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2010.01.29
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テーマ: 徒然日記(25410)
カテゴリ: いろいろ
サリンジャー死すの報を目にした。とりあえずその衝撃の大きさだけメモる。


サリンジャーは「ライ麦畑でつかまえて」と「フラニーとゾーイ」と「ナインストーリーズ」くらいは読んでいるはずだけど、あまりに大昔のことで、どれもあんまりよく覚えていない。でも青春小説という切り口だったので(多分「キャッチャー~」は課題図書かなんかだった気がする)、今読んでも楽しめないかもしれない。

小説家としてのキャリアの初期に、あまりに大きな作品を書いてしまうと、その後の人生は苦しかったのではと察する。不良っぽい行動が独特の「傷つきやすい青少年像」として憧れの対象となる一方で、頑是ないピューリタニズムに囚われている主人公たち。宗教観がベースにあるとお手上げなので、敢えて避けてきたというか、私にはなんの影響を及ぼさなかったけれど、彼がその後のアメリカ文学に与えた影響は無視できない。

子どもの頃、アメリカは憧れの対象ではなかったので、翻訳小説は英国から入った(無論ホームズだ)。マセた子どもだったので中学の頃には大人っぽい文学も読んでいて、クラスメイトのお姉さんの影響で、新潮だったかちくまだったかの「アメリカの現代文学」みたいなシリーズで出ていたフィリップ・ロスやブローティガンにはまった。大学時代はボコノン教の信者だった(笑。無論ヴォネガットである)。ヴォネガットの弟子のアーヴィングあたりから原書で読むようになって、でも苦労して読み終える前に翻訳が出て悔しい思いを何度もした。

この人たちにサリンジャーの影響はないような気がする。ロストジェネレーションではないし、時代的にはビートジェネレーションど真ん中のはずなのに、どこにも属していない、いわゆる「孤高の作家」なのかもしれない。

ピンチョンは難しくて最後まで読めたためしがないし、カポーティーの面白さから大衆小説に走った自分にとっては、サリンジャーは敷居の高い小説家だったけど、孤独な晩年は、ショーン・コネリーが演じた「小説家を見つけたら」みたいなものかとか、分野は違うけど、離人症っぽい変人ぶりはグレン・グールドみたいなものかと想像したことがあって、そんな神秘性には憧れた。

合掌。あ、仏教徒じゃないだろうしレクイエムで合唱









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Last updated  2010.01.30 20:15:59
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