文豪のつぶやき

2005.09.10
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カテゴリ: 新撰組
明治元年(1868年)10月13日、伊達仙台藩から追われるようにして北上する榎本の旧幕府艦隊は、土方らを乗せて南部領宮古湾に入る。薪水補給のためである。
補給している間、榎本はこのリアス式海岸を測量している。
将来、官軍が北海道に艦隊で目指してくる時、榎本らと同じようにこの宮古湾で薪水補給をする。
その時、榎本の艦隊は南下してここで官軍を迎え討とうというのだ。
そのため、この宮古湾を研究し尽くしておこうというわけである。
やがて榎本は入念な測量を終えると、物資を積み、北海道を目指した。
海原を白い波頭を立てて威風堂々と、旧幕艦隊は進む。
開陽丸、回天丸、蟠流丸、神速丸、長鯨丸、大江丸、鳳凰丸の七隻の堂々たる艦隊である。
土方は甲板に出て、頬に潮風をうけながら、まだ見ぬ北海道での新たな戦いを夢見ていた。





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最終更新日  2005.09.10 07:43:55
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