日々是徒然

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2007.09.26
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テーマ: たわごと(27813)
カテゴリ: いろいろ
土曜の夜の接待会食(仕事でもなんでもない。お世話になった人への義理を果たすため)のスポンサーからやっと連絡あり。アメリカからの客人を招待しといて、本人来られないということで、私が代わりにホステスを務める。
今時古風に電話が鳴った。
「あ、しをりさん? Yです、Y。土曜日よろしく」
「あ~よかった! 連絡待ってましたよ。どんな方たちなのか全然分からないから不安になってました」
「店の方は女将に話通してあるから。よく知ってる人だから。あ、でも銀座の店はね、今、お嬢さんがやってるそうだよ。飲み物だけ好きなの頼んでよ」
「そうじゃなくて、ゲストのお二人のこと教えてください」
「うちのケータリングのほうのお客さんだったの。寿司が好物なんだよ」
「……だって予約してくださった店、お寿司屋さんじゃないでしょ? まさか2件目は寿司屋で私が払うことになってるとか?」
「大丈夫だって。女将に頼んどいたから、コースの最後に出てくるよ」

「ちがうよ。お客。夫婦で日本と韓国に旅行するから、いい店とガイドつけてくれって頼まれたの」
「私、ガイドじゃないですよ……」
「知ってるよ。だから1回だけ食事に付きあってやってよ。君、話題豊富だから。バイト代は食事代ということで」
「……まあ、そのつもりでごちそうになりますけど……Yさんのこと、肴にしますよ?」
「君とはしばらく会ってないじゃないの。招待しても来てくれないし」
「もう飛行機乗るの疲れたんです。それより、いまどちらにいらっしゃるんです? 一緒に東京にくればよかったじゃないですか」
「うんうん(これが口癖)。今ね、ハワイ。もう仕事してないしさ。適当に日本食の話とかしてやってよ。あ、それとさ、当日は着物着て来てよ」
「!(なにを言うかと思えば……)それ無理ですよ! しばらく着てないから、絶対なんか失敗しそうですもん。イヤですよ」
「そんなこと言わないで。日米友好でしょ? 当日、6時にホテルにむかえに行くようにハイヤー手配してあるから」
「ショーファーつきですか。……えっ? ホテルって、それ、私が二人をむかえに行くってことですか? 着物着て? なんかコンパニオンみたいですけど、トウの立った」
「うんうん。ほら、オレも……、あ、呼ばれてる。じゃ、そういうことで」


それはないでしょ、Yさん。ハワイなんて電話番号も知らないよ……。
あわてて最初に来たメールをたぐる。
招待したご夫婦の名前と滞在期間とホテル名しか書いてない~~! Yさん~~たのむよ~~もっと情報を!

Yさんは東京進出をすっ飛ばしてNYに店出して成功した、元は福岡の日本食レストランのオーナーだった人である。でもNYでやっていたのはおでんとラーメンを出す居酒屋で若い駐在員の心のオアシスになっていた。たまにニューヨーカーが器用にフォークにラーメン巻きつけて食べていたけど。

Yさん、私がNYいた当時は、なにしろ英語ができない人でね……覚えようと言う気がなかったのかもしれない。いつもは通訳兼秘書代わりの男性が一緒だったが、私がいる間は、大事な友人の紹介だからと気を使ってくれて、週2、3回は夜食事に連れて行ってくれた。プラザホテルのオイスターバーも今は亡きワールドトレードセンターの100階にあったレストランも、スノッブな高級レストランだったキルテットジラフも、みんなYさんに連れて行ってもらった。でも私は緊張しまくる高級店より(なにしろウェイターやウェイトレスが客より高級なユニフォーム着てる)、バケツに入って出てくるカニを次々木槌でぶっ叩いてつぶしながら食べる甲殻類専門店が好きだったよ。そして、どの店行ってもメニューをオーダーするのは私の係だった。今思うとメニューすら読めなかったのではないかと思う。それでもNYでビジネスは成功するって典型の人だった。


それより着物だ着物!
日本料理屋に行くのに着物来ていくなんて自殺行為でしょう。女将も仲居さんも全員着物だよ? 昔ならともかく、もう習慣的に着ていないから帯結べないよ……。なんでヤンキーにそこまで媚びなきゃならんの? 芸者を期待しているなら店に頼んでよう~私、イロモノじゃないから。
……でもクライアントの言うことは聞かなくちゃな(いつの間にかビジネスとして考えている)。仕方ない美容院で着せてもらうか……。この場合紬でもいいのか? やっぱり訪問着? ああ~考えただけで頭いたい。
20代の頃から、着物きてタクシー乗ると「これからお勤めですか?」って言われるんだよ。紬着てても。こんな地味な顔なのに、日本人体型で着物ハマりすぎるのが憎い……。





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Last updated  2007.09.27 00:49:10
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