元代表の穴

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かとう　あきら

長野市在住。かとうあきらのBlogです。長野を拠点に、名古屋、東京などで音楽の仕事しています。アマチュアオケの指揮指導、violin,violaのレッスン、コンサート企画、楽曲解説の執筆、レクチャーなど。 2011年に脳出血で倒れ、現在も左半身麻痺状態でリハビリ継続中。

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2016/05/07

補給

カテゴリ：日記

2016/04/30

しなので名古屋。
GWのわりに席に余裕があった。
25分遅れ。
練習には余裕で間に合うので特に問題なし
昼メシ食って
ゆっくりコーヒー飲んで休憩してから練習行こうと思ってたのだが、
「ゆっくりコーヒー飲んで」ってことはできなくなった(-_-;)

千種で下車して栄

あんかけスパの名店。ごぶさた。
おばちゃんも厨房のおとうさんも元気そうでよかったです。

今日は基本のミラネで補給。大満足。
次回は絶対シガツにしよう。

15時から栄でブルックナーオケの弦分奏。18時まで。
みなさんに会えてうれしかったですー。

この会場、暗くて妙な閉塞感あってきらい(-_-;)
（芸創に感じが似てる）

時間足りない。
3時間じゃとても無理。
ヒントをちょっとあげただけ。

まあ、少しでもお役に立てたなら幸い。
途中、別室の菅のみなさんにも聴いてもらいました。
弦が何やってるか雰囲気を少し知っておいてもらった方がいいと思って...

Brahms。
例によって３楽章から練習。

上手なオケなのに、意外とおれが言う通りにできない。
不思議なほどできない。
練習ラストにちょっと３楽章復習で返してみたが.....できない....。
やっぱりわかってない。
あまりのわからなさにちょっとイラっとして
最後の最後で不機嫌になってしまってすいません。
このオケがおれが言ったことをちゃんとできないと
マジでイラッとくる。
ごめんごめん。
楽しくやらなきゃいけない。

他の楽章もいまいちな出来だ。
彼らはひとりひとりが上手なので、
自分の今までの「手癖」で弾けてしまう。
「脳」や「心」を介さなくてもそこそこ弾けちゃう。
自分がけっこう弾けちゃうので、却って周囲に心を開かない
親和力の不足。
周囲と溶け合うことのない
独善的なボウイング、ヴィブラート、フレージングなどなど。

上手な奏者がたくさん集まっていることで、
却って奏者がひとりひとりが孤独になってる。

だからいい響きが獲得できない。
彼らはいつもあんなに仲睦まじく飲んでるのに、
どうして音が仲良くならないのかとても不思議だ。
音はそこそこきちんと並んでいるのにねえ。

上手だから、おれの言うこともすぐわかってくれる
この「すぐわかる」ってところがクセもので、
意外と心の底に落ちるまでは考えてなかったりする。
上手だし意識も高いので、
個人的なフィルターを介しておれの言葉を受け取る傾向がある。
素直に受け取ってくれない。
「自分なりに」わかってしまう。
おれが「Mozartのように弾こうよ。」と言っても、
なぜか素直に受け取らない。
各奏者がおれの言葉の裏や裏の裏を自分なりに考えて工夫してくれて
Mozartのような雰囲気のBrahmsを実現しようとしてくれる。
（その余分なフィルターが邪魔になる。）
頭がよくて生真面目なオケなのだ。
でも、実はおれの言葉には全く裏がない。
おれはバカだから「裏」なんかあるわけないよ。
何も考えず「裏」も「先入観」も無しで、
素直におれの言う通りにやってほしい。
不器用なオケの方がいろいろ整ってなかったり仕上がりは不細工だが、
余分なフィルターがなくて素直なので、
うまく溶け合ったときは意外にいい音で鳴ったり、うまく構築されたりする。

このオケは歴史のある素敵な団体なのにもったいない。
みんなリラックスして心を開いていいサウンドにしよう。
「ああ、いまきれいに響いたねー」とかさ
「きれいな和音だねー」とか....
そんな感じでみんなでほっこりと思える瞬間がちょっとでも増えることが大事。

急いで千種
18時48分のしなの
プレモル飲んでおにぎり2個食って爆睡。
あっとゆー間に長野着

疲れた。

ついに名古屋のシーズンが始まった感じ。
体調に気をつけて秋までがんばります。

春日太一「市川崑と『犬神家の一族』」読。◎
最高におもしろい。あっとゆー間に読んでしまった。