涼むことになる。それでもクズマツはおしゃれなので、公園のトイレでポケットに持っているT字剃刀でひげをそる。夏のさなかのホームレスなので、クズマツの体からは異臭がするが、本人は気づかない。それでも彼は働かない。ヒモになるべく、女を探すのである。ある日、とうとう金が月だ。クズマツは夜陰に乗じて、コンビニのゴミをあさった。そのとき塾の帰りなのであろう、男子中学生のグループがクズマツの横を通りかかった。クズマツは数日食事をとっていなくてかなり披露していたにもかかわらず羞恥心から、「俺は乞食じゃねえ」と叫びながら敏捷に、闇に向かって姿を消した。
2014.07.08
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グズタケとクズマツそれに数人の友人たちが居酒屋で呑んでいた時のこと。それぞれが身の上話を話し始めた。クズマツは母子家庭で育った。他にも親に虐待された話も出た。ひとしきりいろんな身の上話が出た。突然グズタケが、「俺は」といった。グズタケはごく普通の家で身の上話になるようなものはない。「俺は、小さいとき親父がげんのうを持ってこい、といった。げんのうが分からずまごまごしていると、怒鳴られた」げんのうとはかなづちのことでグズタケはこれが分からなかったらしい。だから、俺もお前らと同じだと言いたかったのであろう。不幸自慢はあまりほめられたことではないが、母子家庭で育った苦労、親に虐待された苦労と、げんのうを知らないために怒られた話と次元が違う。そのあと、座が白けたことは言うまでもない。酒乱のクズマツもさすがにその日は酔えなかった。
2014.07.07
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グズタケには友人が一人もいない。最後の友人クズマツが酒に任せてその筋の人たちのベンツの上で大暴れして姿を消して以来、友人は誰もいなくなった。いるのは彼のボスであるお菓子メーカーの専務ともう一人のボスである妹だけである。そのボスの一人、専務には職場で会うと泣きそうな顔をしながら逃げ、たまに妹が来ると、天空の城に上り寝たふりをする。そのくせ、強がりを言う。「俺は友達なんていらない」「馬鹿専務が、馬鹿○○(妹の名前)が」そういって、スナックで女の子に愚痴るのである。女の子が、「そうよ。友達なんていらないし、専務も妹も馬鹿よ」と相槌を打つと、いきなり泣くのである。そしていつもの通り、「俺はF1レーサーになる」といいだし、女の子が、「F1レーサーになったら応援に行くわね」というと、「わあー」と泣くのである。身から出たさびとはいえ、哀れである。
2014.07.06
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グズタケは幼稚なうそをつく。グズタケはギャンブルが好きでそのひとつに競馬がある。金曜の夜から買ってきた競馬新聞で作戦を練り、土曜日日曜日と勝負に出るのであるが勝ったためしがない。なにしろギャンブルで家一軒使った男である。あんまり悔しいのか、ある日グズマツに電話をかけ、「100万円当たった」といった。「じゃあおごってよ」グズタケは自分のついた嘘のため、クズマツにおごらざるを得なかった。嘘がなぜ発覚したか。その後、クズマツがそのことを二人の共通の友人に話した。その友人は何気なく、今まで競馬で大勝ちしたのはいくらと聞いた。グズタケは、「三万円」これで発覚した。グズタケの幼稚なうその話をもう一つ。グズタケがある友人に会う約束をした。当日友人が出かけようと支度をしているとグズタケから電話がかかってきた。「君の体調が思わしくないだろ。だから今日は合わないほうがいいんじゃないか」「はあ」友人は意味が分からなかった。友人は体調は悪くないし、まさにこれからグズタケに会いに出かけるところなのである。「いや、俺は大丈夫だよ。これから会いに行くよ」「いや、体調が割る日はずだから、今日はやめとけ。俺は君のことを心配して言っているんだ」相手のせいにして、その日会うのを拒んでいるのである。おそらくグズタケの都合が悪くなったのであろう。その友人はそれ以来、グズタケとは絶縁している。
2014.07.05
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グズタケはある友人の家に夕飯をたかりに行った。友人は、東京の老舗のキムチの専門店で買ってきた大葉のキムチを出した。結構高価なもので、味も辛さの中にコクがあり旨みがある。キムチファンにとっては垂涎の食べ物である。ところがグズタケは、グルメではない。甘めの卵焼きこそこの世でもっともおいしいものだと思っている。辛いものも苦手だ。ようは子供の味覚なのである。この大葉のキムチを一口食べるなり、「これじゃあ拷問ですよ」ちょっと私は辛いものは苦手です、など言い方があるだろうに。友人と友人の妻はがっかりし、その後グズタケとの交渉を断った。グズタケのすぐ下の妹は近所にとついている。グズタケたちの母が亡くなって以来、グズタケの面倒を見ている。ただ母親と違うところは、グズタケを甘やかさない。グズタケが何か言うと、頭ごなしに、「兄ちゃんなに馬鹿なことをいってるんだ!」と頭ごなしに怒鳴る。妹にしてみれば夫がいて、小学生の子供がいて、その世話で忙しいのに、五十前の兄の面倒を見なくてはならない。グズタケの膨大な借金も、妹が司法書士のところに連れて行きなんとか清算させた。もっともグズタケは妹に従いつつも、「余計なことをして」と感謝する気持ちはない。が、そんなことを言うとまたどやされるので、クズマツに愚痴る。その妹に家に呼ばれ、食事を出されて時、妹はいくつもの小皿に少しずつおかずを出した。グズタケはおとなしく食べ、帰りにクズマツの家に寄った。クズマツは、グズタケが妹の家で食事をしてきたことを聞き、「よかったですね。妹さんの手料理」というと、「あんなちょっとずつ出されたんじゃ食べた気にならないよ」決して人を褒めないグズタケであった。
2014.07.04
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ある夕方、グズタケがミニバイクに乗ってクズマツの家にやってきた。TシャツにGパンのいでたちだがぼろぼろである。顔からも血を流している。「どうしたの?」クズマツが驚いて聞くと、「山へ行ってきた」という。「山?」と問い直すと、「ああ、山でクマに襲われて時にいかにして逃げるか。そのためにバイクで道なき道を走る練習をしてきた」マジ顔で言うのである。確かに近くに山はあるが、クマが出るような地域ではない。そのことを言うと、「将来東北などクマがいるところに行くかもしれないじゃないか」首都近郊に住む者が、ミニバイクに乗って東北などのしかもクマがでる山奥へいくことはそうそうない。クズマツはそれ以上、グズタケを会話するのをやめた。
2014.07.03
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グズタケは臆病だ。クズマツとケンカしたことがある。何日かしてクズマツが仲直りをしようとグズタケの家を訪れた。深夜、クズマツはそっと家に入り階段を上がってグズタケの部屋のドアをあけた。天空の城にはグズタケがいた。グズタケは一年後輩ではあるが巨漢のクズマツを見つけると、恐怖におののき、「かあちゃんを呼ぶよ。かあちゃんを呼ぶよ」と天空の城から叫びながら震えていたという。「あの時はまいりましたよ。一応先輩だからあやまりにいったんですが、とりつくしまもなくて」グズタケの家は住宅密集地である。夜中、近所にグズタケの声が響く。クズマツはいろいろと詫びを入れてとりなしたが、グズタケは何を言っても、「かあちゃんを呼ぶよ」と叫ぶばかりであったという。クズマツはすごすごと帰ったそうである。
2014.07.03
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グズタケは寝るのが好きである。三十代のころまではそのために職をいくつも変えた。つまり寝坊して首になったのである。以前勤めていた運送会社では、夕方に帰ってきて、次の日朝林仕事だったので夜10時ごろに寝た。朝早いといっても職場はすぐ近く、8時出勤だから7時半に起きればいい。ちなみにグズタケは顔を洗う習慣がない。しかも普段着で寝るから着替えの必要もない。すごぶる合理的である。大音量の目覚ましを二つかけて、マザコンかあちゃんに起こしてもらう約束をして彼は寝た。起きたのは朝七時。俺はちゃんと起きられた。目覚ましの必要もなく。と思ったら起きたのは翌々日であった。彼は大音量の目覚ましでは起きず、母親に目覚ましを止められ、母親に何度も起こされたが起きず、とうとう翌日の朝に起きたのである。これにこりたグズタケは名誉挽回のため考えた。速く目的地に着いていればいいと思ったのである。その仕事は横浜のとある工場。朝九時に荷物を入れる。彼は前日にトラックに荷物を積み込み、夜八時に出発した。夜十時には目的地に着く。着いたら朝まで仮眠すればいい。予定通り、夜十時に彼は目的地に着いた。工場の構内の隅にトラックをいれ、彼は眠った。ところが起きたら昼である。彼は昼まで爆睡してしまったのである。運送会社の社長はこう述懐している。「あいつがいると会社がつぶれる」グズタケは当然首になった。
2014.07.03
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グズタケは卵焼きが大好物である。以前ある食堂に入ったとき卵焼きを注文した。大食漢なのでかつ丼、親子丼、焼き魚定食に卵焼き二人前である。卵焼きが運ばれてきたとき彼は両手を広げて、「わっ」と声をだし喜びを全身であらわわした。「卵焼きだぁ」あまりにも大声だったため、周りで食事をしていた人たちが一斉に見た。そして失笑の声。だが彼は意に介さない。彼の食べ方はまた、特徴的だ。一品ずつ食べるのである。卵焼きを食べ、焼き魚を食べ、みそ汁を飲み、小品を食べかつ丼を食べ、親子丼を食べ、最後に大森の白米を食べる。しかも食べ物を口いっぱいにほおばる。頬がパンパンにふくらんでいるのである。(これでは女性はいやがるだろうな)たぶん一緒に行った人はこのような食事に恥ずかしがるのであろう。彼は食事の時も自己中である。グズタケは以前友人の家に夕食時にいった。これは確信犯で、彼は無職のころよくそうしていた。その友人は妻と幼い子とちょうど食事をするときであった。その日の食卓はとんかつとコロッケがメインである。グズタケが来たので、奥方は急いでとんかつとコロッケを切り大皿に乗せた。グズタケは座るや否や、とんかつの入った法の大皿を箸で寄せ自分の手元においた。「俺、とんかつ大構文なんです。おかずはこれだけでいいですよ」友人と妻と子供はコロッケをおかずにして食べた。
2014.07.02
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グズタケは女性が好きだ。だが全然もてない。そのため風俗へ行く。ただ風俗では味気ないと思っている。プロの女性が相手ではいやなのである。そのためシチュエーションが恋人同士だというのがいい。相手に懇願し恋人になってもらうのである。「もしも結婚したら、俺の給料は五十万だけど小遣いはいくら?」「三万」「朝ご飯は何を作ってくれる?」「ご飯とみそ汁と焼き魚」蜜月の恋人プレイが大好きなのである。風俗嬢ほうはさぞかしたいへんであろう。そして、いきつけのスナックに行き、店の女の子にもこういうことを頼むのである。店の女の子もこれをすると五千円もらえるので、そこは商売である。この恋人プレイをする。グズタケは、クズマツが恋人を連れてくると、本当に暗い顔をする。そして、ときどき二人の前で突然、涙ぼったーんと落とすのである。
2014.07.02
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グズタケには二人ボスがいる。仕事では親会社の専務、家では近くに嫁に行った妹である。グズタケは会社ではいつもへまをやるので専務に怒鳴られている。もとはといえば、親会社の工員の女の子に手をだし、ジゴロを気取って、そそのかして彼女の家から金を持ってこさせたのが原因である。この時は女の子の親が会社に怒鳴りこみ、専務に監督不行き届きをかなりきつく言ったらしい。専務から呼び出されて、こっぴどく怒られたグズタケは得意の泣き芸で謝り、それ以来専務を避けるようにしている。それでいて、ほかの工員には、専務の悪口を言うのである。これがまた専務の耳に入り、呼び出され、こっぴどく怒られ、泣き芸と土下座を繰り返すのである。家に帰れば、近所に住む妹がときどき実家にやってくる。そして、グズタケが何か一言いうと、「兄ちゃんは何バカなこと言ってるの」すべてこの言葉で返し、頭ごなしに怒鳴られるのである。もっとも五百万近くあったグズタケの借金を、司法書士につれていき、いい妹であることは間違いない。ただこの妹にも影で、「サラ金の借金ぐらい俺が自分でなんとかしたんだ」とうそぶくのが妹の耳に入り、またあたまごなしに怒鳴られるのである。グズタケは這う這うのていで天空の城に逃げ込む。グズタケの休まるところはやはり天空の城か。
2014.07.01
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グズタケの幼児性を物語る出来事がある。私の家に警察官の友人が夫婦で来た。そこへグズタケが遊びに来たので、警察官の彼を紹介した。最初はお酒を呑みながら談笑していたが、急にグズタケは、「警察はずるい」とさけんだのである。「ネズミ取りで隠れてスピード違反はずるい」彼は、F1レーサーを気取っている。だからスピードも出すのだろう。何度もスピード違反で捕まっている。私も警察の友人も口をあんぐりあけたままだ。初対面の人にいきなりこうである。しかも警察官の友人をせめても致し方ない。しかもスピードを出すグズタケが悪いのである。警察官の友人は大人の対応でにこにこ笑っていたが、これではグズタケには友人はできない。こんな話もある。グズタケはお菓子メーカーの下請け配送ドライバーである。年収はおそらく600万は超えていると思う。まずまずの収入である。その彼が私の家に遊びに来た。先客がおり、その友人は工場の工員である。おそらく年収は300万いくかいかないかであろう。グズタケはこの彼にもかみついたのである。「工場の行員はずるい」「おたくはボーナスをもらっている。俺はもらっていない。ずるい」確かにこの工場の工員である友人は、一般の会社員なので賃金をもらう形態としては月々の給料とあとは年二回のボーナスである。だか総額年収はグズタケの半分にも満たない。しかし、グズタケはボーナスをもらう工員がうらやましくて仕方がないのである。
2014.07.01
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グズタケの社会性はおかしい。かれは下請けでやっているので、月収はおよそ五十万である。しかし、自分には金は使うが、他人に対しては吝嗇である。彼には姪がいる。当時中学生で、受験を控えていた。だか、勉強が全くできない。このままでは高校入学は到底無理である。ここで彼は姪の家族にいいところを見せようとしたらしい。「受験勉強は俺に任せろ」というや、彼の唯一のインテリ友人に家庭教師を頼み込んだ。「高校合格したら、お礼はたっぷりするから」人のいいインテリ友人だったのであろう。引き受けた。やがて姪は見事、希望する高校に合格した。ここにきて、グズタケは金が惜しくなったのであろう。一年近く教えた授業料を、なんとぼろぼろになったAVビデオで支払おうとしたのである。彼が散々見てほとんど砂嵐のAVビデオ数本である。インテリ友人は妻帯者であり娘もいる。丁重に断った。すると、グズタケは、一本のボールペンを差し出した。パチンコの両替のための景品である。「これ一本でパチンコの景品所に行けば五百円になる」といって、一本だけよこしたのである。インテリ友人はこれまた苦笑しながら断った。グズタケは日頃こう広言している。「俺は、ギャンブルで家一軒、酒で家一軒、風俗で家一軒使った」「俺はサラ金から五百万以上借りている。三百万ぐらいで自殺する奴はだめだ」馬鹿である。
2014.06.30
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これもクズマツから聞いた話。グズタケがあんまり女の子を紹介してくれ、というので、クズマツはギャルを紹介するために居酒屋にグズタケを読んだ。女の子は今風のギャル。クズマツとギャルが呑んでいる席にグズタケはやってきた。その風貌はポロシャツにネクタイ、下は中学時代のジャージ、サンダルである。彼としては精いっぱいのおしゃれだったのであろう。しばし沈黙の中、ギャルはクズマツに言った。「なんであたしこんなのと付き合わなければならないの」そしてギャルは席を立った。再び、しばし沈黙のあと、グズタケはうつむいたまま、涙、ぼったーんと落とした。
2014.06.30
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グズタケはもてない。若いころ、たかってばかりで日ごろお世話になっていたクズマツはグズタケに恩返しをしようと、街を歩いていたとき女の子を難破した。髪の毛まっ黄っ黄のギャルの二人連れである。さっそくグズタケに電話をかけた。人気のない、冬の凍てついた夜の街にクズマツとギャル二人が待っているとやがてむこうから原付すくーたの音が聞こえてきた。クズマツが見るとバイクに乗っていたのは、ベレー帽にマフラーをなびかせリクルートスーツにサンダルのグズタケであった。彼としては精いっぱいのおしゃれだったのであろう。瞬間、クズマツは女の子にを残し、夜のとばりに消えた。「あんな恥ずかしい恰好でくるなんて。俺速攻で逃げましたよ。女の子も放り出して」後年クズマツは、私にこう言った。
2014.06.29
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グズタケの自己中を物語る話がある。当時無職だった彼は同じく無職だった友人の家に毎日遊びに行っていた。彼は寝ることが好きだったのでいつも夕方に起き友人の家に出かけた。ひとしきり話した後、「腹が減った」と言い出した。友人も無職だったので、「カップラーメンがあるよ」といったら、グズタケは色祖なして、「だったらいらないよ!」と怒り出した。友人はやむなく近くのラーメン屋に出前をとった。「俺、中華丼とチャーハン」といい、「そうそう中華といえば餃子はつきものだからね。餃子五人前「」ご機嫌で言ったそうだ。これが半年間続いたらしい。もちろん金が払わない。もう一人の友人の話がある。その友人は、妻帯者であった。友人が会社に行っている時、専業主婦の妻の家に行った。「主人はまだ帰っていませんが」という友人の妻をしり目に、「ああ、知っています。まっていますからというないなや、勝手に上り込み、二階の友人の部屋にそそくさと上がっていった。「俺、飯がまだなのでかつ丼と親子丼お願いします」出前を奥さんに頼んだ。むろん金は払わない。そして友人の部屋に上がりこみ勝手にパソコンをいじりオンラインゲームをし始めた。「奥さん、アイスコーヒーお願いします。佐藤は甘目でミルクたっぷり」この二人の友人はその後グズタケとは縁を切っている。
2014.06.29
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猿山のさるのように天空の城に住んでいるグズタケであるが、寝具がたばこの火で穴だらけになった。加えてカセットコンロで自分の好きなものを煮炊きするので布団が汚れてきた。すると、布団を買った近くの店に行き、「汚れてしまったが、一年以内の保証期間なので取り換えてほしい」あきれた店の店主に怒鳴りつけられた。グズタケはほうほうの態で逃げ帰り、酒を呑みながらクズマツにこの店の悪口をさんざんいったそうである。ぐずぐず言う、グズタケの面目躍如である。
2014.06.28
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グズタケ君にとって、天空の城は快適である。たとえば、妹の友人が海外旅行へ行って、マカダミアナッツのチョコを買って持ってきたとき、たまたま家には彼しかいなかった。その人は、彼の妹に渡してくれといったにもかかわらず、お土産を受け取るや小脇にかかえ、すばやく天空の城に上り一人でむしゃむしゃと食べ始めたのである。なんたる食物の権化。うまいもの、ほしいものは他人のものであっても自分のものにしてしまう。小学生でもわかることが彼には分らない。
2014.06.28
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グズタケは「天空の城ラピュタ」に住んでいる。彼の家はゴミ屋敷である。その六畳の一間がクズタケの部屋である。一家そろって片づけられなし家族で、父、出戻った妹、その娘二人と住んでいる。クズタケは中学校の時に親が購入した家の一室を与えられ五十近い今までこの部屋に住んでいる。一番最後に掃除をしたのは高校を中退した十六の時である。もう三十年以上も前のことだ。その日はバレンタインデー。グズタケは身の程知らずの自分をわきまえず、知人の女の子がだれか一人ぐらいチョコを持ってきてくれると思っていたらしい。朝から入念に掃除をして待っていた。お茶菓子を買って、飲み物を買って。しかし、無情にも2月15日を迎えてしまった。異例掃除はしていない。sン銃を過ぎたころ、部屋を見てはたと思った。あまりにも部屋が汚いと。なにしろ汁が残ったカップラーメンがあちこちに散乱し、布団にしみがついている。掃除をするかと思ったが、そこがグズタケの天才的な発想である。彼は、DIYセンターに行き木材を買ってきたのである。そしてベッドを作り上げた。このベッド損所そこらにベッドではない。高さが二メートルはある。しかもはすかいがないため、揺れること揺れること。かれはベッドを作るやさっそくベッドの上に寝具、カセットコンロ、酒、灰皿などを持ち込みラピュタを完成させた。あるとき、クズマツがやってきた。グズタケは彼を天空の城にいざなった。クズマツは巨漢である。天井に頭が付くので、首を曲げながらs酒盛りをしたそうである。
2014.06.27
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まったくもてないグズタケ君であるが、親会社の行員の女性とどうにか恋仲になった。クズマツが言うのには顔はゴジラに似ているという。さらにいうのには、体型もゴジラだというのである。ゴジラ、親が塾を経営しているが、本人は幼少から勉強ができず。塾の体裁もあり、遠く離れた市立高校へ通わせていたほどである。クズマツがいうのに、何か質問しても「はい」とか「うん」と相槌を打つのではなく、野太い声で、「あぁ」と答えるのである。まあ、それでも双方大人になって初めての恋、二人は燃え上がった。グズタケは、クズマツのようにジゴロを気取り、ゴジラを誘ってはパチンコに連れて行った。グズタケは才能がないのにギャンブルが好きなのである。本人が言うに、「俺はギャンブルで家一軒、スナックキャバレーで家一軒、風俗で家一軒使った」と豪語している。ギャンブルに素人のゴジラはたちまち夢中になり、さらに貯金、給料をパチンコにつぎ込んだ。グズタケも同様である。お金が無くなったグズタケは一計を案じ、ゴジラの別の貯金を無心した。ゴジラの母親がゴジラ名義で貯金しているお金を、ゴジラをそそのかしその金にたかり始めた。しかし天網恢恢、母親の知れるところになりすべて返済させられた。マザコンのグズタケは、自分の母親に泣きつき、数百万の金を支払った。こういって笑いながらクズマツ君は私に話してくれた。
2014.06.26
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グズタケは大食漢でもある。「俺は一日一食しか食べない」と言って朝、配送の車の中にコンビニで買ったおにぎりを二十個もちこみフロントガラスに並べ昼までにパクパク食べるのである。そして夜には、家で焼酎をがぶ飲みする。もちろん酒の肴はやきとり二十本、ぎょうざ五人前などである。かれいわくこれは酒のつまみであって断じて食事ではない、という。さらに彼は健康に留意しているといい、焼酎を野菜ジュースで割って飲むという。これで野菜摂取は万全だという。それは間違っていると友人が指摘すると、「俺は騙されないぞ」「俺は洗脳されないぞ」といつもの調子ではじまるのである。彼はいま身長が165センチに満たないが体重は85キロを超えている。
2014.06.25
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グズタケは全然もてなかった。これは彼が風変わりなところにもよる。まったく社会を仁木氏何のである。ある日、ようやくのことで女の子とデートにこぎつけた。喫茶店に入りミートソースを頼んだ。彼女も同様である。やがてミートソースが運ばれてきた。グズタケ粉チーズを彼女に差出し、「どうぞ」と渡した。彼女は紳士的な人だなと好感を持ち自分のミートソースに粉チーズをかけ、グズタケに渡した。「もういいの?」というやいなや自分のミートソースに粉チーズを残りの全部かけたのである。驚く彼女に、「俺、チーズ好きだから」そのあとウェイターが来て、粉チーズを一本分弁償しろといわれ、グズタケは抵抗したが結局追い出されるように店を出たそうである。彼女はその後グズタケと会っていない。
2014.06.25
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屑松君とは、下駄君が名づけたニックネームである。二人は中学時代の先輩後輩で下駄君が一年上級である。ともに不良仲間で下駄君の家には数人の不良がたむろしていたが、大人になるにつれ人に抜け二人抜けして最後に二人のこったことになる。屑松君はイケメンで、働かず、ひっかけた女の家にはいりこみ、女に飽きられると次の女へと乗り換えていたが、ブランクがあると下駄君の家に寄りこんでいた。下駄君も働くのが嫌いで、母が溺愛していたため小遣いをもらいながら家でごろごろしながらゲームをしていた。「あいつはクズだから」と名字の一部とクズをつけ、屑松と命名したという。その下駄君も酒を呑むと、「俺はF1レーサーになる」とぐずぐずいっていたので名前の一部を取り、「愚図タケ」と愚図松から言われていた。クズ松とグズタケコンビの誕生である。一度グズタケの知り合いが、屑松とは付き合わないほうがいいと忠告したことがあるが、グズタケは、「俺と彼との仲を裂かないで下さいよ」といった。以来、二人は親友になった。
2014.06.24
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下駄君の友人の屑松君、若いころはいい男であった。今でいうイケメンである。しかも喧嘩が強い。ただ働くのが嫌いで、そのうえ酒乱である。ずっとヒモ家業をやっていたが、年とともにその容色は消え、三十のころには七十の女性のヒモになっていた。そしてその七十女性にも捨てられとうとうホームレスになってしまった。彼は叔父がその筋の人ということもあり、繁華街ではブイブイといわしていた。ある夜、酒に酔った勢いで日頃仲の悪かった男の家の家に押しかけ窓ガラスを自慢の拳でぶち割り中へ侵入した。そして寝ていた男を叩き起こし、説教を始めた。男ははあはあとうなずきながら、隙を見て警察に通報し屑松君は住居侵入罪で警察のお縄となった。この話を書いたのは訳がある。このころは屑松君はほとんど所有する金がなく、親戚、友人から見放され一人ぼっちだったのである。留置されている警察では歯ブラシ一つ買えず、薄いつきあいであった私に連絡してきたのである。「○○警察署の刑事の△△ですが」この電話を受けた時、私は驚愕した。当時私は高校で教鞭をとっていたので、生徒が何かやらかしたのかと思った。刑事さんの話で事情が分かりまあそのままほおっておくわけにもいかず面会に行った。初めて見る留置場の面会。まさにテレビの刑事ドラマさながらであった。とりあえず励まし、お金を置いてきた。警察署の帰り、いろいろと考えさせられた。ただ、留置場で面会室に入るということはそうそうないであろう。その美貌と酒乱が身を滅ぼした典型である。
2014.06.23
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下駄君について引き続き書く。下駄君は女に弱い。下駄君は酒が好きなのに、「俺は酒が嫌いだ」「酒は呑みたくない」と言いながら毎晩呑む。その彼がいくつか行く店がある。そのうちの一軒のスナックは怪しげだ。ぼったくるのである。しかし下駄君は鈍感なのか、大物なのかぼったくられても行く。ある日、閑散としてだれもいないそのスナックで呑んでいた。スナックにはマスターとその愛人らしい若い女の子。いつものようにウーロン杯を作ってもらって半分呑んだところで気を失った。そんな少ない酒の量で酔う下駄君ではない。うすれゆく記憶の中でマスターと女の子が下駄君のポケットから財布を抜き出した。「あれ三千円しか入ってないよ」と女の子の声。「ちぇ敷けた野郎だな」その日たまたま小銭入れしか持ってきていなかったのである。というのも、その店は付けが聞いたので。翌朝早朝、スナックの駐車場の自分の車の中で気が付いた。おそらく二人が車に運んだのであろう。下駄君は急いで仕事に向かった。疲労感と倦怠感がようやく抜けた夕方、その女の子からメールが入ってきた。「昨日はごめんね。お詫びのしるしに二人でモーテルで呑みまsでょう」下駄君は昨夜のことは忘れたちまち元気になった。指定された三日後、下駄君は仕事を終えると、いそいそとモーテルに行った。モーテルの一室には彼女がいた。「とりあえずお風呂に入ってきて」そのモーテルは露店風呂式になっている。下駄君は急いで裸になると露店風呂にいった。そこにはあのマスターがいた。マスターは「どうも」と頭を下げた。下駄君も、頭を下げ、一緒に入った。やがて下駄君とマスターは風呂を出た。「下駄君はウーロン杯でいいわね」うなずくと下駄君は女の子が作ったウーロン杯を一口呑んだ。途端にこの前と同じように記憶が薄れていった。女の子の声とマスターの声が聞こえる。「財布をとれ」「ありゃ中身は五千円しかないよ」「あいかわらず敷けた野郎だな」「クレジットカードはあるよ」「それもぬいちゃえ」下駄君の頭の中はデジャブーのように二人の声が駆け巡った。翌朝、下駄君はモーテルのソファーで目覚めた。体が思うように動かないままモーテルをはうように出て、車に乗り自宅に帰った。これは実話である。下駄君は面白い。
2014.06.22
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友人が集まって世界最強の格闘家はだれか、という話になった時のこと。モハメドアリ、アントニオ猪木などいろいろな格闘家の名前が出た。下駄君はこの時、「世界最強はブルースリーだ」と叫んだ。「ブルースリーは大男をバタバタと倒していく。彼こそ史上最強の格闘家だ」友人の一人が、「いやあれは映画の中でのこと。ブルースリーは俳優としては一流だけど格闘家としては少なくても史上最強ではないよ」と子供をたしなめるように言ったが下駄君は引かない。挙句の果てに「俺は騙されないぞ」という始末。そのあとは話はめちゃくちゃ。「それなら北斗の伝承者ケンシロウが一番だ」「いやウルトラマンだ」この五十男につける薬はないのか。
2014.06.22
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今日の時点で日本は一敗一分である。こういう国際大会を見ていつも思うことであるが、テレビの解説者たちは日本が勝てる勝てるという。そこには客観的な分析はなく、多分に心情的なナショナリズムだけがある。むろん私も日本人であるから勝ってもらいたいのはやまやまである。しかし、勝ってほしいということと、勝てる、というのは別である。中には、レベルは向こうが上だが、ワールドカップは何が起こるかわからないとか気力で勝つとか、こうなればもう戦時中の神風が吹くとか、気力で勝つとかいう精神論である。素人がいうならまだしも、専門家が声高にいうのはどうだろう。相手は技術8、身体能力8、それに対し日本は技術5、身体能力3です。だから普通ならば勝てません。でも日本を応援しましょう。という解説者がいないものだろうか。解説者の判官びいきの知識を頭に入れられた素人の私は、日本が勝つと思いテレビで応援し、そして試合後ひどい疲労に見舞われる。たとえ日本が不利であっても日本を応援しない日本人はいないのだから。
2014.06.22
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