わんころりん☆にゃんころりん

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2013年01月18日
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カテゴリ: 介護
終(つい)の住処(すみか)はどこに
老人漂流社会



2013年1月20日(日)
午後9時00分~9時49分総合


【以下転載】


『歳をとることは罪なのか――』
今、高齢者が自らの意志で「死に場所」すら決められない現実が広がっている。
ひとり暮らしで体調を壊し、自宅にいられなくなり、病院や介護施設も満床で入れない・・・「死に場所」なき高齢者は、短期入所できるタイプの一時的に高齢者を預かってくれる施設を数か月おきに漂流し続けなければならない。
「歳をとり、周囲に迷惑をかけるだけの存在になりたくない…」 施設を転々とする高齢者は同じようにつぶやき、そしてじっと耐え続けている。

超高齢社会を迎え、ひとり暮らしの高齢者(単身世帯)は、今年500万人を突破。
「住まい」を追われ、“死に場所”を求めて漂流する高齢者があふれ出す異常事態が、すでに起き始めている。
ひとりで暮らせなくなった高齢者が殺到している場所のひとつがNPOが運営する通称「無料低額宿泊所」。
かつてホームレスの臨時の保護施設だった無料低額宿泊所に、自治体から相次いで高齢者が斡旋されてくる事態が広がっているのだ。
しかし、こうした民間の施設は「認知症」を患うといられなくなる。
多くは、認知症を一時的に受け入れてくれる精神科病院へ移送。
症状が治まれば退院するが、その先も、病院→無届け施設→病院・・・と自らの意志とは無関係に延々と漂流が続いていく。
ささいなきっかけで漂流が始まり、自宅へ帰ることなく施設を転々とし続ける「老人漂流社会」に迫り、誰しもが他人事ではない老後の現実を描き出す。
さらに国や自治体で始まった単身高齢者の受け皿作りについて検証する。
その上で、高齢者が「尊厳」と「希望」を持って生きられる社会をどう実現できるのか、専門家の提言も交えて考えていく。


【転載ここまで】


単身高齢者といっても 様々なのではないだろうか
子供を持たなかった方は 連れ合いを亡くせば そうなろう
独身を通した方もそうであろう

母が 居住型の介護施設に入居していた間 様々な高齢者の方との接点を持たせていただいた



施設の方との接点を多く持っておこうという考え方から 頻繁に笑顔だけを土産に訪れていた
認知症であるが故に 起きた事を記憶できない
施設側からの虐待や 入居者同士のトラブルがあっても 本人の記憶の中には全く残らない
家族が頻繁に訪れることで防げるものが多いと感じたので そうしていた
(幸い 穏やかな時間と良いスタッフに恵まれ 心地良く過ごせていたようである)

頻繁に行くものだから 他の高齢者とも親しくなる
自慢話や 家族の話や 愚痴も多々聞かされた

入所してから一度も家族の訪れない高齢者が 予想を超えて多かったのに愕然とした
言葉は悪いが 『厄介払い』と言うヤツである
毎月の費用さえ支払っていれば 亡くなるまでの永住権はある
病気で入院しても 自分の部屋は そのままである


頻繁に訪れることに後ろめたさを感じるほどである 
訪問する事自体が 高齢者の心を傷つけていたかもしれない・・・そう思うことが何度もあった

家族を持たないことは ある意味気楽ではある
しかし何かが起きた時 不安を共有したり 慰めてくれる人間がいない・・・
家族を持ちながらも 迷惑をかけたくないと頑なに思うことで 距離を置いてしまう事


福祉だなんだと言いながら 現場には全く行き届いていない
息子に先立たれた95歳になる伯母は 元気であり 認知もなく 娘の家に同居しながら悠々自適に暮らしていたが 今年から ディーサービスを受ける事になったようである 
とられていた介護保険料の中から ほんの幾許かの利用が認められた

あの煩わしい申請は 高齢者には難しい
数年前だったから出来たが 今だったら面倒臭いことが先になって 申請用紙すら読む事をしないだろう
細かい字がだんだん見えにくくなる上 理解力も根気も失われている
高齢者自身で申請するには 難しい事も多く 手間がかかりすぎると感じていた


私自身 爆弾をあちこちに抱えた身である
介護がそう遠くない将来に必要になる可能性は大いにありうる

親の介護は自分の自己満足でしかない
できる範囲の事をさせて貰い 死んでゆく者も 残される者もどこかで納得をする為の時間であると思う

自宅介護から始まって5年余りの月日ではあったが 介護をさせて貰ったことに感謝をしている
今度は自分が介護される側になる
娘は ずっと通っていた私を見ていて 大変そうに見えたらしい
『自宅介護にする』と言っているが 自宅では全部自分が背負うことになるから やめろ と私が言う

『だって ワーキングプアだから おばぁちゃんみたいなところに入れてあげられないじゃない』
そうだよねェ~
もしかしたらお国から 消費税値上げの際の支援金が貰えてしまうくらい 低所得者だものねェ~

笑っていられるうちはいい
親が存命しているという事は 今に深刻な問題に変わるかもしれない可能性を充分に含んでいる訳である

誰もが避けて通る事のできない『老い』
その対応は 本人も 周囲も 決して簡単なものではないとは思うのである









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最終更新日  2013年01月18日 22時38分02秒
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