2006年10月27日
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テーマ: 猫倶楽部(935)
# 066 (10/4,12)

【 前回のおはなし 】

黒チビちゃん、そして猫たちの生きる意味とは? 悲しい再会から複雑な思いに駆られる私に まる からの報告とは、

3匹の子猫たち との新しい出会いでした。



私が 黒チビちゃん らしき猫の姿を見た、まったく同じ日の まる の出来事。




その日 まる が帰ると、日が暮れて薄暗くなった公園の入り口に 小さな影の動くのが見えました。何かと思ってよく見ると、草の陰から 小さな真っ黒い子猫 がぴょこぴょこと出てきました。

「あれ? 何してるの、一人?」

そう声をかけると 『にゃ~』 と人懐っこく寄ってきます。あの 黒チビちゃん より少し大きいかな、と見ていると、その後ろからもう一匹 しっぽのピンと長いグレーの子猫 がぴょんと出てきました。

「あれ、二人いるのー。」

まる の足もとで2匹は楽しそうにちょこちょこと歩き回っています。驚きながらも その可愛さに思わず顔がほころびます。
するとどこからか、さらにもう1匹 足の先だけ白くあとは真っ黒な子猫 が現れ、少し警戒した様子で離れたところからこちらを見ていました。

「あらー、3つもいるの。」

『にゃ~、にゃ~』 と1匹目の 黒い子猫 は甘えてきます。
親猫は・・・、 周りに姿はなさそうです。

昨日までは影も形も見なかった子猫たち、一体どこから来たのか。

おなかが空いているのか まる の足元から離れようとしない 黒い子猫 。食べ物など持ち合わせているわけもありませんし、そもそも公園の野良猫にエサを与えるという行為には あまり賛同できません。 一時の感情で可愛がり、あとはどうにでも暮らせというのは無責任だと思うからです。

「じゃあね。」

その場を立ち去ろうとする まる を追って 黒い子猫 はアパートまで付いて来ようとします。

公園の他にはアパートと数件の家ぐらいしかない 行き止まりのような路地。車の通りが少ないとは言え、道路に出てしまうのは やはり危険です。
あわてて公園へ引き返し、また 3匹 で遊び始めた隙に さっと走ってアパートへ帰りました。




この話を聞き終わるころ、私は興奮していました。
玄関のドアの前に立ったまま、続けて私は話し始めました。
「実は今日、」

朝、すぐそこの道端に 猫 が死んでいたこと。それがどうもあの 黒チビちゃん に思えること。せっかく助けたのに死んでしまう結果になったこと。その短い命の意味について考えたこと。

そして、 黒チビちゃん が子供を産んでいたら と考えていたこと。

今日、同じ日に お互い 「猫」に出会う という偶然。
まる が出会った 子猫たち は、あの死んでいた 黒い猫 の子供ではないか。
急に母親がいなくなり、おなかが空いて不安になった 子猫たち は 母を探して出てきたのではないか。今日 突然、 子猫たち があらわれたこと、 子猫たち の周りに母猫の姿が見えなかったこと、これならタイミング的につじつまが合います。

黒い猫 が、大して広い通りでもなく、そんなに交通が頻繁ではない道で、なぜ車にはねられるような結果になったのか。これは子猫を持つ母猫だったら、という仮定で納得が行きます。 タマの記憶 にも繋がりますが、子を持つ母猫は とっさの判断力が落ちるようです。子育ての最中だったとしたら、どうして? という疑問に答えが出るような気がするのです。

そしてやはり、 黒い猫 は あの 黒チビちゃん なのではないか。
今日それぞれが見たもの。 私たち二人 ということに意味がある。
他の誰でも意味がない。
どちらか片方だけでも意味がない。
私たち二人に、 見せられたのだ 。


私は、枯れ葉のように散らばったひとつひとつの出来事が、大きな軸に吸い寄せられ、歯車のように噛み合って行く感覚を味わっていました。


黒チビちゃん の短い一生。その最後は唐突にやって来ます。命の消え行くはかない一瞬、思い浮かぶのは 子猫たち のことだけでしょう。守らなければならないものを守れなくなる予感。
薄れる意識の中で、記憶は、あの1年前の 公園のベンチ に巻き戻され、・・・


一生のうち 最初で最後だった 人間のあたたかい 手 。
 あの大きな 手 なら。



あのとき偶然出会った 黒チビちゃん と私たち、そしてその
子猫たち 。
私たちは 今日 という1本の線の上でつながっています。

まる と私は 子猫たち を託されたのではないでしょうか。

他人から見ればただの些細な出来事。私たちにしか実感し得ない 偶然 の出来事。
黒チビちゃん の母としての執念が、私たちと 子猫 とを引き合わせたのでしょうか。


このときはただ この不思議な偶然に感動するばかりでした。














くつした

ようやく登場。




* この話の登場人物 *


ある夜 出会った
生まれてわずかの
迷い猫

仮に「黒チビ」とする




大人その1
人間のオス

○○さん
仮に「まる」とする




大人その2
人間のメス

私(me)
仮に「みー」とする




ネコチビーズ
子猫たち

グレーの尾長「しっぽ」
真っ黒「クロちゃん」
足先だけ白「くつした」










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Last updated  2025年12月18日 08時22分48秒
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さくらもち市長

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くーちゃんが生まれ変わって帰ってきたときのこと



「3ヶ月すっとばして、ご報告。」





「会ってからと、初日」


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生まれ変わりを待つ日々



「二日で終わったペットロス」



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くつしたの体の寿命が突然きた


「夏のこと(ご報告)」





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