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2006年05月23日
ダ・ヴィンチ・コード
テーマ:
映画館で観た映画(8594)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
『ダ・ヴィンチ・コード』 (2006) THE DA VINCI CODE
ルーヴル美術館での殺人事件を発端に、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号を解き明かし、事件の裏に秘められたキリスト教をめぐる人類史上最大の秘密に迫るダン・ブラウンの同名世界的ベストセラーを映画化した話題のミステリー大作。主演はトム・ハンクス、共演に「アメリ」のオドレイ・トトゥ。監督は「ビューティフル・マインド」「シンデレラマン」のロン・ハワード。
公式サイト
*画像は左上から パリのルーヴル美術館 / スコットランドのロスリン教会 / ウィトルウィウス人体図 / ロンドンのテンプル教会 / アイザック・ニュートン墓 / モナ・リザ
ストーリー:
ダ・ヴィンチが名画に隠した暗号とは?
歴史の真実を託された2人は、謎の扉を開けることができるのか
始まりは、奇妙な殺人事件だった。パリのルーヴル美術館で発見された、館長のジャック・ソニエールの他殺体は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した形で横たわっていた。しかもそれは、瀕死の傷を負った身で、自ら作り上げたものだった。さらに死体の周りには不可解な暗号が残されていたのだ。
感想:
この「ダ・ヴィンチ・コード」は、映画の感想というのは、どうも思いつかない。原作も、もちろんだが、イエスの血脈が現実にあるのか?というキリスト史における大きな謎に、とても大きな興味をかきたてられるためだ。 映画を観ながらもこの謎にばかり気が行ってしまった。 この原作本の元となった関連本や、キーワードとなる西欧史の人物や団体なども是非とも知識を得たいという気になります。 映画は娯楽作品としてよく出来ていたと思います。2時間以上でも長く感じませんでしたから。
追われて 手がかりから手がかりへと飛び回るというストーリーはニコラス・ゲイジの「ナショナル・トレジャー」のヨーロッパ版のよう。ただし、あちらはまったく歴史的根拠はゼロの娯楽作品と安心して見られます。「ダヴィンチ・コード」は「パッション」と同じくキリストがテーマでしかも、これは”事実である”と謳ってるから物議をかもしてますね~。このなんとなくホントかな?と匂わすあたりが、、ミソなのかも。
ちなみにわたしは吹替えで観ました。字幕読むのが面倒だったため。。(^^;)
キーワード:(映画パンフレットより)
聖杯:
キリストが処刑される直前、”最後の晩餐”で用いたとされる杯。
キリストが十字袈に磔にされ、死の確認のため”ロンギヌスの槍”で脇腹を刺された際、流れ出た血を、弟子のアリマテヤのヨセフが受けたとされる杯とされる聖遺物。聖杯伝説はこの聖杯を捜し求める、騎士の物語、あるいはそれをモチーフとした奇跡譚。聖杯はアリマテヤのヨセフによりアヴァロン島に(英)運ばれたとされるのが通説で、ここからアーサー王と円卓の騎士達の”聖杯伝説”が生まれたとされる。 映画「インディジョーンズ」/最後の聖戦」では、キリストが大工であったことから木製であるとされたが、キリストは神殿で石材を扱う大工だった。また、最後の晩餐の杯と、キリストの血を受けた杯は別物という論証もある。そして、ダ・ヴィンチ・コードのように聖杯は杯でないという説も。
マグダラのマリア:
新約聖書に登場するイエスに従った女性。キリスト教の主要教派(カトリック・東方正教会・聖公会等)ではいずれも聖人に列さられている。娼婦であった彼女は改悛し、キリストの磔刑、埋葬、復活に立会い、「使徒のなかの使徒」と呼ばれた。娼婦=聖女という両極端な経験を持つが故に、後の絵画などにおいて多様な解釈を与えられてきた。しかし近年その評価は変わってきている。正典福音書であるマルコ、マタイ、ルカ、ヨハネの四福音書によれば、七つの悪霊に憑かれた病をキリストによって癒され、磔にされたキリストを遠くから見守り、その埋葬を見届けた。そして、復活したキリストに最初に立ち会った者のひとりとされる。しかし、四福音書における表現は微妙に異なり読み替えや誤読、同名人物との混同が指摘される。「イエスの足を涙で濡らし髪の毛で拭い、接吻、香油を塗った」(ルカ伝7:36-50)”罪の女”(The Sinner)と結びつけ、マグダラ=罪の女とされた。
キリストの磔刑、埋葬、復活に立ち会った聖人が虐げられた理由。それはカトリック教会の女性原理排除にある。マグダラのマリアの前半生を罪深いものにすることにより、彼女の印象を悪くする必要性があった。そしてそんなに罪深い女性にもキリスト教は救いの手を差し伸べる。カトリック教が生み出した徹底した男性中心の支配体制を築き上げるための犠牲者だった。
マグダラのマリアは英語では「メアリー・マグダレン」(Mari Magdalene)となり、映画にもなったジューン・ゴールディング著「マグダレンの祈り」の舞台となる修道院の名でもある。また、フランス語では、「マリー・マドレーヌ」(Marie Magdalene)となり、べズレイのマドレーヌ聖堂はマグダラのマリアの遺骸を祭っているとされる。菓子のマドレーヌもこの名に由来する。愛称の「マルレーン」や「マレーネ」(Marlene)は、マレーネ・デートリッヒの名の由来。イタリア映画「マレーナ」は運命に翻弄された美しいヒロインを描いた。主役のモニカ・ベルッチは映画「パッション」ではマグダラのマリアを演じている。
テンプル騎士団:
テンプル騎士団が誕生したのは1118年。614年にカリフ・オマールに征服された聖地エルサレムを、第一回十字軍でキリスト教徒たちが取り戻した後のこと。当時、新しいエルサレム王国は1100年に戴冠したボルドウィン1世に統治されており、王の城はアル・アクサ寺院の中、かつてソロモンの神殿が建っていた土地にあった。名称はこれに由来する。テンプル騎士団は、聖地を訪れるキリスト教巡礼者たちを守ることを使命とする騎士修道会であったが、強大な力をもったクレールヴォー修道院長(シトー修道会の創立者、死後聖ベルナルドとなった)により承認され、1128年トロワ公会議でローマ教会より正式に承認された。
やがて巡礼者の保護だけでなく聖地エルサレムのために闘うことを任務とするようになる。巡礼に出かけて留守にする者たちの財産を守っていた彼らが、やがて地所を担保に巡礼資金を貸し出す銀行業務や課税や税金の徴収もするようになる。騎士団の所有する土地および富は莫大になり、その影響力も、それまで彼らを掌握しかねていた指導者たちの反感を買うに十分なものとなった。テンプル騎士団の財産は聖地にある城やキプロスなど、ヨーロッパ中に及び、東方に関する知識も得ていた事から、必然的に政治にも関わるようになった。個人の英雄的行動よりも大儀に身を捧げる、厳しい訓練を受け統制のとれた現代の職業軍人の先駆けだった。
1307年10月13日金曜日(13日の金曜日が不吉とされる伝承のひとつ)、フランスのフ美男王フィリップ4世はテンプル騎士団のメンバーを逮捕。その財産を没収する命令を下す。捕らえられた団員たちは拷問にかけられ、さまざまな異教的行為や背徳行為を告白させられた。騎士団最後のグランドマスター(総長)ジャック・ド・モレーは、1314年に火あぶりの刑に処せられ、200年に及んだテンプル騎士団の歴史は幕を閉じた。処刑の際のジャック・モレーの立派な言葉に民衆は感銘を受ける。火刑後フィリップ4世らの相次ぐ不審死、火刑を免れたテンプル騎士団の何かを掘り起こす姿から、様々な伝説が生じた。テンプル騎士団は人気があり、映画「トレジャー・ハンター」のように”テンプル騎士団の財宝!”という伝説は今も人気が高い。
ダ・ヴィンチ・コード関連本
・
「イエスの遺伝子」
マイクル・コ-ディ
・
「聖骸布血盟」
フリア・ナバロ
・「魔女の鉄槌」
・「マグダラのマリアと聖杯」マーガレット・スターバード
・「マグダラとヨハネのミステリー」リン・ピクネット
・「レンヌ=ル=シャトーの謎」ヘンリー・リンカーン
・「ジュール・ヴェルヌの暗号 レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社」ミシェル・ラミ
出演: トム・ハンクス Tom Hanks ロバート・ラングドン
オドレイ・トトゥ Audrey Tautou ソフィー・ヌヴー
イアン・マッケラン Ian McKellen リー・ティービング
アルフレッド・モリナ Alfred Molina アリンガローザ司教
ジャン・レノ Jean Reno ベズ・ファーシュ
ポール・ベタニー Paul Bettany シラス
ユルゲン・プロフノウ Jurgen Prochnow
エチエンヌ・シコ Etienne Chicot
ジャン=ピエール・マリエール Jean-Pierre Marielle ジャック・ソニエール
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最終更新日 2006年05月23日 12時24分02秒
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