《櫻井ジャーナル》

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2011.03.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 福島原発が破滅的な状況になっているが、そうした状況の中で作業している人たちがいる。通常の作業でも大量の被曝は避けられないわけで、命を削りながらの作業になっているのだろうと思うと気が重くなる。

 30年以上前、ジャーナリストの堀江邦夫は自らが労働者として原子力発電所で働いた経験に基づき、『原発ジプシー』という本を書いている。被曝の問題は言うまでもなく、1万5000円の日当から9500円がピンハネされていたともいう。とにかく劣悪な労働条件で働かされていたわけである。アメリカの原発メーカー、ゼネラル・エレクトリックが日本の法律を無視する形で労働者を送り込んでいたが、彼らの多くは貧困街の出身だったという。樋口健二や藤田祐幸などもこの問題を告発し続けている。

 その後、日本では労働条件を劣悪化させる政策を推進、今では労働者の3分の1が非正規という不安定で低賃金の仕事をせざるをえない状態になっている。いわゆるホームレスの人々は急速に増えてきた。原発産業はそうした人々に危険な仕事をさせているとも樋口や藤田は批判している。

 こうした原子力産業の実態を「権威」や「有力メディア」が語ることはほとんどない。そうした隠蔽体質が今回の福島原発における事故でも露骨に現れている。大企業だけでなく、官僚、政治家、学者そしてマスコミも原発利権に群がり、逃げられなくなっている。





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最終更新日  2011.03.13 11:29:48


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