《櫻井ジャーナル》

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2011.02.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ホスニ・ムバラクの退場でエジプト革命の第1幕は終わったものの、革命劇はまだ続いている。体制を守るためにムバラクは切り捨てられたのであり、オマール・スレイマン副大統領、つまりEGIS(エジプト総合情報局)「前」長官が居座っている一点を見ても、革命が成功したと言えないことは明らかである。クーデターが進行中だとも言える。勿論、革命が敗北したわけでもない。これからが正念場なのである。

 前にも書いたように、 エジプト軍は巨大資本としての側面を持っている 。まず、経済活動を復活させてカネ儲けを再開したいはず。だからこそ、街中から抗議活動を一掃し、ストライキを禁止する。観光客を呼び込む準備を早く終えたいという気持ちもあるだろう。民主化など実行するつもりはないだろう。軍にまかせていたなら、「適切な時期」など永遠に来ない。

 アメリカにしろ日本にしろ、巨大資本が労働者の権利を認めようとしないのと同じように、エジプト軍も労働者の権利など認めない。エジプトも「私有化」と「規制緩和」で一部の人間に富が集中し、貧富の差が拡大したわけで、社会問題の根はアメリカや日本と同じである。

 ただ、エジプト経済にとってアメリカからの援助は大きな意味はない。何しろ、そうした資金は支配層の懐、いやスイスあたりの銀行にある支配層の口座へと流れていくだけだからだ。エジプトを民主化するためには、少なくとも現在の軍幹部を追放する必要がある。エジプトの民衆がその気になれば、十分に可能な話だ。





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最終更新日  2011.02.14 22:47:36


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