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ちょうど2ヶ月前にハワイから戻ってきたのよね...
間にワールドカップもあったものだから、ついつい延びてしまって...
それに旅先の出来事、いろいろ記しておきたいと思ったら、こんなに長くなってしまいました。
ハワイに行く前からお世話になっていた皆さん、旅行記始まってから、遊びに来て下さっている皆さん
最後までお付き合い、ありがとうございました。いよいよ、ほんとのほんとの、本当の最終回の始まり、始まり~
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うちのダーは本当に仕事人間というか、1ヶ月のうち、休めるのは祝日含めても4日ぐらい。
完全週休二日制のはずなのにね。
平日でも接待が半分、残りの半分は普段出来ない仕事の処理で
11時前に帰ってくることなんてありえないっていう生活。
有休もぜんぜん使わないし、夏期休暇だって年末年始だっていつも暦通りしか休まないし、
その休みの最中に接待ゴルフに行ったり、講演会があったりと、
1週間とかまとまった休みなんてとったことない。
他の家と比べて、「なんでうちはこんなに仕事、仕事なんだろう」って思っちゃうことはしょっちゅう・・・
仕事だけじゃなくて、上司との飲み会、部下を引き連れての飲み会もあって
ほんと会社中心の生活だから、やっぱ寂しいなって思うこともある。
そんなダーが、なんとか平日3日間休みをとってくれたおかげで、こうしてハワイ旅行が実現したんだ。(といっても最初から読んでくれている人はご存じのように、出発ギリギリまで仕事してたけどね)
「明日の記憶」
この映画を見てない人にはネタばれになっちゃうけど、主人公は広告代理店でやり手部長として
部下にも慕われ、取引先の信頼も厚いっていう有能なサラリーマン。
でも家庭のことは一切、奥さんに任せっきり。
病気を宣告された後、奥さんは必死に主人公を支えようとするんだ。
会社を辞めざるを得ない状況になるとわかって、外で働きだして、いっぽうで記憶をなくしていく主人公のために生活しやすいよう家の中のことを
いろいろ工夫したりして、ほんと一生懸命に病気と向き合っていこうとするの。
けど主人公は自分の病気の進行に対する不安、恐れ、妻に頼らないとならないという
やるせなさや不甲斐なさ、そういう色々な気持ちが重なって、ある晩、奥さんに「別れよう」て切り出すんだ。こんな俺と一緒にいても仕方ないだろうって。
さらに話の流れで奥さんを傷つけるようなことを言ってしまうの。
奥さんも「これまで何もかもあたしに任せっきりで、あたしがどんなに辛かったか」って
溜まっていた不満を爆発させちゃうのね。奥さんだって、なんで主人公がこんなことを言うのか、
それは病気のせいだってこともわかっている。でも「あたしだって必死に戦ってるのに」って
いう気持ちから、つい主人公へ辛く当たってしまったんだ。
このシーンを見ていて、あたしはつい自分たちのことを重ねてしまったの。
ダーが仕事ばかりなのは、別に好きでやってるわけではなくって、あたし達の生活のためだってことはわかってる。でも、もっと一緒に過ごせたらって不満に思ってしまう。
ダーは休みの日は疲れもたまってるのに、ちょっとでもあたしと過ごせるように
買い物に付き合ってくれたり、今だったら海に行ったりしてくれる。
それでもあたしは、1週間のうちたった半日しか一緒に動けない(午前中は寝てるから)ことに、
文句を言ったり、嫌味を言ったり。頭でわかっていても、心がついていかないことがしばしば。
今回だってやっととれた休みだったら、本当はもっとゆっくり、のんびりした休暇を楽しませてあげれば良かったのに、こんなハードスケジュールの旅に連れ出してしまうなんて...
あたしが旅行に行きたいってせがむから、
「Eurekaの好きなように旅をコーディネートすれば」って、言ってくれたのに、
あたしは「3泊5日じゃ、行きたいことやりたいことなんてぜんぜん出来ないじゃーん。もっと休めたらいいのにぃ」とブゥブゥ言いながら、あたしがやってみたいことを盛り込んだ、
こんな弾丸ツアーを作り上げちゃった...
しかも行く前から体調崩して、旅行中まともな食事も出来なくて、
何百キロも運転させて、携帯無くして余計な心配させて、ゆっくり寝させてあげなくて
満天の星空を見せることもできなかったし、嫌がるヘリコプターにも乗せちゃったし、
あたし、なんのためにダーをハワイに連れて来たんだろう・・
ダーを疲れさせただけだったんじゃない...?
あたしのわがままばっかり、あたしのやりたいことばっかり...。
あたしが言い出した旅なのに、「手伝ってくれない」ってダーに文句言ったりしたし
せっかく休みを取ってくれたダーに、この旅を存分に楽しませてあげることができなかった...
でもダーは、あたしに文句言うこともしないし、怒ることもしない。
ただあたしがやりたいようにやらせてくれてた...
目の前の画面から視線を外し、隣でゲームで遊んでいるダーを見ていたら、申し訳ない気持ちで一杯になって、あたし、思わず泣き出しちゃったんだ...
ダーの胸に顔を押しつけて、大粒の涙ボロボロ流してしまいました...
「はぁ??どしたん??」
ダーは突然泣き出したあたしにびっくり
「こんなトラブル続きの旅になっちゃってごめんね。
ダーが疲れるようなことばっかりさせてごめんね。
自分から言い出しておいて、失敗ばっかりでごめんね。
せっかく休みを取ってくれたのに、こんな旅になって本当にごめん...」
泣きながらダーに謝ったら、ダーは苦笑しながらこう言ってくれた。
「無理矢理連れてこられた旅なら、文句も言うとったわ。
Eurekaはようやってくれたし。別に星がみられんかったのはEurekaのせいちゃうやろ。
運転は確かにしんどかったけど、ツアーと違って、好きに動けたんやからいいやん。
なんで泣くねん...あほやな~」
あたしもなんで泣き出したのか、自分でも驚いちゃった
あんまり泣いていたら、変に思われるので泣きやんだけど、
ダーの前でこんな風に泣いたのはひさしぶりだな。しかも人前で。
あたしこんなキャラじゃないのに・・・ね。
これがこの旅の最大のハプニングだったかも。
こんなことがあったからといって、その後別に何か変わるってこともなくすぐにいつもの二人に戻ったよ。
今も相変わらず、ダーは仕事仕事だし、あたしは相変わらず文句ぶーぶー言うし。
あれは一体なんだったんだろ・・・
ハワイから戻って2ヶ月。あっという間だった。
こうして旅のことを書き続けてきたから、まるでついこないだのように思える。
何年かたっても、きっとこの日記を読み返せば、すぐにこの旅に戻ってこれる気がする。
ほんのわずかな短い時間しか過ごすことが出来なかったから、
ハワイについて語る資格はないけれど、
今回の旅も、確かにあたし達に伝える何かを、心の財産になるモノを与えてくれた。
たった3泊5日の旅でも、こうして旅できたことは、本当に幸せ。
最後に泣いてばかりで言えなかった言葉で終わろうと思う。
「ダー、ありがとう・・・」
~ ☆ Fin ☆ ~
ハワイ島&オアフ島 3泊5日弾丸ツアー 2006
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ご愛読ありがとうございました。なんかちょっと湿っぽい終わり方しちゃってすみません。
この夏の暑さと同じくらい、熱い(厚い?)感想お待ちしております。
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次号は「あとがき」の予定なり。(お知らせもあるよ)
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