《櫻井ジャーナル》

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2010.05.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 訪問先のシリアで、イランのモハマド・リダ・ラヒミ副大統領は、イスラエルがシリアを攻撃した場合、「イスラエルの足を切り落とす」と語った。イスラエルやアメリカのシリア批判に対する「回答」だとも言えるだろう。

 シリアがヒズボラにスカッド・ミサイルを渡しているとイスラエルのシモン・ペレス大統領が4月の初めに非難したのに続き、27日にはロバート・ゲーツ米国防長官が、また29日にはヒラリー・クリントン米国務長官が同じ趣旨の発言をしている。

 ところが、こうした主張を裏づける証拠が示されているわけではなく、胡散臭いと感じている人は少なくない。アメリカ政府の内部にも「スカッド・ミサイル話」に懐疑的な人たちがいると報道されている。

 ミサイルをシリアがヒズボラに供給しているとする主張をシリアやレバノンの政府は否定、ヒズボラは「大きなお世話だ」としている。また、こうしたイスラエルの発言は軍事侵攻の布石だとする見方も存在する。

 現在、イスラエルは国際的に孤立しつつある。ガザへの軍事侵攻で「戦争犯罪」があったと指摘される一方、核問題でイスラエルだけが特別扱いされることを批判する声も大きくなっている。「核兵器の削減」に取り組んでいると称するバラク・オバマ米大統領としても、イスラエルはNPT(核拡散防止条約)に調印するべきだと発言せざるを得ない状況だ。

 勿論、イスラエルはオバマ発言を無視し、NPTに調印するつもりはないと開き直っている。第4次中東戦争の際、イスラエルは実際に核攻撃の準備をしていた。ソ連が動かなければアメリカは黙認しただろうとも言われている。

 アメリカにしても、中東の油田地帯を核攻撃されてはかなわない。イスラエルの核兵器はアメリカを操る有効な道具だとも言えるだろう。パレスチナ人の弾圧/虐殺を非難する声を封印する切り札と考えているかもしれない。

 こんな状態でイランが「核兵器を開発するかもしれないと」大騒ぎしているアメリカの滑稽さが際だつ。要するに、オバマ大統領は核兵器の廃絶を目指しているわけではなく、核兵器の独占を願っているだけのこと・・・少なくとも彼の行動を見る限り、そう結論せざるをえない。イスラエル問題を解決しないかぎり、核問題は一歩も前進できない。

 イスラエルが国際的に孤立するなか、南アフリカのシオニスト(ユダヤ教徒とは区別する必要がある)団体はイスラエルのガザ侵攻を調査したリチャード・ゴールドストーン、この人物は「ユダヤ系」なのだが、このゴールドストーンに嫌がらせをする一方、チェコではシオニスト団体が小規模ながら、イスラエル支持のデモを行っている。






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最終更新日  2010.05.02 03:54:08


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