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2006年07月14日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『ある子供』 (2005) L' ENFAN THE CHILD

ある子供 ◆20%OFF!
カンヌ国際映画祭2度目のパルムドール大賞に輝いた社会派ドラマの傑作

《公開時コピー》痛みを知ること、やさしくなること。
http://www.bitters.co.jp/kodomo/公式サイト
ある子供 .JPG
ストーリー:定職につかず、少年たちを使って盗みを働き、盗品を売ってその日暮らしをしている20歳の青年ブリュノ。ある日、ブリュノの子どもを出産した18歳の恋人ソニアが病院から退院してくる。子どもを見ても何の実感も感じないブリュノ。盗品を売った金でドライブに行ったブリュノとソニアは、まるで子どものようにじゃれあう。しかしブリュノはソニアに子どもの世話を頼まれた間に、カメラを売るように子どもを売ってしまう。



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最終更新日  2006年07月14日 18時04分56秒


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感想:

寒々しいけれど、ラストは救いがありました。
タイトルの『ある子供』とはブリュノの子供の事であり、ブリュノ自身の事でもある。大人になるとは? カメラを売るように 子供も売ってしまうブリュノ。 大人になる意味も知らず、その道筋も知らないブリュノ。 彼は、“何も知らない”。涙も、働く汗も、本当の愛も、命の重さも。

淡々としてドキュメンタリーチック。路上が良く出てくる。賑やかな繁華街ではなく、クルマの轟音鳴り響く幹線道路を乳母車を押して渡ろうとしたり、バイクを押して歩いたり、。常ならぬ危険にいつもさらされて暮らしているブリュノたちを象徴しているようで、寒々しい。

10代での妊娠。子供を産み、育てることは大変なことです。命の重さ責任の重さを知っていれば、悪い言い方をすれば中絶という方法もあった筈。ブリュノとソニアのカップルは、何の不安もなかったのだろう。
でも、さあ、いざ産まれました、温かな固まりが確かな重さで、全てを頼り切った重さで腕の中にあります、となった時、ソニアは、その温かさ重さを大事に守る宝物と実感したようです。けれど、ブリュノは、。彼は、責任をとることを嫌がってる風でもない。それすら感じてない、ただ、そこにいる、としか認識してない。
それまで自分が、かっぱらっちゃ売り払ってきたモノと、なんら違わなかった。

ラストは唐突にやってきてアッサリと終わってしまいました。
それでも、希望が、救いが感じられる終わり方で、ようやくホッとできました。それまで、見ている間中 感じていた不快感も、薄れ、話の意味を考えることもできるようになりました。

突っ込ませていただくと、ソニアに捨てられそうになり、住む家もなく、借金も返せそうもなく、警察にもマークされ、将来の展望が暗くなってきたという現実に、ようやく気づいたということでしょうか。 まー、ドラッグが出てこないだけマシ。


●主人公ブリュノを演じた ジェレミー・レニエ
ダルデンヌ兄弟の長編第3作『イゴールの約束』の主演で映画デビュー。フランソワ・オゾン作品のほか、つねに作品選びに定評ある若手俳優。本作ではあらためてその才能の豊かさを証明し、多くの人を驚かせた。

●「21人のジミー」
本作では 赤ん坊・ジミー役 になんと21人の名前がクレジットされている。現実の一場面を生のまま切り取ったかのようなシーンのひとつひとつが、実に計算され、準備がなされて撮られているということ。


●まだ、希望はそこにある。
若年層の失業率が20%というベルギー。社会や経済の環境から発生した若者の問題に、ヨーロッパだけでなく世界が直面している。ブリュノやソニアは、決して特別な存在ではない。家庭に恵まれず、貧しさにさらされ、労働の価値も知らず、将来への期待を抱くことができない子供たちが、大人になれない若者たちになっていく。 日本でも「NEET」や「引き篭もり」が増えている のは、どこかに同じ閉息感があるのかもしれない。この時代に、若者たちは未来への光を見つけることができるのだろうか。(公式サイトより)

●評価 
まれに見るエネルギーで、装飾のないネオ・レアリスムを頂点まで押し上げた。人の理性をも狂わせる資本主義の影の部分の考察である『ある子供』は、この十年来 ケン・ローチ がもはやなしえていないことに見事に成功している。『ある子供』は、ダルデンヌ兄弟の最高傑作であり、社会派映画の渇きを癒す一作だ。 (―クロニカル誌)

<ダルデンヌ作品>

ロゼッタ ◆20%OFF! イゴールの約束 ◆20%OFF! 息子のまなざし ◆20%OFF!




リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne
製作: ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne
リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne
デニス・フレイド Denis Freyd
製作総指揮: オリヴィエ・ブロンカール Olivier Bronckart
脚本: ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne
リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne
撮影: アラン・マルコァン Alain Marcoen
美術: イゴール・ガブリエル Igor Gabriel
衣装: モニク・パレル Monic Parelle
編集: マリー=エレーヌ・ドゾ Marie-Helene Dozo

出演: ジェレミー・レニエ Jeremie Renier ブリュノ
デボラ・フランソワ Deborah Francois ソニア
ジェレミー・スガール Jeremie Segard スティーヴ
ファブリツィオ・ロンジョーネ Fabrizio Rongione 若いチンピラ
オリヴィエ・グルメ Olivier Gourmet 私服の刑事
ステファーヌ・ビソ Stephane Bissot
ミレーユ・バイィ Mireille Bailly
アンヌ・ジェラール Anne Gerard










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