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2007.06.01
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カテゴリ: BLマンガ



弟のために犯罪を犯す姉。
母かもしれない姉を探して、海を渡る弟。
不幸ばかり襲い掛かる二人のきょうだいに待っているのは、さらに悲劇的な結末。

どこまで行っても救われない不幸な男っていうテーマは、なにかのアネクドーツのようでもある。暗くて救いのない話なのに、あの極端にデフォルメされた絵柄で展開すると、湿気は感じないし、感情移入はできない。
あ、オノさんの描く子どものキャラクターが、だんだん奈良良和の描く子どもに見えてきた。

主人公は、この弟なんだけど、彼の半生を小説に書きたいという男と暮らしている。
後半の描写は、どうもこの小説家の視点でも書かれていて、二重構造になっている。

まるでサイレント映画を観ているような感覚だ。


淡々とストーリーは展開するけど、これ実写で映画にもなるような話だ。ちょっと70年代のアメリカン・ニューシネマのようだ。パッと思いついたのは「真夜中のカウボーイ」だった。
実際、NYでの場面で、生きる意欲のない弟をモデルにして小説を書くという小説家が出てきて、彼はこの弟を好きだったので、BL要素も含んでいるな。

オノさん、別名義でBL描くより、普通のファミリーや仲間が出てくるドラマのほうが面白い。このクセのある絵柄は、少女マンガ系より、不条理ギャグとか人外ギャグも受け入れる青年誌のほうが受け入れられやすいのかもしれないな。あ、だから「モーニング」なのか。






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Last updated  2007.06.01 08:29:13
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