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2009年09月10日
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このミステリーがすごい

【内容】
五年前に愛を交わしながらも突然姿を消した女、瞭子と偶然の再会を果たした弁護士の栖本誠次は、翌朝、彼女の死を知った。事務所の留守電には、相談したいことがあるとの短い伝言が残されていた。手がかりを求めて彼女の故郷を訪ねると、そこには別の人間の少女時代が…。愛した女は誰だったのか。時を遡る執拗な調査は、やがて二十年前の産業誘致をめぐる巨大な陰謀と、政財界をも巻き込んで蠢く裏社会の不気味な構図に行き当たる。謎とサスペンスの中に孤独で真摯な愛の行方を描き切った第52回日本推理作家協会賞受賞の傑作。


【感想】

 彼女は本当は誰なのか?

謎の女がテーマというと、真っ先に思い浮かぶのが、宮部みゆきさんの 『火車』 です。
戸籍こそ変えませんが、自分の本性を絶対見せないという意味では、東野圭吾さんの 『白夜行』 も同じ迫力がありました。

現代で、戸籍を偽り全くの別人になることは可能なのでしょうか。、滅多に出来ることではないでしょうが、この『幻の女』と『火車』の彼女たちは、何らかの事情を抱え、どういう方法でか別人として生きることを選択しました。


主人公は、彼女の過去を追いながら、”自分探し”も一緒にしてました。
彼女を愛しているから信じたいのだ、というスタンスで、そんな一途な思いにほだされた協力者も現われる。やがて明らかになる悪者を他にみつけてひと安心。とはいえ裏の事情はなかなか複雑で暴力団や土地買収、財界や行政の大きな闇の力に飲み込まれた、彼女は哀れな犠牲者という締めで、思い出は汚されずに済み、めでたしめでたし。ドンデン返しもあり最後までおもしろいですが、主人公がハードボイルをちょっと気取ってるようなアンバランス感は否めない。

ちなみに、
『火車』の彼女の人物像は、読後感はもっと容赦がなく鮮烈でした。
著者の女性ならではの視点、というのもあるでしょう。
彼女を愛している筈の男性が、彼女をあさましいと見えてしまう瞬間や、その自分を見る彼の視線に愕然とする彼女。情け容赦なく、彼女を暴いてます。また、
『白夜行』の雪乃という女性は、素性こそ変えませんが、『火車』の彼女と同等の鉄の意志を持つ。絶対に幸せになる、日のあたる道を生きるのだ、という。このどんなことをしてでも這い上がるのだという強い思いが、物語に凄みと深みをもたらしてます。

ダークな謎の女たちの本、他にも印象に残る本がありますが、題名がどうしても思い出せず、残念な一冊があります。
宮尾登美子さんだったと思うのですが、調べてもわかりません。
いくつもの顔を持つ、知れば知るほど、彼女の本意が見えないというようなおはなし。
いつか思い出せるとよいです。もう一度読み返してみたいものです。

著者の本 感想


『ハミングで二番まで』 1991年 第13回小説推理新人賞
『時よ夜の海に瞑れ』  1992年 
『幻の女』       1999年 第52回日本推理作家協会賞
『贄の夜会』       2007年 『このミステリーがすごい!』ランキングの7位





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最終更新日  2009年09月12日 15時16分15秒


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