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2022.01.30
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カテゴリ: 読後レビュー


2022年1月30日
★★★★
年始に読んだ岡嶋二人の「眠れぬ夜の報復」のあと、U-NEXTの動画にハマって読書が中断していたがそろそろ読書を再開するかと未読の本棚を眺めて選んだのは私を読書に導いてくれた道尾秀介の大藪春彦賞受賞作である本作を「貘の檻」以来、約2年振りに読んでみることにした。

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。―そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?大藪春彦賞受賞作。(BOOKデータベースより)

本作品はよく似た事情を抱えた二組の接点のない家族がある雨の日に結びつけられ、運命を狂わせていく。爽快感やドキドキ感もないドロドロした物語である。
内容はというと二組の家族は両親の一方が亡くなり、その後再婚する。さらに血の繋がった親の方が亡くなり、血の繋がらない親と子供だけが残るという異例の状態から物語はスタートする。
物語の前半は中だるみもあったが中盤以降、二組の兄弟が抱く義理の親への疑念がどんどん膨らんでいく。だが、その疑念が救いようの無い展開に進ませていってしまう…
まんまと道尾秀介の騙しを見抜けなかったし、ミステリーによくあるトリックありきの内容ではなく、本当に飽きさせることのない後半のラストスパートの筆力は流石である。まだ数冊本棚に未読本をまた読んでみたくなった。





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最終更新日  2022.01.30 18:48:42
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