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ロシア週間なるものが始まりました。今日はそのオープニングガーラが首都の劇場で開かれました。なんと無料。整理券がとれてよかった。第二部のバレエのバリエーションも良かったのですが、おそらく、観客の間で明日話題になるのは第一部の民族音楽と踊りでしょう。いやあ、ロシアしてました。ソビエト崩壊後のロシアで、これだけハイレベルの民族芸能団があるなんてちょっと驚ろきです。私の認識は時代遅れでした。おカミによって生活を保障されていた楽団員が、ソビエト崩壊とともに食いはぐれた云々なんて、もうかなり昔の話なんですね。女声も男声も太くて強い声で、合唱のパワフルさには圧倒されます。歌いながら踊る。元気です。ソビエト時代を髣髴とさせる軍隊的正確さで、しかも楽しくノリノリ。サクラらしい人達が客席から口笛で盛り上げて(歌舞伎の大向こうさんみたいなものか..)、会場も沸きました。”カリンカ”や、”カチューシャ”など、おなじみの曲もあり。リバーダンスも真っ青(?)のタップ、ブレイクダンスの名手も裸足で逃げるコサックダンス。挙句には、後ろの楽隊から特大バラライカの弾き手の兄さんが、巨大な楽器を振り廻し、踊りながら前にでてくる。エレキを振り回しながら踊るロッカーも顔負けです。うちの娘は、民族の歌声のボリュームに圧倒されて「バレエはまだなの?」でしたが、前の列に座っていた黒人系の少女二人は、休憩時間にコサックダンスの真似をしていました。(あの、膝でぴょんぴょんする動き)
2013年02月18日
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「雪と太陽の国」をキャッチフレーズにしているアンドラが、「雪と大雪の国」に変わってしまいました。車が一日中出せない日なんて、去年も一昨年もなかったですよ。街道でさえ寸断されたところが数か所。スキー場は大打撃。で、その「雪と大雪の国」を、1週間程留守にしていました。これが、結果的に雪からしばしの避難になりました。で、雪を逃れて行った先は、スイス。冗談みたいだけど、本当なのです。これが。たかだか3000メートル級の峰しかないアンドラから、本物のアルプスの国、真冬のスイスへ。スイスといっても、イタリアに近いルガーノです。湖があるため、ここは年中温暖なのだそうです。確かに、遠くには雪山がみえるというのに、ルガーノの街に雪はない。ヨーロッパのあちこちで、空前の大雪に大騒ぎしているというのに。明るい..行政がきちとしている(融通がきかない?)そうで、街は清潔。ヨーロッパのそこそこの古い街のイメージと言えば、歴史文化の匂いが、いろいろなものと混沌と交ざりあってぷんぷん、と、そんなものだと思うのです。が、ここは、プロムナードや花壇の整備のされ方が現代的というか、まあ、言うならば日本の公園のよう。ゴミがあまり見当たらない(落書きはあったけどね)ところは、いかにもスイスっぽい。でも、地元の言語が間延びしたイタリア語というところが、雰囲気をやわらかくしている印象です。で、帰ってきたら、再び、雪、雪、雪です..。フランス側から入る道は、寸断されております。スペイン側へ大迂回しないと入国できないなんて...これは、裏山から滑り降りてきたスキーヤーが、自宅前の道を滑っているところ。
2013年02月08日
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大雪だったのですが、今日は日差しが射して、真っ白な景色がきらきらとまぶしいです。暮れからお正月過ぎまで、異常に暖かくて、山肌の雪がどんどん消えていく。スキー場大丈夫か、と思っていたところに、今週に入ってからドーッと、これでもか、これでもか、と振り続けました。こうも降ってばかりだと、「もういいでしょ」と、ちょっとうんざりしてかかっていたので、ちょっと今日はほっとしています。何しろ、昨日はあまりの雪の深さに区役所に見捨てられて、うちの前の道に除雪車がこなかったんです。ツレアイがしつこく電話をかけて、やっと来てくれたのが夜の9時...(- -;)。危なくて車は出せないし、買い物にも行かれない。パスタはたっぷりあるけど、コメがなくなってきた。野菜も買い足したいところだったのですから。大雪のあと晴れて気温が少々上ると、心配なのは雪崩です。銃声のようなドーンという音が何度も聞こえました。危なそうな斜面で人工雪崩を起こしてコントロールしている音です。うちも、なんとか車を出せないことはない、という状態になりました。うはは。裏山から降りてきて、うちの前の道路をスキーで通っていった人達、明日は、それできませんよ。
2013年01月18日
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今月初めに行ってまいりました。バルセロナ空港からパリまでひとっ飛び...のはずだったのですが、なんと、アンドラの首都で1時間の夕方の渋滞で立ち往生。空港についたのがチェックイン終了の15分後。乗り遅れてしまったのです。で、バルセロナまで降りてきたのに、そのまま山へ帰るわけにも行かず、なんと、パリまでそのまま車で徹夜のドライブ。バルセロナから地中海岸を通ってフランスに入り、北上(もちろん、車で行くのなら、最初からフランス側へ降りた方がずっと速い...)。翌日の昼前には、予約していたディズニーランドのホテルへ到着。パーク内。 ホテル内のツリー。ピンク系でかわいかったです。なぜか、ここのディズニーでは子供達がキャラにサインをねだる。ディズニーのあとは、パリの中心地へ。バスティーユ劇場(第二オペラ座)でバレエ「ドンキホーテ」を観てきました。そりゃあ、はずれないですよ。技術的にも美術的にも。パリのダンサーは軽くてエレガントですね。振付はルドルフ・ヌレエエフのものだそうです。ただ、ものの本によると、このバレエは、ドンキホーテがバルセロナの市場に到着したところが前半の山場なのですけど...。全然カタルーニャっぽくない。どうみてもカスティリアです。つまり、「ザ スペイン」よろしく、フラメンコっぽい衣装と踊り。闘牛士の兄さんもいっぱいでてくる。(スペイン外)のカタルーニャ圏に居住しているものとして、「うん??」と違和感あり。ちょうど、カタルーニャ独立運動がマスコミを賑わさせているご時勢ですが、これってどうなんでしょう。ま、こちらは、そういうセンチメントには無関係のよそ者なので、綺麗であればそれでいい。折りしもスペイン国内の連休中だし、周りの席にはスペイン人観光客がいっぱいでしたが、みんな標準スペイン語で話してたから「なんだこれは! バルセロナじゃないじゃないか!」という人はいなかったでしょうね。翌日は、ラテン区の自然史博物館へ行き、付近のカフェで軽食をとって、帰路へ。クリスマスシーズンにパリくんだりまで行って、シャンゼリゼのイルミネーションをみずに帰ってきました。
2012年12月28日
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夏に購入した子供用の三味線。小さいといっても、小さい子には重いんです。いや、大人でも三味線って結構重くないですか? (一応)本物は本物として、その辺において置いてひょいと持って遊べるのがあったもいいのではないか。ほれ、おもちゃのピアノのような感覚で。玩具のも作ってみました。並べて置いてみるとこんな感じ。大きさはあまり変わらず、せっかくだからもっと小さくてもいいのは、と思うのですが、棹の関係でこんな大きさに。でも、重さは断然軽いです! プラスチックのおもちゃウクレレ並です。胴は、紙箱の角を少し丸くしたもの。その他の基本的な材料は、このキットと同じものを利用しました。音楽を手軽に始める♪自分で作る手作りキット!お子様用にもピッタリ!自分で作るから愛着が湧...価格:4,200円(税込、送料別)何しろ、棹や糸巻は素人では大変ですからね。第一、私は鋸は持てません。棹などに使われている材料の木は、ギターなどに使われているのと同じ、何やらという(聞いたけど名前を忘れた)北米産のものだとか。組み立ててみると、「音、しないよ....」(;_;)糸を、キットに入っていたものではなくて、私のをつくてみると、かなりマシに。譜尺がないので、自分の三味線の音と比べながらフェルトペンで文化譜用の番号をマークしていきました。使えないことはないですね。手仕事ついでにもう一つ。三味線を入れる袋を、浴衣地で作りました。本染めの浴衣端切れで、数年前、問屋さんで百円でわけてもらったものです。あのお店、つぶれちゃったんですよね。(涙)三味線を入れる袋って、普通はもっと柔らかい材質なんでしたっけね。ま、子供が使うもんですから、本人が柄が気に入ってればそれでいい(のかな..)。さて、来週は、英語圏住人の会で、日舞のトークとデモをすることになっています。45分ですべて収まるように、トークを15分。デモ(つまり踊る)を15分。そして余った時間はワークショップ。かなりお歳を召した方も多いので、トークはなるべく退屈にならないように準備しています。ワークショップは、サクラを2人ぐらいは前もって確保しておきたいところです。サクラといえば、曲はまた「さくらさくら」...じゃなくて、たまには他のもやってみたい。でも、邦楽になじみのない人に、「すぐのれて、シンプルだけどきれいな曲」、しかも「日本のイメージ」で、「童謡よりも子供っぽくない」、というと、どうしても「さくらさくら」になってしまうのですよね。振りもつけやすいし。個人的には「お月様いくつ」なども好きですが、どうしよう。
2012年10月13日
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一日中、ジトジトと鬱陶しい雨。向こうの山は雲に隠れてぜんぜん見えず。それが、夕方になって突然雲が散り、青空が広がり始めました。そして、姿を現した山々。ありゃりゃ、初冠雪です。アンドラには、富士山より高い山はありません。初夏までに、雪はすべて溶けます。アルプスと違い、万年雪はありません。久々の雪化粧です。どうりで、寒い..。
2012年09月28日
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山国アンドラは、朝夕冷えます。灼熱の京都から戻った日は、いきなり日中最高気温が17度でした。帰ってみると、行きつけ(?)のカフェが全面禁煙になっていたので、ありがたや。(EU圏は数年前から法によって禁煙ですが、アンドラはEU外です)濃いコーヒーに、とろとろに沸かしたミルク。私は、コーヒーに煩いタイプではないので、カフェラテだの、カフェオレだのと呼ばれるものとどう違うのか、まあ、特に気にしません。カタルーニャ語では、カフェ・アム・リェットなのですが、カフェのスタッフにはカステリア系スペイン人が多いため、「注文のときに”カフェ・コン・レチェ”と言いなおされる!」ことが多々。新聞でも苦言が書かれていたことがあるそうです。ま、ともかくも、このコーヒーが、缶コーヒー並の値段で買えて、1,2時間居座っていても放っておいてもらえる。無線LANを使って、パソコンで仕事をしている人もいる。でも、不景気だからかしら。お客さん少な...つぶれないでね!
2012年09月14日
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京都で過ごす期間も残り少なくなってきました。ピレネー山中なら、今頃、空気も爽やかで快適なはず。でも、できるなら来年も、夏は、この蒸し暑い京都で過ごしたいと思っています。この街は、神さんも怨霊も鬼もいろいろ多いし(というか、怨霊が神さんになったのも多いし)、いつもどこかで祭をやっていて、首をつっこめるところはいくらもあるし、やっぱり面白い。御所から眺める東山や大文字山も、加茂川から眺める北山も好きです。私としては、山とは、下から見上げるもの。さて、加茂川と言えば、河川敷を自転車で走っていると、目につくのは鷺達。(ヌートリアも多いらしいけど、まだ目撃していません)荷台のチャイルドシートの娘が「ママのやってる(お稽古している)鷺娘がいるよ。」と指摘。なんだか、舞踊の鷺娘と、実際の鷺とって、あまり結びつけて考えたことがなかったなあと、そのとき自分で気が付きました。(苦笑)鷺と言えば、玉三郎は、鷺娘を踊るにあたって、白鷺の動きを観察したとか、どこかで読んだ気がします。でも、川に点々と立っている白鷺って、いつみても動いてないんですよね。(笑) じとーっと獲物を狙って待ってる姿がほとんど。それでなければ、飛んでいるところ。ちょこっちょこっっと歩く動きなんて、あまりみることがない。玉三郎は、鷺並の根気で、じーっと座って鷺が動きをみるまでまったのでしょうかね。次元がぜんぜん違います..。6月に帰国してからお稽古していた鷺娘が、先週、やっと最後までいきました。鉄杖をもって鷺の姿になったら、めいっぱい派手に動く鷺娘ですが、実際の鷺って、あんなに狂い踊るんだろうか...。それとも、タンチョウ鶴の雪舞みたいなことをすることもあるのだろうか。とまあ、今週は浴衣会。鉄杖を振り回すところは、もう、ぶっつけ本番でいってまいります。
2012年08月19日
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ネットで子供用の小さな中古三味線を入手したら、胴掛けがちょっと「.....」。胴掛け選びを口実に三味線屋さんの店内に入るのも楽しそうですが、サイズが合わないのでは、と思い切って夜なべをすることに。(実は、子供用の胴掛けもあるらしいということでしたが)子供に「かわいい柄で作ってあげよう」というと、「ハートがいいな♪」と。「ハート?! ..... ハートって♡?....」ちょっと慌てて、他の目的で金襴問屋から買っておいた布をみせると、「それがいい! それがいい!!!! それが可愛い!!!!! それにしてぇ♪!!!!!」「はいはい..(
2012年08月14日
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去年は御池通りに部屋を借り、商人の街の中京区民になっていましたので、祇園祭はたっぷり楽しめました。ちょいと買い物に出れば山鉾が立ち、あちらこちらの会所では祇園囃子を練習していたし、屏風祭も買い物帰りの昼間のうちに、ゆっくりみられました。巡航当日は、部屋でころがっていても、お囃子が聞こえてくるし、それを聞いて慌てて出て鉾の後をついていけました。還幸祭の御神輿は、三条商店街で待つもよし、窓の下を通るのを待つのもよし。だけど今年は、上京区民なので、もう祭は動き出しているのに、しらーっとしております。上京は静かです。ここは、小雨の御所の厳島神社境内。灯篭で昼寝する猫と、その向こうに首だけみえているアオサギ。でも、7日は、上京の某神社の祭礼に参加してきました。同じ日に、市内のあちらこちらで伝統行事が催されていました。降らなくてよかった..。お星さまたちは、逢瀬を楽しまれたでしょう。ところで、上京を廻っていて、今更ながらふと気が付いたのですが、京都って、神社仏閣だけじゃなくて、教会も多いんですね。
2012年07月08日
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先週始めから京都にきています。8月いっぱいいます。早速、南座に玉三郎をみにいってきました。坂東玉三郎特別公演3階席しか残ってなかったのですが、玉三郎が美しくみえました。(それにしても、相変わらず3階の椅子は狭い...) 去年、花道横でアップでみたときは、このきれいな人の顎の線の退化に、ちょっと感慨でしたが、今日は、遠目なのか、ご本人がまたほっそりとされたのか、とってもきれいでした。「阿古屋」と舞踊「傾城」。去年が「化け物2本立て」だったのに対して、今年は「高級遊女2本立て」ですね。(笑)「阿古屋」って、動きません。じとーっとひたすら座っている。眠くなりそうなところで、やっと琴責(玉三郎の琴、三味線、胡弓の生演奏)が始まり、目が覚める(^_^;) 琴で歌う声、意外に澄んだ柔らかな声でした。「傾城」、短かくて、楽しい演出でした。気品があるけど、じとーっと重い「阿古屋」のあとでのサービスでしょうかね。まず、暗転も暗転。客席も舞台も真っ暗暗にして始まり、(以降ネタバレ注意)短い唄の間に、打掛が3階も変わる。舞台も、吉原の街から、室内へとの瞬間早変わり。踊り手一人と、後ろの長唄連中だけなのに、華やかで賑やかな舞台でした。ロビーでの「玉三郎"美"の世界展」。わざわざこれだけの為のチケットを買ってみる気にはならないけれど、観劇券のおまけとしては、よかったです。楊貴妃などのお衣装を近くでみられ、また、楽屋再現も。この人らしいこだわりの設えがのぞけました。螺鈿で誂えられた、化粧台セット、化粧入れ、ため息がでます。京都の夏は、これから暑く熱くなっていきます。
2012年06月14日
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フランスで新大統領が就任したということは、フランスとスペインに一人ずついるアンドラ公国首長も、一人が代わったってことですね。朝からTVで中継しているので、つけっぱなしにしてます。イギリスなら、新首相は、まず女王様のところにいって任じられるわけですが、フランスはどうなんだろうと、ちょっとだけ興味があったので。隣同士のヨーロッパの重要国同士、政権交代の仕方の違いが面白いですね。当たり前ですよね。一方は立憲君主で未だ女王様がいるけど、もう一方は共和国なんだから。でも、それだけじゃなくて、官邸への入り方。イギリスは、総選挙の日は、夜じゅう開票していて、メディアも候補者も起きている。勝利宣言が夜中にある。そしてあくる日、負けた側の首相は、そうそうに官邸をたたき出される。新首相は王宮に赴き、女王様にご挨拶。正式に職を任じられる。で、そのあと、前首相が出ていった空家のダウニング街10番地に入る。フランスは、選挙から数日たった今、車でエリゼ宮にのりつけ、ちゃんと前首相に迎えられて握手をして、一緒に入っていく。前住人が出ていくのを待ってから、空家に入るわけではない。 ダウニング街10番地は、所詮テラスドハウス(長屋)ですが、エリゼ宮は宮殿ってとこも、大きな違いですよね。英王国の方が、イベントととしても、あっさりしてるような。ま、あちらは、あくまで女王様の元の”首相”ですからね。それにしても、今度の大統領夫人、モデル出身のカーラさんやを勝る美人ですな。自身も大統領候補だった前の奥さんも、女性票をとるにはルックスが良すぎて大統領選に落ちた、なんて言われてたんだっけ。
2012年05月15日
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ハローキティの歌舞伎と日本舞踊 / 高橋啓之 【単行本】娘がこの本を一人で開いて、ひらがなを拾って読んでいると、「さなぎむすめ...」。もちろん、「さぎむすめ(鷺娘)」の誤読でございます。親が一人で受けてしまい、「ああ、それ、いいねえ。最初は、さなぎの中に隠れてて、中から蝶々のお衣装で出てくるの!」と言うと、娘にもアイデアが。「えーとね。最初は、芋虫さんの緑のお着物で踊るの。それから、さなぎのお着物になって(どういうのじゃ!)、うーんと、茶色だよね。それから、蝶々に変わって踊るの。(どいうい引き抜きじゃ!)」前衛舞踊の演出の企画会議でございました。
2012年05月14日
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英語の「スプリング」よりも、フランス語の「プランタン」よりも、この南欧系言語の響きが、いかにも「春~♪」って感じがするなあ。というのは、勝手な偏見ですが。相変わらず、時々雪が降ったり、じとじと寒くなったりしますが、春です。先日の日記に書いていた小学校でのワークショップですが、無事に終わりました。留学生時代に、学会前は、発表用の英語原稿を作っておいたように、しゃべる事を前もってフランス語でメモって、準備しておきました。3クラスやると、同じ台詞だと自分で飽きてしまうので、ちょっと変えていく余裕も。あの、普段校庭で大騒ぎしている悪がき達(?)なのに、ちゃんと話を聞いてくれたし、どんどん手が上がって質問してくるし、いい子達でした。なぜか、3クラスとも、男の子の方が女の子の数よりずーっと多いのに、踊りもノリノリでやってくれました。「さくらさくら」の「野山も里も」バージョンをまず聴かせ、吉野山などの写真をみせ、「山」「朝日」などの漢字の説明をしたり、書いてみたあと、同じ曲で踊りました。子供の吸収率がいいのか、「さくらさくら」が、万国でキャッチーな曲なのか、「さっき聞いた桜の歌、どう始まるか憶えてる?」と聞くと、ちゃんと、「さくら~♪ さくら~♪」と口ずさむ。ああ、なんて、協力的でいい子達だろう。悪ガキだと思ってたなんて、ごめんなさい。終わるときには、「もう一回やりたーい」とせがむ子や、「サインしてー」という子やら、泣けるじゃありませんか。「来週も来るの?」って、また、機会があれば、呼ばれれば来ますよ!そして、今日は、モスクワバレエの「白鳥の湖」を観てきました。数週間前、ロシア人の知人に、「今度、モスクワバレエが来ますよ」と言ったら、「ああいうものは、マリンスキー劇場(この方はぺテルブルグ出身)で観るもので、あんな小さな劇場でみるもんじゃない」と言われてしまいました。「2,3メートル跳ねていったら、すぐ壁だし」とか。まあ、そりゃあねえ。オーケストラボックスなんてない。下手したら、日本の市民ホールより小さいコングレッソスですよ。でも、小さい劇場には、小さいなりの良さもありまして。よく見えるんですよ。舞台が近いし。踊り手さん達も、客席との繋がりを楽しんでくれているような(そう妄想させるような)暖かさもあります。3500円のチケットなら、生オケでなくても文句は言えません。ロンドンのコベントガーデンなら、大枚はたいてもストール席はなかなか買えないし、すぐ売り切れるし。高いところから見下ろして、なかなか息使いや顔までは見えない。もちろん、世界的大劇場には、劇場自体のオーラはあるのは、否みませんが。今回の公演は、最後のカーテンコールで数えたら、20人ぐらいでした。男性ダンサーなど、カーテンコールにでてこない人をいれても、全出演者、30人まではいかないでしょうね。群舞も、こじんまりです。でも、お衣装は、なかなかキレイでした。大道具もないけれど、背景で工夫していたし。まず、プリマ。つれあいは、「腕の筋肉もりもりでドーノコーノ」と言ってましたが、オディーヌ(黒鳥)の踊りなど、楽しめました。ジークフリートは、悪くはなかったのですが、うーん。ものすごくよくもなかったような。第2幕の舞踏会では、体調でも悪かったのか、疲れているのが見え見え。ピルエットなんて、グラグラでした。ロットバルトは、黒い翼のついた衣装に、こうもり傘のようなマントを翻して、「悪の華」ぶりを発揮してました。ただ、狭い舞台故、はためくマントが、他のダンサーをなぎ倒したり、目をついたりしないか、ちょっとスリルが..(^_^;)男性ダンサーで際立ったのは、道化役。特に、第一幕は、この人の大活躍でもっていて、観客も大ノリでした。 また、「スペインの踊り」もなかなかよかったです。今回、どのクラスのダンサーが来ているのかしりませんが、場所柄、これを踊るカップルは、気を使って選んだのかな、と、これは勝手な想像ですが。ラストですが、ソ連の伝統(?)を引き継いでるのか、ハッピーエンド版でした。湖に身投げしなくてもよかったの。いいですよ。そういうのも。
2012年04月22日
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仏系小学校3クラスで、「日本語の字を書いてみる」+「日本の踊りを踊ってみる」というワークショップをすることになりました。いえ、フランス系の学校だから、"ワークショップ"ではなく、"アトリエ"というべきか。1時間に収まるよう、前半30分は「字を書いてみる」。後半30分で踊る。ちょっと忙しいけど、やってやれないことはないでしょう。まったく訳もわからない言葉の字を1時間も書き続けるのってどうよ、とも思うし、踊りにしてもしかり。子供ですからね。字については、「漢字」で遊ぶのは、中国人の方にやってもらえばいいのだし、平仮名にしようとおもってました。でも、ここの校長先生が、エジプトの冷えろグラフなど、文字解読フリークだってことがわかりまして、表に全部のってる仮名文字よりも、「漢字...漢字......」と密かに思ってられることが見え見えで。で、ざーっと、日本の文字について、説明したあと、漢字を書かせてみることにしました。「何か、日本語でかいて欲しい簡単なセンテンスを言ってみて」と聞いて、1文か2文、仮名だけで書いて、その中のいくつかを漢字で置き換えて見せて。(寄席の色ものか..)そのあと、童謡を聴かせて、歌詞の中の漢字をいくつか書いてみる。小学校2年生頃、国語の時間ででてきた、象形文字が中心でしょうね。、「山」とか、「木」とか。そのあと、その童謡で踊る、という計画です。問題は....フランス語ですよ。我ながら「やります」なんて言ってしまって...ひっこみがつかないから、頑張るしかないです。担任の先生方に英語から通訳してもらうのは、なんか悔しい。それに、先生方の英語力だって...そんなに流暢な方ばかりじゃなし、先生に英語で頑張っていただいて、私が仏語で頑張らないのも悪い。シンプルなセンテンスで、なんとか乗り切れないかと、準備してます。開いては子供だから、簡単(稚拙?)でもはっきりしたセンテンスの方がいいでしょ。(ははっ) 当日、挫折して、英語になってしまわないように、意地を通せるだろうか..。それと、何着ていくか.... これがイギリスなら、花柄の着物だって着ていきますよ。でも、アンドラで宇宙生物みたいな恰好して駐車場から門まで歩くのは、つらい。いざ校内に入ってら、もっと度胸がなえそう。だからと言って、あまり地味な着物は、外国の子供相手にはダメ、とはよく聞かされたこと。いっそ、Tシャツにレギング(日本ではレギンスと言うらしい?)で教室に入って、踊りの時間になったら、浴衣の着付けのデモをするか、とも思ったけど、時間もないのに慌ててきて、汚い着方が写真として学校に残るのもいやだ。道行きにパシミナで隠していくしかないか...ああ動悸が..
2012年04月09日
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はあ(ため息)、自分でも呆れる親ばかなのか、それとも子供の一言にかこつけて親が趣味の言いわけにしているだけなのか、いずれにしても、もの好きなことです。数日前にお三味線の埃を払ったら(つまり、ちょっと練習したという意味)、子供が、自分もやってみたいといいまして。で、幼児には重すぎ、大きすぎの三味線を、一応持たしてみました。それから、時々、三味線に触りたがります。(もっとも、5分ほどですけど)で、今夜、寝る前にもちょっと音をだしてみて、自分の三味線が欲しいなどと言い出したのです。別に、元々そんなに欲しくなかったものでも、手に入らないとなるとゴネルのが、小さい子でして(それともウチだけなんだろうか)。仕舞には、泣き出す(振りをする?)。「前、段ボールと輪ゴムで作ったギターがあるじゃない。」と言っても、「ほんとのお三味線がいいの。」とか、「音が好きなの(ホントか?? -_-;)小学校低学年から使える学校教材用の三味線がないわけでは、ないらしい。しかし、数万円もするもんを、幼児の単なる思い付きかもしれないのに、すぐに与えるのは、いくらなんでも。それに、送料も税関も問題なのに、たいそうなモンは取り寄せられない。で、玩具を一応検索してみましたが、やっぱりないですね。ギターのようなわけにはいかない。(ちなみに、昨日行ったマーケットには、フラメンコギターの玩具が千円代で売られてました。)でも、「手作りキット」は検索ででてきました。親子で作る玩具三味線。レビューキャンペーン開催中!手づくり三味線自由工作/夏休み/冬休み/工作/自由研究/小学校/図...価格:1,218円(税込、送料別)凄い色柄ですが、これは、自分で適当に塗ったり描いたりするもののようですね。値段は安いし、一応音もでるようだし、第一あるってことだけでも関心しました。が、うーん。形があまりにも三味線に見えない...何よりも棹が...で、こんなのもあり。★カンカラ三線★自分で作る手作りキット!価格:4,200円(税込、送料別)缶は使わず、四角い箱にするとして、棹は使えるのでは。少なくとも上のキットのよりは、三味線ぽくなるかも。でも、キットの一部しか使わないのに、この値段を払うのはシャクな気も。といわけで、それらしいものを自力で作る方法がないか、検索したり、「明日、ホームセンターに行ってみるか」などと考えています。段ボールを四角くして、皮の代わりに紙を貼って...棹だけは木にして、糸だけは、本物でもいいし、ビーズ用のでもいいし...ブツブツ...酔狂な.... 何か進展があればまたアップします。アイデア、アドバイス大歓迎。
2012年03月19日
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明日は、祝日です。ここは、観光と低消費税ショッピングが唯一最大の資源である小国。他の大陸ヨーロッパの国々と違って、大型店やショッピングセンターは日祭日(イースターでさえ)でもみんな開いてます。それが、明日に限っては、多国籍資本のも含めて店や食堂がぜーんぶ閉まるらしい。うっかり忘れていると、食べるものがないはめに..(そりゃあ、スキー場の食堂ぐらいは開いてるでしょうけどね。)というのも、明日は憲法記念日らしいのです。憲法制定によって独立国となったアンドラにとって、明日は建国記念の日。まだスキーシーズン中でも、閉まるわなあそりゃあ。今朝は、一晩で街の中が旗だらけになってました。さて、建国記念には全然関係ないのですが、これは、去年、祇園祭のときに100円で買ったもの。木綿です。これ、浴衣用なのだとか。つまり、浴衣用の伊達襟! 「ひえー、そんなもんがあるの?! ま、なんでもいいから100円だから買っとこう」と。(^_^;)そりゃまあね。最近の浴衣ってなんでもありみたいだし、レースなんかも襟についてる。伊達襟があっても今更びっくりしないか。でもまあ、若い子じゃないから、私が浴衣につけるわけには。で、これは、稽古着の半襟として使うことに。家での自主トレにちょこっと着るのに、冬は浴衣は寒い。ポリの着物に直接縫いつけて、半襦袢をパスしてさっと羽織ってしまうことに。いくら洗濯機でざぶざぶ洗える超安物ポリで、家の中でしか着なくても、浴衣でもないものを半襟なしに着るのは抵抗がありますしね。さぼっていた自主錬を細々と再開しました(短時間だけど)。ついでに、お三味線の埃も払いました。
2012年03月14日
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パリから帰ってくると、アンドラのカーニバルシーズンも終わっていました。ものの本によると、春になる前に行われた宗教行事だそうですが、イギリスでは聞かなかったなあ... それに、今となっては、宗教的意味を考える人は少ないのでは。カーニバル休みに入るまえに、学校でのカーニバルもありました。区内の学校、保育所が合同で仮装して、中世っぽい楽隊に先導されて町を練り歩く。他愛のないものですが、各クラステーマを決めて衣装を作って、なかなか面白いです。この日は、先生達も仮装します。一番ノリノリなのは、校長先生だったりして..これは、行列前、教会前の広場に、まっさきに集まってきた保育園児達。親だけでなく、地元のお年寄りもそぞろ集まってきました。学校のカーニバルは、授業中に、紙やビニール袋で作った衣装でお練をします。が、本格的なカーニバルが始まると、自前の自慢の衣装比べ大会などが各地で開かれます。先日のディズニーのプリンセス衣装ネタにつながりますが、会場の少女達は、90パーセントが、プリンセスか妖精か、妖精のプリンセスです。隣国がスペインだし、もちろんフラメンコのドレスもみられます。男の子達も、スパイダーマンだけでなく、もっと古典的なゾロや海賊になってました。枢機卿の格好をしたお父さんもみました。うちの子は、一日はドレスにフェアリーの羽根をつけたメジャーな出で立ち。もう一日は、親が居直って七五三の格好をさせました。大人の衣装比べもあるそうで、さすがにそれは...よしました。で、このカーニバル期間にやってきたのが、オペラ座バレエ団のエトワール達。パリオペラ座のエトワール達 ESTRELLES DEL BALLET DE L'?PERA DE PAR?Sクラシックとモダンの小曲を組み合わせたプログラム。どんなものか、まったく予想がつかなかったのですが、すばらしかったです。4組のダンサーがやってきて、最初は、3組が「ザ クラシックバレエ」という衣装をつけて、組で踊り、大道具も背景もないのにとても華やかでした。その後は、マーラーの、これまた”クラシックな”モダンバレエ。動く彫刻のような美しさです。その後、もっとコンテンポラリーな曲、それにショパンもつかった創作もの。で、クラシックに戻ったり、またモダンになったりと、ぜんぜん飽きないプログラムでした。休憩をはさんだ後半は、特に、アドリブっぽいコミカルさも取り入れて、とっても楽しい。客席からは、サクラかと思われるスーツのおじさん(スポンサーの銀行の偉いさんかも)が花束を投げたのに答えたりと、盛り上がります。プログラム最後は、パリらしくエディット=ピアフの曲で、小粋に洒落て締め、そしてアンコールには、モダンのペアも古典衣装に着替えて総踊り。楽しい楽しい、カーニバルムードのバレエでした。
2012年02月28日
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まずはディズニーから。留学生として英国に住み始めたころ、前世紀末ヨーロッパで、いくつかの重大事件がありました。何と言っても、第一は、ベルリンの壁の崩壊。西ドイツ人(これも古語だなあ)の寮生仲間とニュースをみていたっけ。また、東欧では独裁政権が倒れ大騒ぎになってました。また、当時は、北アイルランドの内戦も活発でした。と、マジメな歴史的重大だけでなく、「ユーロディズニーがオープン」なんて事項もありました。これは、ハウスメイトと「行こう!行こう!」と盛り上がったのに、同窓生達に「そんなとこ行きたいのー?」とバカにされて気勢をそがれ、また、元々がマジメな留学生(本当です)だったので忙しくもあり、そのまま流れ、月日がたち.....なんと、今回初めて行って参りました。パリのディズニーランド。と、つまらん前置きが長くなりましたが、これは、眠りの森の美女のお城。シンデレラ城じゃないんですね。なぜか鴨やカモメが多い。開園当時、「ヨーロッパ人は、はしゃがないで、わりとしらーっとしている」と読んだので、盛り上がった雰囲気ではないのかと思っていました。でも、ミッキーの耳をつけた大人だけのグループもいくつか見ましたし、楽しそうでした。若者だけじゃなくて、いい歳の女性だって。またマッドハットを被ったお父さんもいたし。でも、何よりも、プリンセスの格好をした少女達の姿が目にはいってきます。(後で調べたら、プリンセスのコスプレが許されるのは8歳ぐらまでだそうです。正直言って、つまんないの...)で、当然、ターゲット年齢の娘を連れてきて、荷物の中に衣装が入っていないとどうなるか... この手の子供の衣装って、安くてもそれなりの見場のいいものはあるし、小さい子には十分それで満足なんです。また、作り方の本だってあります。でも、用意が悪いと、どうなるか..。子供は他の「小さいプリンセス」が通る度に、羨望の眼差しで凝視->泣きべそ。ショップには、これでもかと夢のように美しいいヒラヒラの衣装がぶら下がっている。町の店で売られているもに比べて、値段が高いのですが、もう、仕方がないです。教育効果、躾方針などはひとまず箪笥にしまって、ディズニーでの第一歩はドレス選びから始まりました。どうせ、ここまで来るのにも、泊まるのにもお金がかかってるんですから、もう、入場料の一部と考えて割り切ってしまいました。(それに告白すれば、親だって買いたかったし)娘が選んだのは、上の写真の左側の子のと同じもの。ラプンツェルのドレスだそうです。これ、ディズニーのオンラインショップなどでは同じものがみつかりませんでした。ラプンツェルの衣装は他にもあるけど、色や素材、デザインも違います。ユーロディズニーのオリジナルみたいですね。よくできてはいます。どうせ、年齢的に楽しめるライドは限られているし、結局、今回のハイライトは、プリンセス達への拝謁でした。これは、「美女と野獣」のベル。最初、娘はフランス語で挨拶してたみたいですけど、途中から会話は英語になったみたいです。ミッキー達もそうですが、カストご本人が有名人というわけでもなく、忠実にクローンされたキャラに、みんなが夢中になって、記念写真やサインのために子供達(大人も)むらがってくるって、考えてみれば不思議です。でも、プロですね。着ぐるみの人たちは、アドリブの身のこなしが、ほんとにキャラになってる。プリンセス達は、謁見した子供達一人一人に、短い時間でも丁寧に話しかけてくれて、行列して待った甲斐があったと思わせるし。ま、いろいろと面白かったけど、次回はパリの中心にも足を伸ばしたいです。
2012年02月27日
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日本だけでなく、ロシアやヨーロッパを襲っている空前の寒波は、アンドラにも来ていました。まず大雪がきて、雪がふりやむと、大風。吹雪といえば、雪と風が一度にくるわけですよねえ。(違うのかな)でも、この景色は、吹雪ではないんです。日本でも、雪国では当たり前なんでしょうか。雪はとっくにやんでいて、空には雲一つない。そこに突風が吹いて、積もっているパウダースノーが巻き上げられているのです。車を運転していると、一瞬、視界が真っ白になってしまいます。それが一段楽すると、日差しはあるので、ダイアモンドダストがきらきら。気温が低いのに、乾いた風が雪が吹き飛ばし、雪景色が引っぺがされていきます。
2012年02月10日
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大人気(らしい)「しゃばけ」シリーズと同じ著者なので、読んでみました。【送料無料】まんまこと価格:580円(税込、送料別)第一話を読んだときの印象は、「うーん...しゃばけほど面白くないかな...」でしたが、まあ、数話よみすすむにつれ、だんだんと馴染んでいく感じです。憎めないキャラがそろってますしね。なにしろ「しゃばけ」シリーズは、時空を自在に超えた設定で、登場人物が派手。人あり妖怪あり、両方のハーフあり、はては神さんもでてきて、個性も強い。それに比べて、この「まんまこと」シリーズの青年たちは、それなりに個性は豊かでも、わりと普通の青年です。設定も、普通の江戸の市井。スーパーナチュラルは出てこないみたいだし。「しゃばけ」の一太郎若旦那は、眉目秀麗、頭脳明晰、おまけに人一倍優しく正義感もある。唯一且つ致命的な弱点が、徹底した病弱さ。でも、それゆえに、家族はもちろん、友人達や妖怪の仲間に守られて生きている。しゃ...著者:畠中恵価格:540円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る一方、こちら「まんまこと」の麻太郎若旦那は、大して美男ではないようだし、放蕩息子という評判で、親をいつも困らせている。でも、優しさや、芯にある繊細さには、一太郎を思わせるものがあるし、もし一太郎が身体が丈夫だったら、「こんな風にも生きてみたかったな」と思うのではないか。一太郎の分身かも。などと勝手に考えました。設定は「普通」でも、どこか斬新で、やっぱりこの著者だなあ、と。シリーズの続きも、いつか読んでみたいです。
2012年02月07日
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かなり前の映画なので、今更ながらですが、DVDを買って帰っていたのでみてみました。面白かった....と言ってよいかな。福助(当事はまだ児太郎だったのかな)が熱演してたし、何よりも、南座での娘道成寺の踊りを、舞台の裏側からみられるってのがご馳走だし。踊りのシーンは多かったし。ただ、まあ、変なストーリーではあったかな..。私の悪い癖でもって、つっこみたくなる所もいっぱいだったし。亡くなった双子の姉だか妹だかの足跡をたどって歌舞伎役者に弟子入りするのですが、いきなり道成寺? まあ、それはいい。映画なんだから、そういうのもありでしょう。で、姉妹の遺品の振りノートをみて、振りをしてみるって、プロのダンサーといえど、日舞をぜんぜんしたことがない人が、いくらなんでも。バレエなどと違って、日舞には”振りつけ用の記号”の決まりなんてないし、ベテランの舞踊家でないと、人の振りノートを解読するのって難しいでしょう。まあ、それもいい。師匠である歌舞伎役者が行方不明になったあと、内弟子が南座で道成寺を踊るって、これもまたどういう設定じゃ。まあいい。ストーリー展開上必要なんでしょ。牧瀬里穂ちゃんの踊りは..大人になってから始めたそうなので、頑張ってたということにしておこう。問題は、内弟子役さん。着物での立ち居振る舞いは、なかなかよかったんですよ。内弟子に見えました。でも、福助との二人道成寺のシーンは、いくらなんでも、それは...。やっぱり知名度が低い人でもいいから、歌舞伎役者か若手舞踊家をひっぱってきた方がよかったのでは。本編はさておき、DVD特別版というのを買ったので”おまけ”として、福助が”中村福助”として、道成寺で「娘道成寺」を踊った映像がそっくり入ってました。これが、台風接近による大雨の中、野外で踊ってるんですよ。仮説屋根とかもなし。映画の本編顔負けにすさまじいんです。踊る方も、観る方もずぶ濡れ。衣装スタッフさんは、大泣きに泣いたでしょうねえ。ざざぶりの中、ただでさえ重いお衣装は、水をたっぷり踏んでさぞや。舞台だって、滑ったでしょうに。さすがに最後は鐘にのらず、鐘の裏に一旦隠れて、変化してでてきて見得で終わりでした。映画でも道成寺の境内で踊るシーンがありますが、それ以上の、壮絶な踊りだったことでございましょう。
2012年01月24日
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年末年始はどこにも行きませんでしたが、週末、ちょっと久しぶりに日帰りで"隣国"へ行ってきました。フランス側へ山を降りると、麓にフォアという町があります。ここの領主フォア伯爵が、アンドラを所有していた時代があります。えー、ちなみに、毎度繰り返してますが、現在は、仏大統領とウルゲル司教の二人のアンドラ公の下、地元選出の大統領(首相だったかな...)がいる立憲君主制です。ま、とにかく、世が世なら、ここのフォア伯爵が御領主様だったわけで、そのお膝元の城下町に物見です.....と、車ではるばるクネクネと山を降りたはいいのですが、日曜じゃん。日曜は、フランスやスペインでは、お店はぜーんぶ閉まってるんだった! すっかり忘れていました。(小国だけど)観光大国のアンドラは、日曜日だって、お店はたくさん開いているし、イギリスも、法律改正後は、時間制限はあるものの、日曜営業をしているし、この大陸ヨーロッパのシキタリに不慣れなのです。フォアは小さな町だから、カフェさえも閉まってました。クレープ食べようと言ってたのに...(涙)仕方ないので、お城を外から拝見。ごちゃごちゃとした古いハイストリート、お店が開いてたら、楽しそうなのに、今日は、完全にゴーストタウンです。人気のない通りに止められたバイク。シャッター街のような雰囲気の中で、ここだけ色彩が鮮やか。デザインがレトロな雰囲気で、ちょっとクール。
2012年01月19日
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実に凡庸なタイトルですが、年末ですから..。日本にとっては大変な年でした。でも、個人的には、一年の半分近くを日本で楽しく過ごせたし、また、ヨーロッパの某国にもどってきても、割とすんなり現地生活に戻ったし、いい年の瀬かな、と思うことにします。ぐうたらな私にしては、割と一生懸命いろいろやって毎日が過ぎていった一年でした。そんな中でのハイライトに、夏の京都で日舞ワークショップ開催がありま。これは、ほんとに、一人ではできないことでした。もとはといえば、ネットでお近づきになれた踊りのお友達が、一緒に進めてくださったからこそ、無事に開催できました。ありがたいことです。大震災救援チャリティー企画ということで、京都市国際交流会館のすごーく立派な和風別館をまるまる貸切で使わせていただきました。和室はええですなあ....。着替え用の控え室にしたのも、広間の茶室だったりして。震災以降、京都からも多くの在留外国人が去っていきました。それで、まだ残っている外国人ご家庭や留学生の方に、日本の伝統文化で遊んでいただこう、というのも趣旨でした。集客にはかなり気をもみましたが、大学学生課や各種団体にビラをはらせてもらったり、国際交流会館の方でも宣伝していただき、二間続きの広い和室が、みんなで踊るのにぎりぎり近くになるほどの人数集まっていただきました。なんとか、大ポカをせずに、楽しい雰囲気で無事終えることができたと、自画自賛(?)。7月にしたイベントの話をなんで今になって日記に書くのもなんですが。まあ、当時は、書く自信がなかったてのもあります。でも、ワークショップを一緒に進めて下さったお友達には、素敵に部ログにまとめていただいてます。また、会館の広報でも、レポにしていただいてたのだと、つい先日きがつきました。事業報告http://www.kcif.or.jp/jp/jigyo02/kokoka/cat2181/cat2192/こうして他の方にまとめていただけると、またこういうことやりたいなあという性懲りなさが勇気づけられました。私は、海外(主にイギリス)でのワークショップやデモの経験はあります。中東の某国に踊りに行ったこともあります。でも、日本で人前で踊ったことは、ほとんどないですし、自分が言いだしっぺになって何か企画するなんて、「自分の度胸にあきれた...」と思いもしました。でも、皆さんにご協力いただいてこそ、こうして「やってよかったな」と振り返ることができます。日本もこれからまだまだ大変だけど、世界もいろいろと不穏な今日この頃。年の瀬です。まずは、ぱーっと厄を落として、どちら様も明るく年神様をお迎えなされますように。
2011年12月28日
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雪がないのに寒い12月。2,3日、山を降りました。バルセロナは、ポカポカしてました。南国的な街路樹に海があって、道路も広く、開放感のある古都です。でも、今回は、カタルーニャ広場周辺の美しい街並みは闊歩せず(でも、夜のイルミネーションは車から楽しみましたけどね)、まずは、科学博物館へ。入口のインフォメーションに、こういう方たちが..さすがガウディーの街。建物自体もおもしろい造りになっています。この、螺旋の回廊の下は、小型熱帯ジャングルになってまして、水槽には本物のピラニアやカピバラもいます。ゴビ砂漠の恐竜の特別展が開かれてました。常設展も、とても充実してました。大人3ユーロなんて、安い!博物館は山の手のしっとりした地域にありましたが、あくる日は、港周辺の水族館へ。 水族館自体は、そんなに大規模なものではないのですが、マリーナの雰囲気が、楽しめます。これは、沿岸警備船?なんか、この、オカミの船の記の青いロゴが、ちょっと懐かしい雰囲気。そうでしたね。スペインも一応王制でした。
2011年12月16日
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朝日ではなく、夕暮れです。オレンジ色がきれいだったので、ぱちり。でも、雪、少ないですね.....今週は、スペインの(飛び石)連休なので、毎年、この時までにスキー場を開けられるかどうかは、経済上大変重要です。今年は、雪が少ないのに、無理やりオープンしたみたいです。ケーブルカーが動き出し、スキーショップにもウィンドウの明かりがついた。夏のトレッキングシーズン後休業していたホテルも、扉を開いた。クリスマスマーケットも始まった。スキーステーションの一部では、リフトが動きだし、クラブハウスが営業を始めたはず。無料の送迎バスの姿も目撃した。映画「千と千尋の神隠し」で、廃墟のテーマパークが目覚めるシーンがありますよね。明かりがつき、神様達がやってきて、不夜城になる。あれを思い出しました。でもねえ、雪がねえ..。まだまだスキームードにはほど遠いです。フレンチアルプスでさえ、今年は雪が不発らしいです。さて、これは、スキーに関係のないシーン。ピレネー場が、牧場をお引越し。天下の公道を占領して移動中。
2011年12月07日
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同じ小国でも、モナコなどとは違い、歌舞音曲に出かける機会の少ないアンドラですが、それでも、たまには巡業がやってきます。問題は、時間。一昨年の冬は、ヨーヨー=マのリサイタルがありましたっけ。「なにー? たった数千円?」と思ったら、夜の10時始まり。つまり、終るのは真夜中ってことですよね。真冬の雪の中を運転して帰るなんて、そんなの命がけですよ。去年も、中国から国立舞踊団、国立曲芸団がやってきて、オーケストラとジョイントで何かやっとりましたが、これも夜10時始まり。子供が見ても楽しい演目だったかもしれないのに、いったりなんで..で、今回は、モスクワバレエがやってまいりました。時期的に、他のヨーロッパの諸国でのクリスマス巡業にあたってのウォームアップでしょうかね。ポスターによると開始時刻は、と、9時かあ..微妙だあ...子供は寝てるべき時間だけど...1幕目だけ見て帰るか...と思ったら、友人がありがたい情報をキャッチ。9時開始のは売り切れたけど、夕方6時にもやる。しかも、まだチケットはいっぱい残っているとのこと。子連れぜんぜんOK。なんでも、9時の部は、あちこちの学校に連絡がいって、団体予約がいっぱい入っているから満席だとか。学校って....いくらなんでも小学校じゃないよねえ。たとえ中高生にしたって、夜の9時始まりの観劇に、学校ぐるみでやってくるって、いったい何よ。この国って....まあ、とにかく、6時始まりはありがたい。ぞろぞろ連れだって行っててまいりました。この時期ですからね、「くるみ割り人形」でした。よかったですよ。ちょっとこじんまりしたプロダクションでしたが、ハイレベルでした。それと、ちょっとだけ正統派からはずしてました。まず、くるみ割り人形がでてきた時、「え、これ、ずーっと宝塚調でいくわけ?」とあせりました。くるみ割り人形が、女性ダンサーだったんですよ。でも、これは、人形の時は、かるがるとリフト「持ち運べる」ように、華奢な女性を使ったってことだったようです。「王子様」になってからは、ちゃんと男性ダンサーに入れ替わりました。また、金平糖の踊りは、お姫様っぽく着替えてきたマリー(マーシャ)自身が踊ってました。それと、マリーと王子様の、ロマンティックなパ・ド・ドゥがありまして、ちょっと「あれえ...これって..」と思っていたら、同行した人が「これ、白鳥の湖だけど」と指摘。「ああ、そうか」まあね、面白ければいいのだ。 英国ロイヤルバレエ版のDVDを何回もみている娘は、雪の女王の踊りで「なんで雪が降ってこないんだろう..」「中国の踊りは、龍がでてこなかったね」とか、突っ込んでましたが、まあ、それは、予算の関係とか、演出家の好みでねえ..。でも、娘は、初めてフルでみたバレエ、楽しんどりました。帰りは、かろうじて9時前だし、雪はまだやってこないし、ちゃーんと無事に帰宅できました。
2011年11月30日
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時々冠雪しては、南欧の強い日差しでとける..の繰り返しです。ピレネーのスキーシーズンは、まだまだ先です。車を運転していると、朝は、厚い上着をきてもヒーターがいり、日中は暑くて冷房がいりそう。まるで砂漠..??なにやらいつの間にか、ヨーロッパに戻ってから、はや半月がたちました。御所の緑も、いつもどこかで祭をやっている京都の街も、鴨川の上空を旋回する鳶も、はるかかなたの別世界に飛んでいってしまいました。(ほんとに飛んだのは、こちらのほうなのですが)帰ってから、まだ舞扇をにぎってないです。いかんいかん。お三味線は埃をかぶったままです。いかんいかん。
2011年10月19日
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御所の東に、しゅろの木も含めたいろいろな大木でうっそうとした一角がありまして、その中にある小さな神社、梨木神社で、連休中、萩祭が開かれました。肝心の萩の花は、まだ、ちらほら。今日は、午後から涼しくなりましたが、私たちが行ったのは昨日。むし暑かったです。でも、奉納された芸能さまざま。ふらりとやってきて、ふらりと見られて、暑いながらも、いいイベントでした。これは、茂山社中の狂言。演目配役などが書かれたものはないのですが、「萩大名」だったのかな。その後、一旦帰って、昼ごはんの後に、日舞の奉納のためにとって返し。小学生のお嬢ちゃん達が、可愛らしくも堂々と踊っていました。お稽古、みんなすごーく頑張ってるんですね。先細りの日舞をしっかり繋いでいってくれそうな、女の子達でした。暑い中、きれいなお振袖に、髪もきれいに結って、自分の番が終わっても、ずっとその姿できちんと待っていた姿も、素敵でした。最後に御家元が踊られたときは、なぜか急に涼やかな風が吹いてきました。左隣の御所の塀。右は遠くに大文字山。木々に守られた神社の気を感じながら、帰ってまいりました。もう、あと一週間半で、京都での日々も終わりです。
2011年09月19日
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今年も、京都で浴衣会に参加することができました。私には貴重な経験です。今を去ること数年前に、名前(芸名)だけいただいて、外国に逃げかえっていた”もらい逃げ名取”のワタクシは、なんと、御流儀の浴衣さえ持っていなかったのです。で、今年は、御流儀の浴衣を一枚ぐらい欲しいなあと思っていたら、なんと、師匠が”ちょうどいただいたものがあるから”と、真新しい”おさがり”を下さいました。(T_T) それを、今日は、ありがたく着させていただきました。子供が寝てから、ちょこちょことお浚いしていた「岸の柳」。今回は、芸者の立ち方を随分直していただき、少しはそれらしくなったのか...。(-_-)曲と間だけはは、しっかり頭に入っていた、というか、マッスルメモリーで、半分寝てても身体が動いているハズ.....だったのですが、さて、前に出て、テープが鳴りだすと、「あり.....?!」 これ、いつものとバージョンが違う。ミュージシャンが違う。当然、間が違う。いつもネバるところが、さささっと進んだり、その逆だったり。そんな、違うテープなんて、聞いてませんぞ。違うバージョンで、いきなり本番ですか?!!! 私は、曲を裏から表まぜ一音一音全部憶えてフリを憶える、という習慣がついていまして、また、地方さんの生演奏なんてのも、経験もないのです。かなり動揺しました。なんじゃ、こりゃ。と、少なくとも最初は相当慌てました。曲に乗らねば...と思いつつ、つかめない。「え、ここまだ延びるの」「え、ここもう次いくの」。曲に乗る余裕がありません。後半、動揺にも少し慣れ、なんとか無事(?)終わりました。優しいお稽古場のおばさま方は、「え、そうやったん? 全然そんな風にはみえなかったけど」などとおっしゃって下さいましたが、でも、うらめしやー。せめて、一度ぐらいこのバージョンで通しておきたかった。これは、師匠がたまたまいつものテープがなくて、「ま、これでいいか」と、持ってこられたのか、それとも、“親心”による故意のイケズ(イジワルともいう)か...。どちらもあり得る。いや、後者は自意識過剰か。師匠に直接聞く勇気はありませんです。「先生、唄が違いました(ひくひく...)」「うフフ...違いましね。同じ唄ですよ。うフフ..」だけで終わりました。いずれにしろ、いい経験になりました。ありがたいことです。(いや、ほんとにそう思っている.....と思う..)
2011年08月26日
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まず、昨日の日曜日の話から。盆踊りにいってまいりました。でも、盆踊りといっても、なんと花街、上七軒の盆踊りでございます。だから、普通の”地域のお祭”とは、ちょっと雰囲気が違います。出店なども、ちょっとでてました。ヨーヨー釣りとボールすくいが一つずつ。この街の人っぽい兄さん達が、商売抜きの値段でやらせてくれました。雰囲気作りのためでしょうね。食べ物だと、せいぜい、わらび餅。たこ焼きや、焼きトウモロコシなんてのは、ありません。だから、臭いもしません。また、格子のついた、それっぽいお店の前で、お姐さんが冷たい飲み物を売っていて、緋もうせんのかかった床几の上で飲ます、という、品のいいもんです。”看板娘”みたいに、舞妓さんも立ってたりします。京都の花街にはいっぱいいる、”舞妓さんおっかけカメラマン”もいっぱいいるけど、そういう人は、始まったばかりの明るいうちにほとんど帰ってしまうので、薄暗くなりかけたころは、上七軒の玄人さん達に混じって、誰でも踊れるという、なかなかの機会です。独特の雰囲気がありますしね。で、時はさかのぼり、先週の日曜日。まず、朝、南座での舞踊会に出かけたら、四条通りを祇園祭の花笠巡行と子供御輿が通るところでした。そして、夕方からは幼稚園の夏祭。部屋に戻ると、ちょうど、これまた祇園祭の還幸祭の御神輿が神泉苑に向かうところ。で、私は、御神輿とは逆方向。舞踊会の最後の長~い演目に間に合うように南座へとってかえしました。で、舞踊会が終わってでてくると、なんと、ちょうどその御神輿達がかえってくるところ。還幸祭の御稚児さん達も、馬で石段下にむかうところ。宵の宮や山鉾巡行と違って観光客は少ないので、よくみえます。そのまま八坂神社までついていきたいところだけど、ガマンして帰りました。で、さらに遡り先々週の日曜日。巡行の日です。今年は週末に巡行だったので、人出の多さについては、言わずもがな。炎天下の中、先頭の長刀鉾をみるのは、相当の覚悟が必要です。でも、最後の北観音山が帰っていくところについていきました。このころになると、群衆の数も、多いとはいえ、まあ、なんとかいけます。で、その残っている群衆のなか、なにしろ最後の最後なので、新町通りに入る最後の辻回しの辺りから、たいへん盛り上がりました。御囃子も、四条通りを通るときの粛々とした調子と違い、テンポも速いですしね。かけ声も、最後の盛り上がり。会所に帰ってきたところで、見物人も一緒に全員で手打ちが。シャシャシャシャシャン結局、「おまけ」「念のため」が入って、4回ぐらいやったかな。で、上から兄さん達が、飾りの笹を投げて、それを下の群衆がとりあいっこします。縁起ものなんでしょうね。最後は、兄さんが自分の茅巻まで投げたりして、いい雰囲気でした。すぐ後で、近所のおばあさんが「ああ、無事に終わってよかった。よかった。」と。祇園祭は、最大の京都観光イベントだけど、基本的にはここの町衆のお祭ですものね。京都の暑い夏は、まだまだ続きます。
2011年08月01日
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祇園祭の山や鉾が建つ問屋街の人達は、この時期になると血が騒ぐそうです。御囃子の練習は始まっているし、四条通りは提灯がならび、明日からは鉾も立つ。旦那衆は仕事にならんでしょうなあ..先日の日記で書いた商店街の方は、七夕の土曜夜市が終わって、次は、祇園祭の還幸祭の御神輿ですね。さて、この商店街の夜市では、商店街活性化のために商店主さん達が商売抜きで露天を出すのですが、券をもらっていたので娘を連れていきました。で、ついつい「いかん」と思いながら金魚すくいをやらせてしまいまして。どうせ、すくえはしないのですが、「商売抜き」の露天なので、金魚を3匹ほどもらって帰れるのです。その足で100円ショップで金魚の餌と虫籠圏小さな水槽を買って帰り、翌日、朝一番で水槽と水草を買ってきました。はりきっていたのですが、やっぱり金魚はすぐに死んでしまいました。夏中、金魚の姿をみて楽しみ、9月には、娘の通っている幼稚園にもらってもらってからヨーロッパに戻ろうとおもったのでしたが.... 金魚すくいの金魚って、やっぱり弱ってるんですね(涙)。娘と、「金魚すくいはもうやめようね」と話しています。来週は祇園祭の宵山ですが、繰り出したとしても、ボールすくいかヨーヨーすくいにしときましょ。幼稚園には、娘が「金魚もってくるよ」と話したらしいのですが、京都を引き払う時は、マリモ(笑)でも持っていくか。
2011年07月09日
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よかったです。松竹座の7月大歌舞伎初日。小さい子がいるので、皿屋敷はスキップして、素襖落から昼の部を観てまいりました。三津五郎の素襖落はすばらしかったです。この人の本には、こういう”太郎冠者キャラは中村屋にまかせて”みたいなことが書いてあるのですが、コミカルで、ずうずうしいちゃっかり者で、それでいってちょっと悲哀の漂う太郎冠者、よかったです。また、大酒を飲んだ後、軍記物を語る(踊る)ときに、急にキリっと空気を変えるところも。また、踊りの名手ぶりについては、言うまでもないでしょ。そして、その後、江戸唄情節」。これ、新派でも上演されたそうですが、そんな雰囲気の筋ですね。特に、ラストはこれ、江戸の歌舞伎じゃないですよね。仁左衛門がやくざ上がりの三味線の名手なんですが、序幕一場では、やくざの粗っぽさが心根に残っているイイ男。二場では、恋人の芸者とデ―ト中のイイ男。ヤクザに囲まれ、恋人をかばって立つ様子もカッコイイです。その芸者が原因で江戸を追われ、江戸一の三味線弾きの夢は敗れ。2幕では、宿場町に落ちぶれ、今は女房となった恋人は労咳で床についている。でも、しがない町師匠をしながら、客に茶を出し、女房の看病をするマメで優しい亭主。イイ男は何をしてもイイ男。イイ男の俳優は、幾つになってもカッコイイ..で、ここでちょっと連獅子ので出しをちょっと爪弾くのですが、「仁左衛門丈が舞台で三味線を弾く」って、たったこれだけじゃないよね...と思っていたら、大詰めの劇中劇の「連獅子」で、雛段に座ってタテ三味線です。すごい。全面では、三津五郎と愛之助が一生懸命毛振りをしているってのに、いったいどこを観てればいいんだ! 獅子もちらちら観ながらも、そりゃあ、目がいいくのは、後でオ―ラを発散しながら演奏している三味線弾きですよ。大サービスでありました。大向こうさんから「日本一!」の声だけじゃなくて、「二千両!」ってのもありました。二千両ですか。気前のいい。それにしても、今更当たり前だけど、すぐ隣なのに、大阪って、京都とはぜーんぜん違う雰囲気の街ですね。もう、ノリというか、エネルギーというか、頭がくるくる廻りそうで。ロンドンのシティー界隈を闊歩する人々のスピードを、ピカデリーサーカスの群衆にもってくると、少しは似てくるかな。いや、まだ道頓堀の猥雑さには負けるでしょうね。カニだって、京都でも三条寺町にありますが、同じ大カニでも、京都のはずっとのんびりして見えます。で、その京都ですが、阪急電車のホームで、祇園囃子が流れてますが、地上に上がると本物もやってました。四条から歩いて帰る道々、あちこちから聞こえてまいります。会所の2階を開け放って、揃いの浴衣でお稽古中でした。見物人がいないので、ゆっくりと聞けました。
2011年07月03日
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いつも元気な近所の商店街。昭和レトロなお店、新しいちょっといいお店など、いろいろです。確か昨年も写真アップしたかもしれませんが、今年も提灯が上がりました。夕方ちょっと過ぎ、そろそろ閉店時間のお店も多い中、旦那衆達が集まって提灯を吊るしてられました。灯りがともって、華やぎました。(あ、関西地方もこの夏は節電です..)もうすぐ、商店街のお祭。ここは、神泉苑も近いし、祇園祭の巡行の後は、御神輿もやってくる。お祭気分です。ところで、お祭と言えば、これは5月の葵祭の写真町衆の祭の祇園祭と違い、貴族のお祭だから、御囃子もなければ、もちろん「わっしょいわっしょい」なんてのもない。ただ粛々と続く行列でございました。そして、これは同じく5月の下御霊神社の御神輿。「わっしょいわっしょい」はありませんが、ときどき雅楽が演奏されながら、廻ります。かなりの距離を廻るので、お疲れさまです。町屋が続くところはいいのですが、府庁や日赤病院の当たりは、行列を待つ氏子の姿はあまりなく、ちょっとさびしいです。でも、ちゃんと御幣でお払いしながら歩いて下さってました。商家の前でお振るまいがある時は、雰囲気がありますね。
2011年06月22日
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いや、杜若だったのかな...多分、杜若は終わって今咲いてるのは菖蒲だと思うんですけど。お天気が今一つだったからか、平日の閉苑間際だったせいか、人があまりいませんでした。ちょっと薄暗かったし、雨もぽつぽつ振ってきましたが、なかなかの風情です。人の声はほとんどせず、蛙の声がにぎやかでした。そして、蛙をねらうのはこれ。この景色も、ゆっくりみられました。時に、今、この本を読んでますが、面白いですね。【送料無料】坂東三津五郎歌舞伎の愉しみ価格:1,995円(税込、送料別)ちょっと前にはこちらも読みましたが、【送料無料】坂東三津五郎踊りの愉しみ価格:1,995円(税込、送料別)こちらは、まあ、ざっと読んで図書館に返却。でも、今読んでる「歌舞伎の~」の方は、返却する前に幾か所かコピーかメモをとっておきたいぐらいです。
2011年06月10日
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祇園に踊りを観に行ってまいりました。といっても、この”をどり”ではありません。ちなみに、ここは、その会場の祇園甲部歌舞練場。 で、祇園に来たのは、「都をどり」をみるためではなくて、南座の玉三郎の舞踊会をみに、です。なんでまた、こんな演目の取り合わせにしたんでしょうね。「将門」と「日本振袖始」の、バケモノ二本立てであります。「一緒に歌舞伎みにいく?」と聞いたら「いくー!」と喜んだ娘も、ポスター写真をみたら、「やめとくー お留守番するー」と。怖いんだろ。3歳児には。(^_^;)普通に娘なり姫なりの姿してても充分妖しい玉三郎ですからね。さて、まず「将門」。暗転から始まるので、まだ時差ボケが抜けず睡眠不足なので、「これ、やばい。早く始って!」と、睡魔を堪えるのにちょっと苦労した出だしですが、花道のすぐ左の、舞台からすぐの席、ちょうど奈落から出てくるのを裏側からみるので、面白かったです。こんなの初めてで。お囃子さんは、すぐ前で、伝左衛門さんの鼓は、とってもきれいな音でした。でてきた滝夜叉の顎を下から見上げてしまうのは、ちょっとアップ過ぎ(さすがに玉三郎様も還暦ですものね)でしたが、カツギが翻るときに、ほのかに香の匂いが..。蝦蟇はよくできていたし、舞台としては面白かったけど、「玉三郎の舞踊」を観に来た者としては、ちょっと物足りなかったです。獅童クンは、頑張っていっぱい動いてたのですが、玉三郎があまり動かないんですよ。くぐり回りや海老ぞリはなし。玉三郎らしい、柔軟さをたっぷりみせた動きや体の線はみることができず。私がもった印象は、剣術の名人が、若輩者か子供に稽古をつけているような、そういう立ちまわりの動きであり、雰囲気であったんです。 で、ちょっとものたりなさを感じながら、次の「振袖始」。これは、よかったです。前半は、玉三郎が一人たっぷりで踊るし、動きがたのしめました。(獅童クン、ごめんなさい) それに、ぼてーっとした滝夜叉の衣装より、すらりとした線をだす赤い振袖のほうが、玉三郎っぽいような。後ででてきたスサノオノミコトの獅童クンは、意外(?)にも白塗りがきれいだったし、玉三郎相手にこちらは一所懸命踊っている感じで、好感がもてました。地味だけど、右近の稲田姫も雰囲気かわいかったです。 後半、オロチに変化したからの玉三郎、これもすごい存在感です。この美しい人が、隈どりをして角を生やし、目を赤く血走らせ(るように見えるんです)て現われる。真っ赤な口をカーッとあけたところは、なかなかの迫力です。へーー、玉三郎って、こういうのもいいんだなあと。後の七つの蛇の頭とのフォーメーションも、すごくよかったです。こりゃあ、ほんとに娘を連れてこなくてよかった。マジ怖いです。
2011年04月15日
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御所の旧近衛邸近くの枝垂れ桜です。御所のお庭は、その広々した空間と、閑静な空気が好きなのですが、さすがに花の頃、人がわんさかいました。でも、御所は好きです。旧近衛邸の御池には、五位鷺(ミカドより五位の位を授かった鷺)がフィッシングをしておりました。そして、池のほとりには椿の大木。子供連れなので、もちろん無責任はできないのですが、でも、いろいろと言われたのを振り切って帰国してよかったとは思ってます。週末、ヘルシンキ経由で関空に着きました。ヘルシンキは、まだ雪景色でした。空港のキッズルームに、このキャラが。ここは、ムーミンのふるさとでしたね。この国も、ここからみて東の国で起こった原発事故では、おおいに迷惑をこうむったんでしたね。”森と湖の国”がキャッチフレーズでしたっけ。桜の国よ、キミはどこへいく..
2011年04月12日
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BBCもCNNも仏ニュースも、日本のことはちょっとだけ報道して、話題はもっぱらリビアとなりました。たまたまみつけたんですが、こんな海外ネットのニュースで、こんなキテレツな記事が......と書こうとして、今みたら、変な部分は削除されてました。 Asia Pacific News この記事、数時間前に読んだときは、食品で放射線が検出されたって話ですが、生乳とホウレンソウの話のあと、「なお、台湾では鹿児島産の輸入豆から検出された。これは、海外で日本産の食品に放射線汚染が検出された最初のケース」とあったのです。日本人なら、ちょっと考えれば、いえ、考えなくてもおかしな話なんですけど。鹿児島ってどこにあるか地図で確かめたんですか、ライターさん。いや、たとえ産地偽造にしたって、このタイミングで北から鹿児島まで運んで輸出までしてる状況なはずもなし。今みたら、その部分は消えてました。どういうソースからきたガセネタだったんだろう。原発にしても、IAEAのお偉いさんも、政府が情報を提供しないから、海外で不信感や過剰反応をあおっている言ってましたね。「日本は、ここまで厳しく検査して徹底した規制を行っているのだから、日本から来るものは帰って安全」ぐらいにして、輸出その他での風評被害は跳ね飛ばしてもらいたいです。ちなみに、在スペイン邦人の会からまわしていただいたメールで、こんな情報も。イタリア語は読めませんが、イタリア国営放送のニュースだそうです。東京の放射線量が凄いぞ!!なんとローマより低い!!
2011年03月20日
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BBCもCNNも仏ニュースも、日本のことはちょっとだけ報道して、話題はもっぱらリビアとなりました。たまたまみつけたんですが、こんな海外ネットのニュースで、こんなキテレツな記事が......と書こうとして、今みたら、変な部分は削除されてました。 Asia Pacific News この記事、数時間前に読んだときは、食品で放射線が検出されたって話ですが、生乳とホウレンソウの話のあと、「なお、台湾では鹿児島産の輸入豆から検出された。これは、海外で日本産の食品に放射線汚染が検出された最初のケース」とあったのです。日本人なら、ちょっと考えれば、いえ、考えなくてもおかしな話なんですけど。鹿児島ってどこにあるか地図で確かめたんですか、ライターさん。いや、たとえ産地偽造にしたって、このタイミングで北から鹿児島まで運んで輸出までしてる状況なはずもなし。今みたら、その部分は消えてました。どういうソースからきたガセネタだったんだろう。原発にしても、IAEAのお偉いさんも、政府が情報を提供しないから、海外で不信感や過剰反応をあおっている言ってましたね。「日本は、ここまで厳しく検査して徹底した規制を行っているのだから、日本から来るものは帰って安全」ぐらいにして、輸出その他での風評被害は跳ね飛ばしてもらいたいです。ちなみに、在スペイン邦人の会からまわしていただいたメールで、こんな情報も。イタリア語は読めませんが、イタリア国営放送のニュースだそうです。東京の放射線量が凄いぞ!!なんとローマより低い!!
2011年03月20日
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金曜日、最初に知ったのは、近所に住む年配の英国人の方からの電話でした。「あなたの家族は大丈夫なの?」「え?」「ニュース、みてないの?」「いえ、今朝テレビはまだつけてないので..」「早くみなさい。私は、もう2時間もニュースを見続けよ! 実家に電話しないさいね!」 (私は、神戸の時もヨーロッパにいたので、こういう時、日本への国際電話がかからないのは、よーく知っています。)以来、電話をいただく方、会う方、皆さん、心配して下さるし、在留日本人の方は、電話で話してると涙声になってしまう。メキシコ出身の知人なんて、電話をもらったとき、「私も、メキシコの実家にすぐ電話したのよ。あっちにも波ががいくかもっていうから」と、声が震えてました。前の日記にかきましたが、金曜日は終日。その後も、海外ニュースも時間延長で日本の話です。もちろん、今は、原発のことがあるから、世界中が緊迫してますものね。日本のニュースでは、あまり報道されているのをみてないのですが、貝殻の救援隊(犬君達も含め)も、続々到着しています。発展途上国からもなんですよ!! 普段仲のよくないお隣さん達が救援隊を編成していることもBBCでみました。 このことは、落ち着いたときに、国内でも取り上げてほしいです。原発については、世界が息をのんで見守るなか、メディアでは「日本は復興する力がある」ともコメントされてます。がんばれー!
2011年03月15日
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言葉もありません。これ以上悪いニュースは聞きたくな~い! なんて言ってすむ問題じゃなし。 ついつい、テレビはつけちゃってます。日本語衛星放送は、ずーっとNHKニュースを流していますが、昨日はBBCワールドもCNNも、何時間もぶっ続けで日本の地震津波情報でした。そりゃあ、一時は、環太平洋地域全部が警戒地域でしたものね。環太平洋の「ring of fire」という呼び名が、今は生々しい。ところで、コスモ石油火災その他で怪情報がとんだそうですが、海外メディアでもいろいろ気になることが。昨日は終日、BBCもCNNも、「日本の沿岸で、100人ぐらい乗客をのせたクルーズシップが津波に流され行くえ不明」と繰り返し放送しています。これ、NHKニュースでは全然聞かないんですけど。それと、今日、連絡のとれなくなっているJR線に関して「そのうち二本は、新幹線。数百人の乗客は全滅の模様」と英新聞の記事(例えば ディリーメール紙の記事)。これも、ほんとならNHKでも放送しないはずはないと思うのですが、聞いてません。(それともしてるんですか...?)海外のニュースは通信社からの情報も多いと思うんですけど、BBCもCNNも世界的な放送局だし、上の英字新聞も、大衆紙とは言え、変な新聞じゃない。これ、日本のメディアが隠している重大事項?! まさか..! 海外でまことしやかに流れている怪情報?! ちょっと、というか、かなり不気味です。
2011年03月12日
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今年は雪が少なかったですが、先週最初に大雪が降りました。雪崩注意報もでていましたっけ。スピードやスリルを楽しむタイプじゃないし、リフトは怖いし、第一運動神経ゼロの人間がスキー場いってどうするって感じですが、折角スキー立国にいるんだから、少しはゲレンデにでておくか..というので行ってまいりました。スキー場だらけのアンドラですが、今日行ったのは、Arcalisというスキー場。リフトで1000メートルぐらい上がって、ゆっくり降りてくる初心者用のコースを。長いコースなので、坂ばかりじゃない。途中には、こんなところも。これじゃあ、まるでノルディック。スノーボードの人達は、滑るのをあきらめて歩いてました。でも、おけげでゆっくり写真をとったり、のんびり景色を眺めて滑られます。これは、雪まり。子供のときに読んだ、かこさとしさんの「ゆきのひ」にでてきた「雪まり」。雪国育ちではないので、みたことがなかったのです。ところで、ヨーロッパで日本のキャラものをみるのは、珍しいことじゃないですよね。今や世界にときめくキティーちゃんはもちろん、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ハム太郎..などなど、いろいろなところでみかけました。ペコちゃんに似た子をお菓子の袋でみたこともあります。あれは本物なのだろうか。でも、これ、お土産もの屋の店先にこんなものが。どーも君、君まで、こんなところで何してるの?
2011年03月06日
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というのは嘘。彫刻刀も持ってないし、細かい作業ができるほど器用じゃないので、ステンシルにしました。それも、食品の箱の厚紙に鉛筆で模様をかき、カッタ―ナイフも使わず、ハサミの先で穴をあけて切りぬきました。(笑)ハサミで穴をあけた厚紙を布にあて、その上から消しゴムハンコ用の布に押せるスタンプでペタペタ。使ったスタンプ台はこのシリーズ。布にも、紙にも、木にも押せちゃう、バーサクラフトそらまめ。バーサクラフト ファブリックスタ...価格:630円(税込、送料別)厚紙ステンシルだと、細かい模様や繊細な線はむりですね.. というのは言い訳ですが。 晒に”染めて”みたら、こんなかんじに。一応、椿と兎のつもり...左端下には、去年、京都のハンコ屋さんで買った落款風の印をペタン。実は、ずーずーしくも手拭を作ろうと思っての試し”染”なのですが、でも、こんな手拭作っていったいどうするんだという気も...
2011年02月27日
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気まぐれで、袋物作りモードに入りました。買ってそのままの生地達をナンとかせねばと。まずは、踊り用のお扇子入れ。ずーーっと前に緞子で作ったものがありますが、2枚扇子やらデモやら、お扇子を2本以上持つこともありますし。今回は緞子じゃなくて化繊縮緬。一番右は、裏側に使ったキルティングの端切れ。うさぎさんやら、ぶたさんやらがついてます。(^_^;)口のところをどう閉じるかは、まだ未定。折って紐でくるくるか、マジックテープか、紐をボタンにひっかけるか、私は、こういう細部の仕上げが非常にルーズで、結局そのままになってしまうかも。で、次にバッグにしようと思っている布がこれ。化繊のちりめん。やわらか物だから、接着芯あるといいのですが、近所に売っている店がないので、どうしよう。それから、これ。写りが悪いですが、バルセロナの旧市街の由緒ある(らしい)店で買った緞子。カタルーニャの民族衣装のスカートになる布だそうです。着物でも持てるバッグにしようと思うけど、形が未定。やっぱい、かっちりしたボストン系でしょうね。利休バッグとかの。でも、面倒くさそうだな...(笑)で、最後にこの布。これ、どうしようか....1m50もあるのに、何にしようと思って買ったのか、思い出せないんですよ..。ゴワゴワした木綿地だから、バッグにするといいのでしょうが、広幅で1M半なんて、なんという中途半端な。子供の着物を作るのには足りないし(と思うし)、袋ものにするには、ハサミを入れるのをためらうし。いくつか作るって手もあるけど、そんなに同じ柄のバッグがあっても飽きるような気もするし(笑)。何か、いいアイデアありませんかあ。
2011年01月30日
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年が明けて最初のブログですから、新年のご挨拶(ちょっと遅過ぎ)の代わりに、縁起もののお話です。スポーツセンター内の、屋内遊具付きのカフェにいったら、何やら丸い大きなパン菓子をきったものが大きなお皿に乗っている。カウンターに乗っている。コーヒーを注文したついでに、「これいくらですか」と聞いたら、お姉さんが、スペイン語で「これ、ただだから、自由にとって」と言っている(らしい)。じゃあ、と、ナプキンで一切れをわしづかみ。テーブルで娘に食べさせようとすると、中の方になにか入っている。さては着色料のついたドライフルーツか菓子の類かと、「あ、ちょっとまって、これとるから」と、ほじくってみたら、それは、小さなビニール袋に入った人形。うーむ。あ、わかったぞ。これ、「王様のギャレット」のつもりなんだ。フランスで、確か、丸いギャレットを扇型にスライスして分けて食べて、誰かのところに王様の人形があたるんだった。王様がでてきた人が、紙製の王冠をかぶるんだった....と、子供の頃のおぼろげな記憶が。あれ、1月に食べるんだったっけ..と改めて調べてみると、王様というのは、東方三賢人の王様だから、ああ、それなら1月ですよね。そりゃあ、アンドラはフランスの隣だし、三賢人の来訪は、フランス以上に大事な記念日だから、王様のギャレットがあったっておかしくない。でも、これ、どうみても(どう食べても)、ギャレットじゃなくて、パン...あ、いえ、文句いってるんじゃないんです。タダでふるまっていただいたんだし、粋なはからいですよ。ここ、公共施設内のカフェなんだもん。いや、ギャレットより安いパン菓子で、もちろん結構でございます。それにしても、いきなり王様が当たるなんて、ちょっと話出来過ぎ。カウンターをみると、お皿の横に王冠がいっぱいおいてあったから、そうか、きっと、どの一切れをもらっても入ってるんだ。王様。ますます粋なはからいじゃん。優しいー。もちろん、持って帰りました。ミニチュアの七福神の隣に飾って、大事にいたします。
2011年01月20日
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これは、バルセロナのショッピングセンターこちらは、アンドラの首都のショッピングセンター。少年合唱団がクリスマスらしい曲を歌っていました。この時期、イギリスのハイストリートでは、救世軍のおじさん達が、募金集めにブラスバンドが演奏してましたっけ。あれ、ちょっとだけ懐かしい..ショッピングセンターに行くのが、全然楽しくないわけじゃない。実際、ちょくちょく利用してます。クリスマスの飾りをみるのも楽しみ。でも、似たようなもんなんですよね。どこへ行っても..。フランス側へ行っても、スペイン側に行っても、結局、同じ名前のテナントで買いものをするのって、ちょっともの悲しくもある。違いは、違うのは言葉ぐらいで。これは、地元の街の広場のクリスマスマーケット(といっても、ささやかなもんです)に出現した、木製、足踏み(!)メリーゴーランド。兄さんが、自転車のペダルみたいなのを漕いで、砂時計が落ちる間、廻してくれる。こんなもんでも、子供達は結構、喜んでましたよ。観光用みえみえでも、マーケットは、いいなあ..。
2010年12月27日
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久々に「読み返し」じゃない時代小説を、つづけさまに読んでいました。先日、宇江佐真理の「髪結伊三次 君を乗せる船」を散々に書きましたが、その後は、澤田ふじ子の京都ものを続けて3冊。狐官女価格:650円(税込、送料別)真葛ケ原の決闘価格:620円(税込、送料別)足引き寺閻魔帳価格:560円(税込、送料別)うーん、残念ながら、どれも、登場人物に感情移入どころか、好感さえ持てませんでした。なんだか、「正義の味方ごっこ」しているのが嫌みにしかみえなくて。「真葛ケ原の決闘」に関しては、このシリーズの前作二つについては、結構楽しめたのですけど、3冊目になって、主人公達の「身の上話:がそれなりに落ち着いてきたて、キャラそのものの面白さがなくなってきたのかな。それと、このヒトの小説の特徴ともいえる会話のくどさが、今回はおもしろがれず、ただただ「ああ、もう、くどいなー」と。ストーリーはそんなでしたが、京都の街を舞台にした話ですから、場所が通り名のデカルト座標で示されているので、ピンポイントできて、「ああ、今、あそこの、あれが建ってる所ね」と、すぐわかる面白さ、はありますね。また、澤田ふじ子らしく、設定やウンチクのマニアックさは、楽しいです。「真葛ケ原の決闘」は、八坂神社の神灯目付役という、身分制度上かなり微妙な立場の人達の話ですし、狐官女の方は、あの、晴明の子孫の土御門家に統率された陰陽師達の話。といっても、江戸時代ですから、平安時代のグラマラスな存在とはちょっと趣が違うんですね。それはそうと、あとがきに、作者が京都のある喫茶店で不愉快な思いをさせられたことが書いてあるのですが、これも、小説と同じで通り名でかなり場所がピンポイントされます。ちょっと歩いてみれば店を特定できるかも。おお、怖..その次に読んだのが半七捕物帳(3)価格:610円(税込、送料別)やっぱり、さすが岡本綺堂。文章、展開に無駄がないですね。すっきりしてます。消化不良もなし。でも、頭の切れる半七親分はかっこいいけど、今回のは陰惨な話が(特に)多くて、夜中過ぎの「寝る前のひととき」にはちょっと...(^_^;)「あああ、私って、時代小説を楽しめなくなっちゃったのかな..粗探しばかりする意地悪ばあさんになっちゃたのかな」と思っていたら、意外におもしろかったのがこれ。神田堀八つ下がり価格:1,680円(税込、送料別)これは、何回か読み返しそうです。初々しさの光る話。粋な江戸の侍の話など、楽しい短編集でした。そして、これ。あかんべえ(下巻)価格:540円(税込、送料別)あかんべえ(上巻)価格:540円(税込、送料別)宮部みゆきは、やっぱり面白いですね。欠点は、えーと、突っ込みどころではなくて(いや、突っ込みたいところもあるけど)、長編なのに面白過ぎて、夜中でも何でもやめられなくなるところ(笑)。いや、困るんですよ。ほんと。
2010年12月20日
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スペイン側の町の市へ、またまた行ってまいりました。週二日市が立つのですが、町はずれの駐車場は、アンドラナンバーの車がいっぱいです。(^_^;) ちなみに、この町は、ウルゲル大聖堂の門前町なのですが、ここの大司教サマは、アンドラの形の上での共同君主の一人です。(もう一人は、仏大統領)これが、町から眺める風景。ここには、あちこちの市を廻るプロの売人だけでなく、お百姓さんの直売もあります。野菜や卵、庭でとれたハーブに木の実、自家製の蜂蜜やチーズも売られています。その中で、ツイードの上着を着たおじいさんが、小さなテーブルを出して、細々と野菜を売っています。これだけ買って、たったの3ユーロですよ。いつもながら、申し訳ないぐらいです。虫食いりんごとニンニクはおまけ。虫食いだけど、とってもおいしいりんごなんです。じゃがいもは、ほくほくしてます。あ、スケールスケールがなかったですが、このジャガイモや玉ねぎ達も葉野菜も、とても大きいです。曲がった背中に、お釣りを数えるのもおぼつかない手で、重いジャガイモを掘り起こして袋に詰めたんだろうか... それとも、畑をするのは息子さんなんだろうか..このところのアンドラ、一晩で山が真っ白になるかと思えば、あくる日からは、かんかん照りが数日続き、上着なしでもぽかぽか。あっという間に雪が溶けます。この頃思うんですけど、ピレネーって、観光地として過小評価されてるのでは。フランス側にも中世城壁に囲まれた素敵な村があるますが、スペイン側の町や村って、ほんとにエキゾティックで、例えば、イタリアのトスカーナ地方や南部の有名な村々にひけをとらないと思うんです。それでいて全然観光ずれされてない。この、大聖堂の門前町だって、素敵な街並みには、お土産屋さんはほとんどありません。この素晴らしい門前市だって、アンドラからの買い物客はくるけど、観光客はあまりいないのでは。うーん。でも、だからいいのかな。
2010年11月09日
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日本を出る前に船便で送った荷物の第一陣が、無事に届きました。思ったより早かったかな。主に絵本なのですが、古本の文庫本も少しまぎれこませておりました。で、まず読んだのはこれ。君を乗せる舟価格:570円(税込、送料別)うーんと、つまんなかったです。このシリーズは、2冊ほど読んだことがあって、伊三次の恋人(その後女房)の芸者お文が、年増になっても、お座敷になくてはならない姐さんである気風のよさが好きで、続きを読みたかったのです。でも、お文さんは、ほとんどでてこない(笑)。世代交代をはかっているようで、伊三次の旦那(同心)の息子の出番を増やしてます。でも、元服したばっかりの”普通”の少年を主人公にしても、今一つつまんない。それよりも、 話の構成が...。何やらとってつけたようなエピソードが組み合わされて、「なんじゃこりゃ」だったんです。この人は、新人作家じゃない。ベテランの人気作家だし、今まで読んだものは、それなりにストーリーがまとまってたのに、なんで? あとがきには、「謎めいた余韻を残す」とありますが、私としては、消化不良です。「ええ?! これで終わるのー? じゃあ、あれは何だったの?」でした。語り始めたはいいけど、中途半端で終わって、その話にはフォローもなく「ああ、これは、これの複線だったのか」なんてのもなし。私が頭が悪いだけかもしれませんが、でも、純文学じゃないんですから、頭の悪い読者にもわかるように親切に書いていただかないと。もう一つは、これ。中世の非人と遊女価格:1,008円(税込、送料別)帯に「白拍子がいきいきと活躍し」みたいなことが書かれていたので、古本としての値段が正価より少し高かったのに、買ってみました。私が、白拍子系の踊り(島の千載、静のおだまき、もちろん道成寺の最初部分、などなどいろいろ)が好きなので、もうちょっと「白拍子とは、いったい何であったのか」を知りたくて。実際は「白拍子については、先に出版された本に詳しく書いたので...」ということで、ほとんど記述なかったんですけどね。(^_^) (これじゃあ、詐○じゃないですか...
2010年10月26日
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NHKの子育て番組で、タオルで作る簡単バッグが紹介されてて、裏地に手ぬぐいを使っていました。タオルも手拭も、ふち縫いの手間がいらないから、長方形をそのままいかして、すぐできちゃうと。でも、もちろん、表も手拭で作りましたよ。100均で買った、麻の葉模様の手拭。好きな柄です。表はこれ。裏は、配り物でいただいたもの。(文字など、ちょっと消してます)重ねて、4隅を三角に折ります。半分にして両端を縫って袋にし、で、後は、ダ○ソーなどで売っている持ち手をはさんで、三角を折り返して縫う。おわり。裏に使った方の柄が、微妙にうつって、ぼかし....? (そりゃ無理か)と自己満足。あまりの簡単さ、材料費の安さに、量産したくなります。夏なら、ちょっと表に持ってでてもいいけど、お財布をいれるなら、マジックテープでもつけた方がよさそうですね。とりあえず、普段使いの帯枕や紐などをガサガサっとまとめて入れてます。でも、それなら、持ち手なし、裏なしの巾着でいいか。じゃあ、残りの100円手拭でそれも量産するか..。ところで、首都を歩いていたら、ウィンドウにこのようなものが。この写真では、わかりにくいですが、「むむっ」。この花弁、つまみ簪の要領で作られてます。指輪なんかにしちゃって。誰が作ったんだろう。
2010年10月16日
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