日々、考察中。

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大人のクーペ!

大人のクーペ!

2004/8/24
 会社の先輩が、アウディTTを買った。しかも、3.2Lクアトロである。
 僕の興味の範囲から外れている車であるため、正確な値段は知らないが、多分500万以上はするのだろう。すごい。その先輩は、僕が知っている限り4台の車に乗り継いできた。まずは、SW20。2代目のMR2である。そして、ランエヴォ3。それから、ルノー・ルーテシア。正規輸入されたものだからルーテシアだが、フランスではクリオと呼ばれている2.0リッターのSPORTモデルだった。それを買い換えたのが先日で、TTになったのである。
 夏の連休明けにTTを見た僕は、「大人のクーペだね。」と先輩に言った。先輩はうなずき、「車好きの大人が乗る車だ。」と言った。僕は、「500万あったら、ロータス・エリーゼを買うよ。」と答えた。先輩の答えは、「それは、大人のクーペじゃない。やんちゃだよ。」と言った。そして、「スカイラインもやんちゃだよ。」と付け加えた。僕に反論の余地は無かった。
 先ほどにも、僕の興味の範囲外である車種だと書いたが、TTは僕にとって大人過ぎる車である。TTのラインアップの中で、もし僕が選ぶとなったら、ロードスターを選ぶだろう。走りより雰囲気。オープンの喜びを知っているものとしては、3.2Lの走りよりも、オープンの快感を選ぶ。TTのグアトロは、車内の雰囲気も大人過ぎるくらい大人である。皮張りのシートといい、スポーツモード付きATといい。だから、僕の趣味じゃないのだ。僕はもっとやんちゃなクーペが欲しいのである。というか、乗っている。汗。
 だからといって、TTを否定するわけではない。趣味ではなくても、ベクトルの方向は近いからだ。1BOXやワゴン等が好きな人と比べたら、僕と先輩の車に関する感性は、同じ方向を向いているに等しい。細かく分けると、ベクトルの方向はずれているのだが、それはお互いに理解の範疇にある。だから、こういう車が好きな人とは、車の話が出切るのだ。
 FD3Sに乗っている先輩と、TTについての話をした。
 話は値段の方に行って、「500万あったらどんな車を買うか?」という話題になった。僕は、「エリーゼ。」といって、先輩は、「アルファかなあ。」といった。お互い、どちらが言った車も欲しかった。この先輩も、ベクトルは近い方向に向いている先輩である。
 大人のクーペを選んだ先輩と、やんちゃなクーペを選んだ僕。
 将来、僕が大人のクーペを選ぶ時が来て、先輩に、「ほらみろ。」と言われそうな気がしてしょうがないのだ。


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