Davi's Diary

Davi's Diary

夫がしてくれること


もしバツイチの人が、「子供は俺の分身だ。俺と同じように愛してくれ」などと言っていたら、

「そんなことできるわけありません」

と私は答えるだろう。

夫を愛するようには子供は愛せない。それが悩んだ末の私の結論。だが、夫への愛があれば、子供を愛するよう努力することはできる。夫に対する愛とは別に、子供を愛することはできる。

毎週末、土日のどちらかは必ず子供と過ごす。これは今までも、これから先も当分かわらないだろう。平日はふたりとも忙しくてろくに話すこともなく、一緒に遊べるのは週に一日だけ。最初の頃、「なんで一緒にいても、いたりないんだろうね」という私の問いに「週末が取られるからね」と複雑な顔で答えていた夫。

子供を送っていった後、「パパ」から私の「夫」に戻る。忙しい中でも、金曜日は一緒に映画を見に行ったり食事をしたり。何か一緒にできる事をしようとする。ふたりの関係に気づかいが感じられる時、私も夫に何かしてあげようと思う。必ずふたりきりでは過ごせない週末。それでも不満も残らず子供と一緒に過ごすことができるのは、夫が私をパートナーとして認めてくれているからだ。週末お泊まりの時は完全にふたりとも「保護者」になる。日曜日の夜遅く、子供を送って行った後、夫はほぼ必ず私に「ありがとうね」と一言言ってくれる。私も「あなたのために、がまんしてやったのよ」なんて思うこともない。テンポラリーだが、家族で遊べて楽しかった。それでいいから。

「子供が一番なんだから、妻は二の次」などという順番めいた考えでは、決して上手くいかないだろう。子供と女性を、全く別々の愛で愛せるような懐の大きさがないと、この関係は成り立たないと思うのだ。





© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: