《櫻井ジャーナル》

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2010.04.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 先月26日、韓国海軍の哨戒艇が沈没して46名が死亡するという出来事があった。当初から朝鮮軍に攻撃されたとする噂が流れていたが、22日に韓国では、軍情報部が事件直後、大統領官邸に対して朝鮮軍の「人間魚雷」による攻撃だと報告していたと報道されている。

 韓国と朝鮮との間には「国境」が確定していない海域が存在してるのだが、そうした場所で昨年11月、韓国軍の艦船が朝鮮軍の艦船を撃沈している。朝鮮側は国籍不明の艦船を調査して戻ろうとしているときに攻撃されたのであり、国境線は越えていないと主張、韓国側に謝罪を求めていた。

 韓国側も朝鮮に対して謝罪を求めていたが、両国が主張する国境線が違う以上、この非難合戦は延々と続くしかない。実は、昨年10月の段階で朝鮮側は韓国の艦船が1日に10回も領海を侵犯していると非難していた。軍事的な緊張が高まることを防ぎたいなら、両国の艦船が問題の海域に入らないようにするしかない。

 韓国などでの報道によると、朝鮮が昨年11月の報復攻撃を計画していると韓国の軍情報機関は考え、海軍に対し、今年の初めには警告していたという。現段階では朝鮮軍が攻撃したとする証拠は出ていないようだが、もし北側からの攻撃だったとしても、昨年来の行動や警告に対する対応など、韓国海軍の責任が問われる可能性はある。

 勿論、単純に昨年11月の報復ということも考えられるのだが、朝鮮半島の軍事的な緊張を高めたいと考える人たちがいることも確かで、現段階では事件について断定的に語ることはできない。

 軍事的な緊張を高めたいと願っている人として、先ず挙げられているのが金正日。朝鮮では経済的な苦境で国民の不満が高まっているようだが、こうした不満を解消する手段として軍事的な緊張、場合によっては限定的な戦闘を願っているというものだ。

 ジョージ・W・ブッシュ政権がスタートした直後、「新保守(ネオコン)」が「第二次朝鮮戦争」を計画していたことも確かなようだ。これは「旧保守」が阻止したようだが、現在でも新保守が戦争を願っている可能性はある。新保守と同盟関係にあるイスラエルが国際的に孤立しつつある現在、朝鮮半島で戦争が起こることは悪くないはずだ。「潜在的ライバル」の東アジアを破壊する切っ掛け、あるいは旧保守に対する恫喝にもなりえる。

 日本では朝鮮をアメリカや日本と敵対関係にある国だと単純に描いているが、1980年代にイスラエルへ大量の「カチューシャ・ロケット弾」を売却、1990年代には統一協会から多額の資金を得ている。「孤立した国」だという思い込みは危険だ。今回も日本人が想像できないような国、あるいは勢力と朝鮮の政府、あるいは一部勢力が手を組んでいる可能性もある。





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最終更新日  2010.04.23 15:03:37


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