日々、考察中。

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PRIDE GP 決勝!

PRIDE GP 決勝!
2004/8/18
先日、PRIDE GPの決勝があった。
 今回は、同日地上波放送のない、正統派スタイルでのCS放送で、僕は心置きなく2000円を支払いPPVを見た。
 中村VSブスタマンチの判定中村勝利試合を見て、いい加減興奮してきたところでビールのプルトップを引いたのが午後5時前。中村は、柔術マスターであるブスタマンチをうまくコントロールして好試合をやった。ほめてつかわす。(失礼)
さて、GPの準決勝である。まずはノゲイラVSハリトーノフ。なんといっても、今回は気合が入りに入っているノゲイラが勝利すると予想。決まり手は腕ひしぎ逆十字と見た。経験の差からしても、ノゲイラの優位は崩れない。
試合が始まると、やはりコントロールしているのはノゲイラ。しかし、ハリトーノフもなかなかやる。打撃の選手と言う人が多いが、僕はそうは思わない。蹴りが下手だからである。パンチもそんなにうまくないと思っていた。が、今回はその考えを覆させられた。パンチの出し方はうまくないが、当て感があるのだ。戦場で鍛えられているせいか、ボディーブローやストレートがのびて、当たるのである。2ラウンドは、ノゲイラが打撃で押されているようにも見えた。そんなわけで、勝負は判定へ。終始試合をコントロールしたノゲイラが順当勝ち。僕にとってはよそう通りだが、ハリトーノフは思ったよりも強かった。ノゲイラ、控え室へ走って帰る。やはり、照準はヒョードルであるか。
準決勝第2試合。ヒョードルVS小川。予想はヒョードルのパウンドで小川がタップ。ヒョードルのTKO勝ち。試合開始と同時にフックを振りまわすヒョードル。それに押されて小川後退。倒れたと思ったらヒョードルがマウント。小川絶体絶命。あっという間に腕ひしぎ逆十字をとられましたとさ。おしまい。たった50秒そこそこの試合だった。ヒョードルはノーダメージで決勝へ。決勝はノゲイラVSヒョードル。大方の予想通りか。
ミルコVSアレキサンダー。ミルコの強烈な左ハイキックが、アレキサンダーの側頭部を捕らえ、KO劇。ミルコは完全復活っぽい。アレキサンダーは終始前に出て、好ファイト。しかし、兄ちゃんほどの決め手はない。確実性と決め手が必要。って、それじゃあ良い所がないじゃん。ああ。
ランデルマンVSウォーターマン。男対決はV1アームロックでウォーターマン。ランデルマンが押していたが、やはり体格差は大きい。
いよいよ、僕の中のメインイベント。近藤VSシウバ。10Kg近い体重差が心配。しかし、近藤はなんとかしてくれるはず。試合開始後は終始ぴりぴりと緊張感いっぱい。お互いにパンチが当たるが、シウバのパンチの方が効いている。これが体重の差だ。シウバのパンチが当たったところで、近藤は押し倒され、上からシウバのストンピング。頭を2回3回と踏みつけられる近藤。KO。ストンピング時にロープを握っていたシウバが気に入らなかったが、完全な勝利。どう見ても体格はヘビー級。ミドルでは相手がかわいそう。高田に呼ばれてジャクソンが出て来て茶番になった。「やるう。」どう見ても高田に言わされていた。
しばらく時間があいて、いよいよ決勝となった。気合十分のノゲイラと、静かに闘志を燃やすヒョードル。ゴングが鳴ると静かな立ち上がりから一気にヒートアップする。グランドでは前回の対戦時のようにヒョードルが上になるが、ノゲイラがパウンドをほとんど貰わない。ディフェンス力が向上しているのは確実。予想は、1回戦でのダメージがほとんどないヒョードル有利だが、希望的観測から、ノゲイラを押すことにしていた僕は、ノゲイラの向上ぶりに感嘆した。
スタンド、グランドでの攻防が交互にあるが、試合をコントロールしているのはノゲイラに見える。グランドでヒョードルが上になり、パウンドに行くところでノゲイラが上半身を起こした。この時に両者の頭がゴチン!と接触。ヒョードルの額から大量の血が降り注ぐ。偶然のバッティング。試合は1時停止。
ヒョードルの傷は深そう。会場の画面に大写しになると、観客から「おおー!」と歓声。ヒョードルの額がぱっくりと割れている。このまま試合終了。ノーコンテスト。両者優勝らしい。
多分、会場の誰よりもこの試合を続けたかったのはノゲイラだと思う。多分、あのままいったら勝つチャンスがあった。前回判定で負けているから、今回は1本勝ちでリベンジのつもりだっただろう。そして、多分僕の予想は当たっていた。
これで、この数ヵ月後に暫定王者ノゲイラと王者ヒョードルの統一戦があるはず。その後にミルコが挑戦になるか。しかし、ミルコがここ最近戦ってきた相手は、どう見ても一線級ではない。1枚落ちの相手であった。ここは、ハリトーノフ辺りとやって、ちゃんと実力を認識させるべきではないか。そしてもう1つの興味は、小川。プロレスラーとしてハッスルの宣伝に来た、というが、負けるのを狙っていたわけではあるまい。ヒョードルにコテンパンにやられて、その前が、ろくに技もないジャイアント・シウバで、その前が総合初参戦のステファン・レコでは、現在PRIDEでどのような位置にいるのか、全くわからない。弱い負け方をしたから、汚名返上でもう1つやるべきではないか。相手は、試金石になるような人じゃないとどうしようもないから、ヒーリングあたりか。ヒーリングの勝ちだな。
そんなわけで、中途半端に終わってしまったPRIDE GP。
次は、ヒョードルから1本勝ちを収めるノゲイラを見たいものだ。



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