《櫻井ジャーナル》

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2010.07.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アル・ジャジーラをイスラエルがアメリカで訴えた。言うまでもなく、アル・ジャジーらはカタールを拠点とするテレビ局。2006年にイスラエル軍がレバノンを軍事侵攻した際に、その状況を報道したことを問題にしている。要するに、イスラエル軍に都合の悪い話を報道したことが許せないということだ。

 確かに、アメリカ政府もイスラエルと似たようなことをしている。アメリカ軍の軍用ヘリコプターから非武装の人々を攻撃する様子を撮影した映像がWikileaksによって公表されているが、その映像をリークした兵士を逮捕、Wikileaksの創設者は追われている。ならば、イスラエルの主張をアメリカは認めるべきだということになる。

 ところで、2006年7月のレバノン侵攻がヒズボラを弱体化させる目的で始められたことはイスラエル軍の司令官も認めている。開戦の初日には誘拐された兵士の救出が目的だというポーズを見せていたが、翌日には空港、道路、橋、工場、発電所、石油施設など社会基盤を軍用機で破壊していった。これだけでも兵士の誘拐と無縁の作戦だということがわかる。そして、最終的にはアメリカから提供された120万発のクラスター爆弾を南レバノンに落としている。この爆弾は旧式で、「在庫整理」の意味もあったようだが、問題は不発弾の確率が50%と言われていることだ。不発弾は「地雷」になり、人々を苦しめる。

 この軍事侵攻にはリチャード・チェイニー副大統領のほか、ネオコンのエリオット・エイブラムズ、デイビッド・ウームザーが深く関与していた。要するに、イスラエルの攻撃にゴー・サインを出したのである。アメリカやイスラエルがイランを攻撃したなら、ヒズボラがテル・アビブやハイファを攻撃することが予想され、イラン攻撃を実現するためにはレバノンのヒズボラを破壊する必要があったわけだ。しかも、この攻撃は事前にアメリカを含む各国の外交官、ジャーナリスト、シンクタンクの研究員などに説明されていた。そうした人々は、レバノンでの殺戮と破壊の共犯者だと言われても仕方がない。





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最終更新日  2010.07.14 18:32:14


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