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DINDINの日記
子沢山社会
というニュースを見ました。
大御所
MANGUEIRA
(マンゲイラ・リオのチーム)の
60代、70代の出場予定者は、
体力アップのためにトレーニングを開始した模様。
(真夜中に1時間前後、重たい衣装をまとって
笑顔でサンバを踊り続けるのはかなりの体力が要るのです。)
これから、
CAMISINHA(コンドーム)を使おう
キャンペーンも
盛んになって行きます。
老人が少なく、子供、赤ちゃんの数が多いブラジル。
十代の子の出産が増えているそうです。
体の発達が早いから、
ということも関係しているかもしれないけど、
ブラジルの男女の付き合いはじめ、
十代の子たちの初エッチ年齢は低いです。
男の子は平均で16歳で童貞でなくなるというデータもあるし、
それに伴い、十代の女の子の妊娠の多いこと。
子供を持つ女性の25パーセントは十代の子が占めていて、
東北部では更にパーセンテージが上がり、
中には13歳で妊娠、出産という子もいます。
14歳で出産した、という人が私の知っている限りで二人。
十代で出産、となると多数います。
10代の子から生まれる赤ちゃんの数は年間70万人だそうです。
ブラジルでは中絶は違法なので、
中絶するにはモグリの医者に行っておろす、
(それで死亡する人もいます)
あるいは、非常に強い胃薬とか下剤のようなものを飲んで、
お腹に収縮作用をおこさせ、
流産させるという話も聞いたことがあります。
でも、そういった話は隠れて行われる行為で、
やはり多くの人が選択するのは、
13歳だろうが14歳だろうが妊娠したということは
神様の思し召しでこの世に生まれてくるわけだから、
(一応カトリックの国ですから。)
おろさずに産んで、育てるという方向。
子供が子供を産むようなもんで、
学校は中断しなきゃいけないし、
収入はないし、ということで、
やはり、おばあちゃんとなる母親の存在
あるいは年上の兄弟姉妹とか、
伯母とかそういった親戚がいなくては
やっていけません。
CAMISINHA(コンドーム)を使おう、というメッセージは、
10代の子たちにこそ届いて欲しいものですが、
使わない子が後を絶たない。
使わない子たちの頭にある言葉、それは、
「まさか自分たちに限って妊娠はしないだろう」
なのだそうです。
性にオープンだからといって、
家庭内での性教育が進んでいるとは限らず、
親子でそういう話はしたことがないという家庭も多い、
というのが意外な実態です。
ブラジルのいいところ?として、
間違ったことが起こっても、いつまでもとがめず、
もう起こったことはしょうがない、とさっさと切り替えて
前へ進んでいく、という考え方があります。
これは次々に起こる経済危機や、
理不尽なことにありふれている生活において、
欠かせないポジティブな感覚だけど、
これが十代の妊娠になるとどうか。
やはり、できちゃったものは仕方ない、となる。
いや、どう考えてもできたものは仕方ないけど。。。
おろしてゼロにする、なかったことにするわけにはいかないしね。
ブラジルの出生率は2人ちょっと、(意外に低い)
8人、9人と産んでいた昔に比べれば少子化、
晩婚化しているらしいけど、
逆に、10代前半の出産が増えているということです。
なんだか痛々しいような気がするのは私だけ??
早すぎませんか?!!
こうして生まれてくる赤ちゃんを、
何とかして育てる、というのはいいことだけど、
中にはやはり父、母になるにはまだ若過ぎて、
無責任で人に預けっぱなし、産みっぱなし、
自分は遊びたい盛り、
子供はおばあちゃんに育てられるようなもん、
という人もいます。
本人達は案外ケロッとしてるけど、
親の立場となるとびみょーだろうなあ。。。 でも、
日本でこういうことがあったら、すごく暗ーくなって、
周りはヒソヒソ、本人は追い詰めたりしそうだけど
ここだと悲壮感はなく、周りの人も
あっけらかんとしてるのが救い?かもしれません。
まあ、赤ちゃんがやってくるというのは、
それだけで喜びを与えてくれるけど、
面倒を見るのはただ事ではないですね。。
赤ちゃんの面倒を見るのがどれだけ大変か、
10代の子に実感してもらうために、
赤ちゃんロボットというものを
ある大学の学生達が作り出していました。
口、お腹、おしり、にセンサーを埋め込んだ赤ちゃんの人形で、
必要に応じて哺乳瓶やおしゃぶり、オムツ替え、抱っこをしないと
泣き続けるというもの。
何をやっても泣き続ける赤ちゃんロボットに、
こっちが泣きたくなってくるわ!といっている女の子が
印象的でした。
それはさておき、
十代の妊娠出産、十代でない女性でも
貧しい層ほど子供を多く産む傾向にあり、
出生率2人ちょっととは思えないほど、
ブラジルはどこでも子供にあふれていて、
子供に寛容な社会なので、
子連れの私にはとても過ごしやすいところです。
子供や妊婦がいるのがごくごく当たり前なので、
妊娠中も、出産後も、皆さん非常に親切で、
子供たちもかわいがられ、のびのびしている。
知らない子同士でも遠慮なく話しかけて遊ぶ。
親同士も、あ、邪魔しちゃ悪い、とか
知らない人だからという、
みょうな気遣いをしないでいいので、
ラクです。
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