文の文

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sarisari2060

sarisari2060

2011.11.24
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カテゴリ: エッセイ


朝からワイドショーではその人生のおさらいをしている。

一期一会の舞台で
自らが見定めた高見を目指した男の足跡。
選ばれたひとの自負と含羞と破天荒。



パネルの表に記された人生の後半には
文字のなかに病気の名前が連なる。

最後の気管切開は
あたしも経験がある。

伝えたい思いは吹き出てくるのに
伝えるべき声が出ない。
出口を失った言葉は
紙の上でもたもたと踊る。
もどかしく
白い天井を睨む日々。

噺家が声を失う。
がんはひとをえらばない。
ためらいなくたいせつなものを奪い取る。

手負いのいきものは弱い。


この文の文に、師匠は2度登場する。
ナマ談志の思い出。


「初笑い」2005.01.07


「談志」2008.06.18



すきだったな。
合掌。





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Last updated  2011.11.24 09:04:47 コメントを書く


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