《櫻井ジャーナル》

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2013.08.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 8月21日にシリア軍がが化学兵器を使ってダマスカス近郊のグータを攻撃し、多くの死傷者が出ていると「西側」の政府やメディアは叫んでいる。これまでと同じように証拠は示していない。

イラクを先制攻撃した際もアメリカ政府やイギリス政府は「大量破壊兵器」という嘘を主張、メディアがその話を全世界にまき散らしていた。そんな前歴を考えれば、「西側」の情報を真に受けるような間抜けはいないだろう。信じているように見える場合、それは別の思惑、例えばアメリカ、イギリス、フランスなどにすり寄ることで利益を得られるという打算が働いているとしか思えない。

 今年3月のケースでもイギリスやフランスはシリア軍が化学兵器を使ったと主張していたが、状況からイスラエルの ハーレツ紙 は反政府軍が毒ガスを使ったと分析、国連独立調査委員会メンバーの カーラ・デル・ポンテ も反政府軍が化学兵器を使用した疑いは濃厚だと発言している。

 今回の場合、興味深い情報がフランスやイスラエルで流れている。8月17日に ヨルダンから戦闘部隊がシリアへ侵入し 、グータを通過してダマスカスへ向かったというのだ。まず250ないし300名で編成された部隊が、そして19日には300名の部隊が続いた。

 シリアへ侵攻した戦闘員は 数カ月にわたり、CIAの工作員、アメリカ軍の特殊部隊員、あるいはヨルダンやイスラエルの戦闘員から特殊工作の訓練を受けていた と伝えられているが、トルコと同じようにヨルダンでは化学兵器の取り扱いも教えていたという。

2キログラムのサリンが押収されたとトルコの新聞は伝えていた 。後にアダナ県の知事は否定したが、実際に持っていたとしてもトルコ政府の立場を考えれば否定するだろう。

 現在の戦況は政府軍が優勢であり、決定的な状況になる前に「西側」は軍事介入したいところだ。逆に、シリア政府軍は化学兵器を使うメリットがない。しかも、化学兵器の使用について調査している国連の調査団がダマスカスへ入った直後というタイミング。シリアの体制を転覆させようとしてきた BBC の記者ですら疑問を投げかけているくらいだ。

 すでに特殊工作の訓練を受けた500名ないし600名の戦闘部隊がダマスカスへ近づいているか、潜入している。政府軍もこの侵攻に対応するため、グータを攻撃した可能性があるが、今は化学兵器話で動きにくい状況。つまり、侵攻部隊にとっては願ってもない展開だ。近いうちにダマスカスで大きな出来事があるかもしれない。





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最終更新日  2013.08.23 23:29:29


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