《櫻井ジャーナル》

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2013.10.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相によると、アフガニスタンの反政府軍支配地域で「第三国」がアル・ヌスラなどシリアの反政府軍に対し、化学兵器の使い方を訓練しているとする報告があるそうだ。シリアで「偽旗作戦」を展開することが目的だと見られている。アル・ヌスラはイラクへ毒物を持ち込む計画も持っているという。

シリアの戦乱を軍事的に解決することはないと、NATOのアナス・フォー・ラスムセン事務局長は10月10日に語った ようだが、1カ月前にはシリアに対するアメリカ軍の軍事行動を「国際共同体」は支持すると語っていた。トーン・ダウンしたわけだ。こうした状況を壊すことが偽旗作戦の目的だということになるだろう。

 イギリス、フランス、アメリカなどがシリアに対する直接的な軍事介入に向かって動き始めたとき、ブレーキをかけたのはロシア。 8月21日のゴータへの攻撃について、ロシアのビタリー・チュルキン国連大使は文書と衛星写真に基づき、反シリア政府軍が支配しているドーマから2発のミサイルが発射され、毒ガス攻撃を受けたとされるゴータで着弾していることを国連の臨時会合で示した というのだ。この情報はジャーナリストのペペ・イスコバルが8月27日にフェイスブックで明らかにしている。その後、シリア攻撃を主張する声は急速に小さくなり、アメリカ政府も軍事介入を中止した。

 ゴータで化学兵器が使われたかどうかを調べていた国連のチームが9月15日に報告書を潘基文事務総長へ提出、それを都合良く解釈してアメリカの政府やメディアは政府軍がサリンを使ったと再び叫びはじめるのだが、今度は「ロシア外交筋」からサウジアラビアと化学兵器とを結びつける情報が流される。国連がロシアの報告書を封印してしまったので、ロシア自らが情報を外部へ伝えはじめたのかもしれない。

 つまり、 ゴータで化学兵器を使ったのはサウジアラビアがヨルダン経由で送り込んだ秘密工作チーム だというのだ。この作戦はサウジアラビア系のイスラム武装勢力、リワ・アル・イスラムが支援したという。

 サウジアラビアが化学兵器使用の黒幕だとする情報は、8月29日に ミントプレス

 それに対し、 編集長のムナル・ムハウェシュは、ガブラク自身が記事を28日に編集部へ持ち込んだと反論 している。アバブネがシリアへ入り、サウジアラビアが反政府軍に化学兵器を提供し、それを反政府軍の戦闘員が誤って爆発させたとする証言を得たと説明したという。しかも、彼女はその情報をガブラクは同僚やヨルダン政府の高官に尋ね、サウジアラビアが化学兵器を反政府軍へ渡していることを確認したと語ったとしている。

 もし、ロシア政府がサウジアラビアと化学兵器の使用を結びつける証拠を握っているならば、シリアで停戦を実現する大きな武器になる。サウジアラビア王室とイスラム武装勢力との関係は公然の秘密であり、「9/11」ではイスラエルと同じように疑惑の目で見られているが、サウジアラビアが化学兵器使用の黒幕だと公に認めざるをえなくなれば、アメリカ政府としても何らかの「制裁」をする必要が出てくる。そんなことをすれば石油も資金も止まり、日米欧の経済は大混乱に陥る可能性が高い。

 投機で金融が肥大化、「闇の金融システム」がいつ破綻してもおかしくない状況の中、サウジアラビアを失うことはできないだろう。大勝負を仕掛けるという手はあるが、そうなると人類の存続に関わる問題になりかねない。





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最終更新日  2013.10.12 03:40:31


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