今回の世界恐慌では、人間の習慣が
いたるところで壊され、あらゆる階層の
人間にかつてないほどのスケールで
チャンスの芽が再分配されている。
自分が望ましくない状況に甘んじている
ことを言い逃れしたいとき、
「流される」人間が一番よく使う手は、
「チャンスなんて世界中探したって
どこにもない!」とわめき散らすことだ。
「流される」ことのない人間は、
チャンスが目の前に置かれているのを
待っていたりはしない。
自分の人生でやりたいことや、
そのために必要なものに合わせて、
自らチャンスをつくり出すのだ!
1929年に起こった世界恐慌のように、
失敗が国単位ともなると、
状況は完全に大自然の計画に同調し、
人間が持っていた古い習慣はすべて破壊され、
いたるところに新たなチャンスが
もたらされるようになる。
逆境に陥ると、人間は古い思考習慣を断ち切り、
新しい習慣を身につける機会を得る。
「人間が知恵を得るのは、
どういうときが多いのでしょう?」
「逆境と失敗のときだ。
大自然はこの2つの共通言語を使って、
準備のできた人間に知恵を分け与える。」
「逆境と失敗のときには、
誰でも知恵が授かるのですか?」
「そんなことはない。
知恵を受け取る準備ができていて、
かつ自分からそれを求めている人間だけだ。」