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2016.09.03
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★★★★
前月末に読んだ井上夢人のプラスティックのあと、次はお気に入りの作家である岡嶋二人を読むと決めていたので、さて何を読もうかと迷ったが、岡嶋二人のデビュー当時の作品で競馬を題材にしたもので電子書籍として購入後、未読の本作を手にとってみた。
中央競馬会に脅迫状が届いた。「10月2日、中山第10レースの1番の馬を勝たせよ。この要求を受け入れなかった場合には……」最初に2億円のサラブレッドが、治療法のない伝貧(馬伝染性貧血)の犠牲になった。密命を帯びた中央競馬会保安課員・八坂心太郎が北海道へ飛ぶ。『焦茶色のパステル』に続いて刊行された「競馬三部作」の二作目。そうとはいえ、トリックもネタもまったく別なのが素晴らしいところ。もちろん競馬を一切知らない読者もOKというのは三作品とも共通する。(Amazon内容紹介より)
本作はAmazon内容紹介にあるように「焦茶色のパステル」「あした天気になあれ」の二つの競馬ミステリと合わせて三部作をなしているが、評価的には1番下に位置付けられている。読後の感想としては確かに江戸川乱歩賞受賞作の「焦茶色のパステル」や幻の江戸川乱歩賞受賞作とまで言われた「あした天気になあれ」と比較すると若干構成やプロットが見劣りする気もするが、登場人物が少なめの2作と異なり、多くの登場人物が複雑な人間関係を絡ませて描かれており、個人的には大変面白く読ませてもらった。謎解きも複雑で後半部分の主人公の八坂の指摘があるまでは全く真相はわからないままでした。また、馬伝染性貧血を扱った中央競馬会への八百長脅迫など斬新な発想や殺人事件、トリックなどを絡めて読み応えもあり、探偵役となる主人公も好感のもてる書かれ方でパートナーとの恋物語も楽しめた内容で十分満足できました。岡嶋二人の作品で未読のものは少なくなってきているが、次は何を読もうかなぁ~。





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最終更新日  2024.05.03 19:34:07
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