愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

その1

○『心療内科医・涼子』(NTV・1997)
 毎回1話完結の医療ドラマ。ここでは「心の病」をテーマにしていて、毎回室井滋とゲスト女優との激しい演技バトルが繰り広げられる。大ブレイク前の松嶋菜々子も出演して、鼻水垂らして泣く芝居を見せてくれた。ほかにも麻生祐未は残飯食うし、榎本加奈子は炊飯ジャーを吹っ飛ばしていた。そんな鬼気迫った演技と骨太なストーリーに毎回感動していた。

出演:室井滋・寺脇康文・萬田久子・河相我聞・黒谷友香・関口知宏

○『彼女たちの時代』(CX・1999)
 何気ない日常を送る3人の女性が主役のドラマ。セリフがとてもリアルで心に突き刺さってくる。人生の厳しさや喜びを繊細なタッチで描いていた。ちゃんと演技ができる人たちで固められていたのも好感。人生なんてそうそうドラマチックじゃない、ってこと。

出演:深津絵里・水野美紀・中山忍・椎名桔平・加藤晴彦・鳥羽潤・山本圭

○『沙粧妙子 最後の事件』(CX・1995)
 おそらく日本で初めてだったであろう、ゴールデンタイム連続ドラマでのサイコ・サスペンス。とにかく浅野温子の芝居が凄かった。「ズーハーズーハー」とむせび泣くシーンはよく真似したものだ。けっこうグロテスクな描写もあって、「こんな時間に放送していいのか?」とも思った。しかし香取慎吾・国生さゆり・柏原崇といったゲスト犯罪者も新境地を開拓し、結果としてドラマ史上に残る傑作となった。結局、梶浦が何者だったのかよく分からなかったが。

出演:浅野温子・柳葉敏郎・飯島直子・黒谷友香・蟹江敬三・佐野史郎

○『太陽は沈まない』(CX・2000)
 医療ミスに真っ向から取り組んだ作品。本放送の時は最終回しか観なかったが、ストーリーがわからなくても号泣。尾藤イサオの芝居がいいんだこれが。他にも竹下景子・大杉漣・伊藤蘭・京本政樹といったベテラン俳優が脇を固めていた。きっと全国の母親が涙したであろう。

出演:滝沢秀明・松雪泰子・優香・尾藤イサオ・佐藤仁美・竹下景子・京本政樹・高橋ひとみ・大杉漣・伊藤蘭

○『イグアナの娘』(ANB・1996)
 イグアナの娘、と聞いて最初はキワモノドラマかと思っていたが、実際見てみると思春期の少女の恋愛やコンプレックスを描いた正統派な青春ドラマだった。佐藤仁美可愛かったなぁ。なんで途中で死んじゃったんだ!

出演:菅野美穂・岡田義徳・榎本加奈子・小嶺麗奈・佐藤仁美・川島なお美・草刈正雄

○『ぼくの魔法使い』(NTV・2003)
 クドカン脚本ドラマ。今までのクドカン作品はあまりハマれなかったが、これはかなり面白かった。毎回仕込まれている小ネタがかなりツボ。小田茜や阿部サダヲの芝居に爆笑した。井川遥も暗に「おまえデブ」と言われているのに、めげずによく頑張ったと思う。

出演:伊藤英明・篠原涼子・古田新太・小田茜・阿部サダヲ・ベッキー・井川遥・大倉孝二・木内みどり・小倉久寛・西村雅彦

○『警部補・古畑任三郎』(CX・1994)
 このドラマは本放送から観ていた。どんなドラマか想像つかないまま観始めたら、中森明菜と田村正和のほとんど2人芝居が繰り広げられた。しかも会話が面白い!「犯人は誰か?」ではなく「犯人をどう追い詰めるか」という展開も新鮮だった。ゲストも普段あまりドラマには出ないような人たちだったので楽しかった。お気に入りは桃井かおりゲストの回。トリックはチャチだったが、二人の芝居の掛け合いがすごく面白かった。シリーズ化されるにつれてトーンダウンしたのが残念。

出演:田村正和・西村雅彦ほか

○『OUT~妻たちの犯罪~』(CX・1999)
 桐野夏生の小説をドラマ化。生活に疲れた主婦たちが死体を解体してしまうことで、様々な事件に巻き込まれていくサスペンス。
 このドラマは迫力あった。死体解体シーンは、はっきりとは見せてないが不気味だった。中盤で、ある主要人物がポリ袋の中から死体で出てくるときはマジでびびった。田中美佐子のクールさもかっこ良かったし、飯島直子が感情をむき出しにする芝居も巧かった。ただし最終回はダメだった。CGがチンケでかなり萎えてしまった。しかしそこまでの展開は手に汗握るものだった。こういう連続ドラマって、意外と少なかったので面白かった。

出演:田中美佐子・飯島直子・渡辺えり子・原沙知絵・段田安則・哀川翔・高田聖子・なすび・細川茂樹・伊藤英明・小田エリカ・冨士眞奈美・柄本明
ほか

○『ちゅらさん』(NHK・2001)
 唯一観ていた朝の連続ドラマ小説。朝からすごく爽やかだった。登場人物に悪い人が1人もいないというのがいい。今どき珍しい賄い付きのアパート「一風館」が舞台で、住民それぞれが魅力的なキャラだった。国仲涼子も良かったが、菅野美穂の芝居によく泣かされた。クールぶってる役だけに、菅野がこらえきれずに涙しているのを観ると、こちらも泣けてしまう。
 朝ドラは大体が女の半生を追っている。このドラマも御多分に漏れず、上京・結婚・出産と女の大河を描いている。気になったのが、出産直後の赤ちゃんがデカすぎたこと。あんなの体から出てきたら大変だっちゅーに。まあドラマだから仕方ないけど、ちょっと笑った。

出演:国仲涼子・小橋賢児・堺正章・田中好子・菅野美穂・余貴美子・山田孝之・村田雄浩・佐藤藍子・真野響子・ゴリ・山口あゆみ・小西真奈美・戸田恵子・清水ミチコ・丹阿弥谷津子・北村和夫・平良とみ

○『悪魔のKISS』(CX・1993)
 ぜひ再放送して欲しいドラマの1つ。観てたのはまだ中学生のときだったが、けっこう過激で「あひゃ~」と目を手で覆いながら、指の隙間から見るようなドラマだった気が。
 奥山佳恵はレズ漫画家に迫られその助手にイジめられ、常盤貴子はピンサロで乳揉まれ、深津絵里は新興宗教にはまっちゃうというスキャンダル連発。しかしフカっちゃんの母親が夏木マリって、ちょっとありえね~。中島ひろ子演じる女性がビルの屋上から飛び降りるシーンはリアルでびっくりした。
 最終回も後味悪かったし、なんか妙なドラマだった。常盤貴子が脱いでるから再放送できないんだろうけど、放送から10年経った今、そのシーンをカットしてでも再放送して欲しいと思ったりする。

出演:奥山佳恵・深津絵里・常盤貴子・大鶴義丹・柄本明・益岡徹・西島秀俊・寺脇康文・中島ひろ子・黒田福美・夏木マリ



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: