オージー生活

オージー生活

交際中の波風つづき



「この鳥は食べられるために死んでくれたの。全部食べてあげるのが供養なの。日本人はいただきます、ごちそうさまって言って食べるのよ」

と理があるような無いような説明をして試させてもいた。

花見の日には、簡単に着付けできる着物を着ていって驚かせるという、かなり汚い手も使った気がする。。。。。
それで、カメラが趣味だった彼は、夢中で写真を撮ってくれた。

ある日,彼の彼女が、たくさんあった私の写真を家で発見!
修羅場が繰り広げられたようです。
彼は殴られたと、その日,彼は私の部屋に来て言った。
彼女には、少し前から仲のいいニュージーランド人の女友達ができていたので、その女友達の家に引っ越すことになる、とも言った。

なんか、あっけなく、彼の努力ではなく、彼女は出て行った。
彼は、一緒に払った家具のお金とかいろいろ計算して、払ってたし。
何より怖かったのは、彼女が彼の持ってた生徒や知り合ったひとにもらった名刺50枚くらいを全部持って出たということだった。私が一度彼女の授業も受けた生徒だということは忘れていたらしい。名刺を一枚一枚電話して、彼を奪った女を突き止めるつもりだったのだろう。
ああ、いつ私の勤めてる会社に電話してくるか。。。とドキドキだった。
幸いそんなことは起こらなかったけど。
結婚してから一度家に手紙が来たのと、電話があったけど。。。。

やっと普通の彼氏と彼女だわー、と喜ぶ私。彼ものびのびしてたけど、やっとできた自分だけの空間も大事にしたい様子。

と、10月頃、彼が、11月の終わりから里帰りしようと思う。一緒に行かないか、と言って来た。わー、オーストラリア?行きたーい。行く行く!
彼は往復のオープンチケットを使って日本に来たので、それがガルーダインドネシア航空なのでそれを使って行くけど、また日本に帰って来るときはどこの会社のでもいいから、君が買った会社ので一緒に帰って来よう。安いの探して、と言われた。
まだJALとかは高かったので、キャセイパシフィックで13万くらいのを見つけた。彼の帰りも同じ便を予約。
会社にも無理矢理有休をとった。

海外だし、親に言うと、びっくりするほど大怒りされた。母にはオーストラリア人をつき合ってることも言ってたし、母はとにかく誰でもいいから結婚して欲しいと言って特に反対もしなかったけど、父は、

「お前は何様だ!芸能人でもあるまいし、何が婚前に海外旅行だ!ふざけるな。俺は許さない」

とのこと。今は父の気持ちも分かるけど、当時の私は有頂天だったし、余計意地になって、

「好きなひとの生まれたところを見たいって言って何が悪いの?絶対行くからね」

と喧嘩したまま、出発。彼は一足先にインドネシアにいき、バリで一人で3日過ごしてから、オーストラリアのブリスベン空港で私の来る便を待つ約束だった。


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