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第七話
第七話 え?ポケモン捕まえんの!?
「よし今だ!チャモ、火の粉!」
ボオゥ!
轟音を立てアチャモが放った火の粉はジグザグマに直撃した。
「くあ~!俺の負けだ!ちくしょー!」
「っしゃぁ!やったぜチャモ!」
ここは102番道路の草むら。どうやらこの二人はポケモンバトルをしていたようだ。
アチャモを抱き上げて勝ちを喜んでいるこの少年の名はタカアキ。相手の短パン小僧はかなり悔しがっている。
「それにしてもお前強いなー、トレーナー始めてどれぐらいだ?」
「え?あぁ、3日前ぐらいからかな」
「はぁ!?マ、マジで!?冗談っしょ!?」
「いやマジで。だから知らないことも多いんだよね~」
「そんなぁ、俺こんな超初心者に負けたっていうのかよ・・・・」
激しく落ち込む短パン小僧。
「で、でもお前からは何か輝くものを感じるよ!うん!」
「そ、そうか・・・・?」
「そうだよ!俺が保障する!」
妙に負け惜しみっぽいような発言をして短パン小僧は去っていった。軽くため息をつくタカアキ。
「使い捨てキャラのくせに台詞ムダに多かったな」
リュックの口からピチューのような生き物が出てきた。
こいつの名はダカピチュ。ぶっちゃけ作者自身である。
「お前な~、自分で書いといてそれはないだろ」
「まぁ固いこと言わないの」
「まいっか。チャモ、まだいけるか?」
視線の先にはニッコリ笑ったチャモがいる。チャモは元気に返事をする。前回の件ですっかりうち解けたようだ。
「よーし!もういっちょ行くか!そこの君、ポケモンバトルしようぜ!」
今度はミニスカートとバトルをしているタカアキ。
「チャモ、火の粉ぉ!」
バトルが始まってから数分後、ミニスカートのジグザグマにチャモの火の粉が炸裂した。
ジグザグマは目を回して気絶した。
「あぁ~~!私のジグちゃんがぁ~!」
「やったぜチャモ!」
さっきと変わらずチャモを抱き上げて大喜びするタカアキ。
「まだ終わりじゃないわよ!もう一匹いるんだから!」
タカアキが小踊りしている間にミニスカートはジグザグマをボールに戻し別のボールを手にしている。
「へ?もう一匹?」
「行っけー!私のスバメちゃん!」
ミニスカートのボールから赤い光を帯びながらこツバメポケモンスバメが出てきた。
「なっ!?卑怯だぞ!二匹目なんて!」
「卑怯なわけないでしょ!ポケモンは6匹まで持ち歩けるんだから。ビギナーズガイドに書いてなかった?」
「いや、書いてあったけど1対2って卑怯だろ?」
「問答無用!スバメちゃん、電光石火!」
相手のスバメはものすごい勢いでチャモに攻撃を加えた。
チャモは空中へ舞ったがすぐに体勢を整えて着地した。ダメージは少なかったようだ。
「ちっ、仕方ねぇ。チャモ、体当たりだ!」
「スバメちゃんも体当たりよ!」
二人の号令とともにチャモは全速力でスバメの方へと走り、スバメもまたチャモに向かって猛スピードで滑空していく。
ゴッ!という音を出し二匹の頭がぶつかり合った。一瞬よろけたがチャモの方が早く体勢を整えた。チャモは石頭だったようでスバメはまだ少しよろけている。
「よし今だ!チャモ、火の粉!」
ボオゥ!
直撃を喰らったスバメは目を回し倒れた。
「うっそ~!スバメちゃんまでぇ~!」
「よっしゃあ!」
またもや馬鹿みたいに喜び合うタカアキとチャモ。
場面は変わり、トウカシティの街角。
タカアキは両手を後頭部で組みながら歩いていた。
「ポケモンを捕まえる、かぁ。出来っかなぁ」
「なーに弱気になってんだよ。弱らせてボール投げるだけなんだから簡単じゃねぇか」
タカアキの頭に乗っかっているダカピチュが言った。
「でも初めてっつーのはなんか不安なんだよね~」
「あ、そういえばさ、お前親父さんに顔見せなくていいのか?」
「そっか!そういやそうだった!」
タカアキの父の名はセンリ。このトウカシティのトウカジムの新リーダーを任され、家族と共にジョウト地方から遥々このホウエン地方へと引っ越して来た。
トウカジムの仕事が忙しいのでミシロタウンの我が家にはあまり顔を出せずにいる。
「そうだなぁ、久しぶりに会いに行くか」
トウカジムの入り口前に来たタカアキ。
「失礼しまーす」
そう言いながら両手で大きなドアを開ける。ギィィィとドアが軋む音が鳴る。
中は真っ暗で全く視界が冴えない。数秒すると眩いばかりの照明が一斉に点き、広いジム内のド真ん中には一人の男が腕組みをして仁王立ちしていた。
「よく来たな挑戦者よ!私はトウカジムのリーダーのセンリ!・・・・・・ってあれ?」
「親父!久しぶり~!」
その男の名はセンリ。タカアキの父親である。
「なんだ、タカアキか。元気にしてたか?」
「ああ!バリバリ元気だっつーの!それにしてもさっきの台詞ちょっと古臭くない?」
「久々の再会にその一言はないだろ。私はお前をそんな風に育てた覚えはないぞ」
「あっはは、冗談だよ、冗談」
やる気が削がれたセンリにタカアキはおどけて返した。
「ん?お前ポケモン持ってるのか?」
センリはタカアキの腰にセットしてあるモンスターボールに気付いた。
「あぁ、この前オダマキ博士に貰ったんだ。出て来いチャモ!」
ボールを開けるとチャモが元気よく飛び出してきた。
「これは最近発見されたアチャモか、なかなかなついてるじゃないか」
「ま、コイツの無鉄砲さに手を焼く事もあったけどねぇ・・・・」
愛想笑いするタカアキ。
「す、すいません!」
ジムの入り口から緑色の髪をした小柄な、女の子と見間違えるような容姿を持った男の子が出てきた。
センリとタカアキはすかさず男の子の方に目をやった。
「あ、あの、ここのジムの人ならポケモンの捕まえ方を教えてくれるって町のみんなが言ってたので、あの、その、ええっと・・・・」
男の子は走ってきたのか、息が荒く言ってることもちぐはぐだ。
「まぁ、待て。もう少し落ち着いて話そう、な?」
「あ、はい・・・・。すいません・・・・・」
(あれ?・・・・・・この子どっかで見た覚えが・・・・・)
タカアキはふと疑問に思い、男の子に問いかけた。
「お前・・・・・・もしかして、ミツルか・・・・?」
「え?・・・・・・・そういえば、その白髪は・・・・・」
「白髪言うな!銀髪だっての!」
「やっぱり!その反応!タカアキさんですね!」
「うわぁ!それで思い出すなんて何だか悲しいヨ☆」
ミツルと呼ばれた男の子はタカアキのところまで笑いながら駆け寄ってきた。
「いやぁ、まさかこっちに引っ越してたなんてな!ビックリしたなぁ!」
「はい!お久しぶりです!」
二人は手を取り合いはしゃいでいる。
「二人とも、知り合いなのか?」
「何言ってんだよ親父。ミツルはアサギシティに住んでた頃近所だったんだよ。引っ越したって聞いたけどまさかホウエン地方に引っ越してたなんて思いもしなかったよ」
「僕もタカアキさんにもう一度会えて嬉しいです!」
「ところでミツル君、私に用事があったようだが、何かな?」
「あ、そうでした!僕、自分のポケモンが欲しくて・・・・・・・・」
そう言うとミツルは音を立て倒れてしまった。
「ミツル!?」
「大変だ、早く病院へ!」
センリはミツルを介抱し、タカアキと一緒に病院へと急いだ。
「うちのミツルを助けてくださって、どうもありがとうございます」
「私もあなた方が来てくれて安心しました」
ここはミツルの家。タカアキとセンリはミツルを抱え病院に向かう途中、彼を探していたミツルの両親と出くわし、家で回復を待つということになった。
「タカアキ、悪いが父さんは帰るぞ。ジムの仕事もあるからな」
「え、あ、うん・・・・」
「ミツル君の世話、頼むな」
そう言うとセンリはドアをゆっくりと開けミツルの家を後にした。
ミツルの両親は居間に戻った。時々怒鳴り声が聞こえてくる。ミツルの事について話しているのだろう。
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
タカアキとダカピチュは深刻な表情でミツルを見つめていた。
あれからどれだけ時間が経っただろうか。
辺りはすっかり日が暮れていて、澄み渡った夜空が広がっている。
部屋には時計が秒針を刻む音のみが響く。
「う、うぅ・・・・」
ミツルが目を覚ました。
「! ミツル、大丈夫か?」
「タカアキ・・・・さん、ここは・・・・?」
「お前の家だ。あれからずっとここで面倒見てたんだからな」
「そう、ですか・・・・・。すいません、迷惑・・・かけちゃったみたいで・・・・・」
「いいよいいよ、無事だったんだからさ」
ほっと胸を撫で下ろすタカアキとダカピチュ。
「・・・・・・・・そういやさ、お前・・・・ポケモンが欲しかったのか?」
しばらくしてからタカアキが尋ねた。
少しの間の沈黙が流れる。
「・・・・・・僕、身体が弱くてあんまり他の子と遊ぶ機会がなくて・・・・・。
それで、いつも部屋の窓から外の様子を眺めてたんです。そしたら、色んな人達がいて、色んなポケモン達と遊んでいて、色んな笑顔があって・・・・・・。
それを毎日見る度、ポケモンが欲しいっていう感情がどんどん強まってきたんです。
この気持ちをお父さんとお母さんに伝えたら、意見が違ったみたいでずっとケンカしてるんです。
僕がポケモン持ってちゃいけないっていうのかな・・・・・」
話を聞きさらに切ない顔つきになったタカアキ。かける声も見つからない。
「だから・・・・・タカアキさん」
「?」
「僕に・・・・・僕にポケモンの捕まえ方を、教えてください」
ミツルはタカアキの手を掴み力強く言った。
「でも、お前・・・・・・・身体は・・・・」
「身体なら大丈夫です。タカアキさん、お願いします!」
「いや、でも・・・・・・・」
断ろうとしたタカアキだったがミツルの目は本気だ。
「負けだな」
ダカピチュが小さく言った。
タカアキとミツルの二人は102番道路の池近くの草むらにいた。
「しかし、いいのかミツル。家抜け出してここまで来るなんて・・・・」
「迷惑なのは分かってます。でも、どうしても欲しいんです、自分のポケモンが・・・・・」
真剣な顔で話すミツル。
「・・・・・・よし、じゃあついて来い!トレーナーの俺に任せとけ!」
「はい!ありがとうございます!」
深く礼をするミツル。
(おい、おい!)
(ん?何だダカピチュ?)
(そんなこと言ってっけどお前教えることなんてできんのか?
一回もポケモン捕まえた事ないのに)
(確かに・・・・正直不安だ・・・・・)
(オイオイ、大丈夫かぁ?)
(なんとかなるさ。モンスターボールも5個ミツルにやったしな)
小声でやりとりするタカアキとダカピチュ。
(そういやさ、ミツルに使わせるポケモンは?)
(そうか、忘れてた。さっき無理を言って親父から借りてきたポケモンがあったっけ)
「ミツル!」
タカアキはミツルにモンスターボールを投げ渡した。
「これは?」
「お前が使うポケモンだ。捕まえたいポケモンが見つかったらそいつで捕まえるんだ」
「は、はい」
ミツルはモンスターボールを開けた。赤い光を帯びてまめだぬきポケモンジグザグマが出てきた。
「これが・・・・・ポケモン・・・・」
「よっし、じゃあ行くか!」
「あ、タカアキさん。いいですか?」
「ん?何だ?」
「ちょっと自信がないんで、お手本見せてくれませんか?」
「え゙・・・・?」
一気に青ざめるタカアキ。
「? どうしたんですか?」
「え!?あぁいや何でもない何でもない!そーかそーか手本が見たいかー!」
焦ってつい棒読みになるタカアキ。
「はい!見たいです!」
「よーし!そこまで言うなら仕方ない!手本を見せてやろうではないか!」
「わぁっ、ありがとうございます」
(ど、どーしよっか・・・・・)
すぐ後ろを向いてダカピチュに問いかけるタカアキ。
(ほら、言わんこっちゃない。お前モンスターボール何個持ってんだ?)
(ん~と、3個ぐらい・・・かな)
(少ないなオイ。ほとんどぶっつけ本番じゃねぇか)
(だな)
(じゃあテキトーに捕まえれそうなやつ探そうぜ。例えばスバメとか)
(スバメかぁ・・・・微妙だなぁ。俺的にはピカチュウなんかがいいな~)
(ピカチュウなんかここには出てこないって。第一、そういうマスコットキャラは俺で事足りてるだろ)
(いや全然足りてないから。可愛くないから。細目だから。小動物だから)
(ねぇちょっとそれ言い過ぎじゃない?泣いちゃうよ?ボクちん泣いちゃうよ?)
(勝手に泣いてろっ)
そう言ってタカアキは草むらをかき分け野生ポケモンを探し始めた。
すると食料をついばんでいたスバメが姿を現した!
「うわホントにスバメ出てきたよ!俺天才じゃない?エスパータイプなんじゃない!?」
「うっさいこの毛玉!せっかく出てきたのに逃げられたらどうすんだ!よーし、行けぇチャモ!」
ボールから勢いよくチャモが飛び出してきた。
「見てろよミツル、俺の見本を」
「はい!」
とか言ってるけどタカアキの顔は既に汗だくだ。
「行くぞ。チャモ!体当たりだ!」
号令と共にチャモは猛スピードでスバメに体当たりをした、はずだったが素早い身のこなしでスバメは攻撃をかわし空へ舞った。
そして急降下し、チャモの方へ向かってきた。あちらも負けじと体当たりを繰り出そうとしているようだ。
「負けるな!迎え撃つんだ!」
チャモはキッと上を向き、スバメに火の粉を喰らわせた!
攻撃を受けバランスを崩したスバメはそのまま地面へ落ちていった。すっかり目を回してダウンしている。
「よっしゃぁっ!今だタカアキ!」
「分かってる。行けぇっ!モンスターボォォォル!」
タカアキはスバメにモンスターボールを投げつけた!
・・・・・・が、手元が狂ってしまい見当外れな池の方へ飛んでいってしまった。
「アレェ!?何でェ!?」
「あ~あぁ・・・・・・やっちゃった」
ダカピチュも思わずため息を漏らす。
「あぁ・・・・・・・」
ミツルも思わず困惑の表情。
「・・・・・ま、まぁね、猿も木から落ちるってやつさ、失敗する時だってあるんだよ。えっと・・・・だから・・・・」
ミツルに苦しい言い訳をするタカアキだが、ボールが飛んでいった方向から「パシュゥゥ・・・ン」という音が聞こえてきた。
振り返り疑問符を浮かべていたタカアキの前から緩やかな弧を描きボールが戻ってきた。
「・・・・・・・・・・ハ?」
状況が把握できず呆気にとられるタカアキ。
「何か捕まえたみてーだな」
ダカピチュがつぶやく。
「わぁっ、さすがタカアキさん!手元が狂ってもポケモンを捕まえるだなんて!」
フォローするかのように大げさに驚くミツル。
「ま、まーねー!俺の手にかかりゃこんなもん朝飯前だぜ!」
お決まりの台詞キタァ!
「じゃあミツル!こんな感じでポケモンを捕まえるんだ。分かったな?」
「ハイ!タカアキさんのように失敗しないで頑張れってことですよね!分かりました!」
笑顔で毒を吐くミツル。タカアキはその言葉に思わずグサッときた。
それから30分以上が経った。
深夜なのでほとんどのポケモンは寝ており、活動しているのは池に浮かんでいるハスボーやジグザグマぐらいだ。
「ハッ、ハッ、ハッ・・・」
「ミツル、大丈夫か?別に今日じゃなくとも明日調子が良ければそれでも・・・」
「いや駄目です!今日でなくちゃいけないんです!」
心配するタカアキに声を荒らしながらミツルは言った。
息が上がっている上に大声を出したので肺の調子が悪くなり、その場に倒れこむミツル。
「だから言ったろーが!無理するな!」
「だ、大丈、夫・・・です・・・」
「大丈夫ったってお前・・・!」
「さっき、言いましたよね・・・?僕がポケモンを欲しがってる理由・・・」
「あ、あぁ・・・」
ミツルの見えない迫力に押され声を押し殺すタカアキ。
「ポケモンを持てば友達できるかな、とか・・・、ポケモンが居れば、身体の調子が悪くてもずっとそばに居てくれるかな、とか・・・。そう思うといてもたってもいられなくて・・・。
そしてトウカジムを訪ねたんです。そこでタカアキさんと再会した。これほど運命というものを感じた日はありません・・・。
今日で無理ならもうチャンスは無いって僕の直感がそう言うんです・・・。」
「ミツル・・・」
上体をゆっくりと起き上がらせ何とか搾り出したような声で己の決意を明らかにするミツル。そんなミツルの本気を改めて感じるタカアキ。
そんなミツルに何か言葉をかけようとした、その時。
二人の目の前の草むらの中から微かな光が漏れ出した。その光は少しずつ二人のもとへ近づいてきた。
「な、何だ・・・?」
緊張する二人(と一匹)。
そしてその光が草むらから出てきた。その正体はポケモンだった。
大きさは約40センチほど。袴を着たように見える体。大きい頭に緑色の髪のようなものがある。見事なおかっぱ頭だ。
そのおかっぱ頭の手前側には赤いツノのようなものが生えていた。先ほどからの光はこのツノから発せられていたようだ。
「きもちポケモン、ラルトス・・・」
タカアキはポケモン図鑑を開き、ラルトスのデータを確認する。エスパータイプのようだ。図鑑によると、
「『前向きな気持ちをキャッチすると現われる』、か・・・」
つまりラルトスはミツルの諦めない心と前を向き立ち上がろうとするその姿に動かされたのだろう。そしてラルトスは突然目の前に現われたポケモンをじっと見つめているミツルのそばへと歩いていった。
「タカアキさん・・・、この子は・・・?」
「きもちポケモン・ラルトスだ。そいつは前向きな心を持った奴の前に現われるそうだ」
「え?ということは・・・?」
「そうだ。お前の諦めずに前を向く姿を見て、コイツはお前のところにやってきたんだ」
「・・・・・・」
再び無言になりラルトスを見つめるミツル。ラルトスはその視線に気付き首を傾げる。
「ねぇ、ラルトス。キミは、僕に会う為に・・・僕の目の前に来たのかい?」
優しく問いかけるミツルに、大きく頷くラルトス。
「じゃあ、今日から僕と・・・友達になろう!」
翌日。
「タカアキさん、本当にありがとうございました」
「いや、いいって別に。お前も両親と和解できて良かったな」
ミツルの家の前でタカアキにお礼を言うミツル。
ラルトスと出会った後、ミツルはその事を両親に話した。
彼らが仲良く触れ合っている姿を見て、両親もやっと仲直りし、ミツルがポケモンを持つことを許してくれたようだ。
「はい!ラルトスも喜んでます!出て来い!」
そう言われてラルトスはモンスターボールから出てきた。
そして出てくるや否やミツルの体をよじよじと登り、ミツルの顔に頬擦りをし始めた。
「うわっラルトスやめてよー!くすぐったいよー!アハハッ!」
そんな二人(一人と一匹)の様子を見て思わずタカアキとダカピチュにも笑いが起こる。
「あ、そういえば僕、今度引っ越すんですよー」
ラルトスを肩に乗せながら思い出したように言うミツル。
「またか?マジかよー、せっかく久しぶりに会えたっていうのによぉ~」
「でも大丈夫ですよ。今回はホウエン地方のシダケタウンってところに引っ越すんです」
「シダケタウン?」
「はい、空気が良い場所らしくて、僕の体調が少しでも良くなるようにってお父さんとお母さんが」
「へぇー」
「タカアキさんはポケモントレーナーとしてホウエンを旅してるんですよね?」
「あぁ、もしかしたらまた会えるかもな」
「はい。・・・でも、その時は僕はタカアキさんのライバルかもしれませんね」
「え?」
疑問符を浮かべるタカアキ。
「いえ、何でもありません♪」
そんなタカアキをミツルは笑って流す。
「んじゃ、元気でな!ミツル!」
「はい!またいつか!」
ミツルに手を振り、次の街へと歩き出すタカアキ。ミツルとラルトスはその背中が見えなくなるまで手を振っていた。
そんなミツルの腰には、葉っぱのマークが書かれてあるモンスターボールが付いていた。
続く
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