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2006年06月16日

夜更けのフライト。目ざめると、乗客がみな消え失せていた──表題作に加え、「秘密の窓、秘密の庭」（映画「シークレット・ウィンドウ」の原作）を収録したホラー中篇集その１

中編集『Four Past Midnight』に収められた一作
『ランゴリアーズ』（The Langoliers）
『秘密の窓、秘密の庭』（Secret Window, Secret Garden）
『図書館警察』（The Library Policeman）
『サン・ドッグ』（The Sun Dog）
４作中２作が映画化されている。

日本では『ランゴリアーズ』、『図書館警察』の二分冊で出版されている。

ストーリー：

　ロサンゼルスからボストンへ向かうアメリカン・プライド航空の旅客機。だが、眠っていた１０人の客を残し、乗員乗客全員が忽然と消えてしまった。消えた乗客の身につけていた金属が、時計からペースメーカーまで座席に残っている。偶然居合わせた同航空のブライアン機長によって機はなんとか最寄りの空港に着陸する。だが、降り立った地上にも人影はまったくなかった。。

感想：

Kingによる　まえがきが、毎回面白いです。このストーリーのアイデアは、”飛行機の裂け目に手をやる女”のイメージが長年あり、ときどきふっと頭に浮かび、あるときスッと、スラスラ～と書き上げてしまったという、とてもスンナリ出来上がった話しだそうです。「骨の袋」でも、作家が主人公でしたが、こちらの作品では、作家が他の乗客と、不思議ワールドへのミステリ的な面を　解説的おしゃべり、解説者的な役割でした。中篇なのでサクッと読め、有り得ないkingらしい展開で楽しめました。

（二日酔いや　時差ぼけ寝不足による赤い目）について、機長が言及しているのですが、2006年日本公開予定と聞いた「レッド・アイ」（キリアン・マーフィ　レイチェル・マックアダムス）は、いつかしらん。。

●映像化　

二部構成のＳＦホラー仕上げ。監督・脚本は「チャイルド・プレイ」のトム・ホランド。　タイムトラベル空想話。「ミステリーゾーン」のようで、途中多少ダレるも、全体のテンポは好調。キング原作ＴＶ作品の中では上出来の部類。前半部分のクライマックスはＴ・ホランドの上手さがいかんなく発揮。飛行機の外観やクリーチャー、その他の特殊効果にＣＧを多用しており、どこか不自然さを感じるが、ＴＶ枠でならＯＫの範疇。キング本人があるシーンで出演している。　

TVM ドラマ　上映時間 180 分製作国アメリカ
公開情報劇場未公開・ビデオ発売　ジャンルＳＦ

監督：トム・ホランド　Tom Holland
製作総指揮：リチャード・Ｐ・ルビンスタイン　Richard P. Rubinstein
ミッチェル・ゲイリン　Mitchell Galin
原作：スティーヴン・キング　Stephen King
脚本：トム・ホランド　Tom Holland
撮影：ポール・マイバウム　Paul Maibaum

出演：パトリシア・ウェティグ　Patricia Wettig
ディーン・ストックウェル　Dean Stockwell
ブロンソン・ピンチョット　Bronson Pinchot
ケイト・メイバリー　Kate Maberly
デヴィッド・モース　David Morse
マーク・リンゼイ・チャップマン　Mark Lidsay Chapman
フランキー・フェイソン　Frankie Faison
バクスター・ハリス
キンバー・リドル
クリストファー・コレット　Christopher Collet
スティーヴン・キング　Stephen King

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