イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

2004/11/06
XML
先日退院した義姉がまた入院してしまいました。

この騒動でまたまた生活リズムが狂い
クタクタになった後の学校は本当に辛かったです。

魔の木曜・金曜、学科の日。

5時間バッチリ机に座って集中力を研ぎ澄まします。


てっきり実習だけのお料理教室かと思っていたのにぃ~と
イタリア人も「聞いてないよ」状態のこの学科、
一週目からものすごい勢いで進められております。


「では読み上げますので、皆さんは書き取ってください。」


凄まじい速さで読み上げる先生。

「ちょっと待って!」という生徒の声があちこちで飛び交っています。

もちろん付いていけないDelizia。

自分が読むべき箇所を読み上げたら
すかさずそれに関する説明に突入する先生。

「あの~、まだ書き終わってないうちから説明に入られますと
 最後の記憶していた部分を忘れちゃって書けないんですけど。」

みんなの抗議も空しく俄然マイペースというか
自己中心的に授業を進める先生。


書き取れなかった部分がポッカリ白く空いて
空白だらけのノートが完成し、唖然とするDelizia。



どうやらそれは他のイタリア人も同じらしく教室は
みんなのイライラのオーラでいっぱいです。


そしてまた書き取り...。

前に座っているチリ人の女の子の顔が赤くなってきました。
もう耐えられないといった感じで

 書き取りに集中していると説明を聞くのに身が入らなくて
 根本的に理解できません。
 先生の本を後でコピーさせていただけますか?」

同感!と首を縦にブンブン振るDelizia。



「いいえ、コピーはダメです。
 私は本の要所を掻い摘んで読み上げているので
 コピーしたら膨大な量になってしまいますし
 第一、あなたがこの本を読んだだけで理解出来る訳がありません。」


....撃沈....。


ところで、この先生、何を説明していらっしゃるのかしら?

Glicogeno...e un omopolisaccaride del glucosio
che si trova solo negli organismi animali e in alcuni batteri.

え?

もう他の説明を無視して辞書を引いてみると
グリコーゲン...動物組織内かある細菌内のみにみられるグルコースを構成糖とする多糖。


え...。


ここで嫌な思い出がよみがえる。


これって学生時代、泣きながら勉強した内容じゃないのぉ...。


解剖生理学とか食物栄養学で、こてんぱんに叩きこまれた内容じゃないのぉ...。


それが、それが、全てイタリア語でここでは繰り広げられるのかぁ~あ~...。


....撃沈....。


こうして1ヶ月が過ぎ、空白だらけだったノートは
だんだん黒く埋まるようになってきました。


例のごとく、書き取りと共に理解するのは不可能なので
速記だけに集中するようにしたDelizia。


しかも長い単語を全て書いていると遅れをとるので
単語の頭文字をまずは書いていき
フレーズが終わるごとに記憶した単語を埋めていく方針を編み出しました。


一体私は何をしにここに通っているのやら。


それは速記訓練に...。


果たして内容を理解できる日はくるのか?


それは完璧なノートの出来次第...。













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004/11/07 08:20:40 AM
コメント(10) | コメントを書く
[料理学校・リストランテ研修] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Comments

Delizia @ Re[1]:モロッコの掟~産後編~(07/25) くんみさん はじめまして。ご訪問あり…
くんみ@ Re:モロッコの掟~産後編~(07/25) レモンの塩漬けのレシピを探していた通り…
Delizia @ Re:おひさしぶりです(07/18) bunさん >しばらく覗いてない間に、お二…
bun@ おひさしぶりです しばらく覗いてない間に、お二人目を産ま…
Delizia @ Re[1]:私の大好物。(07/18) 夏の大空さん >だんなさまの作で暮れる…

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: