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2004年07月27日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『キング・アーサー 』(2004) KING ARTHUR

監督: アントワーン・フークア 
製作: ジェリー・ブラッカイマー 
出演:
クライヴ・オーウェン (アーサー)
キーラ・ナイトレイ (グウィネヴィア)
ヨアン・グリフィズ (ランスロット)
ステラン・スカルスガルド (セルディック)
スティーヴン・ディレイン (マーリン)
マッツ・ミケルセン (トリスタン)
ジョエル・エドガートン (ガウェイン)

レイ・ウィンストン (ボース )
レイ・スティーヴンソン (ダゴネット)
ティル・シュヴァイガー (シンリック )
イヴァノ・マレスコッティ  (ゲルマヌス )

アーサー王伝説
アーサー王
アーサー王

イギリスがブリテンと呼ばれ、ローマ帝国の支配下にあった時代。ローマ軍の司令官アーサーは、無敵を誇る<円卓の騎士>を率いて戦っていた。ある日、アーサーは 囚われていたグウィネヴィアというブリテン人の女性を救出。彼女の美しさと信念に、アーサーは心惹かれていく。その頃、ブリテンに侵略者が上陸してきていた。グウィネヴィアは自分の一族と共に戦うことをアーサーに懇願するアーサーは <王となる宿命>を目覚めさせていく…。(作品資料より)

☆☆☆感想☆☆☆
映画はわたしが読んだことのあるアーサー王の物語とは内容は全く違っていました。
でも 映画の最中は 読んだ事のあったお話はちっとも思い浮かばず
登場人物の 円卓の騎士たちを見分けるので いっぱいいっぱいでした。
クライヴ・オーウェン=アーサー王が 日本の俳優の?にそっくり。。
キーラ・ナイトレイ=グウィネヴィアが野性的で 際立っていました。
ヨアン・グリフィズ=ランスロットがアーサーより光ってました。

おなじボーズ頭で はじめ 見分けがつきにくかったですね。
イギリスの大地で 馬を駆るシーンは雄大で そして 全編 戦いだらけ。

冒頭にもナレーションがありますが
これまで知られてきたアーサー王の物語ではなく歴史に沿った内容の様でした。
騎士の団のリーダー アーサーは支配者側 ローマ人。 

ローマに支配されないよう抵抗するブリテン人。(作中"ウォード族"と呼ばれていた) 
新たにブリテンに侵略してきたサクソン人 。
5世紀 ローマがブリテン支配から手を引くことで 次には島を支配するのはどの民族になるのか?
こうした 歴史モノをみると 今とはまったく違う価値観に
恐ろしくなります。人間の命の重みのなさに。 
それでも キリスト教の普及以前の時代よりは 人間は文化的なのでしょう。
しかし 普及後はキリスト教以外の人間の命は ローマ人にとって価値が低い。
ローマ人に限らず 各民族ごとに自らの民族の栄えは大事だが 
他民族は 征服略奪のためでしかない。まさに弱肉強食で、
動物に毛が生えた程度の知性しかなかった時代と言うことだ。
他者を思いやるという精神は 宗教から学んでいった。
宗教が 秩序であり 法律であり 文化だったんだなあ。


アーサー王って 何をした人なのか?
アーサー王の伝説を ひとくちになんてとても あらわせません。
イギリスの騎士物語のモデル イギリスをはじめて統一した王。
これまで描かれてきた アーサー王の物語では、アーサーを
どの時代のどの立場の人物とするかは千差万別のようでした。 
アーサー王というのは実際にいた 王様という訳ではなく、
AD500年頃のローマ・ブリトン人のグループの軍事的指導者だったようです。
当時イギリスではブリトン人とローマ人が共存して暮らしていましたが、
そこに現在のイギリス人の大部分の祖先となるサクソン人が侵入し始めていました。
この時ローマ人・ブリトン人をまとめて軍を組織し、サクソン人を退けたのが
アーサーだったとのことです。 アーサーのモデルとなった人物は複数いるようで、
歴史から伝承 そしてさまざまな物語となったようです。

ケルトのおはなしや キリスト教 グレート・ブリテンのブリテンはあの
ブルータスからきているとか、さまざまにあって。。きりがない。

「アーサー王の死」という物語では円卓の騎士たちは 親子の間柄だったり 映画とはまるで 別物です。
映画では敵だったマーリンは 本ではアーサーを王として作り上げた魔法使い。
アーサーの王妃グウィネヴィアとランスロットは不倫していて
なさけなくもアーサーはそれをみとめていたり。。
映画とは まったく 違う内容となっています。






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最終更新日  2004年07月28日 09時49分47秒


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