《櫻井ジャーナル》

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2011.05.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ガザに接近していたマレーシアの「フィンチ号」に対し、イスラエル海軍は「警告」のために銃撃を加えてエジプトへ向かわせた

 15日にはイスラエルと接したガザ、シリア、レバノンの地区で抗議活動をしていたパレスチナ人にイスラエル軍が銃撃を加え、約20名が死亡、数百名が負傷したという。

 この事件に関し、 アメリカ政府はイスラエル側の「抑制」を称える一方、シリア政府を非難 している。イスラエル軍がパレスチナ人を射殺した責任はシリアにあるというわけだ。射殺事件の後、イスラエル外務省は自国の外交官に対し、シリアを非難するように指示しているのだが、アメリカ国務省もその意向に添うコメントをしたことになる。ただ、シリア政府にどのような責任があるのかは不明だ。

 この射殺事件は「イスラエル建国」と深く関係している。1948年5月14日にイスラエルの建国が宣言されたのだが、それは先住のパレスチナ人が殺戮され、土地を追われた日でもある。

 パレスチナに「ユダヤ人の国」を作ろうというアイデアが出てきたのは19世紀のイギリス。1838年、エルサレムに領事館を建設するという案が浮上している。イギリス政府がユダヤ人の復興を考えているとタイムズ紙が報じたのは1840年のことだ。セオドール・ヘルツルがイスラエルの建国を目指すシオニズム運動を始めるのはそれから半世紀以上を経た1896年である。

 その21年後、イギリスの外相だったアーサー・バルフォアが「ユダヤ人の国」をパレスチナに作るとシオニストに約束する文書に署名、1947年に国際連合は「パレスチナ分割案」を出している。水源があって農耕が可能な地域は「ユダヤ人の国」に、砂漠地帯はアラブ人の国に割り当てられていた。明らかに不公正な決定だった。

 しかし、シオニストにしてみると、アラブ系住民の存在自体が目障り。そこでアラブ系住民を暴力的に排除したのが1948年4月4日に発動した「ダーレット作戦」だった。8日にはデイル・ヤーシーン村で254名のアラブ系住民が虐殺されている。



 現在、欧米のエリート層には親イスラエルのネットワークが張り巡らされている。日本の支配層が従属しているネオコンもそうしたネットワークの一部だ。このネットワークによって、イスラエルの残虐行為は不問に付されている。





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最終更新日  2011.05.18 00:43:31


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