めざせ!社会復帰

めざせ!社会復帰

2025.07.25
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カテゴリ: 有名人
「楽しいって思えることが、まだ私にもあったんだな」渡邊渚が語る1st写真集
「どうやって笑顔を作ろう」から「安心して身を委ねた」少し背伸びしたお洋服


 病気に苦しみ、治療と向き合った渡邊渚さん。そんな彼女が笑顔を取り戻すまでの“奮闘”や、新たな“希望”、かなえたい“夢”など、これまでの、そして、これからの“人生の転機”、THE CHANGEについて、話をうかがった!【全5回/第1回】


「個人的には写真集って“自己満足“だなと(笑)」

 アナウンサーとして活躍したフジテレビを退社後、新たな第一歩を踏み出した渡邊渚さん。病気の治療と向き合いながら、前向きに生きることを選んだ彼女は、フォトエッセイ『透明を満たす』(講談社)に続いて、6月25日に写真集『水平線』(集英社)を発売。発売日の翌日、アマゾンの「タレント写真集」部門で1位を記録した写真集のことを含め、最近の状況についてうかがうと、言葉を選びながら、しっかりと目を見て答えてくれた。

──フジテレビを退社されて個人事務所を設立し、新たなキャリアをスタートされました。フォトエッセイに続いて、写真集『水平線』を発売されましたが、どうして、このタイミングだったのでしょうか?

「写真集に関しては、昨年から出版社の方から“何か一緒にできたらいいね”というお話をいただいていたんですね。フォトエッセイの出版もありましたので、そのバランスを見て、このタイミングになったという感じです。特に“今だから”という強いこだわりがあったわけではなくて、自然な流れで発売のタイミングは決まっていきました」

──個人事務所の設立など“新たな門出”のタイミングで、ご自身の“新たな一面”を見せるという意味合いもあったのでしょうか?

「うーん、個人的には写真集って“自己満足“だなと思っているんです(笑)」

──自己満足、ですか?

「ええ。新しい自分を見せたい、というよりは“今の自分を残したい”という気持ちのほうが強かったんです。“今のありのままの自分”を切り取っていただけるということだったので、ぜひやりたいな、と。企画の段階では、私は出版に関して知らないことばかりの未知の領域だったので、基本的にはプロのスタッフの皆さんを信頼してお任せしました。皆さんが“いい”と思う形を目指したほうが、きっと作品としても良くなるだろうな、と」

──なるほど。といっても、ご自身の「今」を表現するうえで、譲れない部分もあったのではないでしょうか。撮影は、南国のタイで行われたそうですね。



 本当に、合宿のようでしたね。 毎晩、その日に撮った写真を、スタッフみんなで確認して“この表情がいいね”“このメイクが合ってるね”などと話し合いながら、毎日毎日ブラッシュアップしていく感じでした。そのおかげで、撮影の最終日には、初日とは全然、違う表情が作れるようになっていましたし、今こうして取材で写真を撮っていただくことにも、あまり緊張しなくなったんです(笑)。本当にいい経験になりました」

──写真集の撮影で、渡邊さんの自然な表情を引き出すきっかけとなった一つに、リスペクトされている俳優さんの存在もあったと聞いております。


「“芯の強さ”みたいなものにも惹かれるんです」

「私、女優の比嘉愛未さんが大好きなんです。写真集も拝見していて、女性としての美しさはもちろん、その奥にある“芯の強さ”みたいなものにも惹かれるんですよね。お顔もすごくタイプで…ご本人にお伝えしたことはないのですが(笑)。だから、表情やポーズなどは、比嘉さんの写真集を見て、研究させていただきました。その他にも、いろいろな方の写真集を拝見して、いまの自分にはどんなファッションやテイストがいいのか、考えながら作り上げていきました」

──今回の写真集を作るうえで、特に大切にされたことはありますか?

「スタイリングは、上品な感じの衣装や小物を選びました。いわゆる写真集やグラビアというと、性的に消費されるもの、というイメージを持たれがちですが、決してそういう目線で撮っているわけではなくて、純粋に“今の私“を感じられる作品集にしたいとスタッフの皆さんとも話していました。

 たまに、少し背伸びをしたようなお洋服も着ていますが、信頼しているスタイリストさんが私のことを想って選んでくれたものなので、安心して身を委ねることができました。カメラマンさんにも、“これがベスト”といえる写真を撮っていただきました」

─アナウンサー時代は、視聴者の方が見て安心できる、優しい笑顔を求められることが多かったのではないかと思います。でも、写真集には、笑顔だけではない、さまざまな表情が切り取られています。

「アナウンサーの仕事は、基本的に笑顔を求められるので、自然と笑っている表情が多くなります。でも、この撮影では、笑っていない表情や、ぼんやりしている表情、少し憂いのある表情など、これまで求められてはこなかった、でも確かに自分の中にあった自然な表情を、たくさん切り取っていただきました。私にとってすごく新鮮な経験で、“私、こういう顔もできたんだ”と、新しい自分に出会えたような感覚がありましたね」


「“区別されない、差別されない”という意味を感じて」

──タイトルの『水平線』ですが、どのような気持ちで付けられたのでしょうか?

「このタイトルには、いろいろな意味を込めました。まずは、撮影で訪れたタイの離島から見た水平線が、本当にきれいだったんですね。何も遮るものがなくて、どこまでも開けていて。白い砂浜に夕焼けが反射する光景も美しくて、海と空の境目がないように見えました。なんにも隠れてない、すべてを見通せる風景に、ふと“区別されない、差別されない”という意味を感じて、ハッとしたんです。

 それに私、back numberの『水平線』という曲が大好きで(笑)。いろいろな意味が込められた、すごくいいタイトルになったなと思っています」



「はい。“楽しいって思えることが、まだ私にもあったんだな”って。昨年10月に、個人で仕事を始めると宣言してから、“自分は何をしたら楽しいんだろう?”ということを探すのが、私の中のテーマでした。この写真集の撮影で、スタッフの皆さんと何日も一緒に過ごして絆が深まっていく中で、“もう一度、こうして社会とつながれて幸せだな”と、心がじんわりと温かくなるのを感じたんです。その瞬間の気持ちが、何よりも嬉しかったですね」

 写真集の撮影を通じて、“もう一度、社会とつながれて幸せだな”と感じたという渡邊さん。そんな彼女には今、“使命”があるという。


渡邊渚(わたなべ・なぎさ)
1997年4月13日生まれ。新潟県出身。2024年3月末にそれまで勤めていた会社を退社し、以降はフリーランスとしてエッセイ執筆やモデル業などの分野で活動している。フォトエッセイ『透明を満たす』(講談社)、写真集『水平線』(集英社)が発売中。【起業家1年生渡邊渚とREALな社長 - モデルプレス×REAL VALUE】YouTube「REAL VALUE」公式アカウントで配信中!

吉田可奈



双葉社 THE CHANGE 7/25(金)  より転載。一部加筆修正。




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最終更新日  2025.07.25 17:49:13
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