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あなたには判るだろうか?過去に拘り続けることの功罪を。あなたには判るだろうか?身を委ねることの出来ない辛さを。私には与えられるだろうか?未来を託してみるだけの信頼を。私には与えられるだろうか?身を委ねることの出来る幸せを。
2009年04月27日
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埼玉県の桶川にある「東京スカイダイビングクラブ」で初めてのスカイダイビングを体験してきた。いやぁ、とにかくスゴい!!のひと言。地上13,000フィート(約3,900メートル)、最高の恐怖から、最高の爽快感への滑空体験。しかし、この日は北朝鮮から人工衛星「光明星2号」と呼ばれる弾道ミサイル「テポドン2号」が発射されると予告され、日本中に緊張が走った2009年の4月4日であった。奇しくも我々の乗った飛行機が飛んだのは、テレビ局各局が「北朝鮮から飛翔体が発射された模様です!」と報道があった直後(その後、誤報と判明。実際には2009年4月5日の11時30分頃に発射された。)のことであった。・・・ 昨年末の忘年会。集まったメンバーは、10月から半期、小田原の栢山に畑を借りて、初めての農業体験をした、情報通信&デザイン業界の4人。「いやぁ、やっぱり、来るもの拒まず、って大事ですね。自分一人だったら、きっと農業なんて経験することはなかったと思います」「来るもの拒まず」は、自分のモットー。本来は、ちょっと違う意味の言葉であるが、私の場合、自分の価値観とは異なるアプローチを受けた際でも、あえてそれに身を委ねてみることで、自分の意志では辿り着かなかったであろう貴重な経験をすることを指している。「本当ですね。このチームで、これからも新しいことにチャレンジしていきましょう!」「来年は何をしましょうかー?」この頃、程よく酔いもまわってきた頃である。「スカイダイビングなんか、どうっすかねー?」前回、農業をやろうと言い出した上條さんが言った。「ええぇーーー!!」…と、その後、あまりの衝撃的な提案に、その案を越える策もなく、あっさりと、来年チャレンジすることがスカイダイビングに決定した。まぁ、その時は半分冗談だろうと思っていたのだが、次の日のメールで、それは現実となった。農業の時と同様、スピード感溢れる上條さんの情報収集&行動力である…。・・・「ピィー!、ピィー!、ピィー!、落下5分前!!」機内に設置されたLEDが点滅し、けたたましく電子音が響く。アジア最大級と言われる19名乗りのスカイダイビング専用機が、埼玉県桶川の本田飛行場を飛び立ってから約15分後、富士山よりも高い地上3,900メートルの上空に達し、ダイビングポイントに近づいていた。バタバタと轟音を上げながら飛ぶ、扉の開いた小型機と、妙に冷静な自分。しかし、掌に違和感を感じて握ってみると、べったりと汗をかいていた。「飛び降りたら身体をなるべく仰け反って!頭は上を向いて!手はここね!」背中にいるインストラクターが、ハーネスをギュッ、ギュッと締め上げながら、この段階で初めて飛び方をレクチャー。ホームページでは、地上でノンビリ説明を受ける女の子たちの写真があった筈なのに、自分についた人は、ここまでな~んにも教えてくれなかった。「乗っちゃって」と言われるがままに、誰よりも先に飛行機に乗り込んだ私は、この機内で、いちばん奥に座っていた。どうやらジャンプは最後になりそうな雰囲気だ。「今日は誰かと一緒に来ているの?」とでも言われたのか、前にいる上條さんが後ろを振り返って、私の方を指差している。実際の声は騒音でかき消されて聞こえない。しかし、イケメンなインストラクターは、とても優しそうである。緊張する上條さんを気遣って、さっきからずっと会話を交わしてる。覚悟は出来ているつもりだったが、「自分のインストラクターが彼だったら良かったのに…」と、少しだけ、この巡り合わせを恨んだ。「ピィー!、ピィー!、ピィー!、落下1分前!!」飛び慣れた人たちが、パックリ開いた飛行機の横っ腹にぶら下がり出した。-15°の冷たい風を浴びる音がすごい。(と、ここまで書いている時点で、今も手に汗が噴き出してきた!)「ピィーーー!、落下!!」赤いLEDが点灯し、風に煽られながら、次々と人が下へ落ちていく!!「自分で前に進んで!」機内は立ち上がれる高さがないので、座ったままズリズリと前に進まなければならない。インストラクターと繋がったまま、扉のない飛行機の縁まで行き、足をぶら~んと外へ投げ出した。下を見ると、うっすらとした雲の上から、埼玉の街がシムシティのように見えた。人間の高さに対する恐怖は、水泳の飛び込み台やバンジージャンプくらいの高さがいちばんで、それを越えると怖くなくなる、って聞いたけど、そんなのウソだ!こんな高いところでぶら下がって、怖くないやつなんかいるものか!!!「上向いて!!」そうだ、飛ぶ時は上向いて仰け反らないといけなかった。と、思って上を向いた瞬間、グワァーーー、という風に煽られながら、身体が押し出され、斜め後方へ舞い落ちた。「うっ、わぁーーーっ」グワァーーーーーーーーー、身体にいっぱい風を浴びて落ちていく。いや、実は落ちている感覚は以外と少なく、風に押し上げられて空中に浮かんでいるような感覚すらある。高度があるので、地面が近づいてくるような感覚があまりないのだ。「…」そのまま50秒程、自由落下。冷気を感じて手を見ると赤くなっている。背後のインストラクターが掌の角度を羽根のように変えて、姿勢のバランスを変化させているのが視界に入った。自分もマネをしてみると、身体の向きがクルリと変わった。「すっ、スゴい…」さっきまでの恐怖が嘘のように気持ちいい滑空感と、普段は決して見ることのない壮大なパノラマをしばらく味わった。その後パラシュートを開いて、まるで鳥のように約10分の遊覧飛行をするのだが、時間の感覚としては、自由落下の50秒とパラシュートを使った10分間とが同じくらいの長さに感じた。「着地の時は、両足を前にね。ちょっとやってみて。そう。」またもや、直前のレクチャーを受けて、無事着地。何とも例えようもない爽快感でいっぱいだった。「ありがとうございました!とにかくスゴいとしか言いようがありません。機体から飛び出すまではさすがに怖かったのですが、その後は空中でも恐怖はなく、とても気持ちいいものなんですね!」さっきまでの不信感はどこ吹く風で、一度命を預けたインストラクターに抜群の信頼感を寄せた。・・・ こんな後はお腹が空くもの。気のいい老夫婦がやっている「まるます家」で、美味しい鰻重(準備中の時間帯に入れてくれた上に、大盛りサービス!)を食べて帰りました~♪ 最後に、「来るもの拒まず」に続く、もうひとつの持論。「70歳になって人生を振り返ったとき、『若いときにやっておけば良かった』なんていう言葉は使わない」と心に決めている。そこで、お薦めの映画をひとつ。「最高の人生の見つけ方」。まさに70歳のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが演じた痛快な傑作である。画像:19名乗りのスカイダイビング専用機
2009年04月04日
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「メキシコから来た不良トリオ(2003/02/22)」が帰ってきた。いや、実は当時もそうだったのだが、本当は不良ではない。彼らには、私が子供の頃から羨む奔放さがある。私はよく人から自由人と思われるのだが、それは心から自由に行動できる人に対して憧れがあるからだ。彼らにはそれがある。 5年前に見た風景が蘇る。その訳はこうだ。2008/06/06、ヒロからのメール。こんにちは今日は幸ちゃんにお願いがあってメールします。ってか、いつもお願いばかりだね。ありがとう。俺の友達の武田って覚えてる?彼が今月の16日に○○などの就職試験のため一ヶ月くらいの間だけ帰国します。そこで作業スペースがある家を探しています。そこで追浜の幸ちゃんの実家のことを話しました。あそこなら渡辺家も近いので生活に不自由なく集中して就職作業に取り組めるかなと勝手ながらも考えたので、武田に幸ちゃんのメールアドレスを教えました。武田は俺と違ってすごい真面目なんで信用して間違いない奴です。無理も承知なお願いですが、もしよかったら考えてみてください。お願いします。 2008/06/07、ヒロへの返事。こんばんは!武田、よく覚えているよ。代官山に遊びに来ただけでなく、撮影まで手伝ってもらったからね。ヒロの大事な親友だ。家のことはチカラになれるか判らないけど、考えてみるよ。というのは、安全面や衛生面だけでなく、電気や水道が停まっているということが、想像以上に大変なことだと思うんだ。とにかく、ヒロからの相談だし、もう少し策を考えてみるよそれじゃ、またおやすみー。 数日考えたあげく、私は武田に追浜の家の鍵を預けることにした。画像:ヒロと武田
2008年06月23日
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清々しさのようなもの。4年半前の日記。想い出に生きながらもモノの見方は素直だ。忘れてしまったもの。今日の日記。未来を模索しながらもココロの形が歪な感じがする。
2007年02月20日
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事の発端は昨年の大晦日だろうか。特にいつもと変わらず、大掃除などもせずに迎えてしまった大晦日であったが、いつものように突然火がついてしまった。これと言ったら、トコトンまでやってしまわなければならない性格というのか。事件はそんな状況の中で起こった。この日、家のお風呂場とトイレは「カビキラー」と「激落ちくん」で、徹底的に洗浄される運命に。トイレタンクの蓋なんかもしっかり外されて、陰に潜んだ汚れも許さない…。と、その時「カビキラー」で、ヌルリと滑りやすくなった陶器製の蓋(フタ)が、まるで強烈な塩素の臭いに息を吹き返した鮒(フナ)の如く、私の手をスルリと擦り抜け、便器の海めがけて脱出を企てた!!(およげ!たいやきくんか?)次の瞬間「ゴロッ、ガラガラッ!!」と、派手な破砕音が…。そう、大晦日にして、私は便器の1/4を欠損する事故を起こし「自宅で用すら足せない正月」を迎えることに…。試しに流してみたが、勢いよく手前に向かって水が飛び出してくる。時期も時期だが、引っ越しの際の原状復帰に掛かる費用などを考えると頭が痛いし、いまどきエアコンに次いでトイレまで使えない生活ってどうよ?と少し落ち込んだが、妙案を思いつくまでに時間は掛からなかった。いまどき正月だからって休んだりしない東急ハンズへ出向いて、エポキシ系接着剤を購入。「大家さんに言って、交換修理を頼みなよ」という周囲の声をよそに、ひとり修復に取り掛かった。割れた破片をパズルのように組み立てながら、元の丸いカタチを構成してゆく。一度に済ませようと思うとすぐに崩れてしまうので、周囲から徐々に固めていって、完成したのは1週間後であった。自分で言うのも何だが、クオリティはアントニオ・ガウディの作品のようだ。芸術的な薫りがする出来栄えだ。 あぁ、今日の日記に書こうと思ったのは、このことではなかった。そう、今日私はクルマをぶつけてしまったのだ!これまた自分で言うのも何だが、運転は結構得意な方(そう言って油断するからこうなるのだろうが…)。5mを超すBMW745iの巨体も苦にならない(車種を言うと「ザマァみろ」と同情されないかも知れないが…)。千駄ケ谷にある「オーガニックコットン」を扱う会社へ向かう途中、行き過ぎてUターンをすべく入った裏道でバックをしたところ、センサーが付いているにもかかわらず「ドンッ!」と支柱に衝突した。「ふぅ(汗)」。早速降りて確認してみたが、結構な衝撃だった割にはバンパーの厚みの範囲で衝撃を受け止めている。テールランプにはまったく影響が出ていない。バンパーに支柱が当たった痕と一度たわんだ痕があるものの、頑丈な作りと形状記憶素材のお陰で、よく見なければ気がつかない程度である。とは言え、ディーラーに持ち込んで診断してもらったところ、きちんと直せば結構な額である。やれやれ。オービスに撮られていた速度超過(51km/hオーバーだって…)の通知ハガキが、つい先日届いたばかりだというのに。ウチのボスのクルマが、つい先週トラックに追突されたばかりだというのに。先週、何かと勘の良い同僚が言っていた「私たち今月クルマ運悪いかもね」が現実のものとなっている。人生、色々試練を与えられて、なかなか楽しませてくれるものですね。「他人に迷惑が掛かっていないだけでも良かったのでは?」「きっとクルマが身代わりになってくれているのでは?」周囲がそう言ってくれているうちに、しばらく大人しくしてようか。いや、あえてそう決意しなくても、来月からメンテーのヨテー。どうぞ助手席に乗せてください。運転大好きなのに。しゅん。。
2007年02月19日
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「せつぶんかい」ではなく「せつぶんえ」。「独楽な彼」夫妻に誘われて、成田山新勝寺へと出掛けた。この日に蒔かれるものは「剣守り」365体、「大豆」860?、「殻付落花生」400?、という量である。そしてそれを蒔く人は、横綱朝青龍を始め、年男の面々(年男と言っても、NHK大河ドラマ出演の女性の姿もある)。 普段テレビで観るように、舞台の上から袴姿の力士が豆まきをして、その下に集まった一般大衆がキャーキャー言いながら、それを取りあう宴がすぐに始まると思いきや、入場した力士や年男たちは、一同で写真撮影を済ませると、早々に本堂の中へ引っ込んでしまった。そして、中でお経を読み上げる僧侶の声が辺りに響き渡る。我々は、それをじっと聞いて、彼らが再び姿を現すのを待つ訳であるが、何やら長い棒とメガホンを持った成田警察署による警備が異様に物々しく、私は天安門広場にいるような錯覚に陥った。彼らは終始、舞台の上から厳しい表情であたりを睨み、その指示で、舞台下に配置された警官が、暴れ?く人の両脇を抱えながら外へ連れ出している。「肩車は危険ですからしないでください!」「ママ~、見えないよ~、ママ~」メガホンで怒鳴る鬼警官の声と、号泣し続ける子供の声。なっ、なんなんだ、福の到来とは縁遠そうな、この騒然とした空気は…? やがて、そんな緊張感あふれる空気に救いの手を差し伸べるかのように、ニンマリ笑顔の力士たちが登場。場内アナウス「すべての配置が整いましたら、豆が蒔かれます」。おちゃめな力士がちょこっと豆を蒔いて見せた瞬間「まだ豆をまかないでください!!」 「福はーうち!」「袋状のものを広げないでください!」「福はーうち!」「押し合わないでください!」「福はーうち!」「下に落ちた豆は拾わないでください!」「福はーうち!」「横の人を殴らないでくださいー!キー!!」とまで言ったかは知りませんが、今年一年分怒鳴られたような気分でした。きっと今年はもう怒鳴られることはないでしょう。 ちなみに私はひとつ豆袋をキャッチできました(後で友人の奥さまに差し上げましたが)。これまた異様に帽子着用率が高かった中、私は素手で挑みましたが、全体的に年齢層が高く、身長が私よりもだいぶ低い人が多かったのが勝因だと思います。「福はーうち!」今年は幸運をキャッチしますゼ。
2007年02月03日
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今日の昼下がり、葛飾区は立石の街を訪れた。地域性なのか、それとも時間帯なのか、タカラトミー新社屋の周りは子供だらけ。緩やかに街に調和するこの建物が、あたかも公園の中心に置かれた彫刻か何かであるように、その周りを子供たちは駆けずり回っている。壁の陰に隠れる子、エントランスの方へ走っていく子、ガラスの中を覗き込む子。良く見ると、ガラス張りになっているところの一部が、玩具のショーウィンドウになっている。なるほど、子供を楽しくさせるオーラが沸いている訳だ。やっぱりこの一帯は「玩具の街」だ。 その帰り道、この近くの寮に引っ越した友人から届いたメールを思い出す。「タカラトミーの目の前の小さいおもちゃ屋さん。もし、時間があったら覗いてみてください。少しだけ、臼木さんがおどろくものがあります。ヒントは、独楽。」 「利益計画説明会」なんて、固いお題で訪れていたので、実は半ば諦めていたのだが、遅めのお昼ごはんに招かれて外に出た際に、ちょうどその店の前を通り掛かったのだ。「すみません、友人に、そこの店に立ち寄るよう言われていたのを思い出しまして。ここで失礼します。有り難うございました。」そこは、目の前のタカラトミーとは対照的な、とても小さなお店。そして、素朴、且つ、デザインの洗練された、スイスやドイツの玩具のお店。スイスの「Naef」社などは有名であるが、今まで見たこともない珍しい代物がたくさんあった。 お店の人に話し掛けてみる。「コマに執着しているような、細長い男は来ませんでしたか?」「もしかして、この独楽(ショーケースの中にあった、ガラス瓶に入ったコマを指して)をプレゼントされた方ですか?」「あ、その通りです。」「あのお客さんは、最初はお連れさんと来て、次はお独りでお越しになりました。」「はは、やっぱり彼は独楽ですね。」 私がかつて、そのメールくれた友人に「コマ」を贈ったのは、日頃のお礼、兼、ちょっとした悪戯だった。「コマって、漢字でどう書くか知っている?独りで楽しむ、って書いて、独楽と言うんだ。」彼は昨年結婚したばかりであるが、元来、彼はかなりの研究者肌(没頭タイプ)だ。友達であろうと、彼女であろうと、すぐに放ったらかしにしてしまう癖がある。いや、かつてはそうであったと、ここでは言っておこう。 ところで、確かにこの店には、今まで見たこともないユニークな独楽がたくさんあった。(タカラトミーのショーウインドウと対峙しているのも面白かったが…)私は、決して社交辞令などではなく「また、ゆっくりと見に来ます。」と告げて、この店を後にした。【お願い】この店の名前を見てくるのを忘れてしまいました。どなたかご存知の方がいらしたら、教えて頂けませんか?
2007年01月31日
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今週は夏休みです。沖縄の「The Atta Terrace Club Towers」へ行ってきます!ノンビ~リ、ココロ、ホグしてきます。
2005年09月11日
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金曜日に引き続き、再び広島出張。最速の新幹線「のぞみ」ちゃんのおかげで、休日返上となった往復8時間&連日の出張もさほど苦にならない。それどころか、日曜日のためか、スーツ姿のビジネスマン、観光客、共に少なく静かな車内は快適である。台風の影響で荒れた天気の窓外を片目に、奥山貴宏著「33歳ガン漂流」の読書(とうとう、2005年2月の日記に突入!)やら、明日月曜の午後1までに用意しなければならない「デザインコンセプト」づくりの仕事やらをやっつけに掛かる。行きでは新神戸のあたりから一番前の空席へ移動し電源をゲット!PowerBookのバッテリー残量を気にせず使用できる上に、広くて丁度良い高さのテーブルはタイピングしやすいのだ! しかし、帰りの「のぞみ」ちゃんは、新大阪あたりから様子が変になり出す。列車が駅を離れるや否や、乗ってきた客の着メロ♪が車内に響き渡る。持ち主のオバちゃん(顔は見ていないので、声から推測)は、しばらく着信音♪を皆に披露した後、デッキへ移動することもなく、気兼ねなくお話しを楽しんでいた。「のぞみ」が、次の「京都」で扉を閉める頃には、狂乱の舞踏を開始。ペルシャ絨毯柄の衣装に、JTBパッケージツアーのシールを貼り付けたプラダバッグを斜め掛けした、古都でのジハードを終えたオバちゃん集団(推定平均年齢66歳)がドドッと乗り込んできたのだ。キャーキャー賑やかなカラシ色の声が静まり返っていた車内に華を添える。さらに、煮物のような匂いと脱いだ靴の臭いが混ざったような、甘酸っぱい薫りが女学校時代の遠い記憶を蘇らせる…。 ちょっと厳し過ぎる表現かもしれないが、久々の愛すべき「オバちゃん」たちとの遭遇に、思わず仕事の手をゆるめ、今日の日記を書いてしまった。さってと、そんな騒音や臭いなんか気にせずに、シゴト、シゴト!!何とか今晩中にやっつけなくては。 20時に品川到着。しかし、今度は山手線「新大久保」で人身事故とのこと。電車が止まっている。京浜急行→都営三田線→目黒線で帰宅。
2005年09月04日
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今日は朝から松濤のアパレルメーカーで打ち合わせ。出発の時間よりも少し早く、代官山の緑深い住宅地に隠れるように、ひっそりと佇むオフィスに到着する。クロームメッキのハンドルがアクセントとなっているガラスの扉を引いて中へ入ると、少し暗めにハロゲンライトを調光し、皆で共有しているiMacを起動する。「iTunes」のラジオで「Electronica」から「Groove Salad on SomaFM」を選局する。「・・□! ・・□! ・・□! ・・□!」フンワリと透き通ったBGMを流す。吹き抜けの天井まで組まれた書棚から適当に本を取り出し、美しい造形を美しく捉えた写真を撫でたりしてみる。総ガラス張りのファサードの向こう側を、グレーハウンドを何匹も連れた人がスローモーションで横切る…。この何ともゆったりとした時間は、始業前にオフィスを訪れた者の特権だ。都会の澄んだ空気を独り占めできる空間がそこにはある。 「グワァーーーッ!」都会的静寂から呼び戻すように、「Porsche」独特のエンジン&エキゾーストサウンドを轟かせて彼は現れた。「バチャッ!」機能に徹していて高級感とはナカナカ無縁な感じのドア開閉音が「911 Carrera 2」と、外観は似ても似つかない「Gelandewagen」の唯一の共通点。ドイツ車繋がりをひそかに感じてニヤリッとする瞬間だ。「おはよぉぅ~」そう言ってこちらへ差し出した左手には、なぜか「911 Carrera 2」のキーがぶら下げられている。もしかして、それは「運転セヨ」のサインですかー?!目を丸くしているのも束の間、私は普段の屋根にでも腰掛けたようなドライビングポジションから一転、地面スレスレに腰を潜り込ませ、そのコックピットに身を沈めることになった。タイトな空間の目の前には「F-14 Tomcat」よろしく、黒地にくっきりとした白で目盛りの刻まれたアナログメーター類が並んでいる。遊びの全く無いブレーキペダルに右足をかけて左手でキーを捻る。「キュルキュルキュル、グワァーーン!」もう、戦闘態勢バリバリの漢の世界!背中を押される感覚の加速感!!滑らかなボディラインや豊かに張り出した骨盤を外から眺めている分には、まるで美しい女性のような印象だけれど「911 Carrera 2」のドライバーズシートでのシゴトは、そんな印象とは180°異なる世界。エキサイティングな1日をスタートさせるには、申し分の無い出来事であった。※現在SomaFMで掛かっているサウンドを購入できますよ。
2005年09月02日
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お昼過ぎまでに外で2本の予定をこなして帰社の途中、ゲレンデくんのクーラーが利かなくなる。またエアコンのガスが抜け切ってしまったようだ。実はコンプレッサーがガス漏れを起こしているのは既に認識済み。ヤナセへ修理に出すと御立派な見積りが出てくるので、取りあえずオートバックスなんかでこまめにガスを補充して、だましだまし凌いでいたのだったが、その頻度もとうとう1ヶ月を切り出した!送風口からは、モワ~ッっと生温い空気しか出てこない。もうしばらくすると涼しい季節がやって来そうなのだが、このままエアコン無しで乗り切ってしまうというのはキケンだろう。 ちなみに、自宅の方ではエアコンを一切使わずに今年の夏を乗り切った!その代わりに「VORNADO」というサーキュレータ(扇風機とは異なり、竜巻式に推進力を持った空気が力強く部屋中を循環するしくみ)を購入して涼を取ることにする。それでも熱帯夜などには、ジットリ寝汗をかくのだけれども、クーラー病なんかでダルい目覚めを経験することも無く、とっても健康な夏越えができた。これまで、テレビなし生活(5年間継続中)、冷蔵庫なし生活(1年間)、洗濯機なし生活(4年間)等々、目黒に引っ越してきて以来、様々な「家電なし生活」の実験を繰り広げてきたけれど、エアコンだけは最初から装備されていたので、今回は突然にして貴重な体験をしたと思う。「単に、直すのが面倒くさかったんだろ?」という声が聞こえてきそうだが、ま、結果満足していると言うことで。何が起きても、それなりに満足する方法を見つけてしまう体質なのだ。 少々話が逸れたが、その後「オートバックス代官山店」にゲレンデくんを預けてガスチャージを依頼し、その間に久々の恵比寿ランチを試みることにした。駒沢通りを恵比寿駅方面へ歩くも、既にランチの時間帯を過ぎて中休みに入ってしまっている店や、こ洒落ているけれどカフェ飯しか出せないような店しか見当たらない。だんだん探す気力も失せてくる。「もう開いている店ならどこでもいいか」などと思い出した頃、目の前には今まで入ったことがない店。実は数ヶ月前から新しい店がオープンしていたのは知っていたのだが、カフェノリの軽い店だと思って敬遠していた店だ。半ば諦めモードでその店に足を踏み入れると、フロアには、明らかにその手のトレンド系飲食店とは不釣り合いな、重厚過ぎる調度品と、50歳代後半と思われるオヤジがひとり。そして、奥の厨房にもやはり50歳くらいのオヤジひとりしかいない。この手はたいがい「mini」系のユルイ女の子あたりで構成されているというのが常なのだが…。しかも「その辺に適当に座って」と、年期が入っている割には飲食店慣れしていない適当な対応と、きもちオカマ言葉に聞こえる話し方(後で知るが、以前はアパレル関係だった)。さらに、窓際のテーブルのカップルには、延々と料理のウンチクたれている。「お~い、たかがカフェランチだろ~?」(笑)やっとこちらのテーブルにオーダーを取りに来てくれたので、オムライス(確かランチ時で1000円)をオーダーした。その後も、相変わらずオヤジは窓際でウンチクたれていて、厨房への意識はゼロなので、何とも不安な時間を過ごす。そして、15分くらい経った頃だろうか、そのオムライスが我がテーブルに運ばれてきた。その瞬間、目が丸くなった。「オムライスなのに、タマゴに包まれていないじゃないか!」それは、オムライス独特のラグビーボール型をしつつも、赤褐色のライスがむき出しなのである。さらに追い討ちをかけるように、そのオヤジは一言。「美味しいですよ」。タマゴはそのライスの中に混ざり込んでいるそうだ。それにしても「美味いぞ」と言って料理を出す店は初めてだ。本当に料理に自信を持っている店ならば、そんなストレートなことを、わざわざ押しつけがましく口に出して言わなくても、一口食べれば客は理解する筈と思うものだろう…。不信感むき出しで、それをスプーンでひとすくいし、口へ運ぶと、次なる衝撃波が!「なっ、何だこれは?今までこんなもの食べたことないぞ!!」たいして期待していなかったせいもあると思うが、ランチメニューとは明らかに不釣り合いに、信じられないくらい美味かった。ランチであること、価格、そして家賃の高い立地を考慮すると、完全にオーバースペック!とはいえ、客としてはあまりに感動して、帰り際にオヤジと歓談し、名刺交換まで行い、さらにはその日の夜にスタッフを連れて、再びそこを訪れてしまった程だ。私の顔を見たオヤジはニヤリと笑って「Night & Day だね」と言いやがった~!!夜も安くて美味しかったけれど、残業飯で行ったのに話が長くてなかなか返してくれなかった。やれやれ。その店の名前は「洋食屋 porco」。山梨大菩薩峠の湧き水とマンズワインの白ワインで育ったという、その名も「ワイン豚」を使用した料理は絶品。これまでの恵比寿・代官山地区には存在しなかった店だ。是非一度お試しあれ。
2005年09月01日
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我が愛する「ゲレンデバーゲン」(Mercedes-Benz G-Class)も、ついにフルモデルチェンジか??25年間変わらなかったスタイルがとうとう…。ふーっ。やっぱり「カイエン」(Porsche Cayenne)や、そのベースとなっている「トゥアレグ」(Volkswagen Touareg)のデビュー、「レンジローバー」(Range Rover)のモデルチェンジなんかの影響も大っきいんだろうなぁ。むーっ。こうなっちゃうんだったら、潰炎(カイエン)の方がいいよぅ。
2005年08月30日
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正式に、代官山パーフェクトルームを解約する旨の連絡を入れる。実際には1年前の新会社発足・移行と同時に、この部屋は知り合いのNPOのワークスペースとなっていたので、これまでの想い出としても、どうしてもここをキープしておきたい、というような思いは消えていた。自分の手で愛情を込めて築いたバランスに、他人の手が安易に加えられるとき、物欲的愛情がもろくも崩れ去ることを実感。
2005年08月29日
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この先「物欲日記」をどうしようかと考えつつ、ここしばらくは放置しっ放しだったけれども、これからは特に気負わずに日々感じたことをそのまま書き綴ってみようかな、などという考え方に変わってきている。そんな風に思うようになったのは、いま読んでいる本の影響だ。田園調布の東急スクウェアガーデンの中にある本屋で、たまたま手にした「31歳ガン漂流」「32歳ガン漂流エヴォリューション」(※奥山貴宏 著)。これまで自分は本を読めない人間だと思っていたのに(すぐに眠くなってしまう)、これにはすっかりハマってしまった(というか、毎朝毎晩、本を読まずにはいられない体質に変化した)。 ストーリーは、1971年生まれという自分とあまり歳の変わらない著者が、2002年31歳の誕生日を迎えて間もなく体調を崩し、風邪をこじらせたと思っていたところ、肺ガンと診断されるところから始まる。フリーのライターである彼は、仕事としての執筆の傍ら、己のブログに日々生々しい言葉を残していく。これらの本は、そんな彼のブログを追い掛けるように、たった数ヶ月遅れで書籍化していったものである。内容的に、きっと読んでいて悲しくなったり、辛くなるんじゃないかなぁ、と思うかもしれないが、読み出してみれば、悲壮感が思ったよりも漂わないことに驚く筈。闘病生活と言っても、当人にとってそれは、あくまでも現実的な日常の一部でしかない。ブログならではの歯に衣を着せない表現も痛快。さらに、そこに登場する数々アイテムやエリアは、誰も少なからず彼との間接的な繋がりを感じることが出来るだろう。あくまでもそうやって普通に生き抜こうとした彼のスタンスは、健康に恵まれている自分よりも遥かに力強い生命感に溢れているのである。しかし、常にその背後に見え隠れする、物凄いスピードで身体を蝕み、決して完治することのない肺ガンという病気が、終始この物語に緊張感を与えているのは確かであるが。 毎日、物凄いスピードで時間が流れていく。そして、現代人の記憶DNAは、緩やかに滅びつつある。そんな中、このブログというツールが、我々の存在証明となり、初歩的な記憶DNAを形成しだしたような気がしている。奥山さんは記憶DNAのアダムとなったのである。※ホームページ「teknix」※ブログ「32歳ガン漂流エヴォリューション」 ちなみに「世界一周デート」もブログ発の書籍。楽しいです。
2005年08月28日
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私たちのすべてを包み育んでいる「宇宙」という質は私たちの身体の外側と内側に対して同時に開いているそんな気がするほら、宇宙と細胞は仕組みが何となく似ているでしょつまり身体の中のひとつの細胞の中にも宇宙があってその宇宙の住人は私たちと同じように空を眺めているそんな気がするだから私たちは果てしない数の誰かを包み育んでいる私たちのすべてを取り囲んでいる「生命」という質は私たちの身体の外側と内側に対して同時に開いているそんな気がするたぶん、生きることの自体がすべての生命の目的だとその関係はループのように立体的な連続を繰り返してその空間は成長と共に拡張し老化と共に縮小しているそんな気がする大友克洋「AKIRA」の中に同じニュアンスを発見した
2005年05月23日
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「10年前の今頃、あなたは何をしていましたか?」 10年前の今頃と言えば、ちょうど「阪神大震災」(1月17日)や「地下鉄サリン事件」(3月20日)の頃。その時、私たちは、世紀末の気配漂う大事件に遭遇していた(Wikipedia)。一方、身近なことに目を移すと、当時、好きだったテレビ番組「世界ウルルン滞在記」(TBS:4月~)や「大地の子」(NHK:11~12月)といった、海外の生活や歴史を映し出したドキュメンタリーやノンフィクションがあった。これまでの生活を一変して、自分の視野を拡げるために尽くそうと考えたのも、この時期だった。その後、お金の掛かるクルマ生活に別れを告げて、外国語を学びながら留学生活も考えていたが、実際には、その2年後に最初に勤めた会社を辞め、やはり、最初の会社を自分たちで興した。それを後押したのも、デザインの道具がマーカーからパソコンへ変化した、この時代性に起因している(Power Mac 8100)。インターネットを使って個人が事業を興せる時代。私たちは楽天やライブドアと同じ年に、あるビジネスモデルを手にベンチャーを立ち上げた。それ以来、私たちの発想や行動のスピードや拡がりは、CPUや通信の処理能力と共に急速に加速する時代をたどる。「先週の今頃、あなたは何をしていましたか?」 そう聞かれとしても、正直、今の私にはすっきりとした答えを見つけることが出来ない。特に仕事の現場などは、1個人が1日に処理すべき物事の量が、10年前と比較すると10倍にもなるのではないだろうか。1日単位のスケジュールは、15分刻みの予定が縞模様をつくっている。週単位になると、それはまるでペルシャ絨毯のようだ。 今、もの凄いスピードで、もの凄い量の出来事が流れてゆく。先日、ある人が言った「スケジュールソフトに残るログだけが、唯一、今の自分を正確に表現できるツールになっている」また、別の人も言う「今の生活は、高速道路をずっと走り続けているようなものだ。本来、人間が備えている運動能力、つまり、自分の脚で歩いたり、走ったりすることとは大きく異なっている。これから先、その結果として、自分たちの身に何が起こるのか、私たちはまだ知らない」と。未来の自分を語る前に、先週の自分を一言で語るための方法が欲しい。これに対して、ひとつ言えることは「ブログ」を書くという行為が、それに近いところにあるということ。しかし、自分では、まったく出来てはいないが…^^;
2005年03月26日
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「物欲日記」開設から2年目に訪れた「株式会社ウォーターデザインスコープ」の設立から、早くも4ヶ月半が経ちました。個人事業を入れて数えてみれば、会社設立も既に4度目。その前身である「デザインスコープ」時代に過ごした「代官山パーフェクトルーム」は、2年と6ヶ月半経った現在、揃えた家具ごと譲り受けてくれた、玉利くんのいるNPO「サステナ」が使ってくれています。目黒に引っ越して来たばかりの頃、熱があるにもかかわらず散歩に出た上に、マンションまでの帰り道が判らなくなって買った「赤いマウンテンバイク」は、4年半経った現在、友人の「ガッキー」が乗ってくれています。社用車を探している最中に衝動買いしてしまった、8年振りのクルマ「黒のゲレンデヴァーゲン」は、3ヶ月で5千キロを走りました。追浜に帰った時、駐車場にポツンと丸まっていた「ミウ」をポケットに入れて拾ってきてから、1年と1ヶ月が経ちました。そして、今日も自分の中のどこかで、何かしらの記念日が迎えられている筈…。近いうちにまた「物欲日記」という名の自分のかけらを綴っていきたいと思っています。なかなか、以前ほどは、時間が割けませんが、3ヶ月と10日振りに、そんな縞模様の近況報告です。
2004年11月14日
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想像力に任せて遠く眺めようとしてもいざ、近づけば想像から遠離るもの。それは「未来」記憶力に任せて繋ぎ留めようとすればいざ、遠離っても記憶に繋縛されるもの。それは「過去」遠く眺めず繋ぎ留めずただ想いだけ抱えて「現在」に通り過がりのもの。それが「自分」〈お知らせ〉・7月25日(日)あのクリエイターズ・サバトの面々が、サプライズ・バースディ・パーティを開催してくれました。渋谷センター街で拘束→メンバー宅→みんなからのビデオレターに感激!何と学生時代の同級生や両親まで登場!?半ベソかきそうになりました。しかし、驚くべき取材力に脱帽…。・7月26日(月)新会社のオープニングパーティが開催されました。蒼々たる面々が一同に交いする大イベントでした!ホストに徹していたので、人生の区切りなどとは微塵も感じませんでしたが、数年後に思い返せば、また別なのかも知れませんね…。
2004年08月04日
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ずっしりと重たい鞄を持っている。イタリア製の古いドクターバッグ。中目黒の赤提灯の隣の店で9千円。持ち歩くものがまとめてひとつに収まるところがお気に入り。MOLESKINE、GIORGIO FEDON、Sony Ericsson、PowerBookG4、EXCEL SOFT Pureトイレットペーパー4ロールだって楽々収納。と物欲日記らしいことを書きつつ実は筋トレです。やっぱりスゴイぞ「102歳走る」「気力」の先にあるもの…それは再び「体力」です。
2004年07月11日
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いつも夢を観ているという意識がない。しかし、夜中のケータイメールに目を覚ますと、それまで観ていた夢を克明に覚えている。しかも、とても怖い夢を… 深夜、私は何故か、子どもの頃に住んでいた追浜の家の2階のトイレから、こっそり下を眺めていた。そこは実際と違って、土がむき出しの広い空き地になっている。しばらくすると、家から女の人が2人の娘を連れてコソコソ出て行く。どうやら夜逃げらしい。その人の旦那さんは、以前、同じ会社にいた人で、伸び悩むシニアデザイナー。奥さんには、外に男がいたらしく、彼が車で迎えに来ている。彼女らが車に乗り込むと、下の娘が騒ぎ出して、母が小声で叱っている。深夜だからか、覆面パトカーが、抑え気味のサイレンを鳴らしながら向かって来る。一瞬、車の中の全員に緊張が走るが、その脇を通り過ぎる。パトカーが走り去るのを待って、男は静かにアクセルを踏んだ。ふと気が付くと、自分はその車の後を追うワンボックスカーのリアシートに身を潜めている。パジャマ姿。運転手の若い女性は、私には気付かず曲がりくねった下り坂を飛ばす。早くその車から飛び降りて逃げたいのだが、だいぶ先の坂の下まで来てしまった。信号で車が停まった隙を見計らって飛び降りて走る。が、スピードが出ない。通りすがりの薄汚れた中年男性が追いかけてくる。湿っぽい岩肌の出た古いトンネルの中を逃げる。まだ追いかけて来る。私はとっさに曲り角を曲がるが、そこには雨水が溜っていて先へ行けない。振り返ると、もう、その薄汚れた中年男性が目の前に立っていた。 ここで、ケータイメールが着信し、目が覚めた。たまに、こうやって寝ている途中で起こされると、それまで観ていた夢が克明に再現されるのだ。続きを観なくて済んだと思うべきなのか、それとも、そのまま何もかも忘れて目覚めるのが良かったのか…。 これは、以前にも冗談で話していたことがあるのだが、もし、夢を録画できるビデオデッキがあったら…。私たちは皆、映画監督であり、また、タレントの夢ビデオ上映会なるものも企画されているかも知れない。〈お知らせ〉 方々、ご心配をお掛けしていましたが、新会社が正式に設立、スタートしました。近々、お披露目も行われます。何かとやることが多く、今まで以上に緊張感も高まっています影響で、とても手薄な「物欲日記」となっていますが、何卒ご理解下さい。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
2004年07月10日
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相変わらずのケンカ好き。でも、これがいつもの戦う姿勢なんです。本来守るべき腹部を丸出しにしてまでも、4本の脚からパンチを繰り出し、ガブリと噛みつくタイミングを窺う…。正直、彼が信じるほど有効な構えじゃないと思えます。派手なアクションの割に、怪我をさせないように加減した噛みつき方や爪を出さないパンチに成長を感じる今日この頃です。
2004年04月29日
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どこまでも続く青い空どこまでも続く黄金色 2002年度売上高が32億6,000万ドル(約3,423億円)で、ヨーロッパ ラグジュアリー ブランド No.1のLOUIS VUITTONのADのことではない。公開中のイタリア映画「IO NON HO PAURA」(ぼくは怖くない)の中の風景である。 昨日のお花見日和が嘘のような寒空の下、私は新宿紀伊国屋へ本を探しに行く途中、一瞬魔が差してその暗闇の洞穴(映画館)へ吸い込まれてしまう。そして、偶然、その懐かしいイタリア語の響きを聴き、偶然、その素朴で優しい風景に包まれ、最近抑えていたものが、ふつふつと甦り、大きく心を揺さぶられてしまった。 ふと現実に戻り、いま己の目前に拡がっている景色を眺めてみる。果たして、それは海なのか、麦畑なのか…。いや、きっと、それはすべて創造力次第なのだろう。とにかく、タフに困難へ立ち向かいながらも、感受性が非常にデリケートになっている今日この頃である。 更新もお返事も出来ないままですみません。ただいま奮闘中ゆえ、ご無礼をお許し下さい。^^;
2004年04月04日
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少し前の話になりますが、2月20日、東京渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで開催された「Macromedia MAX 2004 Japan」のゼネラルセッション「Macromedia テクノロジーがもたらす近未来デジタル体験」に登壇しました。例の「スケボー」の続きですね。 いやいや、まったく刺激的な毎日です。しかし、その一方で、あまりにも「物欲日記」が放置されすぎなのは重々承知しています。本当にごめんなさい。そろそろ「うごくかも♪」の意味からしっかりとお伝えしないと刺されそうですね。実は来月から新しく株式会社を設立します。現在、抱えているプロジェクト数が過去最高値を記録していることに加え、新会社設立の準備・挨拶、MAX 2004のようなイベント、それから確定申告と、怒濤のごとく毎日を過ごしているといった具合なのです。まぁ、そんなでも、いつも最後にはどうにかなっちゃうものなんですねどね^^;
2004年03月02日
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おはようございます!今年も御年玉鮨の当選者を決める朝がやってきました!アミダクジで設定した起床時間の幅は、午前6時0分から11時58分。ちゃんと、その間に目覚めました。 しかし、問題がひとつ…。昨夜、私が眠りにつけたのは午前4時頃。でも、仔猫のミウは、今朝もしつこく私の顔をなめ回してゴハンの催促をしてきました。それが8時頃。いつもだったら、目覚まし代わりにちょうどいいところですが、今日は休日。夜遅かった分、寝坊もしたいところ。が、トイレに行きたくなったこともあり、起きてしまったのです。しかし、猫の次に襲ってくるのは、強烈な睡魔。結局、もう一度眠ってしまったのですね。ということで、実は“2度寝”してしまったのです!^^; 2回目の開催にして早くもイレギュラーな展開ですが、2名にお鮨をご馳走する度胸などありません。よって、起床時間は最初の8時37分に決定します!(※117番にて時報確認済み)アミダクジは、と…。当選番号は、000361です。代官山『韻』にて、お鮨をご馳走します。ご一報下さい。
2004年01月12日
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ぼやぼやしているうちにお年玉の抽選日が迫ってきました。と言うか、全然、ぼやぼやなんかしていないんですが…。皆さんもお正月気分などすっかり抜けきって、忙しくされている頃かとは思われますが、もちろん約束は果たさせて頂きますよ。 ふと、掲示板を見ると、“自分で出した年賀状なんだから、一緒にいきたい人の番号を「当選」にしちゃえばいいんじゃないの?また、新たなナンパの手段かと思ったのですが・・・”なんていう、心ない人からの書き込みもあるようですが…(しかし、また、って何ですか、また、って!涙)至って『平等』に抽選させて頂きますので、そこのところよろしく! というわけで、今年も準備しました大アミダくじ。抽選日の私の起床時間を起点として当選番号まで辿り着く仕組みです。年賀状に記載されている番号と宛名の関連性はなく、こちらでは一切関知していません。なので、当選された方は名乗り出てくださいね。有効期間は1年間、1回限り代官山の“いい感じの”お鮨屋さんでご馳走させて頂きます。ちなみに当選の確率は0.28%、1/359です。しかし、ナンバリング時のミスで2枚の番号が重複してしまいました。もし、そこに当たってしまうと、ちょっとツライかも…。それでは、お楽しみに。^^y画像:2004年デザインスコープ年賀状「御年玉鮨抽選 大阿弥陀籤」
2004年01月11日
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あけましておめでとうございます。2004年が始まりましたね。 俗に「節目」という表現があります。何か大きな出来事があったりして、人生の岐路に立つとき。または物事の区切り目。2004年を迎えた今も、ひとつの「節目」なのかもしれません。しかし、常に自由に動き続けていたい私は「節目」という意識をあまり持ちません。どちらかというと連続した「波目」の上で漂っている感じ…。 昨年の年賀状で、いつもお世話になっている方々に対して、1周年を迎えたデザインスコープが順調であるというメッセージを託した「すべりだしいいみたい。」に続く、今年の「うごくかも♪」は、そんな「波目」を予感させるメッセージです。詳しくは、内容が具体的になる春頃にまたご報告できると思いますので、引き続き「物欲日記」とデザインスコープをよろしくお願いしますね。^^画像:今年も抽選でお鮨をプレゼント、オリジナルくじ付き年賀状!
2004年01月03日
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先週末から今週にかけてのデザインスコープは来客ラッシュ。こういうことは続くもので、毎日代わる代わる誰かから電話が掛かってくる。 「お世話になっております、本日のご都合は如何ですか?」新規のデジタルメディア事業を立ち上げている彼は、デスクを連ねた周囲の耳を意識して、わざとらしい社用の口調で語りかけてくる。どうやら今日の彼の目的はミウに会うことのようだ。私は半分苦笑しながら「それでは1時頃にお待ちしております。猫を連れてお昼でも一緒に如何ですか?」と返事。「判りました。それではその頃にお伺いします」そう言えば、以前から「猫飼いましょうよ~」って言っていたのは彼だった。 「どうもぉ~、相変わらずお忙しいですか?」英会話スクールのカウンセラーをしている彼女は、こちらの都合をすっかり把握していて、夜中の10時を過ぎたあたりに営業の電話をしてくる(まったくお疲れさまです)。だけど、その日は、後ろで騒いでいるミウの鳴き声に「ええっ、鳥ですか?」と、思わず話しも脱線傾向。さらに、そのまま2時間の長電話。一方、その間、地元のスーパーマーケットの前に立っていた私は、通りすがりの買い物客たちに取り囲まれ、「かわいい~」などとミウを奪われる(おいおい、犬の顔に近づけるのはやめようよぉ)。「そうだ私、代官山行きますよ。VIA BUSに行かないといけないんです。また電話しますね」と電話の向こう。いつの間にか、2年越しの再会を約束してしまった。 「はじめまして。アシスタント応募の件でメールさせていただいております」と物欲日記の私書箱に連絡をくれた彼は、東京理科大学と桑沢デザイン研究所を卒業した後、福井県で1年半、眼鏡のデザイナーとして働いていたが、この秋に退職して実家に戻ってきたところだという。私のことは福井県にいるときに物欲日記の常連さんから教えられたそうだ。「それじゃあ、火曜日の1時に来て頂けませんか?」と、またまたランチミーティングの約束をひとつ。まさか、今頃になって約半年前に出した求人に反応があるとは思わなかったけれど、嬉しい知らせだ。 「おっ久しぶりです~、今日ってもうお昼とか食べましたぁ?」試作メーカーで夜勤をしていた彼は、いつも昼間の時間帯に会いに来る。今では、その会社も辞めたらしいが、知り合いとクレイアニメをつくっていて、やはり夜型の生活を続けているそうだ。「お昼?食べてないけど、どうしたの?」(食べ終わっている筈がないじゃん。だって、まだ10時過ぎだよ?)。「これからひとつ用事があるんですけど、その後、お昼ぐらいには代官山をウロウロしているんで…」「はいよ。着いたらまた連絡してね」さて、今日はどこのお店に行こうかなぁ。しかし、ここまで来ると、今週は間違いなく「来客週間」。そう言えば、あともう一人来ると言っていたのがいたが、きっと、また暫くしてから「すんませぇ~ん」なんて顔を出すのだろう。 さて、このままでは、今日の日記のタイトルは「来客週間」がいい。そろそろ「眠らない女」について語らねばならない。(つづく)
2003年11月22日
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お探しのものはこれでしたか?画像:ジャンプやダッシュをしている自分がイケていると思える年頃
2003年11月13日
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前回、ここを書いてから、もうすぐ3週間が経とうとしている。「子連れ狼」ならぬ「仔猫連れデザイナー」は、刀を振り回すどころか「物欲日記」の更新もままならない、不器用な父子家庭状態にあったが、その間も、相変わらず目まぐるしくいろいろな出来事があった。ひとつひとつ書いていけば、それなりに面白い話も書けるのであろうが、何しろ、やれ「ミルクだ~」「おしっこだ~」「遊んでくれだ~」と、ひっきりなしに振り回されている「仔猫連れ…」ゆえ、詳細は割愛させて頂きたい。だから、今日の日記は、そんなここ3週間の備忘録である。10月24日『紙飛行機ですか?』 約1年前、コンセプトメイクに携わったモデルが出品された「東京モーターショー」へ。まだコンセプトモデルながら、素晴らしい仕上がりに感動。商品化が待ち遠しい。10月30日『有名人なんですね?』 恵比寿駅で偶然出会った知人の夕飯について行き、一緒にいた東泉一郎さんを紹介される。「センソリウム」のメンバーで「シンセサイザーを発明したモーグ博士を日本に呼んだ」と話している。どうやら有名人らしい。10月31日『笑いながら罵る人』 4ヶ月半続いたプロジェクトが、小田原でのプレゼンテーションで締めくくられる。以前、竹中直人が「笑いながら怒る人」というのをやっていたが、この日の聴衆は「笑いながら罵る人」が多かった。いい企画も報われないときがある。こちらも戦友と飲んで締めくくる。11月2日『カッターマットありますか?』 弟分の尚明が、友人ガッキーと「スイッチテン」以来の作品を再び代官山のオフィスへ持ち込んで、テレビ番組「デジスタ」の撮影。彼はいつも通り1時間の遅刻。さらにNHKのスタッフがカメラを構えてスタンバっている目の前で「デザインスコープさん、カッターマットってありますか?」。11月4日『品品』 友人のぶりんに誘われて、フリーランスになった中村勇吾さんらが、倉庫を改造して立ち上げたオフィス「品品」のオープニングパーティへ。「マイティーボード」以来のノデラさんや田中さんとも再会。11月5~6日『沖縄』 撮影のため沖縄の那覇へ。映画「Departure」の制作スタッフたち総勢20名程が、日の出前の早朝から日付が変わる深夜まで、ものすごいテンションで動きまわってくれる。夜、ヘトヘトになって眠ろうとしたら、隣の部屋から打合せの話し声が。すっかり脱帽。 ちなみに、この間「ミウ」は、自由が丘にある前川動物病院に預かってもらう。看護婦さんたちにモテモテだったようすで、その間だけで体重が70gも増加(180g→250g)。「もっと食べさせてあげてください」と注意される。すっかり反省。以降、打合せ以外は、常に連れて歩くことに。おかげで、外では注目の的。11月8日『マダムキラー』 青山のカフェ「Office」でハロウィンパーティ。誘った「Creator’s Sabato」のマイキーが、初対面の石原さんから「マダムキラー」の称号を授かる。次回は、渋谷にある彼のオフィス自慢のテラス(パラソル付)で、作戦会議を開催することを約束する。ちなみに、デザインスコープのマージンは20%とか。画像:沖縄の砂浜にて
2003年11月10日
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一生面倒みるよ。画像:miu(ミウ)
2003年10月22日
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いま、ウチのオフィスが入っている建物の1階にある中古家具屋に、Le Corbusier(ル・コルビジェ)が1928年にデザインしたLC6が置かれている。このテーブル、当時「新しい素材を用いて家具のデザインを革新する」というコルビュジェの概念に基づいて、航空機用の既存鋼型材を脚に用いて製作された。当時のインパクトも相当なものであっただろうが、75年の歳月を経た現在でもなお、新鮮さと美しさを失わないデザインである。 さてさて、そんなことはただの前置きで、ここからが肝心。問題だったのは、その値付けで、それが、なんと¥68,000で売られているのだ?!とっても好きなアイテムだったので、細かくチェックしたのだけど、殆ど無キズと言っていいくらいの美品。そんなものは即購入!といきたいところだが、既にオフィスも家も、もうテーブルは足りているし。ちなみに、新品を定価で買うと¥330,000。ネットなんかで安く買っても¥170,000~¥180,000くらいだろうか。この店、たまにこういうことが起きるから目が離せない。だって、そのテーブルがそういうものであることに気がついていないのだから…^^;
2003年10月21日
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気持ちよく晴れ上がった日曜の昼下がり、制作中である映像の素材を集めるため、南青山へ。骨董通りから根津美術館方面へ向かってみる。途中、大好きなブランドNeil BARRETT(ニール・バレット)や、年に一度のお祭りを終えたばかりのIDEE(イデー)なんかへも、寄ってみたい気持ちを抑えつつ、その前を通過。Blue Note Tokyo(ブルーノート東京)なんかでしっとりするにも、そろそろいい季節だなぁ…。 さてさて、気を取り直して、高いところから見下ろせるアングルを求めて、その辺りを歩き回る。挙げ句の果てには「居住者以外立ち入り禁止」なんて書かれた門をくぐって、古びたマンションの最上階へ。築年数が経っているような建物でないと、公共のスペースからオープンエアで外界を望むことは難しいのだ。やけに揺れるエレベーターを降り、だだっ広く暗い廊下を抜けてみると、そこには素敵な景色が拡がっていた。 ビジュー!PRADA。イモムシ?六本木ヒルズ森タワー。また、ご近所さんでは、窓を開け払って、のんびり仕事している人がいる。屋上にパラソルを立てて、語り合っている外国人たちがいる。根津美術館、青山霊園と、意外と緑も多い。殺伐とした印象だった港区も、ここから眺めると、なかなかの可愛い印象。「海抜250mの凄さより、25mならではの美しさ」といったところ。やはり、人や動植物の気配が感じられるところで生活したい。 ふつふつと、その一帯に興味が湧いてきた私は、撮影も不法侵入も程々に、少し先まで足を伸ばしてみることにした。今まで見つけられなかった場所がそこにある。そして、ろそろ引き返そうかと思ったその時、1軒のイタリア料理店と、バイクを囲んで話に夢中のイタリア人たちと出会った。私は、まだ昼食を採っていなかったことや、その懐かしい言葉の響きにつられて、一瞬足を止めた。そして、看板の下に広げられたメニューをちらりと覗くと、白衣を着た強面の1人がこちらを睨んだ。「Boun Giorno」。目があったら挨拶を交わすのが流儀。その途端、彼は目の色を変えると、次々とイタリア語で話し掛けてくる。「Fotografia?」(撮影?)「Mangia?」(食べる?)「Prego!」(こっちだ!)※本当はちゃんと敬語で言っているのだが、顔は怖いし、太ってもいるし、そんな口調に聞こえた。そうして、気の弱い日本人は、彼に連れられ、地下へのトンネルをくぐり、お店の中へ入っていった^^;。 「Boun Giorno~!」元気のいい挨拶が響き渡る。なんと、その店内はイタリア人ばっかり。壁や天井には、フレスコ画。なぜか窓の外には、しょんべん小僧?そして、公用語もイタリア語のようだ。ふらりと入ってしまった日本人客が、身振り手振りで注文している。こんなところにイタリアがあったなんて。私は、メニューをもらうと、いちばん量の少ない「Pranzo A」(Aランチ)を選択。それでも、プリモ、セコンド、ドルチェ、エスプレッソとフルメニューだ。しかし、プリモで「青のりちくわ」のようなフライが出てきたり、きっと有線だろうが、BGMに「デッドオアアライブ」が掛かったりと、日本人がやるイタリア料理店のような、すっかりイタリア気分を決め込んだような演出がない。でも、そこが、またリアルだったり。いやいや、とにかく、南青山の外れに、こんな穴場があったなんて。今度は、夜にでもまた出掛けてみよう~^^。Ciao Ciao☆画像:プラダ ブティック青山店(エピセンター・ストア)は、ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンによる設計、施工は竹中工務店…お見事!
2003年10月19日
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ワイン、チンザノ、派手なカットの施されたフルーツ盛り合わせで、夜を語り明かす。ふと、こういうときは、身を預けるソファの座り心地が、とっても重要な役割を果たすことに気がつく。部分部分の微妙な角度、深さと柔らかさ、ファブリックの感触、全体のサイズ。そのソファは、例えるならベッドのようだった。自然と力が向けてゆく仕掛けが、そこにある。だからかどうだか自分でも解らないが、私は、後ろの背もたれではなく、横の大きな肘掛けに、もたれ掛かる。そして、なんとなくウトウトしながら、小気味いい会話とBGMによる適度な音の刺激に、気持ちよさを感じていた。しかし、その一方で「ソファのデザインをすることになったら、この心地よさを思い出そう…」なんて、会話をしている意識とは、また別のレイヤーで、ぼんやり考えていたりもするのだ。 午前5時。新聞配達の自転車をタクシーで追い越しながら帰宅する。ドラキュラのように、朝日が昇るのを恐れながら、熱いシャワーを浴びる。これから眠ろうというのに、バスルームの扉を開けた途端、部屋がすっかり明るくなっていたりすると、とっても悲しいから。そして、髪の毛も乾ききらないうちに、今度は本物のベッドに潜り込む。そうしているうちにも、窓の外では、オレンジ色の光が、遠くの空を染め始めている。物静かな外の風景とは対照的な、慌ただしい家の中がちょっと可笑しい。 夢を見た。『物欲日記』を書いている。タイトルは「ジャンボ」。クジラのように滑らかな灰色の肌をした大きな生き物が見える。私はと言えば、それと戯れつつも、その背中を上へ上へと登っている。時折、つるんと滑り落ちそうになりながら。それが生き物だとは、解っているのか解らないのか…。 しかし、そんな大変そうな状況とは裏腹に、これは比喩的な表現なのだそうだ。その大きな生き物とは、昨年のdesignscope設立当初に、ひょんなことで繋がって以来、現在も取引の継続している某社。業界でのブランドも、名実共にトップレベルで、個人的にも、学生の頃から憧れていたような存在。実は、3日前に、そんな「ジャンボ」から、刺激的なオファーがあったばかりなのだ。今回、わざわざ夜を徹してまで話をすることになった発端は、そんなところにもあったりする訳だが、果たして、この事件、夢か現実か…。
2003年10月18日
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テーマ「都市と穴」。24時間で、全国各地から63チームのエントリー、最終的に47通りの回答(ここでは、あえて「作品」と言わないことにする)が寄せられ、その18時間後には代官山CHE GRILL&BARでプレゼンテーションパーティが開催された。 実はこの企画、ここ『楽天広場』と非常に似ているところがある。それは、公序良俗に反するか著作権を侵害しない限り、それはすべてそのまま公開されるという点。そこには、お節介な誰かによる何が良いか悪いかといった定義の押し付けはなく、ユーザーであるコンテンツの供給側と需要側のそれぞれが、自分の「好き」を見付けられて、コミュニケーション(価値観の共有)の「きっかけ」がつくれればそれでいい。実は「コミュニティ」というものが健全に成長するか否かの鍵はここが握っている。これまで公共の場では価値を持たなかった「パーソナルコンテンツ」流通の幕開けである。 なんて、まじめに捉えてみたりするのも、以前、私自身がこの手のベンチャー企業の立ち上げに携わっていたから。そこで出来なかったことを、今こうして、表向きは遊び感覚、でもその裏では本気印、で茶々?、を入れていたりするのだ。なにしろ、仕事の合間を縫って、運営チームに合流して「サバトチャンネル」に出演し、渋谷のハチ公前で提出箱を持つメンバー達と締めきりの時間を共に過ごし、その翌日には、地元の代官山でプレゼンテーションパーティを告知するティッシュ配りまで手伝ったくらいだから^^;。そして、その後は、そのまま審査~プレゼンテーションパーティ。でも、運営チームはもっと過酷なスケジュールだったはず…。みんな、おつかれさまぁ!でも、そんな運営チームの仲間が大好き。そこに集う人達が大好き。なんて書いてみても解ってもらえるだろうか?久しぶりに更新したのにね。画像:サバトフェスタのプレゼンテーションパーティ
2003年10月17日
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なぜ「24時間」なのか?その意味についてよく考えてほしい。「作り込む」ことに執着するな。 もちろん「考え込む」時間などない。 新しい視点へ「切り込む」こと。 そして端的に「伝え込む」こと。個々がメディアを所有する時代。「クオリティ」の概念が覆される。『Creator’s Sabato Festa』いよいよ今夜から3日間開催です。是非遊びにいらしてください。※ちなみに私も審査員として参加します^^
2003年10月10日
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気がついている?雲の向こうから滑り降りてきた北風があなたの髪を揺らし肩を叩いて一緒に出掛けようって誘っていることを気がついている?燈色のドレスを纏った夕方の太陽がビルの窓ガラスを鏡にめかし込んで夜の空へ消えていったことを気がついている?いつもは出不精な夜の月が無数の星が輝く賑やかな繁華空でそっとお酒に酔っていたりすることをその先の先にある日常気がついている?
2003年10月08日
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1週間半ぶりです『物欲日記』。現在の日記記入率は26%、平均すると約4日に1回更新というペースなのですが、たまにこうやってポカンと穴が空いてしまいます。まぁ、ここでは穴ボコなのですが、その分、他ではコンモリと山が盛られているとでも思っていてください。4日に1回更新、「日記」と言いつつ、日記とはまた趣向の異なるものを書いている割には、がんばっていると思うんだけどなぁ…。えっ、そもそも「物欲」と言いつつ、物欲の話でもないじゃないかって?^^; まぁ、そんなペースで毎日朝から晩までを過ごしていると、スケジュールとスケジュールの合間に出来る微妙な隙間で、コンスタントにリセット、いや、リフレッシュしていかなければなりません。自分の場合、そのために行う儀式が「ゴハン」と「オフロ」。もちろん、人間食べなきゃ死んじゃう訳で…、そう考えると「ゴハン」の時間は他のすべてから解放されるひとときなのです。例えば、それまで夜を徹して進めてきたプロジェクトのプレゼンが午前中とかに終わったとします。そうすると、その後は、居心地のいい店で、ちょっと贅沢なランチなんかにして、ついでに小さめのアルコールなんかも戴いてしまい、ボーッと…。別に夜になったからと言って、ゆっくりとできる生活をしている訳ではないですからね、いいじゃないですかぁ、ねっ。一方「オフロ」の方は、もちろん、入らないと死んじゃう訳ではないですが、自分はエクステリア(自分の外側)をリフレッシュして、インテリア(自分の内面)も同調させるタイプゆえ、たまには昼間でも家に戻って「オフロ」に入ったりなんかします。 なんか、すっかり前置きが長くなってしまったのですが、今日書こうと思ったのは、そんなゆったりとした遅めのランチ時(といっても4時半とか…^^;)に出会った風景と感情『その先の先』について。でも、もう長くなってしまったので、それは、また次回書くことにします。さぁ~て、今日のランチは何にしようかな…^^画像:土曜日に出掛けた結婚披露パーティの会場にあった、ホネホネロック、じゃなくて、光の熱で揺れる葉のオブジェ
2003年10月06日
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代官山アドレス下のプールで泳ぐピーチネクターを一気に飲み干す7階のベランダに出て風を浴びるそして 真っ赤な夕焼けを眺めるスイムネクターテラスそして サンセットswimnectarterraceand sunset浮遊花蜜丘上そして 終局
2003年09月26日
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今年の夏 あるひとが言った「モノを創っている人はね 毎日 感動していないと 駄目なんだよ」いつもの荒削りな口調でも確信に満ちていて力強い感動とは 心を奪われること創造とは 心を与えることモノを創るなら心の出し惜しみなんかしないモノを創るなら心が潤ってなければならない
2003年09月23日
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昨夜は、久しぶりにPowerBookを持たずにプレゼンテーションに出掛けた。いつもの革のパソコンケースを持っていたので、電源を用意してくれたが、そこから私が取り出したのはA4の紙。ペーパーレスが定着した企業のミーティングで、紙を配る。しかも、WordとかPowerPointで作成したビジネスライクな資料ではない。黒いトナー一色で印刷された8ポイントの文字だけが淡々と並ぶ、素っ気ない紙。 このプロジェクトでは、今後3本立てのコンセプトビデオを制作していく。今回は、合計約10名のメンバーで過去2回行ったブレストを咀嚼して、コンセプトビデオのプランニングシートを提示するタームだった。勘のいい人だったら、もう気が付いているかも知れないが、そのプランニングシートに書かれていたものというのは、ここ『物欲日記』でも時々載せているようなミニマルな文章。それぞれの参加メンバーから出てきた、まだまとまりを見ない言葉たちを、すっきりと一本の線で結び、詩調なシナリオに作り替えた。 ゆっくりと朗読。もちろん、彼らがイメージしていたであろうプレゼンテーションとは、ギャップがあることは判っていた。果たして理解してもらえるだろうか…。読み終わっても暫く静かなままの会議室。「どんなものをデザインするときも、私はまず言葉にしてみるんです。言葉にしてみて、スッと入っていくことができれば、それは大抵いいものになるんです」…暫くして「僕はいいと思うな」他の人も「うん、特にここの部分が」「でも、ここの部分はもっと削れるんじゃないかな」一気に話が盛り上がっていく。予定していた時間を過ぎてもなかなか収まらない。よかったぁ。どこでもこういう訳にはいかないだろう。期待通りの人たち。「実は、自分のサイトで、普段こんな言葉の練習をしていたりするんです」「うん、そうだよね。時々読んでいるよ」嬉しいなぁ。公と私が繋がってゆく。公でも、私でも、私(わたし)でいられる。そして同時に、自分だけの方法論のようなものが、何となく見えてきた時間だった。 さて、無事プレゼンテーションを終えて、そのままアパレルのオープニングレセプションに向かうべく表参道へ。LVMHグループ傘下の4ブランド、フェンディ、セリーヌ、ダナキャラン・ニューヨーク、ロエペが、次の日から新しいショップをオープンするという。私は知り合いの紹介で潜入。セレブな空気に包まれて、ドンペリニョンと美味しい料理を堪能。ケータリングは京都の料亭とのこと。遠慮なく頂く…^^;。美味しいぃ。しかし、あの艶っぽい雰囲気はアパレルならでは。芸能関係の人はもちろんだが、全体的に美しい人の密度がやけに高い!そこでひとつ気が付いたのは、彼らの業界で「モデル」といえば、「新しいデザインの服を着る人」のことを言うけれど、我々の業界で「モデル」といえば、「新しいデザインの模型」のことを言う。この差は圧倒的に大きい…^^;なんていうくだらないことを考えながら、慌ただしかった今週が締めくくられていった。 ちなみに、そこの建物の設計は隈研吾氏。外観は、見慣れた感のある縦の流れを強調したものだったが、内側の方は、堅い壁面から約30cm浮かせたところにネットが張られていたり、天井から直径約1cmのアルミのロッドが、床面近くまでズラッとぶら下げられていたりして、随所にレイヤーを意識した表現が盛り込まれている。ガラスにパターンを入れたりする方法と比較して、コストを掛けずに上手く見せている感じ。お掃除は大変そうだけど。それから、コストを抑えた感じは、正直、ブランドのショップが入っている方でも感じた。なんて、言ってもいいのかな…。 いやいや、とにかく久しぶりの日記だ。^^
2003年09月20日
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http://www.chironoworks.com/yuell/swf/shinbashi.swf >Get Macromedia Flash Player>Special thanks to Noburin
2003年09月13日
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ものすごい勢いで消費されてゆくむしゃ むしゃ むしゃ腕に縒りを掛けて用意したものもあっという間に目の前から消えるむしゃ むしゃ むしゃ一瞬 一瞬 その場かぎりの満足次の瞬間にはもう他を探っているむしゃ むしゃ むしゃ忘れていることがある残るものを創りあげるということ
2003年09月11日
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「どう暮らすか」のヒントがある、という場所『ホテル クラスカ』が、とうとう今週金曜日にオープンする。以前の『物欲日記』でも「ホテルニュー目黒」というタイトルで、リノベーション中に行われた「NowaEra」というイベントについて紹介した場所だ。 現在、工事も最終段階を迎え、その外観は目黒通りから容易に確認することが出来る。正直、外観上のインパクトはさほどでもない。いや、上手くリノベーションできているとも言い難い。しかし、抜群のインパクトを与える要素を持ちながら、商業的には殆ど機能していない、現実から離脱した建築が平気で乱立してゆくこの都市は、やはりどこか変だ。だから私は、その一方で「暮らし」というものに重心を据えた『ホテル クラスカ』というコンセプトが、しっかりと定着していくことを願う。もちろん、これから中身をチェックした上でのことだけど…^^
2003年09月08日
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今日は朝から原宿で撮影でしたぁ~。で、その副産物と言うか、こういうのをアップした『物欲日記』の姿を一度は見てみたかったのですが…。こ、これは、はっきり言って反則…。というより犯罪ですねぇ。^^;(※でも実は仕事)画像:女子高生たちとのプリクラ(汗)
2003年09月07日
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ほんとう を見つけないとねほんとう を探しているほんとう って何?ほんとう は何処?本物か偽物か じゃない正しいか間違いか でもない迷いのないこと信じることができることそれが ほんとう画像:コクヨデザインアワード2002受賞「カドケシ」
2003年09月06日
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う~ん、いい人いませんでしょうか?いい人というのは…、つまりいい人です。取りあえずは仕事面で…^^;。 前にもここで「アシスタント募集」と題して人材募集をしたことはありました。事務的なところで既に手伝い始めて頂いている人も何人かいます。しかし、現在も切実に求めているのは、いわゆる「プランナー」と言われるような職能を持った人。もう明日からでも手伝ってもらいたいくらい。要は自分と同じようなことができる人なんですが、デザインにまつわる業界で、現状を見据え、未来を築いていくことについてスキルを持った人を探しています。もちろん、そこには人よりも優れた「センス」も持ち合わせていなければなりません。でも「センス」って抽象的な表現なので、実はいろいろあると思うんですよね。例えば「審美眼」なんかもそうなのですが、「ビジネス的な感性」も「センス」です。また、経験や実績がなくても、勘がよくって、その辺りについて開花する可能性を秘めているのも「センス」。判らないことは一から教えます。だから、あまり構えず考えてくださいね。 さて、デザインスコープは、現在「個人事業」という形態をとっていますが、近々「法人」化します。一緒に会社を作っていってくれる方を募集しています。って「こんなところで真面目にそんな募集してもどうなのよ?」という感じですが、誰が見ているか判りません。自分はまだ身軽な立場ゆえ、こういう話は遠慮せずに広く可能性を探りたいと思っています。それでは!
2003年09月04日
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8月最後の日は 1ヶ月ぶりの日曜日8月最後の日は 1日だけの夏やすみ実は暇なんて要らないリラックスさえあればそんな1ヶ月ぶりの日曜日の午後… … ロードスターのステアリングを借りて代官山へシゴトじゃないよ 夏やすみなんだよ今日だけだけどさ 夏やすみなんだよマレーシア大使館は何時だって夏の印象のまま西郷山公園の脇道 木々が落とした陰光の粒がプカプカ 風に揺られている麦とろ菊井は住宅地の中でひっそりと営まれる開けっ放しのドア 新聞を読む地元客代官山じゃないね まるで軽井沢だねお腹と誰かのお喋りも治まったところで両国へシゴトで行く会社 すべて通過するよ以前勤めていた街 すべて通過するよ初めての国技館は巨大な宗教建築といった印象八角の曼陀羅空間 碁盤の目状の枡席光の線がピカピカ 斜めに飛んでいる大相撲の殿堂でハイブリッドレスリングを観戦肩で風切る筋肉男 露出の多い金髪女国技館じゃないね まるで六本木だね亀戸餃子両国店は暗黙の常連ルールがある様子二百五十円の餃子 積み上げられる皿中華屋じゃないね まるで回転鮨だね夜の東京をやや前衛的なサウンドと共に目黒へ戻ってゆくリズム 明治通の街明かり光の渦がキラキラ 彩りを与えている何もない自宅で過ごす最高にリラックスな時間ラベンダーの香り 満たされてゆくよリラックスな感覚 満たされてゆくよ … 8月最後の日は 1ヶ月ぶりの日曜日8月最後の日は 1日だけの夏やすみ実は何も要らないのかリラックスだけあればそんな1日だけの夏やすみ…
2003年09月02日
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2年前の今日、私はイタリアで出会った懐かしい人からのメールに誘われて、鎌倉にある神奈川県立近代美術館で行われていた『バックミンスター・フラー展』を訪れていた。ジメジメ・ムシムシの暑~い日本の残暑いかがお過ごしですか?お久しぶりですね。冬以降、まったく東京へ行く予定も時間もなく淋しくメーリングリストを見ているばかりだったのですが今週末、東京へ行きます。今回は、多忙な日常から心身を解放させてあげるため横浜辺り美術館巡りでもしようかと。ついでに鎌倉まで足を伸ばし、ちょっと散策してきます。で、鎌倉には何度か足を運ばれてますか?なにせ、初めてなもので、観たり食事をしたりするのにどこかいいところをご存じでしたら、教えて頂けませんか?ciao ciao その日は今年とは違って、とても暑い日だった。鎌倉駅から歩いて小町通を抜ける途中、表から少し外れたところにある蕎麦屋へ寄り道して、ひんやりとした盛り蕎麦の食感に一息つく。蕎麦の味とは関係ないが、高校時代をその辺りで過ごした記憶が蘇る。みんなでこっそり学校に泊まって準備した文化祭のこと。卒業式の日に写真を撮りに来た先輩のこと。でも、そんなことを思い出していたら、デリケートな蕎麦の香りに気が付かず食べ終えてしまった…。 さてさて、無事お腹もふくれたところで、豊かな緑に包まれた神奈川県立近代美術館の敷地に入る。ル・コルビュジエの影響を受けた建築が美しい。しかし、約束した友人はなかなか現れない。私は再び暑さに負けて、取りあえずその美しい建物の中に入ることにする。「ジオテシック・ドーム」「ダイマクション」。現代のレオナルド・ダ・ビンチなどと称されるバックミンスター・フラーの世界。私は彼について特に詳しい知識があった訳ではなかったが、その数学的な創造性に惹かれた。はっきり言って、変態。すごい…。 あ、ところで、その友人とは会えたのかって?会えました。先に展示を観ていました…(´・ω・`)ショボーン。で、実は今日の日記で書きたかったのは、その友人と一緒に来ていた人のことなんです。なぜなら、私はその人が熱く語った『舞踏オーケストラ 大豆鼓ファーム』というものにとても興味を持ち、突如その1週間後には、富山の地を踏んでいたからなんです。つづく…
2003年08月18日
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たとえ、前の日の睡眠時間が3時間しかなかったとしてもたっぷり1時間も掛けてしまったりする自分にとって、朝のバスタイムというのは、そういうものつまり、1日の中でいちばんリラックスする時間たとえば、その週にまとめなければならないコンセプトがたったの1時間で出来てしまったりする自分にとって、朝のバスタイムというのは、そういうものつまり、1日の中でいちばんアタマがさえてる時間あらって、つかって、ひらめいちゃう自分にとって、αなじかんじゃないと、この仕事量って、あり得ない…+_+
2003年08月13日
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赤色の自分が 透明な自分に向けて 声を放っている力強い調子で「透明なんて あなたらしくないよ 赤くなりなよ」透明な自分は 赤色の自分を見詰め ただ黙っている穏やかな表情で「私はあなたに 強く言い聞かせるのが 役目なの」「じゃないと あなたはまた 壊れちゃうでしょ?」赤色の自分が 一滴の赤色を落とす透明な自分は たちまち鮮やかな 赤色に染まった力強い調子で…さ~て たまには人間観察もいいけど 仕事 仕事ぉもっと 他にもまとめる資料あるだろ 書け 書けぇだって プレゼン続いているんだもん 喋れ 喋れぇこうして今日も 心機一転 独楽はまわります(,,゚Д゚))) グルグル
2003年08月12日
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