めざせ!社会復帰

めざせ!社会復帰

2023.10.28
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カテゴリ: ペット



そこに、急な仕事で家を空けていた弟の嫁さんが帰ってきました。
「出かける前にたくさん話しかけて行ったから・・・」と言いながら、呼吸をやめたペコちゃんの姿を前にした嫁さんはボロボロと涙をこぼし始めました。

僕は「ペコちゃんはこんな家族に飼われなければもっと幸せに暮らせたのに。特に散歩にすら連れて行かなくなったのは、一家を仕切る母親が一番悪いに違いない」と心の中でずっと思っていました。

ずるいです。そんな愛情を見せられたら、もう悪く思えなくなってしまいました。
それまで我慢していた涙がつられてボロボロ落ちてどうしようもなかったので、僕はペコちゃんの亡き骸にお別れして帰ることにしました。


僕はなるべく早い時間に散歩に連れ出すようにしていたのですが、色々あって遅い時刻にへいこらへいこらと自転車をこいで、ペコちゃんに会いに行くことも多かったです。
そんなときは夜道を照らす照明のなか、一緒に走っていました。

よく通った道の交差点を通ったら、僕は声をあげて泣かずにはいられなくなりました。



1



長年重い持病に苦しんでいた僕は、自分の相棒犬の散歩をするので精一杯でした。
でも5年前にFMとなみのスタジオを覗いてラジオ番組に送る気になり、FMとやまあてに1通のメールを送ったことがきっかけとなって、僕の心身の調子は劇的に変わりました。

もしそのことがなかったら、ペコちゃんを散歩に連れ出す気力も体力もなかったことでしょう。
そう考えると、たくさん自由に大好きな散歩をするチャンスをくれたラジオ局などメディアのみなさんにも、ペコちゃんになりかわってお礼を言いたいです。
本当に本当にありがとうございました! いくらお礼を言っても言い足りません。


ペコちゃんはいくら繋ぎっぱなしにされても、誰も遊び相手になってくれなくても、吠えて家族を困らせるようなことは絶対にしない、家族大好きで周囲優先のとても性格のいいコでした。

ペコちゃんのことを不幸だと思いますか?
繋ぎっぱなしにされた犬なんて、なんの自由もなくて束縛されっぱなしで哀れだと思いますか?

ペコちゃんは繋ぎっぱなしにされたからこそ、他のたいていの犬よりも散歩したい意欲が高かったことは確かです。
家族は愛情が足らなかったかもしれない。でもペコちゃんはその代わりに、毎日じゃなくても散歩させに来てくれる僕という友達をゲットしました。

僕がペコちゃんを散歩に連れていくのは、都合と体調次第でイレギュラーでした。

熱心な愛犬家さんにはわからないかもしれないけど、ペコちゃんは十分に幸せだったはずです。

たとえ話ですが、「見えないものに束縛されていて息苦しい」と思っている人は家出猫になってください。何の束縛もなくて思うがままに自由に生きることができます。
ただし食べ物は自分で確保しなければなりません。
飼い猫の平均寿命は約12年。野良猫約3~4年。
あなたならどちらを選びますか? あなたはどちらのほうが幸せだと思いますか?



じいちゃんがきれいな石に命日まで刻んでとても立派なお墓を作ってくれてました。
冬になっても雪が上に積もらないように、雪よけまで装備してありました。
これならペコちゃんは、一年中毎日家族やじいちゃんを見守ることができます。
ペコちゃんのようなかわいくて人に迷惑をかけないコは、まわりじゅうから好かれるようです。

ペコちゃん、こんな僕を好きになってくれて、必要としてくれて本当にありがとう!
その笑顔、絶対に忘れないよ! 「笑顔はたいていのことを解決してくれる」と教えてくれたよね。


ペコ2





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最終更新日  2023.10.28 10:10:44
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