《櫻井ジャーナル》

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

寄付/カンパのお願い

巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2011.02.12
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 ホスニ・ムバラク大統領が辞任した。独裁者を倒したエジプト国民が狂喜乱舞するのは当然のことだろう。が、革命が成功したとはまだ言えない。ムバラクの側近、ここ数年は事実上の大統領だった可能性のあるオマール・スレイマン副大統領が残っているからである。CIAやイスラエル軍と緊密な関係にあり、拷問を指揮してきたEGIS(エジプト総合情報局)の「前」長官が健在である以上、民主化されたとは到底、言えない。実際、スレイマンとエジプト庶民の戦いはすでに始まっている。( 弾圧史をまとめた映像

本コラムでもすでに書いたこと だが、民主化を要求して活動していた人々やジャーナリスト数千人を軍が拘束し、拷問したと言われている。ターゲットの追跡に利用された装置を提供したNarusはイスラエル人が創設し、アメリカを拠点とする会社。良くできた話である。

 民衆の怒りという点では、沖縄も中東の親米/親イスラエル独裁国家と同じ状況の中にある。「琉球処分」で、日本政府は琉球を沖縄として自国領に組み込んだが、公正な扱いをしてきたとは言い難い。そうした差別の歴史が基地問題の根にあるわけで、そうした状況に対する怒りが爆発寸前まで高まっている。

 エジプト人が抗議行動を始める切っ掛けはムバラクの息子たちが導入した新自由主義経済にあるのだが、この話は日本にも当てはまる。中曽根康弘が先鞭をつけ、小泉純一郎が骨格を作り、菅直人/前原誠司/岡田克也たちが完成させようとしている「遣らずぶったくり経済」は日本社会を破壊し、弱者を貧困地獄に突き落としている。強者に従順な日本人にも限界はある。日本の支配者たちは、エジプトを「対岸の火事」だと思うべきではない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.02.12 23:56:45


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: