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寄せて上げたオッパイがモロ見えの女性の衣装が、まず目をひく。オッパイがいっぱい。フランス宮廷の衣装を参考にしたとか?アクションも有り「HERO」「LOVERS」系統。おなじみの剣劇にワイヤーワークですが、今回はその数、驚くべき人海戦術。圧倒的なスケールで楽しめました。「ロードオブザリング」にもあんな城攻めのシーンありましたよね。でもねェ、映画のヒーローとなる王子、ジェイ・チョウのご面相が・・・どう考えても、コン・リーとチュウ・ユンファの息子がこの手の顔になるとは考えられないし、一番カッコイイ役の、戦う王子の顔がドアップになる度、興がそがれました・・・(>_策謀をめぐらし多くの悲劇を生むすさまじい人間模様と、>想像を絶する絢爛な宮廷絵巻の豪華さ。>イーモウ監督は「中国古語に“外は金銀、宝石。内はくず”という言葉がある。>表面は綺麗だが、内側は腐っている意味でこれがテーマ」と話す。>気高い王妃にコン・リー、王にチュウ・ユンファの2大スターが火花を散らす。>コンは、冷えた夫婦の悲哀を、無表情なさめた視線で表現し圧巻。>“悪役” に挑戦したユンファも、策をろうする不適な笑いが不気味だ。夫婦ゲンカも、ここまでくるとタ~イヘン。ド迫力の夫婦に比べ、息子たちの線が細すぎたのが不満です。
April 16, 2008
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原題『THINGS WE LOST IN THE FIRE』(火事で私たちが失くしたもの)う~ん (^_^;) これだと正直、私にもワカラナ~イ。 スサンネ・ビア監督の最新作だし、大好きなベニーチンが主演なので見に行きましたが、ハズレでした。こういう映画が好きな人もいるのでしょうが、私には、切ないギターのBGMと共に、ただの“センチメンタル”にしか思えなくて。「アフター・ウェディング」の時と同じく、またしても死んだ夫の代わりに、妻子を引き受けることになる男の話。まだ幼い子供たちが、見知らぬオッサンとスグに打ち解けるというのは、何となくワザとらしくて嫌だな。夫のブライアン(デヴィッド・ドゥカヴニー)も、良い人すぎてウソくさい。6歳と10歳の子供がいるのに、まるで恋人どうしのように毎日ベタベタする夫婦も。ハル・ベリーの役も、「チョコレート」の未亡人の方が好き。抑えた演出、抑えた演技、いつまでも押し殺される感情。そんなのキライだぁ!ベニチオ・デル・トロは、Yシャツこそヨレヨレで、体もゆるんではいたものの、ジャンキーらしい?精神的な“自堕落さ”が感じられなかった。そして、最後までまったくセクシーじゃない。こんなベニーチン、つまらん!ヽ(`Д´)ノ
April 4, 2008
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ディズニーのプリンセスは、性格も純粋で悪意0%の天然ちゃんなので、とっても可愛いの。彼女が現代のNYで見つけた“真実の愛”は意外な展開でしたが、とても切なくて、そこは大人向けで良かったです。予告編より笑えたのは、異様に爽やかでハイテンションな王子の方。この人の表情、ホントにアニメみたい。>シマリスのピップに助演男優賞を!同感です!かわいくて、大熱演でした。プリンセスが公園にいた人たちと歌い踊るミュージカルシーンはディズニーランドのパレードを間近で見ているようで、(ディズニーがあまり好きじゃない私も)楽しい気分になりました♪最後、見終わって幸せな気分になれるのは、さすが!ディズニーの魔法。
March 21, 2008
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オカッパ頭のハビエル・バルデムばかりが、強い印象を残す。異常で非情な殺し屋(人間味のカケラも無い、死神か狂人)が、へんな武器で殺しまくり。生身の体を持ったターミネター1みたいな奴が主人公をじわじわと追い詰めていくスリル。そして、ヤバイと知りつつ大金に手を出す主人公には、最近では「アメリカンギャングスター」のニクタラシイ悪徳刑事役も記憶に新しいジョシュブローリン。この俳優、いつもワキ役で悪役ですが、今回は特に味がありました。銃を改造したり、道具を作ったり、奥さんいわく『誰にも負けない、あきらめない男』ベトナム帰り←コレ重要。ランボー?がんばりましたが・・・(-_-;)もう一人の殺し屋、オシャレなブルーのカーボーイハットの男も、ちょとヘンなヤツで笑える。コーエン兄弟らしく、全編にそこはかとないヘンな可笑しみが漂うのですが・・・退職を決めた田舎町の保安官(トミー・リー・ジョーンズ)が終始一貫、悲しげな表情で、年老いた自分には止められない、殺伐とした世の中と不条理な連続殺人を嘆いているので、映画全般が暗い。やっぱり「ファーゴ」の方が、ずっと面白かったなぁ。
March 17, 2008
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だからこそ“面白かった!こんな皮肉な“擬似ドキュメンタリー”を作るなんて、流石イギリス!現職大統領、ジョージ・ブッシュの実際の映像を使って、映画の中で暗殺。その上で超リアルなドキュメンタリー番組を作ってる。なんちゅ~リアリティー!狙撃される瞬間なんてホンの一瞬なので、何度もDVD止めて見ちゃいました。大統領の葬儀シーンまでやっちゃうなんて、よく上映できたねェ、この映画。現代の編集技術はすごい(缶コーヒーのCMでも故人を登場させたりしてるし)明日にでも現実に起こりそうな緊迫感!大統領のスピーチを書くのが仕事の補佐官や、この事件をもって退職したという設定のFBI捜査官、容疑者(ムスリム)の美人妻や、その弁護士、いろんな人のインタビューがリアル~!大真面目な顔して(時には涙で声を震わせて)“真実”を語る。役者って凄~い!☆以下、ネタバレです→シリアかアルカイダによる犯行と断定したい政府の思惑による誤認逮捕、冤罪。そして後から出てくる意外な真犯人像も皮肉。ブッシュ支持者&愛国者にとっては、悪夢の体現。そうでない人には、“愛国者法”が強化されるのが悪夢のよう。監督の「現実のニュースフィルムをうまく編集するだけでいかに情報操作や捏造が簡単なのかを見せたかった」という、マスメディアによる世論誘導発言も怖い。日本人としては(他の人も書いてるように)アメリカ大統領が暗殺されたのだから、国際政治や国際紛争への影響や、アメリカ国内政治のドラスティックな変化といった大きな波紋を描いてほしかった。というご意見にも同感。こういう問題を“お笑い”でなく真面目に映画にするのはイイですね。(「不都合な真実」は眠くなっちゃたけど)過去にもジョージ・ブッシュは、マイケル・ムーアの『華氏911』に主演?してラジー賞も受賞してるし。日本の“社会風刺劇団ザ・ニュースペーパー”にも、もっとがんばって欲しい
March 5, 2008
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主人公ライラ(ダコダ・ブルー・リチャーズ)が、少女なのに可愛くない。12歳にして既に“美人”の領域。ケイト・ブランシェットみたいな。ニコール・キッドマンは、美しくてイジワルで、ダイモンは可愛くない金色の猿。いろんなダイモンがいて楽しめたけど、“魂”であるダイモンの姿が、他人から“丸見え”だなんて、嫌だなぁ。子どものダイモンはまだ姿が未完成だから、親はきっと“魂教育”に必死になるね。『なまけてばかりいると、ダイモンが豚になりますよ!』とか子どもに言う。ステキな雄々しいダイモンになるための塾とかも、出来るかも。お受験よりもっと、ダイモンは“一生物”だもんねェ~。卑しい姿のダイモンでは恥ずかしい。生き物に貴賎はない?とはいえ、“なまけ者”よりも“雪ヒョウ”の方がカッコいいもの~。サイトのダイモン占い。20の質問に答えて、私は一度目はジャッカル。もう一度やったらヤマネコになりました。どちらにしても猫系。ところでこれ、3部作だったのね。まんまと「続く」というラストにのせられ、早く次が見たい。ファンタジーは楽しいねェ~。しばし現実を忘れて、物語の世界に浸れました。デッカイ白クマの背に乗って雪原を疾走したり(きっと鼻毛も凍る)不思議な動力の乗り物(馬のない馬車、大~きな飛行船や船)に乗って、空を飛び、海を渡る旅にうっとり。でね、2本足で立ち上がって闘う白クマ見て、三宅乱丈の漫画「北極警備隊」を思い出した人いますかー?
February 25, 2008
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過激なバイオレンス&セックス描写で R-18指定。フランスの裏社会。色と欲にまみれ、麻薬と酒と暴力に生きるギャングたち。誰を信じるのか、誰が誰を裏切るのか、生き残りをかけた男たちの抗争の中、主人公の殺し屋(ブノワ・マジメル)が、トコトン“非情”に生きていく。この主人公、表情ひとつ変えず、外見もやるコトもクールでカッコイイのだと思うけど、(色白で私の好みじゃないし)人間味に欠けるせいか、魅力を感じなかった。組織に属さない“一匹狼”の孤独を描いたようだけど、相棒を救うワケでもなく、ただ上手く立ち回った小ずるい奴という感じ。他の俳優は、パリの暗黒街を牛耳るボスが、ジャック・ニコルソンそっくり!その情婦に、すきっ歯の女王、ダル姐ことベアトリス・ダル。(ジーナ・ガーションとか、こういう個性派セクシー女優は好きだなぁ~)欲望にまみれた男どもの映画なので、女は“物”と同じ。ただの商品か、性のはけ口、よくてアクセサリーというところ。暴力シーンはかなり残虐だし、食事シーンはメチャ下品。子どもには絶対見せられないという意味で、大人の映画。
February 25, 2008
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いいね~!映画を見たー!という充足感がある。ラストシーンも渋い。でも後味は良い。ENDロール後にオマケがあったけど、あれは無くてもいいんじゃない?ギャングものでありながら「ロードTOパーディション」のように情に流されないストーリー展開が良かった。警察内部の汚職ものだが「LAコンフデンシャル」のようなややこしい謎解きでもない。時間をかけて、丁寧に重厚にじっくり見せていく演出。リドリースコット監督、地に足がついてる。という感じ。男が仕事をするってのは、こういうことだ。というような、硬派な男の世界。ギャング“スター”に成り上がるデンゼル・ワシントンがとにかくクール!スーツ姿がステキ!片や中年太りで、女にもだらしない刑事、ラッセル・クロウは愚直なまでに職務に忠実。正直者で何が悪い。というアメリカの良心。そんな“やたら一途”な二人に対し、脇役たちは人間味あふれる汚職まみれ。なんかとっても良い味だしてました~。二人が出会うまでが長いけど、そこからラストまでの展開は一気に見せる!二人のやり取りの中の台詞がカッコ良い!それにしても、あれが(事実に基づく物語)とは驚き。やはり現実は映画よりドラマチックなのだなぁ。ところで私も、映画を見る前はなるべく予備知識ナシで行くようにしてます。何も知らずに見た方が、楽しめる気がします。最近はともすると、映画のキモの部分や、名場面を予告編で“見せすぎて”しまっている気がして、余計なお世話に迷惑を感じるコトも多いです。「人のセックスを笑うな」の予告のコトですよ!
February 17, 2008
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「ブロークバック・マウンテン」に続き“禁断の愛”で魅せる!許されない愛ほど、燃え上がるものよね~。以下、ネタバレあります。ご注意ください。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・互いに本心を隠し、言葉とは裏腹に、裏を探り合う“濃厚~な視線”が絡みあう。ダマされれば自分の命がナイ。切迫する政治情勢の中、命をかけた情事。それは気分も“異様に”高揚するコトでしょう。ハニートラップを仕掛けたハズが、いつしか愛情が芽生えてしまうという設定は、(昨年の)「ブラック・ブック」も記憶に新しいですね。「ラスト・コーションとは、まったく!方向性が違うけど(^_^;)主演の、日本軍と通じる特務機関長、イー(トニー・レオン)が渋い!「花様年華」同様、ポマード頭のクラッシックな格好が良く似合う。今回は、メッチャ非情な男を演じていてビックリ。評判の激しいSEXシーンは、そうきたか~。という感じ。これも「ブラック・ブック」とは方向性が違う。(^_^;)友人たちに流されるまま抗日運動を始め、泥沼にはまっていく女子学生ワン(タン・ウェイ)は童顔。やはり「花様年華」同様、次々とお着替えする豪華でクラッシックなチャイナドレスがどれもステキ!彼女が密かに想う大学生のクァン(ワン・リーホン)は、とってもハンサム君なのですが、今回の役柄のせいか、とっても頭が悪そうに見えます。当時の上海を再現した町並みや、室内の重厚感のあるセットなどの美術面も、細部にこだわったアン・リーの演出は見ごたえあり。※以下、ラストシーンのネタバレです!↓ラスト。トニー・レオンが愛する者を失った、何ともいえない悲しさ、せつなさ、やりきれなさを見せる。トニー・レオン、上手いなぁ~。さすが!!アン・リー監督。「ブロークバック・マウンテン」のラストともダブる、残された者の辛さ、深い後悔。もう二度と戻らないかけがえのない愛。思い出さえ、これからの日々には身を切るように辛いものとなるだろうという男の姿が、見る者の胸を深く打つ。☆でも、残念ながら「ブロークバック・マウンテン」には及ばなかったかな
February 12, 2008
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人気絶頂、松山ケンイチ祭り。おばさんもスッカリ“みるめ君”に夢中。映画は、ちょっと長すぎ。BGMも無く淡々とした描写が続くので、途中でタイクツしちゃったけど、セリフが少ない中、ゆれ動く男女4人の登場人物の心情描写がすごくイイのでした。コピーどうり「せつなさ100%の恋愛映画」田んぼが多い、地方都市の冬の風景もなんかイイ。先日TVで放映してた「シュガー&スパイス風味絶佳」も年上の女性に翻弄されながら、苦くて甘い、人生最初の愛を知る10代の男の子が主人公で、コチラも良かった。主人公の柳樂クンが。いいなぁ。若いって。その人のことしか考えられなくなる、苦しくて切なくて、会いたくて、一緒にいるだけで幸せで。恋におちた“みるめ君”がたまらなくカワイかった~。はぁ・・・。オバさんには、“恋は遠い日の花火”だわ。
February 10, 2008
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「キサラギ」と「天然コケッコー」2007年のベスト10に入れたかったなぁ~!「キサラギ」は男5人の密室劇。オフ会はオタク話で始まり、1年前のアイドルの自殺の動機を推理するうちに、どんどん変わっていく5人の立場と状況が、たまらなく面白い!「12人の優しい日本人」みたい!一番嫌なヤツのH/Nがオダ・ユージというのも、笑わせる。心温まるラスト。というのもホントでした。ああいうオチはいいですね。原作・脚本の古沢良太。覚えておこうっと。「天然コケッコー」2007年は、辺鄙な田舎町を舞台にした作品に秀作が目立った気がします。「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」や「松ヶ根乱射事件」、他にも。「天然コケッコー」は、原作マンガの世界を壊すことなく再現してるし、あの方言もキュート。さすが、「ジョセ虎」の渡辺あやの脚本。海あり山ありの自然の美しさは、画面で見ても心が癒されます。やっぱり山下敦弘監督はイイ!田舎町に舞い戻ってきた母子、大人たちのそれぞれの“過去”をあれしか見せない演出と、“そよちゃんのお母ちゃん”の台詞がニクイ!劇場で見てたら、どっちも2007年のベスト10に入れたのになぁ~。
January 23, 2008
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ティム・バートンの「コープス ブライド」や「スリーピー・ホロウ」のようなファンタジーや、遊び心を期待してたら、違いました・・・。なんだか「オペラ座の怪人」みたいな暗い暗いミュージカルで。ラストも、なんだかなぁ・・・。映画が始まる前、イチャイチャしていた隣のカップルが、映画を見ながらドン引きしてる様子が、よくわかりました。
January 19, 2008
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両方とも、何とも感想が書き難い。どちらも醸し出そうとした時代の雰囲気はわかるし、登場人物も魅力的だし、嫌いな作品ではないけれど・・・。でも、良かったとは言い難い。何がどう悪かったのか、私のモヤモヤとした不満を言葉に出来ず、コメントに困ってます。
January 16, 2008
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とっくに明けましたが、去年の(私の)ベスト10 洋画部門 発表!1位「街のあかり」アキ・カウリスマキ~♪2位「パフューム ある人殺しの物語」ラストがすご~い!3位「プラネット・テラー in グラインドハウス」ありがとう~!ロドリゲス監督4位「ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた」もう見れない・・・黙祷。5位「ブラックブック」やっぱりP・バーホーベーン!6位「パンズ・ラビリンス」怖くて面白い~!7位「長江哀歌」中年夫婦の哀愁と、デッカイ大河と8位「ラブソングができるまで」80年代、MTVの全盛期の青春にビンゴ!9位「王の男」岩井志麻子も萌えるコンギル・・・・ニダ!10位「あるいは裏切りという名の犬」フランスのオヤジがシブい! 次点「アフター・ウェディング」一味違う“メロドラマ” 次点「エレクション」ジョニー・トーだからサ※洋画は、鑑賞した作品数が多いので、12本に絞るのはタイヘンでした。 順位は、監督への偏愛と敬意をこめて、ラブコール投票。当然入るべき「リトル・ミス・サンシャイン」や「007」ミュージカルの「ヘアスプレー」と「ドリームガールズ」も大好きだけど、他の方たちが投票してくれるので、私の10本からは、ハズしちゃいました。
January 4, 2008
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1位 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」2位 「松ヶ根乱射事件」3位 「それでもボクはやってない」4位 「武士の一分」5位 「包帯クラブ」次点 「選挙」監督賞:山下敦弘 (松ヶ根乱射事件)女優賞:佐藤江梨子(腑抜けども、悲しみの愛を見せろ) 男優賞:柳楽優弥 (包帯クラブ) 特別賞:三浦友一 (松ヶ根乱射事件)コメント:上位の作品はスグに決まりましたが、邦画はあまり見てないので、 10本は選出できず。 ちょっと毒があって、画面がハデにハジケてて笑える話が好きです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちなみに私が所属している映画サークルの、ベスト10は1位 「それでもボクはやってない」2位 「しゃべれどもしゃべれども」3位 「武士の一分」4位 「松ヶ根乱射事件」5位 「サイドカーに犬」6位 「夕凪の街 桜の国」7位 「魂萌え!」8位 「犯人に告ぐ」9位 「河童のクゥと夏休み」10位 「天然コケッコー」でした。まだ見てない映画をDVDで見るのが楽しみです☆
December 31, 2007
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1962年公開のオリジナルを知らないせいか、気負わず?楽しめました。織田裕二は、素浪人姿がよく似合ってましたね~。(実際に、もうスグ四十郎なのね)対する豊悦は(期待が大きスギたのか)何か・・・どことなくイマイチ。他のキャストは、城代家老親子も、悪の三役人も、いつも9人一緒の若侍たちもそれぞれ笑わせてくれました。アクション時代劇。笑いあり、殺陣もあり、痛快でヨカッタです。お正月エンターテイメント~って感じ。やっぱり時代劇の肝はチャンバラなんですね。オリジナルの、ラストの殺陣が見てみたい。「武士の一分」も、ラストの殺陣シーンが良かったし、「たそがれ清兵衛」の殺陣もすごかったなぁ~。時代劇は、日本文化として作り続けて欲しいデス。「時代劇専門チャンネル」契約しちゃおうかなぁ・・・
December 2, 2007
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どうも・・・物足りない。役者3人はそれぞれ芸達者だし、時代劇も人情ものもキライじゃない。りゃんひささんの言う「大人のための和製ファンタジー」なのもわかるけど。私が落語を知らないから。というのも一因だと思うけど平山監督の前作「しゃべれども しゃべれども」の時にもそうだったけど、やっぱり“やりすぎ”くらいが好きな私には、クドカンの『真夜中の弥次さん喜多さん』の方がいい。“粋”な平山監督作品は、ゲスな私の好みに合わない。その“いわずもがな”だか“言わぬが花”だか知れないけれど、あと一歩をあえて表さないでおく寸止めの美学?みたいな表現。日本人的な“あうん”の呼吸の、“押して知るべし”だか、何だか。言葉にしなくても確かに伝わるもの。それは人から人に温かく伝わる、以心伝心なのだろうけれども。実際、そういう男の人って、多いけど・・・。そういうのって、物足りないのよね。もったいつけずに口に出してよ!だから、外国の男とのデートは新鮮なのよ。自分の中だけで完結しないでヨ。言葉をケチらず全部伝えてヨ!口にしないのなら、目で伝えてよ。そう、ジョニー・トーの映画みたいにね。アクが強くて刺激的なのがイイ。
November 29, 2007
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女の人生は甘くないけれど、パイはどれも美味しそう。レディスDAYにピッタリの、“女の本音”炸裂で、小気味良く笑える1本でした。(でも、レディスDAYは混むからキライ)したたかに、しなやかに、女はいつも前を向いて生きてる。>幸福感溢れる、女性向けの映画だと思います。そう、その分、男性にはちょっとカワイそうだけど。いいじゃない、レディスDAY映画だもの。主人公のセリフ『小さなルル、二人でこれから楽しいこと沢山しましょう』そして、ママが歌っていた歌を口ずさむ。温かくて幸せなラスト・・・だけど、いつも思うコトがある。フィクションは、現実を超えられないんじゃないかって。現実の世界では、信じられないようなことが起こるから。この監督の、次回作が見たかった・・・(ToT)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下はhttp://movie.maeda-y.com/movie/00997.htm より引用>本作品はエイドリアン・シェリーが監督した、はじめての日本公開作品であると同時に、>悲劇的な理由により最後のそれとなってしまった。>エイドリアン・シェリーは、もともと女優とあって>モテない同僚役で出演、愛嬌のあるキャラクターを好演している。>しかし、本作完成後の2006 年11月、騒音トラブルで近所に苦情を言いに行ったところ>相手の男に殺害され、わずか40年の生涯を閉じた。本作は彼女の遺作である。>最後の一本がこんなにも幸せな映画だったこと、>そしてラストシーンに登場する彼女の実娘の鮮やかな笑顔、それがせめてもの救いという気がする。
November 29, 2007
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怖い、悲しいファンタジーでした。一人で夜の世界(迷宮)に逃げ込んだ少女。現実はもっと残酷な闇の時代だったから・・・。なんてダークで苦いファンタジー。すんごい怖かった。パン(牧神)も、口が裂けた大尉も・・・。アカデミー賞で撮影・美術・メイクアップの3部門受賞の映像に魅せられました。
November 8, 2007
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最初から最後まで、退屈する間の無い、ダンス・ダンス・ダンスそして歌。♪グッドモーニング・ボルチモア~♪から、ニッキーの魅力が炸裂。太ってるのにカワイイ。着ぐるみのマスコット人形のようなその体型は、母子でソックリ。太っている自分を恥じ、家に閉じこもっていた自信の無いママ、ジョン・トラヴォルタが何ともキュート!クライマックスのダンスが待ち遠しかった~。そしてちょっと浮世離れしたパパにクリストファー・ウォーケン!(好き好き!)ミシェル・ファイファーもがんばってたし、クイーン・ラティファは流石の貫禄。ニッキーと踊る若い子たちも、それぞれ皆カワイかったし、人種差別というシリアスな問題を扱っているのに、映画はすごくハッピー!※ママに連れられて映画を見に来てた3歳くらいのガキも、ノリノリで頭を振りフリ踊ってました。良かったね。楽しい映画を見れて。
November 8, 2007
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(話が)『出来すぎだ』と登場人物が2度も言う。>偶然の出会い、突然の悲劇など、メロドラマの要素が多分に含まれているこれが韓国ドラマだったら“よくあるメロドラマ”で終わっていたと思う。しかしこの映画の舞台は、(主人公の住む)インドの貧民街の雑踏に始まり、北欧デンマークの富裕層の生活圏へと移る。インドの最下層であろう孤児院の日常と、北欧・コペンハーゲンの美しい街並み富豪の手入れの行き届いた庭の美しさなどの対比が、この映画を印象付ける。陳腐なメロドラマに終わらなかったのは、脚本や演出の上手さなのでしょうね。登場人物それぞれの、“家族を心から思う心”が泣かせます。それと、役者も魅力的でした。主演のマッツ・ミケルセンは「007 カジノ・ロワイヤル」で、血の涙を流してた悪役。冷酷そうな悪人ズラなのですが、不思議な魅力のある俳優でした。その“20年前の恋人”を演じた女優サンは、年齢を感じさせない愛嬌のあるタレ目顔。(ハリウッドならトム・クルーズの嫁、日本なら吹雪ジュンみたいな)20歳の娘役の女優サンも“母親”ソックリ。ソバカスも可愛い初々しさ。(昔のソフィー・マルソーとレイチェル・ワイズを足して2で割ったような)すでに2本がハリウッドでのリメイクが進んでいる、デンマークの女性監督スサンネ・ビア。(次回作はベニチオ・デル・トロ主演だし!)注目です。以下、ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・>根底には人間の温かさがあり、胸に迫る。妻が『死んではダメよ!』と叫ぶ場面も、父親の病気を知った娘が『パパの代わりはいらない』と嘆く父子のシーンも、そのセリフに泣かされましたが、私が一番泣けたのは、富豪の夫が開催した誕生日パーティーでのダンスシーン。自分の死が近いことで“生前葬”のつもりで開いたであろう集まり。宴もたけなわ、皆が楽しそうにディスコ風の曲で踊っているというのに、見ているコチラは(もうすぐ死んでいく男に感情移入してしまって)涙がとまらず。このへんの演出がすごく上手いなぁ~。反対に拍子抜けしたのは、夫が『死にたくない!』と叫んだ後、次の場面がもう葬式のシーンだったこと。(は、早っ!!(*_*;)何は無くても“家族の絆”がキモだったこの映画。その“ファミリー”に加わることを許された娘婿は、自分の失態によって失脚。一瞬、若気の至りに同情しましたが、あの無神経さと計画性の無さでは、早番、身の破滅を招いたであろうことは必至、自業自得。やっぱりファミリービジネスは、血縁者が一番。って教訓かしら~?あとですね、この映画だけに限らないのですが、>公式サイトの解説は詳しすぎて観る楽しみを奪うようなので、見ない方がいいこのご意見に賛成!最近の予告サイトは、登場人物の生死など、ストーリーの中盤~ラストに係わる重要な点を“書きすぎている”サイトが実に多い。本作でも、大富豪の夫が“何故その選択をしたのか”というな大事なポイントがチラシにまで書いてある!これでは、これから映画を見る観客の楽しみを奪ってしまっている。それがわからないのかしら・・・
November 2, 2007
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ちっともブログを書いていませんが、映画は見てます。10月は全部で4本。どれもアタリ!でした。「長江哀歌」(中国)哀愁漂う大人の“中年夫婦”の話が、雄大な中国の自然の景観の中で「サイボーグでも大丈夫」(韓国)コチラは“若い二人”がとってもカワイかった、不思議ファンタジー「キングダム・見えざる敵」(米)社会派、見ごたえあるアクション。テロリストの国に乗り込んだアメリカ人チームあと1本は、ブログ書く予定。
November 2, 2007
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“B級映画2本立て勝負”はアナタに軍配!タラちゃんは負けてもいいよね、俳優としてさんざん好きなように出たんだから。のっけの「予告編」からバカウケ!全編通して、ドコを切ってもバカ話がてんこ盛りの娯楽作品。嬉しいったらありゃしない。>感染パニックとゾンビ映画アクションと>ホラー、スプラッタ映画へのオマージュ>刑事と被疑者のバディムービーのテイスト>ストーリーに一貫性のないB級映画>それがかえって本作品を楽しいものにしています。まったく同感です。デジャブーを覚えるような人物設定も話の運びも“お約束”で楽しい。この、どっかで見たコトあるような設定がパロディー気分を盛り上げる。背が低いけど、とってもオイシイ役だったヒーローの“エル・レイ”がその象徴かも。どこかの映画の続編みたいな“伝説の男”コイツが何故か、最初から元カノの持つ“本当の力”とやらを知っていて、愛しているのにヒロインに厳しくあたり、彼女の力を引き出していく。(やたらに思い込みが強いセリフがクサくて笑える)映画の看板になってる、セクシー姉ちゃんの片足マシンガン義足を作ったのもコイツで・・・いつの間に作ったんだ?とかどうやって引鉄を引いてる?とか、考えるのはヤボ。“お約束”のワンナイト・ラブの後、ヒーローは身を呈してヒロインを守り人々の未来を託す言葉を残して死んでいく。そして残されて強く生きるヒロインには、二人の愛の証の子供が残される。「ターミナター1」でも見たことある頼りな~いヒロインが、愛を知ることで強くなっていく話。好きだったなぁ~。リース・・・(マイケル・ビーンじゃなくて、未来からやってきた、リースという登場人物が好きなの)えっ?マイケル・ビーンも、「プラネットテラー」に出てたのドコに?わかんなかった!>ラブシーンはフィルムが「消失しました。お詫びします」という設定で笑わせる。>チェリーのビジュアルとエル・レイのセクシーさに乾杯。>ブルース・ウィリスも出演りゃんひささんのブルグより>Bムービーに徹したド迫力で悪趣味エログロてんこ盛りで、上映時間105分を飽きさせないまったくその通りでございました。
September 30, 2007
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ガキがつまんないコトでウジウジ言ってる甘ったれた話なら、オバさん怒っちゃうよー。大人はもっとタイヘンだからサ!ってな気持ちで見に行きましたが、私が間違ってました。ゴメン。(あ~、この3文字を書いただけで“あの手紙”を思い出して胸が痛くなっちゅう)オバさんも一緒に泣いちゃったヨ。「包帯クラブ」って(以下、ネタバレ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・“人の痛みを思いやる”クラブだったのね・・・。子供が何を甘ったれたコトを!だなんて、それこそ人の痛みを知ろうともしない人間の言い分でした。誰だって皆、心のキズを抱えてるものなのにね。映画の中の大人は、自分の辛さを口に出したりしてなかったケド、それって態度に出ちゃうのよね。子供はちゃんと見てるし感じてる。でも、親の辛さを想像するトコまでいかないのが普通の子供。しかし、食品工場で長時間労働(たぶん安月給)で働く母、原田美恵子。同世代から見ると(シワひとつ無く)美しすぎて無理があった。(あの設定だと「OUT」を思い出しちゃう)もう一人の母、吹風ジュンの方がなんだか疲れた感じが出てました。ロケーションは(カカァ殿下と)空っ風が吹く高崎市というのも、寒そうで、透き通った冬の風に舞う包帯が美して良かった。しかし何と言っても、主演の柳楽優弥くん。あんた、ホントにまだ17歳?オバさんビックリよ!流石、史上最年少のカンヌ俳優。「シュガー&スパイス」のごく普通の男の子の役も良かったけど、今回の風変わりな少年も良かった。人の痛みを知るために、その痛みを忘れないために自分を痛めつける(それは自傷行為だヨ)ディノ君。『俺は楽になったらアカンねん。傷を治したくないねん!』あの手紙のシーンには泣けた、泣けました。そして“ツッコミ”君の強さにも。昔、家族で一緒に来たデパートの屋上で、自分の心の傷を語るワラを見つめるその横顔が最高!!いいねェ、柳楽優弥くん。アクの強いツリ目がイイのよね(でも松田勇作の息子はキライ)ギモ役の田中圭は、対照的に甘い感じがして好対照。静かだけど、イザという時に頼りになる兄貴。(いや、オネェだったか・・・)高校生役の4人の女の子たちは、肉感的なクチビルの石原さとみをはじめ、個性があって、それぞれカワイイ。女の子たちの友情話は“青春”だねェ~。エンド・ロールの後にオマケがあるので、柳楽くんファンはお残りください。そうやディノ君、キミには日本は狭すぎる。最後に余計な話ですが、最近の外科って(昔と違って)キズに包帯ってしないのね。先日、ウチのジイちゃんが頭を18針縫った時も、包帯なんかしてなくて(水バンソウコウみたいな薬を塗っただけで)包帯どころか、絆創膏も何も貼らなくてビックリでした!TO:りゃんひささんりゃんひささんのブログに似ないように、だいぶ前に読んだレビューを忘れたつもりで書きましたが、くしくも(やっぱり?)同じような書き出しになってしまいました。真似っこして、すみません。ま、その後は(ちゃんと「映画について」書いてる りゃんひささんと主観・私感だけで書いてる私とでは大違いですから。
September 23, 2007
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「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」 この、人を食ったようなタイトル。マカロニ・ウエスタンかと思えば、時代劇の香り。土地の名は、根畑→ネバダ以下、ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガラガラヘビから取り出した卵で、何するのかと思ったら・・・焼き豆腐にタイトル文字。セリフは英語>豪華版、新春かくし芸大会「英語劇」を観たような印象最初に出てくる香取シンゴが酷いので、その後の役者たちがマシに聞こえたのは演出の妙?あちこちにマカロニ・ウエスタンへのオマージュが。そう、西部劇といえば保安官、縛り首。馬で引きずられるシーンあり、やっぱりヒ-ローは2丁拳銃。“飛び道具”ならガトリング銃!ケースはモチロン、十字架の付いた棺おけ。流れ者のガンマンが、口笛で愛馬を呼び、2階の窓から馬に飛び乗ったり。大好きでした、マカロニ・ウエスタン。タラちゃん、良かったね~。あれだけ出れば満足でしょ?やってみたかったんでしょうね、“ちゃぶ台返し”そんでもって、息子の名前がアニメの「アキラ」って・・・やりたい放題ですな。(アンタのための映画かい!) 『あ、そう。』って・・・“ヘンリー”こと佐藤浩市は、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニーディップのように楽しそう。日本刀を振りかざし、真剣白刃取りをする伊勢谷友介は、化粧映え良し。ハンサムで美しかった。背中の刺青「血まみれの弁天」桃井かおりは、日本のパム・グリーンなのか?オイシイ役。流れ者のガンマン伊藤英明は、テンガロン・ハットが似合う。ラスト、両親を殺された少年を残して、ヒーローが馬に乗って去っていく場面、セリフが長すぎて説教クサイ。男の去り際は、短く決めないと渋くない。
September 17, 2007
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「デス・プルーフ」は、タラちゃん映画おなじみの、ダラダラ続く会話(それも今回はシモネタばっかり)に、途中で寝ちゃった。だから余計に?突然!!もの凄い勢いで目が覚める仕掛けを楽しめました。以下、ネタバレ~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・>車に守られ、愛車で女を虐待することでしか満足を得られない変態男に、>女たちが制裁を加える >意外や意外、爽快感をおぼえます。ガールズパワーが炸裂。タフな女の子たちの魅力をたたえる女性賛歌。キュートでセクシーな女の子たちがいっぱい。ラップダンスって、あんなにエロエロのダンスだったのね~。(P・バーホーベンの「ショーガール」思い出しちゃった)往年のヒーロー、カート・ラッセルおじさんも、楽しそうにクレイジーな殺人鬼を演じてて。女の子たちに突然撃たれ、痛くて泣きながら運転するなんて、内心ノリノリで演じていたんじゃない?この人が昔主演したSFアクション映画で、最後に廃墟となったニューヨークの摩天楼の中、大津波の上をサーフィンに乗って颯爽と登場するバカ映画も忘れられないわ。あれは何って映画だったっけ?私は70年代のカーアクション映画は、「バニシング・ポイント」すら見てないから、この映画の劇中のディティールをちっとも楽しめなかったの (TT)でも、フィルムのキズとかノイズとか、場面が飛んだようにヘンにつながってるトコとか、60~70年代の低予算B級映画の懐かしい感じは覚えてる。タランティーノはいつも、音楽選びもイイ感じだし。>裸や、殺しや、破壊を求める、観客の覗き趣味を狙って作られた、>アメリカの田舎にあったB級映画しかかからない映画館「グラインドハウス」ロバート・ロドリゲスも好きなので、次の『グラインドハウス』にも期待。
September 17, 2007
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エヴァンゲリ「オ」ンと書いたら、長男に「ヲ」ンだと訂正された。そんな(中1・13才)が指摘した、新劇場版「エヴァンゲリヲオン・序」と、TV&原作との相違点は後で書くとして、昨日は「映画の日」で封切り初日。やっぱりムッチャ混んでました。朝9時半にシネコンに座席予約に行って、買えたのは夜7時半の回の端っこの席。「エヴァ」の座席はレイトショーまで全部、売り切れ。(「デスプルーフ」のレイトショーは、半数くらいしか入ってなかったのに)恐るべし「エヴァ」の経済効果。3本合わせたら、興行成績も相当でしょう。夜7時半の上映の観客は、大人ばっかり。子供は、ほんのわずか。(私も、エヴァに夢中の長男の保護者ってコトで鑑賞)10年前に「エヴァ」にハマっていた私も、今では熱も冷め何度もTVで見たアニメを、また劇場で見てホントに面白いの?程度の興味。結果は(何度見ても)オモシロかった。デス。クライマックスの「ヤシマ作戦」は、TVで見たときもワクワクした名場面。“あのBGM”の流れる中、時間と戦いながら日本中の電気を集め、その一撃にかけるスリルは、たまらない面白さがありました。それと、今回の劇場版では、シンジが目をみはりミサトさんが自慢するの“対使徒迎撃要塞都市ー第3新東京市”の描写が圧巻。製作スタッフの意気込みを感じます。これが「ヤシマ作戦」と並ぶ「序」の見せ場でございました。あとはレイの無表情ぶりと、シンジ君のからみ。『なんでボクなんだ!エヴァになんか乗りたくないよ!』ってそればっかり。ま、「序」はこんなモンでした。(「序」は「破」への予告にすぎない。と書いてる人も)で、余談ですが最近、子供が見てた「You Tube」の「エキセントリック少年シンジ Ver2.0(ロングバージョン)」が耳を離れなくて困ってますhttp://jp.youtube.com/watch?v=o5viXmtCy8cまぁ、見てください。笑えます。劇場版の次回作「破」では、エテモンキーことアスカや、加持さんも出るのでニギヤカになることでしょう。シンジ君とレイだけでは辛気くさくてしょうがない。ENDロールは宇多田ヒカル。その後「破」の予告があるので、席を立たないで。と教えてくれたのも長男でした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長男(中1・13才)が指摘した、「映画とTV&原作」との相違点・絵がキレイだった・初号機の緑の部分が光ってる・ネルフとゼーレのマークが変わっていた・使徒を倒すと爆発し「真っ赤な血」が雨のように降った・初号機が「暴走する時の声」が少し違っていた・プログレシッブ・ナイフが「折りたたみ式」になっていた・シャムシェル戦の時、装備している武器がガトリングだった「新しい武器」・リリスの「顔」が違う・ミサトが地下の巨人が「リリス」であることを知っていた・リリスが近くにあるエリアのことを「トリプルE」と呼んでいた・ヤシマ作戦のシンジの行動が違う・初号機に「G型装備」があった・ラミエルから攻撃を受けた初号機は、ATフィールドを展開していた・結局、エヴァを「ビルごと」強制退去した・ラミエルのドリルの形が違っていた・ドリルにATフィールドのようなものがあった・ラミエルの変形パターンがいくつもあった・ミサトは、初号機が加粒子砲を受けてもすぐに戻そうとしなかった・ラミエルから攻撃を受けて、初号機のカタパルトが溶けて戻せなかった・攻撃中だとラミエルの「コアが見えた」・ラミエル戦の時「コアを狙って」いた・ラミエルの攻撃で、初号機の胸部だけたはなく頭部なども融解していた・ポジトロンスナイパーライフルとシールドが色も形も違っていた・ポジトロンライフルの1発目がラミエルに「当たった」・ポジトロンライフルを撃ち終わった後、ラミエルの反撃で二子山が半分崩れていた・ゲンドウは、攻撃を受けた初号機が動こうとしないので「零号機に撃たせようとした」が、・ミサトは初号機にもう一度乗ってくれたシンジを信じ、「シンジに任せるように進言」・初号機が零号機のエントリープラグを取る出す時「プログレッシブナイフを使った」・ラストで早々と「カオル君が登場」・・・・最後までお読みいただき、ありがとうございました。(^^)
September 2, 2007
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オバさんが一人で見る映画じゃないけど、驚異のVFX映像を劇場の大画面で見たかったの。でも、途中で飽きて寝ちゃった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下、ネタバレっすヘリコプターが“トランスフォーム!”する冒頭や、CDプーレヤーが変身する小さなロボットが、なにやらブツクサ宇宙語で独り言を言いながら、軍事ネットをハッキングする姿は「スターウォーズ」を思い出させて良かったけど、車が巨大ロボットにヘンシ-ン!して、悪い巨大ロボと戦うのって、土曜だか日曜日の朝7時半にTVでやってた“戦隊ロボ・シリーズ”みたい。息子も幼稚園の時によく見てました。変身するロボットのオモチャも、いくつも買ったし。それに、日本語吹き替え版で見たものだから、巨大ロボ(金属生命体ね)が主人公の男の子と日本語で会話してるし~。数体いる正義の巨大ロボは、それぞれ個性があって性格も違うのよね~(どうでもイイけど)でも、最後の市街地での大バトルシーンはちゃんと見ました。迫力あってオモシロかった。流石、ド派手なアクションはおまかせのマイケル・ベイ。今、流行の?ヒスパニック系グラマー美女も大活躍。(エヴァ・メンデスが好きだなぁ~)普段は学校の中でもサエないボクちゃんが“人類の存亡をかけて”がんばる。って設定は、私の大好きな「ギャラクシー・クエスト」の中でも、オタク青年たちの願いでしたね。ある日、宇宙のかなたから誰かが突然やってきて、ボクに向かって叫ぶ。『地球を救えるのは君だけなんだ!』そう言われて奮闘することが、男の子の夢みたい。この映画に登場するのは他にも、巨大ロボに立ち向かっていく勇敢なアメリカ軍の兵士たちと、空を切り裂くようなカッコイイ米空軍の戦闘兵器の数々。『犠牲なくして勝利なし』なんてセリフまであって、アホな息子がこんなモンに本気で憧れられたら困るなぁ・・・。と連れてきてから心配する母心。「河童のクウ」を見せておけば教育上問題ないのはわかってましたが、いかんせんあの絵はカワイクない・・・。
August 12, 2007
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登場人物の名前が覚えられず、途中で誰が誰だかワカラなくなった。(キョンという名前が出てくるのに、チャップマン・トゥじゃないし)今回も香港の風景を始め、スタイリッシュな映像は良かったし、トニー・レオンは(私の趣味じゃないケド)やっぱり上手いし、金城クンは上手くはないけど、いくつになってもカワイイから許す。スーチーもだけど、みんな年をとらないねぇ~。なんで?しかし、スートリーや話の展開は「インファナル・アフェア」と違い、手に汗握る場面も、胸に迫るものも無く・・・。イマイチでした。トニー・レオンの演じた男の動機や、その妻とのラストも不満。「りゃんひさサン」のレビューを引用させていただくと>「期待が過ぎたか、今回はムード重視映画」>巧妙なプロットでもなく、ムード重視の演出がお涙頂戴的になってしまっており、あまり褒められたものではない。そのとーりでございます。まったく同感です。でもいいの。私は香港映画が好きだから。広東語を聞くと我が家に帰ったような気分になるのです。ENDロールで流れる、avexの歌姫・浜崎あゆみの歌は、どっちでもいいカンジ。観客も、途中でとっとと席を立っていました。Q。劇中“お姫様だっこ”のショーンは何回あったでしょー?
July 15, 2007
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2本とも“想像どうり”で良かったのですが、この2本の宣伝の仕方ってどうなのかな、予告やチラシでネタバレしすぎでは?インフォメーション過多というか、これじゃストーリーを追う楽しさが半減しちゃうよ。それでも2本とも十分面白かったので、久々に渋谷まで“上京”した甲斐がありました。・・・・私もココからネタバレしまっせ・・・・・・・・・・・・・・・「街のあかり」のチラシには、主人公の孤独な男の前に現れる女は、マフィアの男が送り込んだ“毒の愛”だった。と書いてある。そこまで女の正体をバラさなくてもいーんじゃない?映画のチラシって、これから映画を見る人が読むんだからさぁ~。「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」のキャッチコピーも「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ」これって、この映画のクライマックスで(それまで、ただ姉にいたぶられ続けるだけだったおとなしい妹が)初めて口にする、衝撃的なセリフのハズなのになんでそんなセリフを、宣伝に使っちゃうかなぁ?この映画のクチコミでは、佐藤江梨子の演技“傲慢で自己チューで自意識過剰な女優きどりの女”の怪物ぶりばかりが強調されてたから、どんなにスゴイ女かと思ったら、この程度の人、探せばそのへんにもいそう。(宮部みゆきの「名もなき毒」を思いだしたヨ)実際にココまでやるから映画(マンガ)にもなるけど、兄弟姉妹(や親子)の近親憎悪って、よくあるじゃない。誰だって、頭の中ではこのくらいやるんじゃない?“何も特徴のない田舎”を舞台にした兄弟ものでは、最近は「ゆれる」や「松ケ根乱射事件」があったけど、今回のは姉妹。女どうしのバトルは、生命力があっていいですね。女はこんな時、自殺なんて考えない。男よりもタフです。ラスト、妹に完全にやられた!と思った姉が追いすがってきてあの捨て台詞。いいね~!女はこうでなくては。一方、「街のあかり」の主人公の男は>犬のように従順でロマンティストな馬鹿でもね、それが男の良さじゃない。夢ばっか見て、ダメなヤツ。世間では負け犬のクセに>どんなにダメで死にそうになっても、まだカッコつけ続ける>そんな男の強がりに萌えまくりました。(By辛酸なめ子)現実にいたら、まるでダメ男。だけど、この人は俳優だもんで、イイ男~。フィンランドのハンサムの基準ってわからないけど、髪は黒々として、目の色はキレイなブルー。ガタイも良いし、の前作「過去のない男」のしょぼいオッサンに比べたらずっと若い。それにしても、アキ・カウリスマキのヒロインって、いつもどうしてこう・・・ブサイクなん?老けてるし・・・。フィンランドの美人の基準って、もっとワカランわ。佐藤江梨子の身体は、日本人とは思えないスタイルの良さでした。邦画の“日本の田舎風景”は、季節の移ろいが田んぼの色に映えて美しいけど、風景にもストーリーにも“湿度”を感じさせる邦画に比べ、フィンランドという土地柄は冷たく乾いたイメージがいい。その分、人のぬくもりが感じられそうで。3時間もある長すぎる映画が多い昨今、「街のあかり」は78分という短さもイイ。それにねェ~。アキ・カウリスマキはセリフや説明がすごく少なくて、淡々としてて、それを補ってあまりある、何ともいえない“間”が味わい深いの。悲しくて、それでいて滑稽。流れる音楽はどれも哀愁が漂う。ボロボロでふんだり蹴ったりの人生。それでも希望のあかりは灯る。「街のあかり」の“焼きたてベーグル”も食べたいし、「腑抜けども」の“日本そば・薬味いろいろ”も食べたい。両方食べられる日本人で幸せ。だけどに、渋谷の「ユーロスペース」は劇場内がムシ暑かった~!!!あんなにお客が入ってるのに、もしかして冷房切った?省エネは従業員の部屋やってちょうだいよ!それにENDロール途中で曲が終るってのも・・・ヘン。同じく渋谷の「シネマライズ」は、一階席の床がすり鉢状に凹んでいてヘン。スクリーンの位置がやけに高くて、一階の前列だと見上げ続けるのは疲れる。今回は、2階席の一番前の列にしたら、視界も広くて快適でした。
July 8, 2007
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オリジナルをリスペクトするあまり、この作品への風あたりは強かった。それを鵜呑みにして、映画館に行かなかったコトを後悔。十分、面白いじゃーん!アジア的情感と湿度に満ち満ちた「インファナルアフェア」とは違ってドライで明快で、また別の良さがありました。アカデミー賞をバカにしてました。ゴメン。ラストが“無間地獄”じゃないとか、ねずみがチョロチョロだとか、いろいろあるけど、まったく別の映画としてみればこれはこれで良かったですよ。ディカプリオは「ブラッドダイヤモンド」よりコッチの方がイイじゃない。精神科の女医とのからみも、コッチの方が私は好き。ケリー・チャンは私の好みじゃないし、ハリウッド版の女優の方が地味だけど大人の女の落ち着きがあって好感。何より、2人の関係の変化がわかりやす~い。ところで、マット・ディモンとマーク・ウォール・バーグの顔って、似てると思わなかった?怪優ジャック・ニコルソンは、すごく楽しそ~でしたね。最後まで。でも、もっとキレててオカシかったのは、ディグナム役のマーク・ウォール・バーグ。何なんだアレは。祝!「ディパーティッド」DVDレンタル開始。
June 15, 2007
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勝負が「得票数」としてハッキリ出るから選挙は面白い。「選挙」と聞けば血が騒ぐ人たちがいる。そう、選挙は“まつりごと”勝てば官軍、ペコペコと誰かれかまわず頭を下げていた候補者が当確の瞬間から「先生」と呼ばれる人になる。>壮絶、ニッポンの選挙「電柱にもおじぎせよ!」(>部分は、この映画のHPより引用)見せていただきましたよ~。天下の与党、自民党の組織選挙ってヤツを。>『選挙』は、この巨大政党がいかなる戦略と方法論を駆使して>「政治の素人」を「公認候補」に仕立て上げ、選挙戦を展開するのか、>裏も表もつぶさに観察したドキュメンタリー映画。なのですが、何より想田監督の友人で、主人公の山内和彦さん(40歳)の経歴がユニーク。東大卒、既婚。子どもナシ。東京で気ままに切手コイン商を営み、政治にはズブの素人。舞台は >2005年秋、“小泉劇場”まっただなか。>自民党から突然の「市議会選挙の候補者公募」の誘いを受け、>その場で決断を迫られた山さんは、「じゃあ応募します」と思わず返事。山内さんは、>小泉首相の大ファンだったのだ。ってトコがなんとも・・・・なのですが、まぁともかく、山さんは、市議会議員の補欠選挙に出馬することに.私もあの土砂降り雨の中、とっても興味をそそられて見に行きましたが(渋谷のイメージフォーラムは好きじゃないなぁ)正直、“映画としてはつまらない”というのが感想。映画の最初、タイトルが出る前に、想田和弘(監督)“観察映画”と出るのですが、これは>「ドキュメンタリーには作者のメッセージが必要」という固定概念に>真っ向から挑戦し、敢えてメッセージ性を封印。>映画を観た観客が自由に観察し、感じ、考え、解釈できる「観察映画」を実現した。なので >ナレーションや音楽、説明が一切無い。そのせいか、見てる途中で“観察”に飽きてしまった私。でも、見終わってから、やっぱりいろいろ考えました。ココから「ネタバレ」です。ご注意を・・・・・・・・・・・・・・・・・・>選挙区は(候補者・山下さんには)縁もゆかりもない川崎市宮前区。>いわゆる落下傘候補。それを、ギリギリの当選とはいえ、投票数2万票も!獲得させるのだから、やっぱり自民党の組織力ってスゴイかも(嫌いだけど)山内さん自身も『俺は区議選で2,000票くらいの器』と分析してるし。しかも、この補欠選挙は>自民党としても負ければ市議会“与党”の座を奪われてしまう大事な選挙。>何としても勝たなければならない。>地元選出の自民党議員や秘書たちによる激烈な戦闘態勢が組まれ、>地方の市議選であるにもかかわらず、自民党大物議員の面々、>果ては小泉首相までが応援に駆けつけ騒然となる。そんな、政党政治の当事者たちには一大事な(補欠)選挙も、肝心の有権者である川崎市民にとっては(そんな選挙あるの?)程度の認識。>山さんは少しでも選挙民に自分の顔を売るため、>神社のお祭りや保育園の運動会、老人会で、>片っ端から握手を求める「電柱にもおじぎ作戦」に出る。なんたって、この選挙のために急遽、東京から川崎に引越してきた山さん。駅に立っても知り合いの一人も通らない。道行く人に訴えかけても、完全に無視される日々・・・。話し相手は学校帰りの小学生くらい。>また、確固たる後援会のない山さんは、>地元選出の自民党議員の組織力と地盤を拝借できなければ当選はおぼつかない。>他の自民党市議や県議、国会議員の支援者に自分への投票を呼びかけ、>党挙げての組織票固めを試みる…。>しかし自民党は、日本型組織の代名詞のような政党。>スーツを一着も持っていなかった自由人の山さんは、>伝統としきたりと上下関係を重んじる党の関係者から、>「何をやっても怒られ、何をやらなくても怒られ」てばかり。そんな“体育会系”な“縦社会”の選挙陣営の中で、選挙運動にド素人の山さんは、候補者なのに地位は一番下。皆に軽んじられ、イジメにしか見えない厳しい指導の数々。屈辱的な出来事の連続。地元の自民党議員や、その後援会の人たちはモチロン、ウグイス嬢はプロだし、事務所で電話作戦をするオバちゃんたちだって、この地域の選挙にかけては百戦錬磨の情報通なのだ。有権者にだけでなく、自民党陣営の中でも(怒られてばかりで)、ペコペコと頭を下げ続ける山内さん。心身共にヘトヘトに疲れた身体を、つかの間だけ横たえる場所は、軽自動車の運転席の中だけだった・・・>映画祭に出席した山さんは、上映後観客から拍手喝采と>スタンディングオベーションで迎えられ、>「可愛い」「どんなにいじめられても決して腐らないのは、聖人並みの精神力」>「痛々しいほど純粋」などと称賛された。 そんな、新人候補者に言いたい放題の自民党陣営から、今度は『仕事を辞めろ』と言われた奥さんが、山内さんと2人きりになった車中で、怒りを爆発させる場面。『言いたいコトは言う』という奥さんに対し山内さんは『言い返すことないよ。人に言われて怒っちゃダメだ』と諭す。時間は午前2時。クタクタの身体を着の身着のままで横たえる2人。奥さんに言われるまでもなく、ずっと(すごく)不甲斐なく頼りなく見えていた山内さんが、この場面だけは唯一、“当選するためにはどんなコトにも耐える男らしさ”を見せたのでした。>多額の選挙費用はほとんどが自腹。>山さんにとって、負ければ借金だけが残る大バクチだった。>『選挙』は、不惑を迎えた山さんの、一世一代の奮闘記でもあるのだ。そんな山内さんの奮闘が報われ。いや、自民党の組織力と、小泉劇場ブームにのって、山内さんは当選を果たすのですが、この「観察映画」が公開されたコトで、日本の珍妙な選挙風景が世界中の嘲笑のマト。自民党川崎支部もいい面の皮。特に、当確の瞬間に事務所にいなくて(自宅にいた)山内さんを、(皆を事務所で待たせておいて自分は来ないなんて『これは切腹ものですよ』と言った地元の若い議員。永島敏行に似たハンサムだけど、嫌なヤツでしたね~。他人の顔色ばかり見て、山内さんにいつも辛くあたる。人間的な狭量さが露見して、きっとこの映画の中で一番、株を下げたね。この議員だけでなく、この選挙事務所の人々の、山内さんに対する態度の冷たいコト。落下傘候補は悲しいね。普通、地方の選挙だと、候補者の知り合いや友人、果ては親戚まで巻き込んで、『俺たちの候補者を議会に送るぞ!』という、候補者への信頼と愛情があるものなのに、この陣営には(この観察映画を見る限り)それが感じられないから、余計に山内さんが孤独に見えるのかもしれない。それにしても、映画の中で山内さんが政策について語るのは、いつも『小泉総理の改革を進めます!』のワンフレーズだけ。一度だけ、神奈川新聞のインタビューに答えてたけど、なんだかシドロモドロだったし、子育て支援策も、なんだか金のバラまきみたいに聞こえた。私が有権者だったら、山内さんには入れないナ。
June 13, 2007
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ちょっと!ちょっと、ちょっと!みんな、キャプテン・ジャック・スパロウの活躍を期待してたでしょう?ネタバレ・ごめんネ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キーラ・ナイトレイは確かにキレイだけど、別に好みでもないし頼りな~いウィルと合わせて、どうでもいい2人に主役で大活躍されても嬉しくないんですけど・・・どんな扱いになるかと思ってたチョウ・ユンファは(←ケン・ワタナベに見えた)ジャック・スパロウとの絡みは無いし、途中で消えちゃうし、ジャックのパパの出番もあれだけ~?せっかく出したのに、笑いの一つもナシですかい。キュートなジャックが今回もお笑い担当なのはいいとしても、完全にワキ役。もっと話の中心で活躍して欲しかったなぁ。>ジャック・スパロウとティア・ダルマの扱いがどうしても納得できん!まったく同感です。ストーリーも人物の相関図も、すごくゴチャゴチャしててわかりにくい。これは戸田奈津子センセの字幕が原因だから、日本語吹き替え版で見た方がよく理解出来る。ってウワサは本当?それにしても、迫力あるCGで見せるラスト1時間までが、長スギて途中で眠かった~(途中でトイレに行ってヨシ!)クライマックスも、キーラ・ナイトレイ&ウィルの、ど~でもいい2人の大活躍だし~。映像としては見ごたえがあるけど、肝心のストーリーがコレじゃあネ。楽しみに見に行ったのに、ぜんぜんスカッと出来ず。注文した料理が想像してたのと全然違うイメージで、食べたら消化不良。みたいな。ダメじゃん、完結編なのに。桜塚ヤッくんになっちゃう(せ~の!)『ガッカリだよ!』話題のエンドロール後のシーンとやらも、長~々とさんざん待たされてこれかよっ!(見ずに帰っても全然OK!)
June 9, 2007
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多くの人に、“久しぶりに、映画を見て幸せな気分になった”と言わせてくれたこの作品に感謝。(ラブコメが、私の上半期ベスト3に入るなんて異例のこと)最初の「POP!」のミュージックビデオが世代的にビンゴ!“懐かしいあの頃”の音楽の雰囲気が、なんて忠実に再現されてるの~!ヒュー・グラントのあまりのソックリさんぶり、そのまんま「ワム!」にバカウケ。大学の同窓会で、子連れの遊園地で、お尻フリフリ歌う元アイドル(ヒュー・グラント)に熱狂する、80年代当時に青春真っ只中だった(昔の)女の子たち。壁には「1987の文字」懐かしいあの頃を、こんなに楽しく思い出せるなんて!!・・・・以下ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええそうです。見ていましたとも。忘れるものですか、あのメロディー!フランキー・ゴウズ・トウ・ハリウッドの「リラックス!」♪BGMは「ネバーエンディング・ストーリー」でないの~!今は更年期世代の太ったオバさんで悪かったわね。ホントにこの映画は音楽が秀逸。2人が作った「The Way Back Into Love」が今も頭の中をリフレイン。おもわず口ずさんでしまうメロディー。カラオケで、誰かと見つめ合ってデュエットした~い!(^◇^)主役のヒュー・グラントとドリュー・バリモアもイヤミがなくて良かったですが、私は、痩身エステを経営してる太ったお姉さんに自分を投影して楽しめました。だって、毎日「ワム!」を見ていた同世代なんですもの~!ヒュー・グラントは歌も上手いし、ピアノを弾きながら作曲したり、ギターやシンセを演奏する姿もサマになっていて流石。>もう決して若いとはいえないドリューの可愛らしさもグッドである。(by.Rさん)クライマックス、男が(別れかけている)恋人にむかって、歌で自分の想いのたけを告げる場面は、過去の映画で“さんざん”見てきたハズなのに、なぜか良かったですね。このシーンだけでなく、この映画全般にいえることですが、「よくあるラブコメ」の中で、この映画が優れている一番の理由は何でしょうか?演出?脚本?役者の演技?それ全部?わからなかったので「りゃんひひさん」に聞いてみました。>人生に絶えずイクスキューズ(言い訳)して生きてきた男と女が、>そこまでの過程で嫌味なく描けているから、イクスキューズ(言い訳)しないこと、>これまでイクスキューズしてきてゴメンと謝る姿に共感を覚えるのでしょう。>それはすなわち、>演出、脚本、演技がバランスよく >いっているためだと思います。>このバランス感覚のよさがドリュー・バリモアのプロデュース力(りょく)だと思います。なるほどねぇ~。有難うございました。「りゃんひひさん」の分析力も流石ですね。も一つ引用させてください。>『ラブソングができるまで』は更に絶妙なタイトルである。それから忘れてならないのが、味のある脇役たち。お姉さんさんが妹にする助言は、どれもとても人生の示唆に富んでいましたネ。(ネット上には、この姉さんを「カッコイ」と評した人も)このあたりは、脚本が良いんでしょうね~。半ケツで「エロの街」を歌う現代の歌姫コーラのキャラといい、名脇役の功績も大きいですね。コーラ役の女優さんは新人みたいだけど、ちょっと浮世場離れした言動といい、ホントに現実にいそうな感じ。童顔(浜崎あゆみと、ギャル曽根ちゃんと、デボン青木を足して3で割ったような顔)でスレンダーな体で、オリエンタルムード満点な激しいセクシーダンスを踊るその姿はナカナカ魅力的で、ホントにティーンエイジャーにウケそう。そんな女の子も、20年後にはオバちゃんになるのヨ~。ヒュー・グラントが近くで見るとシワシワなように、時の流れは万人に公平。
May 21, 2007
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「クラッシュ」も「21g」も、あまり好きじゃないケド、「バベル」はそれよりはイイ。けど「アモーレスペロス」の方が好き。映画のコピーは“言葉を分かたれた人間は”うんぬんだったけど、言葉が違っても、日本、モロッコ、メキシコの登場人物の叫びは、みんな同じ。・・・「誰か助けて!」以下、ネタバレです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メキシコ人のオバさんが言う。『ただ愚かなことをしてしまっただけ』そう、人間は愚かな行為をするものなのダ。特にモロッコの兄弟のライフル試し撃ち。そりゃ、動かない石を撃つよりも、動いてる標的を狙う方がずっと面白かったでしょうね。ウチの子どもたちを見てると(ウチの子がモロッコの辺境に住む遊牧民だった場合)やりかねない・・・。と思いました。それくらい、子どもってバカなんです。ホント~に。特に男の子は。いつも『そんなコトしたらどうなるか、わからないの?アンタは!!』って怒鳴ってます私。悪意は無いけれど、愚かな行為が悲劇を生む。メキシコ編の叔母さんも、結婚式でさんざん飲んでる甥に運転させて国境を越えようとするなんて自殺行為だということが分からない。そんなにまでして今夜中に帰らないといけない理由として叔母さんは、『明日は(子どもの?)サッカーの試合があるの』って言ってた気がします。こういうツマラナーイ理由で愚行を犯してしまう親の行動って、日常生活でありがちなんです。後から考えると、判断間違えたなぁ~って判るんですが。後悔先にたたず。そんな、愚かな子供&保護者は、私にはリアルに感じられました。それと、『どうしてそんなにイラついてるの?』と聞いた夫(ブラピ)に対して『あなたといるとリラックスできない』と言う妻(ケイト・ブランシエット)のセリフ。妙~にリアリティーを感じてしまいました・・・。そんな二人が、妻が死ぬかもしれないという状況になって、やっと和解するくだりは良かったですね。そして、全ての元凶は「銃」そのもの。 日本人ハンターがモロッコのガイドに銃を与えなけば起こらなかった悲劇。(聾唖の少女チエコの母親の死因も、銃での自殺だったし)日本編は、映画全般の流れからすると本流でなく、支流。それでも渋谷?の街や若者文化は(よく知らんが)リアルな描写だったと思うし、聾唖の女子高生が父親と住む、えらく高級そうな高層マンションが、現代のバベルの塔なのかな。母親が自殺した背景は映画では説明されず、精神のバランスを崩した孤独なハイティーンの彼女は、語る言葉を持たない分とても痛々しい。でも、私が最もツッコミ入れたいのは、日本編のラストシーン。自分の娘(それも年ごろの若い娘)がベランダにスッ裸でいるのに、気が動転しない父親がいるでしょうか?あんなに冷静に、裸のままの若い娘を抱きしめられるものでしょうか?それも、刑事とはいえ若い男が(自分と入れ替わりに)裸の娘といたワケでしょう?不審に思わない父親なんているかしら?不自然だと思いましたヨ。あんまり冷静なんで、義父なのか?と思ってしまったヨ。ネット上でも>菊地凛子のヌードにはがっかり>日本人としてもっとナイスな体型でないと恥ずかしいかぎり>高校生には見えません...。>あんな貧相なヌード等々、ボロクソに書かれてて、反論する気は無いけど、こんなふうに書いてる人も。>チエコのいびつな裸はどこまでも悲しい。「氷の微笑」なシーンまであって、ホントに体を張ってのアナデミー賞ノミネートだったのね。菊地凛子それにしても、メキシコ編のガエル君は(チョイ役だったケド)良かったわぁ~。以前より頬の肉が削げて(汚い無精ヒゲだけど)また男ぶりが上がったみた~い。「アモーレス・ペロス」の時も衝撃的だったけど“愚かな青年”やらせると、ガエル君はホントにチャーミング!おバカな子ほど可愛いの!(反対に「プリズンブレイク」の主人公は、いかにも頭が良すぎでハナにつく)愚かな人間だから愛しいのサ。
May 11, 2007
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今回もダサくて鬱々と暗いピーター。人は誰かを傷つけたり、自分自身も傷ついて成長していくんだよね~。特に武芸家やヒーローは“選ぶ道”を間違えると、ただの生きる凶器になっちゃうからね。危険。ダークサイドに落ちそうになったピーターを救うのは誰か。『自分と戦え』以下、ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黒いスパイダーマンになり、一人浮かれてご満悦なピーターは、同じダーク・サイド・ヒーローでも、アナキンのような邪悪さは無く新しい服を買ってヘンなダンスを踊ってみたりと・・・ダサイ。思い切り周囲から浮きまくり、まったく垢抜けないのが見てて痛すぎる。今までの功績が認められて、やっとNY市民に認められ、チヤホヤされて有頂天になってんのに、これじゃあ可愛そうスギるよ(TT)ピーターが。いつも命がけで戦ってるのにさぁ~。MJも念願のブロードウェイの舞台に立てたと思ったら、“実力が無い”という身もフタも無い理由でクビにされ、場末のウェイトレス兼任の歌手に転落。しかし、浮かれてるピーターはMJどころではなく、淋しいMJは、フラフラと昔の彼氏の元へ行ってしまう。(既にダークサイドに落ちてる)ハリーに、『お前の彼女のキスはイチゴ味』なんて言われてしまうピーター。このカップル、ホントになんて・・・・普通すぎる!親子で刃物を振り回す、はた迷惑な“親友”ハリーとの冒頭の戦いは、CGアクションの動きが早すぎて目がついていけません。結果、あやうくハリーを殺すトコだったピーターには、この時点で教会の塔の天ぺんまで登って苦悩してほしいくらいです。その後も、『叔父さんを殺した犯人なんか、死んで当然だ』と言って、叔母さんに『憎しみは人を醜くする』と言われちゃうピーター青年。>この映画がアメリカで受け入れられるのは、>この映画の今回のテーマが「赦し」ということだからでしょう。>今のアメリカ人ほど、実は心の底で自分たちを赦してほしいと>願っている人たちはいないのではないでしょうか。>あれほど自信満々で傲慢でさえある彼らの隠れた願いは、>実は赦されることなんでしょうね。 (taruさん、たいへん貴重なご意見、有難うございました)そして今回の対戦相手のサンドマンも、とっても気の毒な身の上。病気の娘のために強盗をし、運悪く人まで殺してしまう。(それがよりによってスパイダーマンの叔父だし)警察犬に追われて逃げれば、そこは中性子実験の穴のド真ん中。前作の、ヤマタノオロチみたいな“ドク”もそうだし、相手が友達の親だったり、相手の素性を知ってしまうと「悪」としてトコトン憎めないから戦う時も苦しいし、やっつけてもニガイ気分ばかり残るスパイダーマン。今回唯一スカッとしたのは、星条旗を背に登場する一瞬だけでした。ラストもまたまた、NJとの別れ話になってるしー。それも葬式の後のお墓の前で。(これって、デジャブー?)あ~っ、このカップの暗さ、この映画の辛気臭さ、何とかして!口直しに「パールハーバー」でも見ようかしら。タランティーノかロドリゲス作品でもいいわ。やっぱりP・バーホーベンは偉大だと思う私は、勧善懲悪物の時代劇が大好き!!オマケキャストについて。大多数の人がこう思ってると思います。>もっと魅力溢れるタイプの俳優さんの配役だったらもっと胸躍るのかなー?>とかちょっと思ってしまいました。地味ですよねー!?>もっとチャーミングな女優さんだったら...>MJはブロードウエイは無理でしょう>グエン役の女優さんのがきれいで華がありました。
May 7, 2007
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「太陽」に続き、日本ではまだまだタブーだらけな皇室の、それも「現」女王を主人公に映画を作っちゃうのだからビックリ。見たいよね~「美智子妃殿下物語」どこに生まれ、何のため、誰のために生きるのか。自分の一生をかけた仕事への忠誠心とは何か。『神と国民のために一生を捧げた』女王の物語。マスコミと世論の激しいバッシングを浴びながらも、威厳を保ち、マスコミ&大衆に媚びることなく自分の信念を通そうとする女王は、若きブレア首相から苦しい選択を迫られる。長い歴史と伝統ある国の女王ともなれば、苦悩することも多く、長い人生の中では、窮地に立たされる場面もあったでしょう。でも、世界中から愛されたダイアナ妃と対立する“姑”としての立場を、いったいどこまで予測できたでしょうか。以下、ネタバレっす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自分の即位以来“10人目の首相”となった若きブレアに最初にかける言葉は『核ボタンの押し方は教わった?』この時の、お召し物もステキ。サテンじゃなくて、シルクの輝きネ。森の中を一人でジープを運転する時のサングラスやスカーフも、“お茶の時間”も、みんなステキ。それにしても、自分の保身のためになら母親さえも(バッシングへの)盾とする、姑息な息子チャールズ。激昂すればするほど、器の小さな人間であることが露見してしまう実父のエジンバラ公。この二人に比べると、お気楽で言いたい放題の実母、皇太后の発言が何とも笑わせてくれる。(だから女系なのネ)とっつき難い「クイーン」の本心を推し測り、その窮地を救う“騎士”となる若きブレア。 (この俳優の顔、犬のチンみたいじゃない?顔のパーツが中央に寄ってて)妻には『あなたマザコン?』と言われても、やっぱり女性を助けるナイトはカッコ良く見えるもの。品位とか品格とか、そんなのに縁が無い私には、退屈な映画だったなぁ~。大鹿のシーン見て「ディアハンター」思い出しちゃった。
May 4, 2007
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そんな単純な問題じゃないでしょうに。アフリカの現実を描いた意欲作だし、描写に迫力もあったけど、この映画の所々に、なんだか違和感を感じるのです。りゃんひささんの映画評読ませていただきました。「真面目な貌(かお)したアクション映画」とは、上手い表現ですねー!先進国に食い物にされるアフリカの惨状、その現実の苦さとやりきれない重さに比べて、ジェニファー・コネリーとレオナルド・ディカプリオの恋愛シーンのロマンチックな演出の甘ったるさ、過剰なセンチメンタルさがどうもチグハグというか、せっかくの社会派映画を、そこだけハリウッド的な薄っぺらさにしてしまっている気がします。トム・クルーズ主演の映画が、どの作品も“トム様”映画になってしまうように、「ブラッド・ダイヤモンド」も“レオナルド・ディカプリオの”と頭につけたいような。そんな気がしました。今回のディカプリオの演技をすごく良かった!と評価する人も多いようですが、私には、ディカプリオは密売人って雰囲気じゃなかったし、ましてや傭兵のイメージじゃない。この役は、もっと渋い俳優に演じてもらいたかったナ。主人公ダニーをダイヤ密売人に育てた「大佐」という男も、なんだか薄っぺらな人物像だった。あの俳優さんは、「インディージョーンズ」で、悪役だった人ですか?あの濃い顔。インドの山奥で村人から奪った聖なる石“シャンカラ?”をクライマックスでインディーと千切れた縄梯子の上で奪い合って、最後に死ぬ悪い魔術師(って、俳優の名前が・・・)この映画の予告をTVのCMで見て、ウチの映画好きな次男が、見たい見たいと騒いでいたのですが、この映画は、とても10歳には見せられないですね。反政府軍による一般住民の大量虐殺や、誘拐した子供たちに銃を撃たせ、洗脳し、少年兵に仕立て上げる場面など・・・連れて行かなくて正解でした。それが現実であるとしても・・・以上、私もさんざんこの映画にケチつけましたが、りゃんひささんと同じく>社会派アクションエンタテインメント巨編という発想は悪くはない>社会派の部分は、前述のとおりの凄まじさを認めて、○に同感です。演出に難あり。でも、その意欲・心意気に☆4つです。
April 17, 2007
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一見真っ当、でもやっぱり炸裂バーホーベン節(「この映」の見出し) ポール・バーホーベン監督>その作風はエロスとバイオレンスに彩られている。数々のヒットSF映画を世に放つが 出典:フリー百科事典『ウィキペディア』>暫くぶりのヴァーホー便が届いたとなれば、悪食好きなら観ないわけにはいきませんファン待望のポール・バーホーベン監督作品。>壮絶な殺戮・アクション、サスペンスそしてラブ・ストーリーと、てんこ盛り。本当に面白いファン大喜びの快作。>相変わらずのバーホーベン節が全開で、思わず拍手。>周囲のオジサンオバサンは「戦場のピアニスト」や「シンドラーのリスト」>みたいな作品を期待していたらしく、終映後は唖然呆然。実にユカイでありました。(キネ旬友の会のM氏)ナチス軍の銃撃にあい、家族全員を惨殺されてしまう場面でも>残虐な行為やグロテスクな映像を軽いタッチで見せる監督お得意の演出 (出典:フリー百科事典“ウィキペディア)”「スターシップ・トゥルーパーズ」で、昆虫型宇宙生物を皆殺しにする場面と同じ。人間を殺すのも虫ケラを殺すのも一緒。悲壮感ナシ。すんげぇドライ。つぅ~か、完全に確信犯。ポール・バーホーベン監督、やってくれます!悪趣味さ全開だー!そこまで写さんでもいいでしょに・・・。という場面や、やりとりも多々あって、実に下品!なのに面白い。ポール・バーホーベンのファンにとっては、これも魅力。お話も全編、サクサク進みます。金髪美女の主人公は、ドンドン変わる運命に翻弄されつつも、泣いてるヒマも無し。絶対絶命な状況下を、機転をきかせてかなりタフに生き抜いていきます。ドキドキハラハラ。どんでん返しに次ぐどんでん返し。最後の最後まで、ホントに面白い。>「戦争サスペンス・エンタテインメント」という表現がピッタリ。この映画に比べたら、ベタベタのメロドラマで、甘ちょろくて見ていられなかった「善き人のためのソナタ」主役を演じていた俳優(セバスチャン・コッホ)は、「ブラックブック」では主人公と立場を超えて愛し合う、ナチス将校ムンツェの役。この人は、ドイツを代表する俳優なんですってね。ま、そんなコトはどうでもいいわ。私の趣味じゃないし。
April 12, 2007
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先に見た人が『大甘なメロドラマ』と言ってたのも納得。ラストの決着のつけ方など、韓国ドラマかと思いました・・・ご存知、本年度アカデミー「外国語映画賞」受賞作なので、見逃してはイカンと《渋谷シネマライズ》まで行ったけど、個人的には見逃しちゃってもOKだったなぁ。ココから先はネタバレかも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・>ゲシュタポにも匹敵すると恐れられた、恐怖の監視システム“シュタージ”の監視・盗聴のプロであり、国家に忠実な教官ともあろう者が、何故そんなに簡単に・・・(見損なったゼ)“この曲を本気で聞いた者は、悪人になれない”のセリフも、全然、説得力なし。何か、セリフが軽い。だいいち、あの女優に魅力が無いのがイケナイ。と言ってた人もいたように、モニカ・ベルッチに近い雰囲気で、肉感的な体にブルネットの髪だけど、口元にはシワが出来るし、国民的舞台女優って言われてもねぇ・・・男の方も、体は太いし、額はM字形に後退してるし、30代のカップルにしてはフケてない?そんな2人のために“シュタージ”の教官でもある主人公の男がどう動くか、先が読めてしまうので、ドキドキ、ハラハラ出来ない・・・面白くない。エピローグも長い!もっと短く上手く見せて欲しかった。と、いろいろ書きましたが、人間の思想は自由であるべきで、国家権力はこれを犯してはならない。というテーマ自体は良かった。ってコトで。
April 10, 2007
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「サマリア」「うつせみ」「弓」の後、キム・ギドクはいったいドコまでいっちゃうのかしら?と期待して見に行ったのに・・・なんか、今までの主人公に比べて、突き抜けた感じがしない。ギャーギャーとヒステリックに叫んだりせずに、黙って薄笑いを浮かべる女が、ミステリアスで良かったのに。男も『気は確かなのか?お前が怖い。』なんて、普通の人みたいなセリフを言うし美しい絵のようなファンタジー色が無くなって、ちょっと即物的でシラけた。キム・ギドク監督は休業宣言で大騒ぎだったみたいだけど、しばらく休んでもいいかも・・・
March 17, 2007
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奇想天外な、毒あるファンタジーでした。いいですね~!壮大にして豪奢な悪夢。素晴しい映像による大人の寓話。大風呂敷もココまで広げられたら芸術品!ココから先、ネタバレかも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だからパリは“愛の都”なのね!変態が、猟奇連続殺人の末に極める至高の香り。悪趣味で結構。アンニー・ホプキンスのレクター博士のように、どうして人はアンモラルな求道者の物語に惹きつけられるのだろう。18世紀のパリ。悪臭ふんぷんたる汚濁の魚市場の中から生まれた悪夢の物語に、魅せられ、その映像にめまいさえ感じながら“香り”に酔わされた。冷静に考えると、主人公は“犬並みの嗅覚”だとか、その他にもツッコミどころは多いけど、“大人の童話”に対してそんなヤボは言いますまい。あ~。映画の中の世界は、ホントに楽しいなぁ~。
March 16, 2007
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「チャリーとチョコレート工場」の見学者の中にもいた、少女ミス・コンの常連みたいな、嫌~な感じの親子。大人に媚を売り、シナを作る幼女を作り出す、異様な子どもミス・コンに対する痛烈な批判。それに対し、小太りでメガネちゃんの「オリーブ」が、なんとも自然で可愛い。この子を大切に思う気持ちだけが、バラバラな家族をかろうじて支えている。特に、何としても「勝ち組」になりたいと、自己啓発プログラムに賭けるパパの悲しさは「アメリカン・ビューティー」のママの痛さと同じ。それぞれに問題を抱え、世間から見れば「負け組」な家族の面々が皆、超個性的で笑える。家の中ではバラバラだった家族が、6歳の末娘の夢である少女ミス・コンに出場するため、貧乏旅行に出るロードムービー。クラッチが壊れたオンボロ・バスを、家族皆で押しながら、走り出したところで1人ずつ飛び乗る。旅で起こるアクシデントに笑い、クライマックスで家族が絆を再生していく姿に泣けました~。見終わって、あたたかい気持ちになる。全体的に“一歩引いた”感じがする演出と脚本が、この映画に品を与えている気がする。くどくなく、あっさり風味。(あとは察してよね。とでも言いたそうな)私はもっと、エゲつなくて、現実的な家族の話でもいいな~。
March 11, 2007
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豪華絢爛な花魁の“極彩色の色の洪水”は目には楽しかったケド。描きたかったコトも、言いたいこともわかるんだケド、いまイチだったなぁ~。土屋アンナも「下妻物語」のときはスゴク良かったけど、今回はちょっと。花魁の「粋」も、遊女の「心意気」も足りなかったなぁ。若いせいなのか、演出が悪いのか「凄み」が無い。遊郭の「生きるか死ぬかの世界」って感じが、ちっともしない。軽いんだなぁ・・・。薄っぺらな世界に見えた。主人公の人生観が変わるようなショックな出来事のシーンでも、セリフも悪くなかったと思うけど、何か軽いんだよねー。こちらの胸に響いてこない。安野モヨコ原作も、椎名林檎の楽曲も、フォトグラファー蜷川実花の「写真」もそれぞれに良いんだけど、それらをミックスして出来たのがコレかぁ・・・なんか自己満足?って感じ。久々に、物足りない映画を見ちゃったなぁ~。
February 27, 2007
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この設定、あの映画にちょっと似てる・・・シュールな脱力系ブラック・コメディー。俳優陣も個性派が勢揃い。雪がチラつく田舎町(湖と山あり)の、情けなく・だらしない人々の日常に起こる事件。最初は、主人公(双子の片われ)が起こす「ひき逃げ事件」→当然、逃げる。どうしようもなくダメな男たちの頂点とも言える父、を演じる三浦友和が妖演。(ヘンな顔した指人形で“何とか課長”を演じたあのCMも好きだったなぁ)他にも(昔のプッツン女優)石原真理子を思わせる黒いロングヘアの川越美和。冒頭の、ヌードというより色気ゼロの全裸に唖然としつつ、その後のセリフの壊れた感じのキャラもイイ。同じ女なのに、継ぎたくもない家業を継がされ、毎日ウシのフンにまみれて働き、ストレスを溜めまくっている超現実的な、主人公の姉とは対照的。どいつもこいつも、だらしなく、しょうもないロクでなしばっかり。人として、本当にクズだな・・・とぶやきたくなるように出来てる。以下、ネタバレかも。未見の方はご注意を・・・・・・・・・・・・・・・・>山下敦弘監督が、コーエン兄弟に捧げる(?)人間ドラマってコピーがあったけど、たしかにこの映画、コーエン兄弟の『ファーゴ』に似てる。登場人物が轢かれても刺されても、どっこい平気で生きているみたいなブラック・コメディーは好き。でも、男たちの下半身のだらし無さ、倫理観の欠如に、嫌悪感を感じる女子は多いかもしれない。『そのメロンやめときな!ヘンなニオイすっから!』『静かだなぁ~通夜みたい』 笑わせてもらいました。さて来月は、キム・ギドク監督の変態まっしぐら「絶対の愛」だ。
February 25, 2007
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作品賞にノミネートされなかったそうだケド、ええ映画でないの~!ビョンセの出世物語かと思ってたら、圧倒的にパワフルな歌声を持つジェニファー・ハドソン物語みたいでした。歌も芸達者なエディー・マーフィー。ドリーム・ガールズを成功に導くジェイミー・フォックスも、渋くて良かった。よくあるスター(グループ)誕生から解散までの話しなんだけど、ショービジネスの世界でスターにのし上がっていくブラザー&シスターたち(ファミリー)の“絆”の物語でもある。同じ夢を見て結ばれた仲間たちの心が、だんだんとスレ違っていく、わかりあえない。そして“別れ”の時がやってくる・・・。その夢を、愛や、苦しささえも歌いあげていく。その歌は、心からの叫び。だから見る者の胸を打つ。その曲も良かったなぁ~♪頭の中は、今日聞いた歌がリフレイン中。ショービジネス界の光と影、成功と衰退。そしてドリーム・ガールズたちが、自分の信じた道を歩き始めるラストもいい。ミュージカル映画のお約束で、サントラ欲しくなる。
February 21, 2007
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新宿丸井1の中に最近出来た「新宿バルト9」で上映中の「ゲキXシネ」第1弾「メタル・マクベス」を見ました~。スクリーンで見る演劇って、最初は生の舞台のワクワク感や臨場感が感じられなくて違和感があったけど、やっぱり「劇団☆新感線」は面白いねー!見てるうちに引き込まれて、画面で見ているコトを忘れました。本物の舞台の客席からではよく見えない、俳優の顔の表情もドアップ!で見れるし、セリフもクリアに聞こえるし、これはこれで良い点がいっぱいある。途中休憩をはさんで3時間20分。>新感線とクドカンがタッグを組んだ異色のシェイクスピア劇。>押し寄せる笑い、響き渡るメタルサウンド、切り裂くようなシャウト、>そしてシェイクスピア劇「マクベス」の世界を、迫力の大画面・音響で!セリフとギャグに笑って笑って、殺陣と芝居に大興奮、泣かせる場面もありカタルシスあり。これで2000円は安い!価格面では大満足。また行こう~っと。コレはやみつきになりそう!
February 15, 2007
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なんとも困った原作でした。最初に、私は「にっけいしんぶん新聞」の「愛ルケ」の愛読者であることをお断りしておきます。映画でも、主人公に対する刑事や弁護士の“ツッコミ”が至極まっとうに思えます。『何で殺しちゃったの~』『首をしめたら人は死にます』など、思わず(ここは笑うトコ?)と思ってしまうほどです。原作では55歳の「菊治」が、10歳も若返って45才。45才で「菊治」はないでしょ・・そして豊悦。ずいぶん美化されちゃったなぁ。古屋一行あたりで十分だったのに。おとなしそうに見えて、かなりアブナイ女「冬香」を演じる寺島しのぶは、相変わらず女優にしてはパッとしない容貌で、ハセキョーの若さとスタイルの良さ、美しさの引き立て役。菊治の妻役の高島礼子も、寺島しのぶには勝ってます。映画は、のっけから寺島しのぶと豊悦が全裸で大胆な濡れ場を演じ、(ウワサどうり演技が)ダメダメなセキョーは、取調べ室でも裁判所でも意味なく胸の谷間を見せて観客サービス。共通の友人に引き合わされた二人は、次に2人で会ったら熱烈KISS。次に会うとイキナリHOTELの部屋に直行。会話をするわけでもなくドアを閉めたらスグ!『あなたを思う夜は、ボクは少年に戻った気がします』それって、知ったばかりのSEXに夢中になる少年少女?菊治によって『作り変えられた』冬香の愛は“安部サダ事件”みたいで、凡人には理解不能。3人の子どもを残し、愛する男を刑務所に送るのが愛?そんな自分勝手な・・・。(ひらがなで)ふゆか。困った女です。原作を読んでも、この女が何を考えてるんだか、ちっともワカリませんが、原作がそうなのだから仕方ないですね。「菊治」も原作どうり、ちゃんとボケてます。自分で首絞めといてて、死んだ冬香にむかって『どうしたの?ねぇ、どうしたの?』は、ねぇだろう。以前にも首絞めて、冬香が死にかけてんだから、わかるだろう普通。(安部サダにも『絞めるなら、途中で止めるなよ。苦しいから』ってセリフがあったよね?それにしても証拠のテープ。アノ時の声を録音するって、どんな趣味なのよ。それも『ナゼ録音したんですか?』と検事に問い詰められて『それは、ちょっとしてみたかっただけで・・・』って・・・菊治・・・そんな喘ぎ声のテープを夜一人で聞いてりゃ、ハセキョーもおかしな気分になります。だから裁判所でも『善良(?)な風俗を害しますので非公開に』裁判シーンは、同時期に「それでもボクはやってない」が公開中なのでタイミングが悪い。「それでもボクは」を先に見てしまったので、ついつい比べてしまうのです。取調べ室で刑事が書く「調書」ひとつとっても、刑事の書いたままサインしてしまう「ボク」に対し、「先生」は流石は作家。作文にはウルサイです。刑事が書く文章一つ一つを『違う、違う!』と訂正します。ここでの刑事(佐藤浩市)のセリフが秀逸。『いくらアンタが作家だからって(殺人のその動機は)文学的すぎやしませんか?』裁判のシーンは、「それでもボクは」がリアルなので、コッチのご都合主義な展開の証人喚問や、検事役のハセキョーの大根ぶりが見るに堪えない。クライマックスの菊治のセリフを引き出すのが、ハセキョーの『あなたには、被害者と3人の子どもを引き受けるつもりがあったんですか?』これに激高した菊治は(CMでも流れている)『あなたは、死にたくなるほど人を愛したことがあるんですか!』と問題をすり替え、『愛は法律なんかで裁けるわけがない!』と、ハセキョーの質問には答えずに“逆ギレ”冬香も菊治も、いい年して少年少女のように恋に夢中になり、快楽を満喫し、3人の子どものことなど眼中にないところが、お似合いのカップルといえましょう。「愛の流刑地」で、勝手に妄想して究極の愛を極めてちょ。
January 28, 2007
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『全ての男には○○○の“動機”があるのよ!』弁護士役の瀬戸朝香のセリフ。性犯罪の被害者はいつも女性だけど、男性には男性なりの苦労があるのね・・・・。深刻な内容の作品でしたが、どことなく漂うユーモラスさや、ラストに向かって観客をグイグイ引き付ける周防監督の手腕はサスガ!「県庁の星」もそうでしたが、社会派エンターテイメント作品が(普段はまったく無関心な)多くの観客を動員するのは、良いことですね。(でも「それでもボクは」の入りは良くなかった・・・。「愛ルケ」は満席だったのに)裁判の映画って、面白いのにネ。最近だと「ゆれる」や「愛ルケ」にも裁判の場面が。私は裁判の映画が好きなことが高じて、大学や地方裁判所でやってる模擬裁判に行ったり、裁判傍聴ウォッチャーの書いた本を読んだりしていましたが、無意識に「裁く」方の立場に立って見ていたようです。この映画を見れば誰でも、絶対に裁かれる側にはなりたくない。怖い~。と思います。※以下、セリフ等のネタバレあり。取調べの刑事によって“作られる”調書。まだ罪が確定したわけでもないのに、拘留中の扱いはまるで囚人。家族が手錠、腰縄で法廷に現れるたら、そりゃあショックだ。本人も。母のつぶやき『裁判なんて、悪い人が裁かれるところだと思ってた・・・』(母親役の、もたいまさこ。今回もいい味だしてますね)主人公の加瀬亮の役は、26才のフリーターながらマジメな青年。(横顔の鼻筋がキレイ)『それでもボクはやってない』と言う度に、拘留期間が長びいていく。『こういうのを“人質司法”って言うのよ』←このセリフが2度もでてくる。「冤罪」は恐ろしい。『痴漢事件は、被害者の供述だけで起訴できる』当番弁護士が言う『99.9%、1000件に1件しか無罪はない。これが日本の裁判の現実だ』『痴漢冤罪事件には、日本の裁判の欠点がハッキリと出ている』『僕たちが相手にしているのは、国家権力なんです』『警察が起訴した被告を無罪にすることは、国家にタテつくこと』『裁判官が無罪判決を書くのは、たいへんな勇気と能力が必要なんです』『裁判の現実を伝えないで、無責任に“戦え”なんて言えない!』無実であることの立証が、どれだけ困難か・・・ハリウッド映画だったら、主人公が逃走して“真犯人”を捕まえちゃったりするんだけどね。
January 26, 2007
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顔にシワが刻まれた、中年男が渋くてカッコいい!おやじのハードボイルド。(だけど愛する妻は、やたらと若くて美しい。これは男の願望ネ)やっぱりフィルム・ノワールは良い!暗い画面。重く、息もつかせぬ緊迫の展開。オンナ子どもには入り込めない裏社会。男の美学。これが2007年最初の1本。アタリでよかった♪銀座まで行った甲斐がありました。テアトルシネマ“1000円DAY”の今日は、観客席も中高年で満員デシタ。見ごたえアリ。主人公のフランスおやじ刑事、いろんな意味でハードな仕事してます♪やることもハードボイルドだけど、登場人物たちのセリフの応酬も見もの。コチラがこう言えば、相手も負けじと言葉で切り返す。言い切られた方が負け。腹をたてて手を出した方が負け。主人公を“兄貴”と慕う若い刑事ティティは、「インファナル・アフェア」の“バカのキョン”と同じで、その献身ぶりが泣かせます。残念だったのは(悪人たちは凶悪なヤツばっかりだったのに)仲間うちで、もうちっと気骨のある人物が見たかった。上司はとことんヘタレだし、女刑事は犯人の人質には取られるし、最後まで情けないまま・・・。フィルム・ノワールは男のための映画なので、女は活躍させてもらえないのネ・・・女もタフな方がいいのになぁ~。主人公の奥さんも(形の良いオッパイを見せる以外)良いトコなし。ハードボイルドでは、女は所詮、添え物。女「行かないで!」 男「ケリをつける」←おなじみのセリフ。しかしラストは・・・。あれでいいのか? この映画は好きだけど、思わずツッコミ入れました。違うだろ、ソレ・・・ところで、強盗団の紅一点の女を見て、モニカ・ベルッチのデビュー作「ドーベルマン」を思い出した。(今回は、中指は舐めナイ)車内でフェラしてて殺人事件に巻き込まれた売春婦も、モニカ・ベルッチ似。この映画もハリウッドでリメイク決定だって。よっぽどネタが無いのか、節操が無ねぇハリウッドはさておき、さぁ~!次はジョニー・トーの黒社会もの「エレクション」公開だ!前売り券も買ったし、封切りが楽しみ!
January 10, 2007
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