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2005.10.01
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カテゴリ: 演劇、観劇
今年の5月に、演劇倶楽「座」の『鶴八鶴次郎』を観ました。新内語りの鶴八と鶴次郎の詠み芝居(壌晴彦主催のこの劇団で、よく上演されます)の中で、浄瑠璃を聞かせる場面では、新内の鶴賀若狭掾(人間国宝)の演奏がありました。穏やかな三味線の音色、艶と張りのある声は、修行を積んだ者だけが得るものだと、感銘を受けました。


第一部は明烏夢泡雪、第二部は明烏後正夢。
第一部の作品は、初代鶴賀若狭掾直伝の曲で、江戸時代に実際に起こった心中事件を浄瑠璃に仕立てたもの、第二部の作品は、富士松魯中が「明烏夢泡雪」の後編として創作したものだといいます。
明烏全段の上演となりますが、馴染みのない観客にとっては、正直言って浄瑠璃だけで全段の二時間余りの上演は、飽きがくるかもしれません。しかし今回の上演に際しては、幕ごとに趣向が凝らされており、日本の文化、芸能についてより深い理解を得られるようになっていました。
まず、朗読(平野啓子)から始まり、次の幕は浄瑠璃、その次は浄瑠璃を背景に、八王子車人形(西川古柳座)が情景を演じ、そしてまた浄瑠璃、背景には切り絵の影絵を映すなど、情緒を感じさせる演出で展開していきます。

八王子車人形との出会い。黒子が車のついた小さな腰掛に腰をおろし、1メートルほどの背の高さの人形の足を黒子の足にのせて、黒子が足を動かすと人形が歩いているように見える、素晴らしい仕掛けです。人形の数+黒子一人(小物を操るために登場)の構成に、歌舞伎のような配慮を感じました。

今年は自分自身、歌舞伎を観る機会に恵まれていますが、古くから庶民に愛されて発展してきた文化には、何か日本人の心を捉える力があるように思いました。

(四谷区民ホールにて)





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最終更新日  2005.10.02 23:33:57
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