文豪のつぶやき

2005.09.21
XML
カテゴリ: 新撰組
土方が兵士から軍神と崇められたゆえんは豊富な戦争経験のほか、もう一つある。
かれは戦闘中必ず先頭に立ち、しかも相手の銃弾が当たらなかった。
まさに偶然であろうが、この運の強さもまたかれの実力のうちなのであろう。
似たような武将に、徳川家康配下の武将に本多平八郎がいる。
かれは家康がまだ今川の侍大将格の頃、少年期から戦争に参加し、桶狭間の戦い、関ヶ原の戦い、大阪冬、夏の陣など年寄るまで幾多の戦争に参加したが一度も怪我をしたことがなかった。
もっとも、徳川泰平の世になり、平八郎も大名として平穏な暮らしをしていた時、ささいな怪我をしてしまう。
このとき、平八郎は自分の死期を悟る。
幾多の戦争で無傷のまま、過ごせたのに、ここに来て怪我をするのは、私の死期は近い、と天命に感じるのである。
はからずも予感は的中し、平八郎はほどなく亡くなる。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.09.21 07:29:10
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: