文の文

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sarisari2060

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2011.07.12
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カテゴリ: エッセイ


病院の定期検診で鶴見にいった。

早めに終わったので
鶴見区に住むみどりさんに電話したら
ご主人が出て、川崎の病院へ行った、とのことだった。
今年はまだ軽井沢にはいっていないらしい。

病院そばのおなじみのパン屋さんで
お昼用のサンドイッチなど買って駅にむかう。

喉かわいたなあ、飲み物買うかな、やめとこうかな、
なんて思案しつつ、ホームに向かうと
なんとみどりさんが立っていた。

うわあ、偶然だねえ、と笑いあって
ひと駅進む間に
お互いの近況などをあれこれ話す。

そこに着くまでの動作のひとつでも変わっていたら
出会うことはなかったんだね。

「奇跡だね」と笑うと
「握手しましょ」とみどりさんが言った。

これまでの人生の中でも何度かあった
どこかでだれかの意思がはたらいているにちがいない
なんて思える偶然。

どこかでだれかが
あんたはひとりじゃないんだよ、と
言ってくれてるようなきがして
ふーっと身体の中に巡っていく不思議な力。







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Last updated  2011.07.12 12:50:36 コメントを書く


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